1995年 10〜12月 TX/東映 キャスト 第1話 「酔いどれに恋女房」 1995.10.9 酔っ払いの無頼医者が悪を懲らすに至る道筋を描く、起こりの話。その事件にからめて、夫婦の馴れ初めや覚兵衛たちとの関わりも一気に語られ陣内→嵐山成立。 ロケ地
*嵐山と鳴滝塾で机を並べた秀才で、御典医狙いで阿片の人試しをする洞石は津嘉山正種、グルの薬種問屋は中田浩二、用心棒は五十嵐義弘。人試しで亭主を殺された女に東啓子。 第2話 「日陰の女」 1995.10.16 凶賊の情婦にされた女の哀話、幼時に別れた倅は成長して母を求め江戸に出てくるが、もはや賊の一味となった母は名乗って出られない。 ロケ地
*賊に一矢報いるため金箱を隠す女は金沢碧。彼女と倅の命を救い、以降も世話を焼いていた茂兵衛は辻萬長。でっぷりと凶悪な賊は時代吉二郎、手下のセンセイは福本清三(クレジットは町人ふうに助五郎だが、なりは浪人態)。 第3話 「あばずれ純情伝」 1995.10.23 嵐山が拾った山猫のような娘は、先生夫婦の情けに触れ改心。しかし実は大店の娘だったという「僥倖」が、彼女の命を縮めてしまう。 ロケ地
*事情を知り自ら身代わりとなるおいちは上野めぐみ、彼女を娘の身代わりにしようと図った両替商は平泉成←嵐山に詰め寄られあっさり降参・平謝り。商家に難癖をつけ持参金付きの娘を娶っては死に至らしめる旗本は内田勝正、新床でのヒヒ親爺ぶりもナイス。配下に福ちゃん。 第4話 「縁切り寺の女」 1995.10.30 DV夫から逃げ玉園寺へ駆け込んだ女の態度はどこか不自然、そも亭主が悪虐とは根も葉もない作り話で、或る意図をもってそこへ送り込まれた哀れな女なのだった。 ロケ地
*大店の内儀である駆け込み女は神保美喜、彼女に純愛の亭主は大出俊。引き込み女の「内儀」を幼時より操る凶賊は岩尾正隆、グルの火盗与力は潮哲也。 第5話 「夢のかけら」 1995.11.6 岡場所の女に惚れた青年は、二人して暮らす夢の家を購うため無茶をする。その無理が祟り、女は男を庇って当のその家の前で命を落としてしまうのがあまりにも悲しい一話。 ロケ地
*凶賊の金を掠めようとした松吉は竹本孝之、恋人の女郎・お杉は伊藤美紀。覚兵衛とも旧知で松吉に隠し金を盗られる凶賊は鹿内孝、手下に石倉英彦。お杉のいた娼家の鉄漿の遣手婆は河本けい(鉄漿)。 第6話 「神かくし」 1995.11.13 貧しいよりはマシという理屈で人さらいの片棒を担いでいた男だが、仲間の思わぬ凶悪さを嵐山に聞かされ改心。以降、子を親元に返す日々がはじまる。 ロケ地
*丈夫で賢い男児にマーキングする役目の薬売りは三ツ木清隆、人身売買組織の首魁である旅籠の主は中野誠也、一味の浪人は有川正治。一味が狙う、記憶抜群の床屋の看板娘は中坪和代。 第7話 「死んだはずの男」 1995.11.20 お駒の実の父が現れる。仲間の覚兵衛に幼い娘を預けていった男は、その後島送りの船が難破し死んだと思われていたが、長崎の富商となっており長崎奉行と組んで抜け荷の節が見えるのだった。 ロケ地
*お駒の父だった唐物商は織本順吉、つるむ長崎奉行は原口剛で腹心は山西道広。兄に死なれ借金返済に困り果てる妹は立原麻衣。 第8話 「おもかげ」 1995.11.27 妊婦を往診した美沙が事後始末されかかるが、一味と思しき男がこっそり助けてくれる。彼の亡き女房に美沙が酷似していたからだが、その死が彼を奈落に叩き込むきっかけだったという、哀しいエピソードがついていた。 ロケ地
*美沙を助けてくれる殺し屋は加納竜、彼の亡き女房は渡辺梓の二役。殺し屋の元締で養女を使い大店牛耳りを狙うガン鍋屋の主は久富惟晴。 第9話 「じょんからの女」 1995.12.4 健気で哀れな女郎に肩入れする嵐山、しかし病は篤く女は運命を悟り後世を願い、献体を申し出る。女を食いものにする外道どもが火盗改と組んで火付けをしていたり、女の恋人がやっと目途をつけて会いに来るものの、などという逸話も入る。 ロケ地
*おせいは佳山まりほ、恋人の津軽の侍は加藤純平。女郎屋の親爺は小林勝彦で遣り手は小柳圭子、火盗のダンナは伊藤敏八。 第10話 「良薬の罠」 1995.12.11 匙加減を間違い患者を死なせたとして美沙が囚われるが、もちろん冤罪で欲がらみの悪党の仕込み、もちろん嵐山ファミリー総出で事にあたる。 ロケ地
*美沙をハメる三人組、岡っ引は工藤堅大良、同心は出水憲、養生所見回与力は成瀬正孝。 第11話 「きれた絆」 1995.12.18 亡妻の病のためにした借金が、「父」を苦しめる。尊敬する父の悪行を目撃した息子は心破れ彷徨い嵐山に保護され、連続する試し撃ちの真相が明るみに。後添を貰う話もからんだ情話仕立て。 ロケ地
*木田同心は冨家規政、彼が見殺しにしたかたちの朋輩は頭師孝雄。銃の抜け荷・密売を働く悪徳商人は伊藤高で借金で恩着せも悪辣、番頭は広瀬義宣、銃マニアで殺人鬼の小大名は中田博久。 第12話 「最期の土俵入り」 1995.12.25 末は横綱の夢破れ悪党の手下に成り下がっていた青年、ある日出会ったマドンナは美沙。嵐山夫婦に伸びる魔手に、青年は命を張る。 ロケ地
*相撲常は松田勝、彼を拾って手先に使ってきた秋田屋は上野山功一、グルの町方は山本紀彦と当銀長太郎。 |