暴れん坊将軍 III →暴れん坊将軍 III 表紙
20〜39話
さらわれたお葉/二人の新之助/愛を棄てた女/思わぬ遺産の目安箱/悲恋花は二度散る/将軍に裏切られた男/罠にかかった女/偽りの拝領妻/狙われた玉の輿!/阿呆と呼ばれた名将軍/泣くな男だ!がまん坂/幽霊も泣きます!おんな坂/消えた目安箱/男無用のつっぱり十手!/秘めた駆け落ち、涙のかんざし/恋と喧嘩のイダ天街道/魔性の女の涙雨/さまよう鬼女の面/帰ってきた風小僧/吉宗が怒った役人天国!
第20話「さらわれたお葉」 1988 (本放送時は21話) 10
安房勝山藩の若侍が、上役の不正を糾して殺された兄の仇を討つ話。襲撃に失敗し撃たれ、お葉の治療を受け回復するが、再びの凶弾に斃れる。
ロケ地
- 若侍の中間がお葉を脅し治療させる大川筋南・西応寺裏手の神輿小屋、鳥居本八幡宮(舞殿脇に小屋セット。勝山藩の手の者が殺到する道に小柴垣、中間が斬られるのは広場)。
- 忠相が新さんに若侍の身元を報告、大覚寺大沢池船着(大)、勝山藩探索を下命される左源太は木戸前。
- 勝山へ馬を飛ばす左源太、嵐山自転車道(公園側・川側両方からの撮り)。
- 調査結果を新さんに報告の左源太と疾風、大覚寺勅使門橋上(夜)。
- お葉を拉致する家老の手下、大覚寺有栖川畔。
- 事後、沈むお葉を励ます半次郎と新さん、大覚寺放生池堤。
*お葉ちゃんさらわれは二回、一之進の中間が治療強要のためと、一之進脅迫のため勝山藩士に。
*悲劇の若侍を演じるのは五代高之、次のお庭番。ラス立ち福ちゃん入り。
第21話「二人の新之助」 1988 (本放送時は22話) 10
上州・須坂藩の後継騒動、姫にとる婿を狙って藩主舎弟の陰謀が渦巻く。しかし当の若様は出奔中、乳母の娘と相愛で武士を捨てる覚悟をしていた。
ロケ地
- 市中へ出る上様のおわい船、彦根城佐和口多門櫓前内濠(使い回しの映像)。
- 姫の身に迫る危険を目安箱へ訴えて死んだ奥女中の墓へ参る百合姫、二尊院墓地(下谷乗源寺無縁墓地)〜駕籠に乗るのは黒門前(門内から新さんが見ている)〜駕籠が去るのは紅葉の馬場。
- 若様のほうの新之助を探していたおゆきを連れて市中をゆく新さん、妙心寺大庫裏西路地。尾行者に気付きおゆきを隠すのは黄鐘調鐘脇。チャンバラは大庫裏門前〜法堂回廊下。
- 舎弟の住む須坂藩別邸、大覚寺望雲亭(門、建物内部も使用・座敷から大沢池がのぞく)。
- おゆきに若様のことを聞く新さん、大覚寺天神島に茶店セット。
- おゆきが若様とばったり会う神社、上御霊神社(楼門、舞殿ではお神楽、おゆきが心を鬼にして若様を突き放すのは本殿裏手)。
*ラス立ち福ちゃん入り、上様にぶっ叩かれ左源太に斬られて「うわぉ」。
第22話「愛を棄てた女」 1988 (本放送時は23話) 10
罷免されて無役の旗本、大藩の留守居役に悪徳商人がタッグを組み、仕官を求める浪人たちを食い物に。浪人たちの悲惨を見た上様は、怒りの刃を振り上げる。お話の主軸は、恋人の仕官支度金のため水茶屋勤めをする女の哀話。
ロケ地
- 半次郎がお篠のもとへ通い詰める深川の水茶屋イメージに松尾大社鳥居(前に床机等セット)。
- 支度金貸し出しの近江屋を出た浪人が那須邸に入ったと報告の左源太、大覚寺五社明神(塀越し)。
- 旗本・那須源一郎邸、金戒光明寺永運院門(坂道にここを窺う新さん)。
- 金が足らんと那須邸を叩き出された浪人が絶望して腹を切ろうとする堀端、嵐山公園堀端(南岸)。
- 近江屋寮、中山邸参道、通用門。
- お篠が許婚者だった浪人・松崎の仕官を祈願しお百度の八幡さま、今宮神社合祀摂社。
- 夜の街で見かけたハラキリ浪人を尾行する新さん、大沢池木戸〜五社明神(那須の手下が押し込みの人数を集結)。その場にいて、逃れるも捕り方に追い詰められる松崎、中ノ島橋(進退窮まって身を躍らせる)、このあと別の場所設定で堰堤下の川中も。
- お篠に事情を聞く新さん、今宮神社高倉脇坂〜高倉前〜合祀摂社前。
- お篠を連れて逃げようとして町方に囲まれ、心中を思い詰める松坂、上御霊神社本殿裏手。
- お芝居で近江屋から借りた金の証文をじいに見せられる上様、池泉不明。
- 吉宗のはからいで紀州へ旅立つ松坂とお篠、嵐山自転車道。
*旗本に亀石征一郎、留守居役(鯖江藩、間部詮房がらみで吉宗に遺恨設定)に北原義郎、近江屋に五味龍太郎とコテコテ悪の黄金トライアングル。
第23話「思わぬ遺産の目安箱」 1988 (本放送時は24話) 10
半次郎の叔父の遺産を届けた隠居は、実は元泥棒で当の叔父。玉の輿に乗った娘を凶盗に殺された元盗っ人は、賊の名を目安箱に投じるも火盗改長官がグルで追われ、助けに入った新さんに真相を告げて果てるのだった。
ロケ地
- 隠居・彦八が娘夫婦と来る縁日、神護寺金堂下石段にセット。酔態の大身武士が芸者連れでゆくのを見て、正体を盗賊・蝮の弥平と見る彦八、金堂下石段〜山門下石段。
- 彦八の向島隠居所、広沢池北東岸の萱葺民家(イメージに使い、建物はセットへスイッチ)。彦八を追って殺到する弥平一味、新さんも駆けつけてチャンバラは北西岸。
- ラスト、じいと野駆けの上様、酵素ダート、河川敷。
*過半を、大金ゲットして大騒ぎの半次郎に割き、盗っ人ばなしは後段に追いやられている。兄を案じたお葉が「遺産は夢」芝居で隠すがすぐに見つかるドタバタもあり。
*ラス立ち福ちゃん入り、フレームから半分出てのアップが見られる。
第24話「悲恋花は二度散る」 1988 (本放送時は25話) 10
道中奉行と口入屋が組んで賭場を開帳、ここで借金を作った男たちを幾人も破滅に追い込み自身は肥え太る。賭場へ客を誘い込むエサに使われていた口入屋の妾と、死んだとされていた恋人の悲しい再会が縦糸になる。
ロケ地
- 借金返済を迫られて日延べを申し入れた男が帰り道に渡る橋、中ノ島橋。これが翌朝縊死して見つかる回向院裏雑木林、広沢池北岸。
- 目安箱の落首について話す新さんと忠相、大覚寺大沢池北岸汀。
- 五年前伊佐吉が谷底へ落とされた道、保津峡落合落下岩。
- 縊死した男たちが共通して通っていた水茶屋のことを報告する庭番、今宮神社門前茶屋・かざりや。
- 水茶屋女のお夕の調査を疾風に命じる新さん、今宮神社楼門。
- お夕に保護している伊佐吉について聞く新さん、大覚寺護摩堂前。
- 道中奉行邸の賭場について話す上様と忠相、彦根城玄宮園魚躍沼南岸(遠景に天守)〜龍臥橋(その前の乗馬も彦根城か)。
- 伊佐吉の野末の墓、酵素木の裏。
*道中奉行は中田博久、言われずとも上様と気付くがすぐに否定→出会え!がおかしい。ラス立ち福ちゃん入り、二回ほど派手にのけぞり。
第25話「将軍に裏切られた男」 1988 (本放送時は26話) 10
上様の命を狙う尾張の江戸家老、手先は甲賀者。作戦はことごとく失敗し、最後は吉宗を恨んでいる旧友を持ち出してくる。
ロケ地
- 上様の幼年期回想、川野兄妹と遊んだ紀州、釣りは大覚寺大沢池船着(大)。転んだおみつを抱き起こす道、大沢池堤。目安箱に「頼方」宛ての文を出したおみつと会う寛永寺、不明。
- 御用商人・唐木屋が甲賀者に斬られる柳原土手、大覚寺大沢池堤見上げ。
- 竹光を差している川野に刀を渡す甲賀者、大覚寺護摩堂前(石仏の間から左源太が見ている)。
- おみつを監禁し川野に将軍殺害を迫る甲賀者、大覚寺大沢池畔。
- 川野と会う上様(甲賀者の凶弾から上様を庇う)、設定もロケ地も不明。
- 庭でおみつの文を読む上様、不明(池泉端)。
- 兄の墓参りを終え坂道を降りてくるおみつ、二尊院三帝陵下。
*川野の憎悪は、父が冤罪に落ちた際球状を訴えた文を上様に無視されたこと。当時の側役に捨てられちゃった上様、かなり気の毒。
*江戸家老に川合伸旺、乗り込まれて「お手向かい致す」と片肌脱ぎ、最後まで刀ふりかざして抵抗を見せる。
*おみつを見張る左源太を見破る小頭、「飛脚のくせに道端で煙草吹かしてるのはヘン」…案外鋭い?
第26話「罠にかかった女」 1988 (本放送時は27話) 10
亭主殺しとして追われる女、アリバイの証言者もことごとく消され窮地に。そもそも亭主が関わったヤバい橋は、御用金逃れを企んだ富商と勘定奉行が組んで演出した強盗芝居だった。
ロケ地
- 上総屋の御用金が「強盗」に遭う人形町近くの土手、羽束師堤(事件発生時は夜間、上様の検分は昼間)。
- 厳しい手配に追い詰められたおしまが入水しかける橋、中ノ島橋(思い詰めて眺める水面は堰堤の瀬)。
- 止めた新さんが事情を聞く茶店、嵐山公園中州・桂川高水敷に床机をセット。
- 町方の気配を察した新さんがおしまを船に導く、中ノ島橋上手堰堤上左岸汀。新さんが竿を使い船をやるのは中州湛水域。
*ワルをおびき出すのに、上様はおしまとともに新内流し。朗詠の表情がそら惚けてて笑える。左源太に「恐れながらよくお似合いで」なんて言われてるし。
*おしまを追い詰める岡っ引の一人に汐路章、てっきりワルの一味かと思いきや職務に忠実なオヤジ。ラスト、晴れて一軒の店を構えたおしまの祝いの席で小頭とギャグをかますおちゃらけ要員。ソフトな助平爺にも味あり。
第27話「偽りの拝領妻」 1988 (本放送時は28話)
出府間もない田舎侍は、藩邸で良からぬ密談を聞いてしまう。殿様は自分の側室を下賜し口止めしようとするが、純朴な男は新さんのアドバイスで正義を貫く。藩主がワルなので改易、しかし正義の士はちゃんと召抱えてフォローする上様なのだった。
ロケ地
- 小高藩邸、相国寺大光明寺門。
- 強請った相手が老中へ直訴しようとゆく外桜田への道で待ち伏せ暗殺する小高藩士たち、下鴨神社河合社脇。
- 息子の不行跡をネタに強請られている旗本・内藤勘解由邸、相国寺林光院。
- その息子が腹を切った父の仇を討つべく走る、下鴨神社奈良社〜相国寺大光明寺南路地(小高藩主の駕籠がゆく)〜法堂南・仏殿跡疎林(切り込み)。
- 中間や同僚に聞き込み藩主の悪事を知った「拝領妻」の亭主・竹中が物思いながらゆく道、下鴨神社ならの小川畔(新さんが来て覚悟を迫る)。
- 藩主の意を受けて恐喝をしている藩士を鵯神社に呼び出す竹中、鳥居本八幡宮。
*拝領妻と末には和解しハッピーの竹中勘助に赤塚真人。欲深好色の殿様に小林勝彦、上様に乗り込まれ切腹を迫られて悪あがきの台詞は「ほざくな若僧、天下人を倒すは今ぞ」…お取り潰しも仕方ないかも。手下の山本昌平がまた凶悪に怖い。
第28話「狙われた玉の輿!」 1988 (本放送時は29話) 10
小頭が密かに思っていた幼馴染のお孝が、お屋敷から赤子を連れて戻る。アタックをかける半次郎だが、何者かに命を狙われるお孝母子とともに事件の渦中に。赤子は殿様の御子で、正室一派が藩を牛耳るのに邪魔な存在だった。
ロケ地
- 赤井御門守が伝奏役拝命の挨拶に罷り出るお城の庭、彦根城玄宮園魚躍沼池畔。
- 赤井邸、相国寺大光明寺門(暇乞いしたお孝が出てくるのは通用門)。
- お孝の赤子が狙われたことを報告の左源太、大覚寺放生池堤に茶店セット。
- 幼い頃遊んだお宮さんにやってくるお孝と半次郎、大覚寺天神島(大木にツリーハウスの思い出)。
- 偽の使いにたばかられ消されかかるお孝、下鴨神社馬場(新さんが駆けつけてチャンバラは河合社脇)。
- 御門守に招かれお屋敷へ入る半次郎、相国寺大光明寺門〜玄関(中仕切から江戸家老がにらんでいる)。
- お孝への恋破れ傷心の半次郎が佇む汀、大覚寺天神島。殿様から酒が届いたと知らせに来るめ組の若い衆、放生池堤。
- ラスト、庭を逍遥の上様トリオ、彦根城玄宮園竜臥橋。
*殿様に拝謁の半次郎が江戸家老に斬られかかる理屈、三河以来の名家・赤井家を侮辱→将軍家を愚弄→将軍になりかわり成敗。ここで次の間に控えていた新さんが「将軍家を愚弄か」とずいと出て指弾をはじめる。これ以上聞かれると困るので、半次郎は左源太に物陰に引きずり込まれ当身を食らう。
第29話「阿呆と呼ばれた名将軍」 1988 (本放送時は30話) 10
髪結いの亭主・伊之助のひそやかな趣味は落首。ある日女房が見た殺人事件をもとに、将軍と目安箱を皮肉る一首を高札に掲げたことが上様を動かし、料亭政治でウハウハの老中を追い詰めることになる。
ロケ地
- 髪結いのお駒が柳橋料亭の仲居(見聞きしたことで脅迫)斬殺現場を見る「五社明神(忠相が報告の際明言)」、大覚寺五社明神(夜)。
- お駒を囲む老中の手下、相国寺鐘楼裏手。
*お駒に京唄子、亭主は第一期小頭の園田裕久。タイトルは亭主の落首ではなく、老中の手下に囲まれ恐慌をきたした唄子師匠が口走る雑言「阿呆間抜けこんこんちき」。
第30話「泣くな男だ!がまん坂」 1988 (本放送時は30話) 10
己が両親の実子でないと知った兄は、弟に店を継がせるべくわざと勘当されて家を出る。しかし父が乗っ取り目的のワルに消されて横死したと聞くや、怪我をおして家に戻り陰謀を押しとどめようと動くのだった。
ロケ地
- 殺された回船問屋・中屋について上様の幼時の回想、紀州の浜での伊勢海老獲りは琵琶湖西岸松原。
- 忠相が竜吉は中屋の総領と報告、嵐亭延命閣。
- なぜ父の弔いに来なかったという弟を叩き出したあと竜吉が佇む水辺、大覚寺大沢池畔。
- 疾風に竜吉の調査を命じる新さん、中ノ島橋下手右岸高水敷。
- 竜吉を殺しの犯人に仕立てようとした男と、中屋を斬った侍と、叔父の吉野屋が密談の祠、日吉大社西本宮・宇佐宮間の祠(西本宮東側の玉垣際)。
- 疾風が竜吉は中屋の実子でないと報告、仁和寺塔前。
- 中屋の墓、不明。
- 中屋夫婦が捨て子の竜吉を拾った紀州の明神さま、日吉大社宇佐宮から白山宮への石段〜白山宮舞殿(赤子放置)。
- 跡継ぎの入札が竜吉の結果に怒って席を立った吉野屋が入る船手奉行・前田多門邸、大覚寺大門。
- ラスト、弓の上様、嵐亭延命閣。
*中屋と「一つの海老を分け合った仲」という上様、貧窮や遭難したとかではなく、浜で海老獲って焼いて食っただけ…ガキの上様が獲ってる海老、伊勢海老…豪快なお子様。
*相手が悪辣なヤツだから「ハメてもいいじゃん」忠相、吉野屋を連行し思いっきり待たせて責め問いなんかも見せたあと、通りいっぺんの事を話し「帰ってよいぞ」。しかもこの間、め組の衆使って吉野屋の悪評を町に振りまく…怖いよ大岡さま。
第31話「幽霊も泣きます!おんな坂」 1988 (本放送時は32話) 10
男に捨てられ気の触れた姉、そのために殺された父、残されたた妹娘は仇を討つべくワルの巣に潜入し機会を窺っていた。ワルというのが悪辣な旗本と回船問屋で、仲間割れで殺した破戒僧の隠し金を掘り出すため幽霊騒ぎを仕立てる。
ロケ地
- 破戒僧のいた荒れ寺・陵雲寺、大覚寺聖天堂(外観のみ、手前に崩れ塀セット)。
- 寺を捜索した新さんが怪しの影を追って出てきてしまう裏手、相国寺鐘楼裏手塀際。
- 物狂いの姉娘を見る越中島付近、広沢池東岸。
- 幽霊騒ぎで行方不明だった男たちの変死体が上がる川端、嵐山公園右岸側高水敷。
- これを上様に報告する左源太、彦根城玄宮園竜臥橋。
- 姉妹が参る父・梅屋の墓、くろ谷墓地。
- 姉娘を捨てた旗本・普請奉行村上邸、大覚寺大門。
- ラスト、仇討ちを果たした妹の処分を忖度の上様トリオ、彦根城玄宮園池畔。
*ラス立ち福ちゃん入り。
第32話「消えた目安箱」 1988 (本放送時は33話)
大火の被害に心を痛めた職人が町屋を瓦葺にと志すが、材木商とつるんだ北町奉行に妨害を受ける。思い余っての目安箱訴えにも、箱ごと奪う暴挙に出るワル。これに使われた奇術師が消され、行き場をなくした弟子の幼児がめ組に駆け込んで辰五郎をちゃんと呼ぶなどひと悶着あり、最後は瓦職人の行方不明の実子と判明の運びとなる。
ロケ地
- 大火の被害について報告の忠相、姫路城三国濠前。
- 襲われている瓦職人を助ける新さん、嵐山公園中州西端(新さんは湛水域に浮かべた船から上陸・中州には灯籠あしらい。あとで奇術師と懇意の船頭を探す「芸者」疾風もここ)。
- 北町奉行が提出した、奇術師殺害の罪で瓦職人死罪の報告書を上様に見せるじい、姫路城西の丸。
- 材木商一味が北町奉行邸へ向かったと報告の「芸者」疾風、嵐山公園料亭・錦塀際。奉行邸、大覚寺大門。
- ラスト弓の上様、姫路城西の丸。
*ラス立ち福ちゃん入り。
第33話「男無用のつっぱり十手!」 1988 (本放送時は34話) 10
子供をさらい身代金を貸し付け身代を奪る悪徳商人が横行、北町の筆頭与力と同心がグル。この件を追っていて殺された岡っ引の娘が、女だてらに許されぬ木の十手を握り父の仇をとろうと走り回る。新さんのことは最後まで「居候」呼ばわり…。
ロケ地
- 誘拐された丹波屋の娘の死体発見現場と誘拐未遂現場(子供に手噛まれ失敗)、酒屋の娘等の誘拐現場は下鴨神社糺の森林間、参道。
- 誘拐事件について忠相の報告を聞く上様、彦根城玄宮園鳳翔台。弓の上様と二日酔い田之倉、玄宮園池畔。
- 誘拐された子供の家に金を貸し付ける高見屋が女目明しを始末する話をを疾風が読唇、下鴨神社河合社。
- 左源太のツナギ、大覚寺大沢池北岸に茶屋セット。
- 北町同心が身代金持って船の頭巾侍に金を渡す、広沢池東岸。
- 失踪した女目明しのことをツナぐ、大覚寺天神島に茶屋セット。
- 左源太と疾風が身代金授受の船を発見したことをツナぐ、広沢池東岸(撮りは池中或いは対岸から)。
第34話「秘めた駆け落ち、涙のかんざし」 1988 (本放送時は35話) 11
駿府で材木を盗伐し巨利を貪る黒木屋、グルの林奉行・水嶋が悪の限りを尽くす。黒木屋は駿府の料亭の女将に無体を言い、水嶋は浪人を嬲り殺しにして仇と狙われる身だったりもする。これに駆け落ちした娘を追って江戸入りのめ組の知人の料亭の女将が関わり大騒動、娘の駆け落ち相手の板前は水嶋を仇と狙う武士だったり。
ロケ地
- 黒木屋に借金のことで直談判しようという新さんに黒木屋を恐れ抵抗する料亭の女将、大覚寺勅使門橋。
- 駆け落ちの回想、連れて行ってくれなければ死ぬと詰め寄る娘、中ノ島橋。
- 女将が黒木屋子飼いの渡世人に拉致される、大覚寺五社明神裏手。
- 板前・弥吉が新さんに正体を明かす、仁和寺西塀内側〜御室桜林。
- ラス立ちの武州鶴瀬村の狩場(水嶋の領地)、酵素ダートと河川敷、川の中で馬を入れての大立ち回り。
- ラスト、女将に誘われてるから駿府へ行くと上様、嵐亭延命閣。
*黒木屋の手下のゴロツキに福本先生、役名は渡世人(二)、市中で女将をさらおうとして新さんに殴られ回転してコケる。再度女将を拉致もする。ラス立ちでは酵素の竹林の中に姿が見えるがいつ斬られたかは判らない。市中で女将を見つけた際はタダ食いも。
第35話「恋と喧嘩のイダ天街道」 1988 (本放送時は36話) 11
大名飛脚と町飛脚のいがみ合いを利用し、邪魔な飛脚問屋元締を消そうとはかる道中奉行。騒動の果て、田之倉のじいの提案で対抗レースが開催され、その過程でワルの企みは上様の知るところとなる。
ロケ地
- 韋駄天の大名飛脚・松五郎を雇う小田原藩上屋敷、大覚寺明智門。
- ランニングじい、嵐亭延命閣。
- 京への道中襲われる江戸屋の弥市、酵素ダート〜河川敷。
- 大名飛脚に岩石落としで妨害、谷山林道。
- リハビリの弥市に戻るよう申し入れる江戸屋、大覚寺放生池堤。
- レース、スタートの小田原城、彦根城天守、天秤櫓と下の石垣。江戸へのコース、酵素ダート(め組の衆が見張り)〜琵琶湖西岸松原(弥市と松五郎、体ぶつけて競り合う)〜谷山林道(松五郎が岩落としで崖から落ちかけ、弥市が助ける。崖下の峡谷は保津峡)。
第36話「魔性の女の涙雨」 1988 (本放送時は37話) 11
後妻として富商に入り込み、主を次々と殺し財を奪う女は京の没落貴族の姫で、戦国の生き残りの乱破集団・鬼頭衆が従う。これを怪しみ追う新さん、御家再興を餌に公家から金を毟り取っていた寺社奉行を成敗するが姫の悪行も見逃さず断罪。姫は身分を秘されたまま死罪となる。
ロケ地
- 八弥を脅していたならず者が鬼頭衆に押し包まれ殺される社、鳥居本八幡宮(小柴垣道、舞殿)。
- 河内屋の墓で新さんにカマをかける八弥、亀岡の墓地。
- 八弥をめぐる謎について話す上様トリオと庭番、姫路城西の丸塀際。じいが寺社奉行を呼びとめ公家の取り潰しと復興について聞くのははの門下坂。
- 姫の処刑場、広沢池東岸。
*姫についてる忍群、脅迫男を始末する際は茶店地獄みたいなワザを使ったり、新さんの尾行を止める際は大道芸人で往路妨害と多彩。
*騙されたと知り寺社奉行邸に夜討をかける鬼頭衆だが、読まれていて返り討ち。このとき矢を射掛けたり槍でぶっすりと突き殺す奉行の家来に福ちゃん。もちろんこのままラス立ちでも活躍。
第37話「さまよう鬼女の面」 1988 (本放送時は38話)
加賀前田藩御用の回船問屋が立場を利用し抜け荷を働くが、息子が捕まり窮した加州屋は加賀の殿様が将軍に贈った能面をネタに奪還をはかる。
別々に同じワルに脅され泣く泣く悪事に加担した恋人たちを救出した上様は、加賀藩主と息をあわせ、欲をかいたワルがぬけぬけとお面を持って現れる席で成敗の雨嵐。
ロケ地
- 大奥女中が能面を運ぶ際転倒し損傷する西の丸からお納戸への道、彦根城天秤櫓〜石垣の段。暇を出されたその女中が、処分を下さなかった上様に謝し仰ぎ見る天守は姫路城、娘が立つのはいろは松近くの堀端。
- め組へ来たお女中を送ってゆく新さん、刺客が出るのは上賀茂神社ならの小川畔。
- お女中が恋人の無事を祈ってお百度、今宮神社稲荷社。
- 女中が恋人を盾に能面を傷つけよと命令される、相国寺大通院付近の植え込み。
- 一時はどうなることかと話す事後の上様トリオ、彦根城玄宮園魚躍沼畔。
第38話「帰ってきた風小僧」 1988 (本放送時は39話) 11
妻子を旗本の暴れ馬により失い、やり場の無い怒りを義賊となることにより晴らした13年前の盗っ人が、大御番組頭となったかつての片割れと奥祐筆に脅されお城の御金蔵を狙う羽目に。しかし盗み自体が横領を隠蔽する汚職官僚の陰謀であった。
ロケ地
- 岡っ引に追われ傷を追った(この石垣不明)銀次を船に匿う新さん、広沢池東岸。
- 銀次を呼び出し、娘と岡っ引の逢瀬を見せて脅す大御番組頭の庄司、松尾大社本殿脇祠〜本殿(娘らがお参り)〜桂川用水の橋(実は凶のお御籤をたもとの木に)〜楼門左翼続きの塀(くぐり戸)。
- 奥祐筆・立花陣内邸、中山邸参道、通用門。
- 御金蔵へ入る盗っ人を集合させる麻布くらやみ坂萬福寺、大覚寺五社明神本殿内陣。
- 御金蔵破りの江戸城、彦根城佐和口多門櫓と濠。
- ラスト、じいとお庭を逍遥の上様、嵐亭延命閣。
*福ちゃん二態、盗っ人と浪人。どっちも立ち回りあり。盗っ人にはおなじみの強面がいっぱい。暴れ馬の若様は峰蘭太郎。纏師の銀次は藤巻潤。
第39話「吉宗が怒った役人天国!」 1988 (本放送時は40話) 11
火事の被災者に行く筈の下賜金を着服し、事を知った下僚を二人までも殺害する元勘定奉行とその取り巻き。お庭番の気配を察し、上様にヘンな探りを入れてかえって不審を持たれてしまうのが傑作。打ち切られた補助金を私財で補填していた同心の話や、家族思いの健気な娘と町会所書役の青年の恋も描かれる。
ロケ地
- 御救小屋見回り同心の死体が上がる河原、嵐山公園中州下付近の桂川か。
- 上様の弓のお相手をする元勘定奉行・大出織部正、彦根城玄宮園池畔。殺された同心について庭番の報告を受ける上様、竜臥橋上(ラスト逍遥も同所)。
- 御救小屋で祖父と弟と暮らすお民の勤める茶店、上御霊神社本殿前。
- お民にプロポーズする書役の青年、大覚寺放生池堤。
- 水茶屋勤めを決心したお民を止める新さん、大覚寺護摩堂前。
→暴れん坊将軍 III 表紙
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