1998/4-7月 テレビ朝日/東映
キャスト
徳川家康・世良田二郎三郎/高橋英樹 お梶の方/片平なぎさ 甲斐の六郎/片岡鶴太郎 島左近/寺田農 おふう/細川ふみえ 風魔小太郎/うえだ峻 風魔風斎/三谷昇 徳川秀忠/市川右近 柳生宗矩/萩原流行 本多正信/名古屋章 本多忠勝/横内正 本多正純/醍醐貢正 お茶阿の方/深浦加奈子 大久保長安/火野正平 東雲之助/有沢妃呂子 淀殿/一色彩子 石田三成/堀内正美 真田幸村/伊藤敏八 大野治長/中嶋俊一 松平忠輝/鈴木浩介 五郎八姫/竹本聡子 伊達政宗/磯部勉 青蛙の藤左/中田博久 土御門久脩/中田浩二
第1話 家康、関ヶ原に死す
島左近の放った刺客は家康を仕留めるが、影武者が役割を代行し東軍を勝利に導く。しかし身代わりは一時のもので終らず、徳川の世が磐石となるまで続けられることに。そして、影武者が秀頼に同情的と知った島左近は、徳川家と対決する彼を援護すると決めるのだった。
ロケ地
- 関ヶ原の戦闘シーン、不明(饗庭みたいな広い台地と、井尻に似た起伏と、複数の場所を組み合わせて使用か。薄暗いうえにスモークとかあって判別つき難し)。
- 勝利ののち大津へ引き上げる家康の軍勢、山室堤の上と下。
- 草津本陣・徳川家重臣たちの協議の席での正信の回想、「道々の者」として生きてきた二郎三郎の日常イメージ、清滝河原。
- 囚われの石田光成が豊臣家を裏切った者たちへの呪詛を喚く大津城の城門、彦根城太鼓門櫓。
- 秀頼と淀殿に会う家康、大坂城イメージに大阪城天守。
- 三成が斬首される六条河原、桂川罧原堰堤下手右岸・中州流れ込み汀。左近が血のついた石を拾う。処刑人の兵は福ちゃん。
第2話 秀忠の反撃!暗殺指令
隙あらば影武者を亡き者にと狙う秀忠に、闇の力を携えて柳生宗矩がすり寄ってくる。いよいよ迫る危機、二次郎三郎は砦を築く方針を打ち出す。
ロケ地
- 家康が引き移る伏見城イメージ、大阪城千貫櫓。
- 江戸の秀忠に側室懐妊を知らせる早馬が走る街道、谷山林道か(谷川沿い地道・植林杉)。
- 江戸城イメージ、皇居巽櫓。
- 二郎三郎がお忍びで墓参の芝・増上寺、侍が立番の門は金戒光明寺三門。宗矩が次郎三郎の動向について報告を受けるシーンは相国寺大光明寺を望む塀際。忍者が走るのは墓地と墓地門(大光明寺南路地、この門の設定は裏門)。飛助の危機に飛び出してゆく島左近のくだりは妙顕寺、三菩薩堂と尊神堂間の渡廊(今はない反った廊)の下、および本堂と尊神堂間の渡廊(宗矩が左近を見に走りこむ)。
- おふうとともに風魔の本拠地へ向かう六郎、不明(杉並木)。
- 宿を襲撃されたあと風斎と出会い試されるくだり、酵素ダート、河川敷。
- 風魔の首領・小太郎と出会い、その娘だったおふうと「婚礼」で風魔衆に弥栄ダンスで祝福される神社、摩気神社本殿(内陣しか映らないので疑問が残るが、不可思議な構造材は「覆屋」だと思う)。
- 左近と再会した二郎三郎が眺めやる天竜峡、保津峡(遠望、下六丁からのビューか)。風魔らもやって来て今後を協議の「隠れ家」は井尻に小屋あしらい。
- 家康の将軍宣下を聞き家臣に当りまくる淀殿のくだり、イメージに大阪城天守。
- 豊臣方が申し入れてきた千姫輿入れについて正信と話す二郎三郎、不明(梅林)。
- 駿府城の縄張り工事、篠山城天守台下石垣(全体にビケ)。
第3話 脅迫!側室お茶阿の方
二郎三郎と秀忠の対立に、忠輝がらみのエピソードが入ってくる。ひとしきり家康の末息子の「生態」を描いたあと、おっかないおっかさま・お茶阿の方登場。
ロケ地
- 江戸城イメージ、皇居巽櫓。江戸に呼んで二郎三郎を消す企みに出る秀忠主従のくだりで冒頭に出る。
- 伏見城にやって来た秀忠に、征夷大将軍は譲るが大御所として権力は残すと告げる二郎三郎、彦根城玄宮園池畔。
- 秀忠将軍宣下のくだり、二条城は本物の隅櫓をイメージに。
- 北政所に会い秀頼が秀忠に祝意を述べに行くよう工作を願う「大御所」、高台寺イメージに大覚寺・大沢池側から塀越しに宸殿等堂宇を望む図(西望)。
- 大御所の意を受けた北政所が赴く大坂城、イメージに大阪城天守。
- 工作が不調に終った旨記した北政所の文を見て側近と語らう二郎三郎、彦根城玄宮園龍臥橋。ここで話に出る、戦がはじまると町を逃げ出す大坂の民のイメージは映画村オープンセットに大阪城天守合成。
- 江戸の藩邸を抜け出し傀儡と親しむ忠輝、傀儡の「ヤサ」は大覚寺五社明神にデコレーションをいっぱい施し。
- 大坂城への使者を命じられた忠輝のくだり、秀頼と意気投合し相撲をとる庭は二条城清流園。ここで二人は互いに不戦の誓いをたてる。
- 大御所とともに馬を駆る忠輝、彦根城内濠端通路(郭内)。その後城内の石垣頂部端で語り合う。
- 忠輝が大坂との戦を遠ざけたと宗矩に愚痴る秀忠、阪口青龍苑。
- 忠輝を愛した傀儡の娘が彼を庇い斬られる竹林、北嵯峨か。荼毘の河原も不明。
- お茶阿と能を観る大御所、寮のイメージに大覚寺望雲亭、池越し外観。
- お茶阿に提示された大久保長安の件を六郎と話す二郎三郎、彦根城玄宮園池畔。
- 江戸に送られる金塊を奪う件で箱根に向かう六郎、同行したおふうがいちゃつく街道は北嵯峨か。
- 金塊を運ぶ行列がゆく箱根山中の街道、谷山林道に富士山合成。
第4話 風魔一族 対 柳生軍団
お茶阿の思惑に乗るかたちで「砦」の準備は進み、駿府に引き移る「大御所」だが、身辺に裏柳生の手が伸びてくる。
ロケ地
- 長安が送り出した金塊が奪われる箱根山中、谷山林道。
- 金塊強奪を聞く秀忠、江戸城イメージは皇居巽櫓。
- 長安から貰い受けた東雲之助と庭を逍遥する「大御所」、彦根城玄宮園池畔。会話の中で出てくる柳生の里イメージは亀岡盆地か(高所から谷口を遠望)。
- 兵庫助の女が島左近の娘と知った二郎三郎が馬を走らせる道、彦根城内濠端。
- 駿府城引き移りのくだり、富士を望む海辺は現地か。
- 二郎三郎の力を削ぐ算段の秀忠主従、弓の稽古の庭は阪口青龍苑。
- 駿府に潜入した裏柳生者を斬る兵庫之助のくだり、安倍河原は木津河原。ヤナギ等生い茂る砂河原に「小屋」あしらい。映り込む「堤」越しに建物ちらり。
- 鷹狩と称し軍勢を率いて柳生道場門前に詰めかける「大御所」、大覚寺大門。
第5話 反逆児忠輝と母の秘密
忠輝は西洋文明を貪欲に吸収し、語学のほか医術に夢中。父・政宗の計略でその「現場」へ入り込んだ五郎八姫は晴れて「妻」に。しかし、母・茶阿が望んだ付家老・長安の不気味な野望が、若者の幸福に影を落とす。
ロケ地
- 箱根山中の風魔の里、次期頭領たる赤子の誕生を聞き集まってくる里人、摩気神社裏手山道か。産屋(?)は摩気神社本殿か(あるべき「塀」が見えないので不確定)。
- おふうを置き里を去る六郎に供を申し出る風斎、不明(巨杉の並木道、2話と同所)。
- 駿府城イメージ、彦根城天守。
- 江戸城イメージ、皇居巽櫓。
- 青蛙の藤左に接触する六郎、不明(池端)。
- 忠輝の危機に出動するおふうのくだり、海辺で水遊びのところを柳生の刺客に襲われる忠輝一行は琵琶湖西岸河口州。風魔の援護射撃は船上から。
- 越後福島イメージ、長浜城か。東雲之助が城下に潜入した柳生衆を誘い込み殲滅する寺、神護寺山門下石段。キリシタンの秘密集会が行われる城下の寺、神護寺五大堂。
第6話 忠輝を将軍に!怪物長安の野望
長安の野望はつのり、彼を引き込んだことをお茶阿の方は後悔しはじめる。伊達政宗に刺客を送り、遂に大御所を消そうとする長安の動きに終止符を打ったのは、利用されていたことを覚ったキリシタンの忍びだった。
ロケ地
- 駿府城イメージ、彦根城天守。
- 江戸城イメージ、皇居巽櫓。
- 政宗が五郎八姫を伴い赴く伊達領・月の浦、日本海ロケか。
- 青蛙の藤左がスコープ付きライフルを試射する野原、井尻。
- キリシタンの秘密会合が行われている寺に火をかける柳生、神護寺五大堂。
第7話 秀頼暗殺!徳川の豊臣つぶし
大御所と大坂の分断をはかる秀忠は、秀頼に刺客を差し向けるも失敗、次手も露見し縮み上がる羽目に。しかし大坂の情勢は、平和と真逆の方向へ進んでゆく。
ロケ地
- 左近のもとへ来ている六郎、井尻に小屋あしらい。
- 秀頼に上洛が求められる段、豊臣恩顧の大名たちがやって来る大坂城イメージ、大阪城千貫櫓、天守。
- 秀頼の駕籠が入ってゆく二条城、本物の本丸櫓門。
- 帰路の秀頼、左近の進言で脇街道をゆくも忍群が襲う野道は井尻。
- 伊賀者の刺客の手にかかって清正頓死のくだり、イメージに熊本城天守。
- 浅野幸長にも伸びる魔手、イメージに和歌山城天守。
- 刺客の件露見後、大御所に詫びを入れにくる宗矩、姫路城西の丸。
- 千姫と庭で睦む秀頼のところへやって来てキリシタン牢人召抱えとブチあげる淀君、二条城清流園。
- 大御所の努力も大坂から崩れると六郎に話す左近、姫路城油塀脇〜にの門〜はの門下坂。
第8話 大坂城!戦雲のきざし
キリシタン弾圧の嵐吹き荒れるなか、駿府城でも信者が見つかり、泣く泣く処分の運びに。そしてキリシタンがらみで最もヤバいのは、藩士の半分がキリシタンな忠輝だった。
ロケ地
- 越後福島城イメージ、長浜城か。
- 福島城下で行われるキリシタンの集会に神父の格好して入ってゆき騙りをはたらく裏柳生、入口の門と石段は法輪寺。朱色の門は置いてあるっぽい。
- 城下に入り込んだ裏柳生に怒った忠輝が単騎江戸へ向かうのを阻止する大御所のくだり、双方馬をやる道は井尻ほか切り通し・山腹の林(不明)。
- 診療所に手入れした町方を傷つけてしまったあと行方不明だった忠輝が、身を案じて大御所に縋りに来た五郎八姫と再会し語り合う駿府城の庭、姫路城西の丸。
- 千姫が忠輝に宛てた文にあった、牢人衆が続々と入る大坂城の門、姫路城菱の門。
- 秀頼に会ってきた忠輝がイスパニア遣使を辞退すると大御所に申し出るくだり、駿府城イメージに彦根城天守。
- 遣欧使節の船を見送る月の浦、不明(マジ海と岬)。
第9話 決戦!大坂城炎上
陰陽頭の予言に抗おうとするものの、趨勢は動かず二度の戦を経て豊臣家は滅亡。これで影武者は無用となり、己の時代が来ると秀忠は舞い上がる。
ロケ地
- 陰陽頭・土御門久脩の予言を述懐する大御所、彦根城博物館塀際。
- 大坂との戦を最後の戦争にしたいと言った二郎三郎の言葉を島左近に伝えに来る六郎、井尻に「小屋」あしらい。天竜峡イメージに保津峡遠景。
- 高山右近護送の道、不明(竹林)。
- 片桐且元が持ち帰った条件に激怒する淀殿のくだり、大坂城イメージは大阪城天守。
- 冬の陣、兵士が泳いで石垣に取り付こうとするシーン、大阪城外濠。
- 戦闘をサボタージュし泳いでいる忠輝、大覚寺大沢池。忠輝と話す家臣は放生池堤の石橋上に。
- 真田幸村が家康の陣に吶喊のシーン、陣は大覚寺心経宝塔の階。大御所が逃げて移動する戦場は酵素河川敷、ここで風斎が幸村を射る。
- 凱旋する秀忠の軍勢、山室堤道。
第10話 最後の激突!二郎三郎対秀忠
頼宣と頼房、己が血を受けた二人の幼児を守ろうとした二郎三郎は、風魔に大金を与え、忠輝を使い隠れキリシタンを道具に秀忠の魔手を封じにかかる。
ロケ地
- 江戸城内で裏柳生の刺客に襲われる大御所、彦根城博物館(内側)。
- 配流の日々を過ごす忠輝、妻の五郎八姫と薬草採りの野原は井尻か。
- 島左近の小屋で側近の協議、井尻に小屋あしらい。
- 風魔に渡す金を運び出す駿府城の御金蔵、彦根城佐和口多聞櫓内側。
- 風魔衆目当ての山狩り、酵素山腹の林間。火が放たれる里の家、酵素民家セット。
- 大御所が忠輝を連れ出させ会う鴻巣の寺、不明(竜宮門、お堂は萱葺)。
- 大御所が狙われる鴻巣の御狩場、井尻。船で逃れる川は大堰川河川敷。
|