佐々木康監督作品 1959.1.9東映 46 綱吉の湯島聖堂建立を嘉し、清国から曲戯団がやって来る。その一団が華やかに音曲を披露し通り過ぎたあと、頑固者だが将軍の信頼篤かった筆頭老中が死体に。これを皮切りに物騒な事件が続き、老中・酒井忠勝は切支丹の仕業と決めつけ弾圧を開始するが欺瞞そのもの、世を震撼させる陰謀を人知れず着々と進めているのだった。 ロケ地 早乙女主水之介はもちろん市川右太衛門、妹・菊路の恋人の霧島京弥は北大路欣也がつとめ殺陣もたっぷり。用人・喜内は堺駿二で、けったいな女とヘンなお笑いも。傷のお殿様にぞっこんの女掏摸・おさらばお由は三浦光子、閉門中の主水之介の手足にするべく募るメンバー「亡者ども」はトニー谷や上田吉二郎など。切支丹の娘は桜町弘子で手助けを申し出る運び。綱吉は徳大寺伸。幕閣で獅子身中の虫の酒井忠勝は進藤英太郎、グルの隆光は沢村国太郎、金座後藤は香川良介。あるときは黒覆面、はたまた曲戯団の道化、伝道師に化けもする怪しの男は山形勲で正体は由比正雪の子孫・由比道雪。由比一族で曲戯団の手品師に化けている王宗江は吉田義夫、蛮刀振り回してメチャ怖。付き従うせむし男は国一太郎。曲戯団の華で実は日本人で父母を探していた薄幸の美女は佐久間良子。 |