沓掛時次郎時代劇スペシャル 1981.4.17フジ/東映

キャスト
沓掛時次郎/大川橋蔵
六ツ田の三蔵/林与一
太郎吉/加瀬悦孝
大野木の百助/山本昌平
苫屋の半太郎/丹古母鬼馬二
安兵衛/西村晃
おろく/乙羽信子
朴庵/笑福亭仁鶴
おきぬ/山本陽子


 一宿一飯の義理で人を斬った時次郎だが、当の相手から妻子を託され旅を続ける、お馴染みの話。メインの二人は言うにおよばず、適度にこまっしゃくれた子役やお馴染みの脇も上々。中山道の表現も音楽も、心に沁みる美しさな佳品。

ロケ地

  • オープニング、旅ゆく時次郎の情景、林際や田畔は不明。湖畔の一枚の遠景の山は浅間山
  • 下総取手の貸元に草鞋を脱ぐ時次郎、河原で寝転んでいると子分が呼びに来るくだり、木津河原流れ橋
  • 六ツ田の三蔵宅を襲撃する際、三人の討手と時次郎が船でゆく川は木津川下流部、夜を待つ神社は若宮八幡宮
  • 三蔵宅からおきぬと太郎吉を連れて逃げ、隠れる山中の小屋、不明(林道沿い、その道も使われる)
  • おきぬと話し合い、彼女を故郷の中津川へ帰すことになり、ルートとして中山道が選択されたあと三人がゆく山道、不明。小休止のお堂は神護寺五大堂の階。このあと五大堂東側の林間から崖上を見上げるアングルで三人が歩く絵を出す。
  • 次の峠の茶店で別れようという段、時次郎はどこへと問うおきぬ、橋は若森廃橋、下の河原で太郎吉が水遊び。別れの茶店、大内・亀岡道の坂の途中にあしらい。時次郎は二人と別れ坂を下ってゆき、辻堂の北付近をやって来る追手を見てとって返す。
  • 飴売りをしていて追手に見つかる武州・熊谷の神社、石座神社。鳥居から参道石段、踊り場あたりを使いお祭りを演出。追手をやり過ごした三人がゆく竹林、不明。
  • 桐生で流しを始めたあと、なお旅ゆく一行、田畔の向こうの山は妙義山
  • 米搗きのバイトにゆく農家、摩気橋たもと民家裏口(田んぼ側)。ついてきた太郎吉が行く神社、摩気神社。時次郎が帰るのを待つおきぬ、摩気橋上手園部川河川敷。三人は摩気橋を渡って去る。橋は木の橋脚。
  • 子犬をいじっていた太郎吉が追手に見つかる街道、不明(山際?の道で、下に里。蔵や萱葺民家が見える。暴将などでも出るアレ)
  • 上州・松井田、おろく婆さんの宿でおきぬを養生させている段、金を工面するため助っ人にいく八丁徳の家、民家門。金を持って宿へ走る親爺、穴太の里か。出入りに向かう八町徳一家が渡ってゆく橋、流れ橋。立ち回りは木津河原。戦いを終え宿へ取って返す時次郎、木津堤(灯籠あしらい)
  • おきぬの遺骨を抱いて太郎吉とゆく街道、立ち止まって拝む祠は大内辻堂。祠の裏から飛び出してきた追っ手は、八木道と亀岡道のほうへそれぞれてんでに逃げ散り。二人が祠を後にして歩き出すのは里へ通じる道。

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