第21話 「主水仲人を頼まれる」 1984.3.23
身寄りの無い子らを集め養育する仏の顔の裏は夜叉、富商の寮は殺人機械を育む施設。大麻で操られた娘たちは殺しを重ね、疑いを持った主水の朋輩が消され、秀を兄と呼びひとときの夢を見た哀れな娘も始末されてしまう。
ロケ地
・大身旗本の長男が暗殺される市中、広沢池観音島(水無し、殺しは祠の島で。橋を渡ったところに床机と朱傘で茶店あしらい)。
・秀の回想、「妹」と遊んだ幼い日、桂川松尾橋下手右岸汀。
・僕って貰い子?と誤解した順ちゃんが家を飛び出し佇む水辺、広沢池東岸。
・女房から依頼の富商主殺し、犯行が行われるお参りの宮は吉田神社竹中稲荷、捜査中の主水と倉田がやって来るのは参道重ね鳥居、殺された男のたもとに花がついているのを見た倉田が娘を追ってゆくも消されてしまうのは三高碑への石段(上がったところに朱鳥居あしらい)。
・娘たちを置いてある近江屋別邸、中山邸門(仕置の際は参道も使用)。秀の出陣、朝鮮石人像前(像の間に身を隠す場面も)。
第22話 「主水大根めしを食べる」 1984.3.30
仕掛けた相手の含み針に目をやられる秀、後から来た仲間に顔を見られた可能性を危惧しお民は奉公に出される。ところが、勤め先の道楽息子はその「仲間」の殺し屋に付け入られ、両親とともに養子話が出ていたお民を的に。心配のあまり現場に来てしまった秀は目の見えぬまま、お民を殺そうとしている男に仕掛ける。
ロケ地
・殺し屋を仕掛けた夜の森、下鴨神社糺の森。
・かしらを殺された仲間が後図をはかるお堂、御室霊場のお堂。
・今年も不合格で「探さないで下さい」と旅に出る順ちゃん、街道は嵐山自転車道、お団子を食う茶店は広沢池東岸(水無し、池底を旅人が行き交う)。馬鹿息子が暗殺依頼をしているお堂の前でお昼をつかおうとして立ち聞き順ちゃん、御室霊場お堂・脇に地蔵さんが映り込む。慌てて駆け戻る道は嵐山自転車道と北嵯峨農地畦道。
・歩きながら慌しく仕事料が配られる出陣の林、下鴨神社糺の森。
*殺し屋は松山照夫と浜田晃。
第23話 「せん遺言状を書く」 1984.4.6
持病篤い華道の家元は、並び立つ二人のうち優れたほうを後継に決め遺言状を書くが、家族間のいざこざから他人も巻き込んでの血腥い事態に。仕事人たちとの関わりは主に勇次、恨みの筋は託されないが受け取った金は仕事料となる。
ロケ地
・家元の死後後継人事が曲げられ身辺に怪しい影を感じた「正当な後継者」春草が勇次に相談を持ちかける橋、中ノ島橋(橋上、橋下)。春草殺害も同所(夜)、出陣の際勇次は現場の欄干に手向けの桜花を一枝挿してゆく。
*春草は吉澤京子、腕が立ち後継に名指されるも妾腹ゆえ奥方に憎まれ敢無い最期を遂げる。奥方は谷口香、春草後継を阻むため亭主も手にかける毒婦を演じる。娘の相手の師範代は大竹修造。*せんの遺言状は主水への嫌がらせ、きっかけは鯛の天麩羅の食い過ぎ。
第24話 「秀空中で戦う」 1984.4.13
闇の大元締からトップダウンの指令は依頼主も不明の仕事、的はかつて秀が仕込まれた軽業一座。調査のすえ非道の行いが明らかとなり、秀は兄弟のように育った青年と対決する。
ロケ地
・久しぶりに矢七と空中ブランコの技を試したあと、何か厄介ごとがあるのか聞く夕陽の葦原、木津河原。長生きしろと言い捨て駆け去る矢七は流れ橋上。
・「仕事」のあと始末した一家を簀巻きにして川に投棄する「一座」、流れ橋(橋脚に秀が潜み姉弟の会話を聞く)。
・出陣の勇次、中ノ島橋下背割、秀は流れ橋上。
*矢七は加納竜、姉の出刃打ち芸人は鳥居恵子。裏の仕事を仕切る道化の権蔵は江幡高志、胸のへんまである袴がラブリー。闇の大元締は志摩晴彦。
第25話 「主水の上司転勤する」 1984.4.20
お民の鳩仲間のおばちゃんが殺される話、次第と依頼を血で記した布きれは、鳩の足に付けられて届く。仕置の場に来合わせた田中サマを投石器でボッコンの件は、彼のお手柄になってしまい八丈左遷が取りやめになって主水を泣かせる。
ロケ地
・鳩を放しに行っておさわと知り合うお民と秀、北嵯峨農地か(小丘の上の松の根方)。帰り道、おさわを自宅に誘う二人、北嵯峨農地竹林際(竹越しのシルエットも)。
・北城屋の娘が酔漢にからまれているのを助ける宮部浪人、今宮神社門前茶屋・一和。
・北城屋の侍女に頼まれ宮部を尾行する加代、なぜつけるとヒネられキスされてしまうのは今宮神社稲荷社脇。
・おさわがお参りの神社、今宮神社本殿。
・箱根さして街道をゆく宮部とおさわ、北嵯峨農地畦道。おさわが殺される山道は不明、脇に竹林も見える。
*おさわは田島令子、夫の宮部は剣持伴紀、娘のため宮部を入り婿にと望む北城屋は三谷昇で詳細は語られないが相当のワル。
第26話 「主水外で子供をつくる」 1984.4.27
凶賊の役人殺しを証言した水茶屋女は、お礼参りを恐れ無理に金を作り男と逃げる。しかし庇護者と見えた与力は、当の賊を使嗾する悪党なのだった。
ロケ地
・浅草寺境内のお涼の茶店、今宮神社東門を映したあとセットの茶店に。
・「疑惑の子」ネタで金を作ったお涼が内藤に報告する市中、大覚寺勅使門橋上。
・江戸へ向かう伝蔵一味、駿河付近の街道は松尾橋下手の堤か。相模手前で渡渉する川は桂川か(けっこう荒瀬)。
・学友と遠出の順ちゃん、下鴨神社泉川畔。姉ちゃんたちの手拭を取ってやろうとして木に登ると蜂の巣と玉助は糺の森。
・品川さして夜道をゆくお涼と新五、内藤を待つも一味に囲まれてしまうのは大覚寺天神島、二人の死体が検分されるのは大木の根方。
・内藤をつける秀、大覚寺有栖川畔(収蔵庫脇)。
・秀の出陣、大覚寺五社明神(舞殿前から走り出し鳥居をくぐり抜け)。加代と順ちゃんの出陣、下鴨神社河合社脇。仕置は糺の森、有象無象を散らすのは蜂の巣で。
*お涼は高瀬春奈、北の与力は亀石征一郎。*「証言」やハチなど出て、主水の決め台詞に「ハチの一刺し」←ロッキード。
第27話 「主水未知と遭遇する」 1984.5.4
UMAの出現に脅える江戸の町、大小とりまぜて出る「天狗」。あやかしの裏には、幕府に無体な出費を強いられた小藩の苦悩があった。
ロケ地
・天狗の出現で人通りの絶えた町を密かに行く唐津藩一行が射殺される夜道、北嵯峨か。
・苦界に身を沈め仕事料を作った「姫」が殺される姉姫の墓、二尊院墓地。
*側用人は内田稔、若年寄は唐沢民賢、配下に有川正治。けったいな細工を思いつく殿様は北原義郎。
第28話 「順之助20歳の誕生日に誘拐される」 1984.5.11
順ちゃん大ピンチの巻、拉致され賊一味の男を手術する羽目に。なかなか仲間へのサインが通じずやきもきの後、捕り方が殺到する直前に一応仕事の形をとってみんなはやって来る。
ロケ地
・順ちゃんが連れ込まれる谷中の墓地、入口は相国寺墓地入口の高麗門(主水の仕置もここで。墓守の小屋はセット)。
・勇次が逃げた一人を吊る橋、中ノ島橋(吊った直後捕り方が橋を走り抜ける)。
*賊は志賀勝、安部潮、野上哲夫、石倉英彦の面々。順ちゃんの手術を受ける、隠し金のありかを吐いて殺される男は坂口徹郎。
第29話 「主水せんとりつの葬式を出す」 1984.5.18
自分が開けた大穴をごまかすための殺人を思いつく悪党、恋しい男を殺された娘は、その悪党に身を任せて作った金を加代のもとへ。
ロケ地
・福引景品の川下り乗船場、大堰川河川敷(保津新橋上手の船溜り)。川下りは保津峡、沈没後の死体検分は落合河口右岸汀。
*企みの首魁の大番頭は菅貫太郎、犠牲者の二番番頭は長谷川哲夫で恋人は山本ゆか里。*船はFRP製。
第30話 「勇次投げ縄使いと決闘する」 1984.5.25
奥州から買われてきた娘たちは、好き者の餌食に。旅先で娘たちを見かけていた勇次が恨みを託される運び、己を慕う娘は突き放し国へ帰らせる。
ロケ地
・勇次が人買いに鞭打たれる娘たちを見るくだり、流れ橋(橋上、橋下の河原、川中)。
・大黒屋の餌食にされる姉妹、妹のほうが町へ出て南部牛追い唄を口ずさむのに三味を合わせる勇次、今宮神社稲荷社。団子を奢ってやる茶店は高倉下にあしらい。
・殺された姉が川に捨てられるのを見た妹が自失してわめくのを宥め、金をやり国へ帰れと諭す勇次、広沢池東岸(勇次に突き放された彼女が辿る奥州街道もここ、夜間撮影)。
・人買いたちの仕置は流れ橋、勇次を加代らが補佐。
第31話 「加代幽霊になる」 1984.6.1
奥方が邪魔な大身旗本は、化猫演出で始末。巻き込まれ殺された腰元は、加代がほのかな思いを抱いた講釈師の妹だった。
ロケ地
・加代と長吉が待ち合わせる橋、中ノ島橋。長吉が始末された際は川に投げ込まれて流れ着く仕立てで堰堤上を使い、出陣の加代が橋下手河川敷をゆく。
・順ちゃんが加代に幽霊仕掛けを頼まれ考えていると玉助が出る墓地、二尊院か。
*講釈師の長吉は江戸屋小猫、芸名は俗々亭えん馬。殿様は和崎俊哉、用人は浜田雄史。
第32話 「主水超能力山伏に部屋を貸す」 1984.6.8
お上の威光を笠に着た目明しが賞金稼ぎと組んで仕出かす、マッチポンプの悪事。代官に訴える正義漢だが、そも代官が悪党の裏に。仕事人たちとの関わりは、旅先で一家と知り合った勇次と、家を周旋した加代。タイトルは筋と無関係、山伏は夜な夜な陣貝を吹き奇声を発する。
ロケ地
・岩鼻代官領の道に大覚寺五社明神周辺と放生池堤。名主宅に民家門。
・出陣の秀(旅装)、中ノ島橋(夜、雪が舞う)。
第33話 「勇次悪女軍団と対決する」 1984.6.15
加茂さくら演じる、元朱子学者妻女が主宰する離縁仲人が大はやり。蓮っ葉な娘も翻心する実直な男が、役者狂いの女房の差し金でその娘と心中立てで殺されるにおよび、娘を気に掛けていた勇次が頼み料を置く。変態女たちの狂態を見届けた秀の表情が笑える。
ロケ地
・もえ様と二人して亭主を絞め殺す相模屋の女将、中ノ島橋上。検分では亭主が欄干にぶら下がり、橋下に娘の死体。
第34話 「主水失神する」 1984.6.22
不正を告発しようとした侍はスパルタ塾で密殺され、夫の無念を晴らそうとした内儀は髪を売って仕事料にあてる。塾はエリートのほか落ちこぼれも扱っていて、主水が入れられるのはもちろん「矯正組」。
*ロケなしセット撮り。夫は入塾前に秀に簪を注文してゆくが、尼となった内儀には無用のものという哀話。ネーム入れの注文で彫った字が妙に下手なのが笑える。
第35話 「田中筆頭同心見合いする」 1984.6.29
恋しい男の罪を着て七年も勤め上げ戻った女だが、はじめから仕込み。大店を乗っ取った色悪は、米を隠匿して民を泣かせる大悪党の一味だった。
ロケ地
・赦免船が着く浜、広沢池東岸に柵あしらい。
・裏切りに気付いた女が密殺されるやしろ、鳥居本八幡宮鳥居前。
*タイトル通りのエピソードが挿まれていて、田中サマのピンクのお部屋も登場。お相手はかわいのどかでキャー。
第36話 「主水流れ星に願いをかける」 1984.7.6
大金持ちのわがまま娘は、放埓の果て人の命を弄ぶ。年に一度会うことを楽しみにしていた夫婦、無念は加代に託される。
ロケ地
・越前から出稼ぎに来ていた竹細工師の小屋がある竹藪、嵯峨か。
*長者番付一位の料亭の娘は芦川よしみ。
第37話 「せん遂に再婚を決意する」 1984.7.13
ゲートボールで知り合ったご隠居とせんがいい仲に。再婚一歩手前までいくが、隠居にはグレた亡妻の連れ子がいて仲間も外道なのだった。
ロケ地
・「関所手鞠」の練習場、大覚寺梅林脇の広場(心経宝塔がちらりと映り込む)。隠居に弁当を食べさせるお堂は護摩堂。ご老人たちを見にやって来る主水や勇次たちは大沢池畔。練習からの帰り、せんと隠居のラブシーンは放生池堤。
*隠居は早川雄三、連れ子は堀内正美、小間物屋の後家の悪女は水原まき。
第38話 「主水うなぎにナメられる」 1984.7.20
町衆のため納涼大会を開いたり、女児を集めて世話を焼いたり、仏と評判の商人の裏の顔は外道。彼に育てられた娘は、その昔母を陵辱した挙句殺した男はその仏づらの鬼と疑いつつ生きてきた。
ロケ地
・近江屋の荷が密かに荷揚げされる水辺、広沢池東岸。
・近江屋に反発するお久の話を聞く秀、中ノ島橋下手汀(橋は橋脚のみ映り込み)。
・母の墓に参り殺した相手は近江屋かと問うお久、不明(二尊院か黒谷か)。
・近江屋によって勘定組頭の贄に差し出されたお久、逃げ出して恨みの筋を血文字でしたためた裂布を簪で打ち付ける祠は大覚寺五社明神・有栖川端の祠、追っ手に捕まり殺されるのは有栖川河床(溢水口に顔を押し付けられ)。見分は有栖川端(御殿川合流点)、秀が主水に懸案を伝えるのは大沢池木戸、その後有栖川沿いを歩き祠の裂布を発見する運び。
*お久は横田さとみ、近江屋は早川保、勘定組頭は中村孝雄。
第39話 「加代エリマキトカゲを目撃する」 1984.7.27
連続する同心殺し、実行犯はプロの殺し屋。現場を見た若者は、母の治療費のため恐喝をはたらき消されるが母も巻き添え。加代に託された、脅して取ってきた金が仕事料となる。
ロケ地
・イモリさがしの加代がエリマキトカゲを目撃する沢、広沢池西岸湿地(トカゲ登場場面はミラージュのCMそのものかどうか記憶に無いが、どっちにしても別撮り)。順ちゃんがコスプレ玉助に追っかけられるのは西岸沿いの道。
・殺し屋・蜥蜴団を引き込んで仕置する神社、今宮神社。東門内外と門そのもの、高倉脇坂や摂社脇など各所が使われる。
*殺し屋を使っていた、不肖の倅を責め殺されたと恨む男は高木二朗、殺し屋は山本弘など。不良息子に悩まされ、仕事先で重傷を負い、15年前に逃れた亭主に殺される極めつけの被害者は今出川西紀。*藤兵衛の「殺すリスト」に「田中熊五郎」の表記あり。
第40話 「主水世にも不思議な朝顔を作る」 1984.8.3
朝顔ブーム過熱、新種を狙って朝顔作りの職人を害する悪党ども。市井の人々に花を楽しんでもらおうとしていた男の夢が断ち切られるほか、彼を慕う娘や世話を焼く老爺も巻き添えで殺されてしまう。
ロケ地
・加代が苗を仕入れに行く入谷の植甚、民家門。
・盛り場を流して歩くお雪の回想、燃える家は酵素河川敷、その後彷徨う道は北嵯峨農地(大覚寺際)。
・再会するお雪と阿曽次、北野天満宮(楼門、境内、本殿脇)。二人がデートの川辺、罧原堤下汀。二人に婚礼衣装を持ってくるオヤジさん、北野天満宮参道。
・出陣の主水がゆく石畳、妙顕寺か(バンクフィルム)。
*朝顔作り名人の阿曽次は森川正太、お雪は桂木文、阿曽次を倅と思い構う老爺は小鹿番。朝顔狂いの札差は山口幸生、彼の情婦の植甚の女将は山口朱美で息子の若旦那は中嶋俊一。*タイトルは加代から買ったいい加減な苗から咲いた花、「貧弱な胡瓜」。
第41話 「主水夏バテで早朝体操を休む」 1984.8.10
独身の大店の女主を陥れ、乗っ取りを企む悪党は内部に。流浪の果て荒んだ勇次の昔の女も噛んでいて、他ならぬ勇次の糸で黄泉路へ送られる。
ロケ地
・橋に佇む小夜を見掛け声をかける勇次、中ノ島橋(五年ぶりの邂逅)。
・順ちゃんが子らを遊ばせる川、不明(橋下手に堰)。
・井筒屋のお嬢様・お糸が企みに乗せられ牡丹燈籠を持って夜参りの墓、不明。
*お糸は田島令子、彼女をハメる番頭は石田信之、同じ穴の狢のじいやは日高久、番頭の情婦でインチキ祈祷師の小夜は黒田福美。*福祉に生き甲斐を求めるお糸が秀宅にお民を世話しに来ていて、養女に望む一幕も(祈祷師の託宣で沙汰やみ)。
第42話 「加代パン作りに挑戦する」 1984.8.17
米不足を演出して私腹を肥やす者どもが民を泣かす。義憤に駆られて抗議した町年寄は消され、父の死の真相を知った娘が駕籠訴するも相手は当の黒幕、恨みの筋は仕事人に託される。
ロケ地
・江戸城イメージに姫路城天守。
・名主らの寄合の前に挿入の建物、不明。若年寄・志木邸、大覚寺大門。
*消される町年寄親子は高野真二と尾崎弥枝。若年寄は岡崎二朗、義捐米を都合する会津の江戸家老は岡田栄弥、悪徳米問屋は西山嘉孝で番頭は浜田雄史。おりくの昔の仕事仲間として割って入る、刺青入りの旗本の次男坊は戸浦六宏、仕事人たちの顔をしっかり見ている。
第43話 「秀夕陽の海に消える」 1984.8.24
新奉行は「鉄蔵」、警戒するうち主水ら以外の闇稼業の殺し屋たちは掃討される。庶民の味方と囃された鉄火奉行の正体は、己に都合の良い殺し屋を抱え、政敵を葬り肥え太ろうとする大悪党だった。
ロケ地
・秀がお民を遊ばせていてお涼と出会う川、柊野堰堤下岩場。
・若年寄・小笠原邸、相国寺大光明寺(門から前庭/石庭)。
・小笠原らの企みを立ち聞きした下女のお涼が消される夜道、今宮神社高倉脇。
・解散後、長崎へ向う順ちゃん、北嵯峨農地(畦道、竹林脇)。加代が物売りしながら上方へ向う道、保津峡落合河口。旅ゆくおりくが休む茶店、平野屋(歩みだしてくぐる鳥居は愛宕参道の鳥居)。お民を連れ西の海に漕ぎ出す秀、広沢池(夕陽合成)。
*「鉄蔵」の奉行は前回と同じく戸浦六宏、手下は筑波健、田中弘史、大橋壮太ら。*解散は大物を仕掛けたせいではなく、秀が殺しを見られたうえ相手を始末しなかったため。
1〜20話 必殺仕事人 IV表紙
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