寧々 おんな太閤記 2009.1.2TX/松竹
キャスト
ねね(北政所、高台院)/仲間由紀恵 木下藤吉郎(豊臣秀吉)/市川亀治郎 なか(大政所)/十朱幸代 小一郎(豊臣秀長)/福士誠治 羽柴秀次/濱田岳 きい(あさひ)/田畑智子 とも/横山めぐみ やや/星野真理 浅野又右衛門/渡辺哲 小早川秀秋/尾上松也 蜂須賀小六/梨本謙次郎 竹中半兵衛/山崎銀之丞 又市/金田明夫 小笹/小沢真珠 前田犬千代(利家)/原田泰造 まつ/中山忍 織田信長/村上弘明 お市/高岡早紀 浅井長政/田中実 明智光秀/西村和彦 足利義昭/木下ほうか 柴田勝家/柴俊夫 大沢基康/本田博太郎 加藤清正/山田純大 徳川家康/高橋英樹 徳川秀忠/浜田学 本多正信/名高達男 孝蔵主/吉沢京子 大蔵卿/池上季実子 石田三成/中村俊介 大野治長/海津健 小督/高橋かおり 淀の方/吹石恵
第一部 おかかの務め *桶狭間から本能寺*
桶狭間から凱旋した織田軍、このとき藤吉郎と寧々が出会い、信長の躍進とともに亭主の地位も上がってゆきめまぐるしい日々が続く。城持ちになったと思うと女性問題が持ち上がり、そして大きな変事が起きる。
ロケ地
- 桶狭間の戦い、酵素河川敷。戦から帰ってくる男たちを迎える里、摩気神社(藤吉郎が曳く大八に負傷した父を見つけるねね、楼門から境内)。
- ねねをつけまわし求婚する藤吉郎のくだり、大覚寺梅林〜大沢池北辺水路(ねねが飛び込んで逃れるが藤吉郎が追って水落ち)〜天神島(祠の柵に衣を干す)。
- ねねを伴い清洲城中をゆく藤吉郎のくだり、彦根城天秤櫓〜天守下〜城内坂道(石垣際、お市の方と行き会い)。
- 薪係台所方を仰せつかった藤吉郎がゆく山道、酵素か。ヤキが入る城内は彦根城石垣際坂道。
- 織田家が家康と同盟し美濃へ乗り出しの折り、戦場での刀紛失が藤吉郎の仕業と噂する将兵の話を聞く立小便中の藤吉郎は大覚寺護摩堂脇(これを受け無断で戦場を去りねねに泣きつく)。刀を売り払った者の情報を伝えるべく走る又市、大覚寺放生池堤〜酵素民家セット(中に藤吉郎)。己を犯人扱いしていた侍のもとへ盗っ人を突き出しにゆく藤吉郎、大覚寺五社明神本殿。無断で陣を離れたことを責める信長に申し開きの段、神光院中興堂前(本堂の南に陣幕張り巡らし)。
- 藤吉郎の実家を訪ねるねね、途中通る石仏(ドラマ用あしらいもの)のある坂道、不明(坂の上に萱葺の建屋)。藤吉郎の母・なかが住む尾張中村在の家は民家(北側外観、裏に畑演出)。
- お市の方が嫁したあと、美濃の土豪取り込みの段、鵜沼城主・大沢基康に小六を介し接触する際待ち合わせ(→囲まれて連行され)の夜の鎮守は鳥居本八幡宮(本殿前、石段、鳥居)。
- 斎藤龍興と織田軍の戦闘、酵素河川敷か。
- 墨俣城築城のくだり、木曽川上流での材木搬出、保津峡か。墨俣城、千曲市城山史跡公園。
- 稲葉山城攻略のくだり、イメージに岐阜城天守。犬走りを伝う又市らは彦根城内濠犬走り。搦め手から取り付くため走る溝は大覚寺有栖川河床。
- 足利義昭を奉じて上洛するくだり、立ち寄る小谷城は丸岡城天守(イメージ)。浅井長政と対面の座敷は随心院書院。
- 上洛を果たし摂津に陣を構える信長、イメージに大覚寺華道専門学校の甍、京イメージは清水寺全景。
- 信長の朝倉攻めを受け慌しく立ち動く浅井の家臣たち、随心院書院廊下、何事が起きたか夫に聞かされるお市の方は本堂前縁。
- 長政離反のあと殿軍をつとめる藤吉郎のくだり、金ヶ崎退き陣の戦闘は酵素河川敷と竹林(一部林間不明)。
- 小谷城から落ちのびたお市らを出迎える藤吉郎、下鴨神社池跡(ここで天守炎上を見る運び)。幼児殺しをためらう藤吉郎に代わって長政の嫡子・万福丸を斬る小六、下鴨神社瀬見の小川。
- 筑前守となり長浜城主になる藤吉郎、長浜城は琵琶湖入りで(城内から湖を見る絵も)。対岸の坂本城を夫婦で見遣る石垣は彦根城内。
- 側室・南殿が男児を抱いてやって来るシーン、長浜城の船着きは大覚寺船着(大)に石垣仕立てのカルバートをデコレーション。さすがに怒ったねねが憤然と出てゆくと、ちょうどやって来た義母・なかとばったりの城門は二条城本丸櫓門橋上。
- 安土城、CGか。
- ねねに来た、信長の手紙を読む中国攻めで出陣中の藤吉郎、琴滝前。
- 荒木村重が叛旗を翻す摂津・有岡城、水口城。
- 波乱の年明けイメージ、奥琵琶湖。
- 水攻め中の備中高松城、不明。
- 家康饗応の役目を遂行中、いきなり解職され出陣を命じられた光秀が憤懣やるかたないふうで出てくる城門、彦根城太鼓門櫓。
- 中国攻めに向かう途中上洛、宿館の本能寺に入る信長、大覚寺大門。
- 本能寺の変後、子らを連れて逃げるねね、沢ノ池東岸汀(スモーク焚き)。
第二部 天下人の妻
みごと主の仇を討ち果たし、天下様となった夫は思いもかけぬ酷薄さを見せる。もともと少ない身内が減ってゆき、成立間もない豊臣家に暗雲が垂れ込めてくる。
ロケ地
- 子を守るため乱破を刺し殺してしまうねね、不明(竹林に大岩あり)。
- 中国大返し後、摂津に陣を構える秀吉、不明(夜間)。山崎合戦の戦闘シーン、酵素河川敷。落ち武者の光秀が竹槍で刺される竹林、鳥居本か。炎上する坂本城、CGと湖合成か(これを眺める羽柴の女たちは彦根城内か)。
- 清洲会議が開かれる清洲城、彦根城天秤櫓。
- 清洲会議後柴田勝家に譲渡された長浜城、本物をイメージに。
- 姫路の海岸イメージ、間人海岸か。姫路城イメージに本物の外郭。再び戦の流れに身を投じるとねねに話す秀吉、彦根城大手坂。
- 京イメージ、真如堂(紅葉越しに塔と本堂見え隠れ)。
- 信長の葬儀が行われる大徳寺、イメージに金戒光明寺三門(五色の幡はためき)。秀吉が三法師ぎみを抱いて入る門は大覚寺勅使門、門越しに御影堂映り込み。
- 小姓隊を閲兵する秀吉、東福寺方丈前縁。賤ヶ岳の戦いイメージに奥琵琶湖。戦支度の小姓組を逸るなと諭すねね、大覚寺明智陣屋前。利家の心情を汲んだ勝家が退去を勧める狐塚の陣地、酵素河川敷。秀吉の陣も酵素か。
- 北の庄城、伊賀上野城。天守遠景のほか、濠越しの見上げも。敗者への情けを乞う謎掛けのねねの小袖を見る秀吉、篠山城か(石垣下)。城に殺到する羽柴軍、伊賀上野城天守拝観口。織田信孝切腹、琵琶湖岸。
- 山崎城、犬山城天守(秀吉に呼ばれたねねが茶々ら遺児と引き合わされる)。娘のお摩阿を人質に差し出した利家夫婦が振り返りつつゆく帰り道の橋、彦根城大手橋。
- 浜松城、岡山城天守。小牧・長久手の戦い、不明(野原、崖下のアレか)。
- 大坂城、伏見城。天守、小天守のほか「大手門」越しの絵も。天守からの眺めは素の山なみか。
- ねねを慰労に連れてゆく有馬の湯、摂津峡山水館露店風呂。
- 関白に叙せられた秀吉がゆく御所、大覚寺宸殿前縁。
- 徳川家の餅つき、大覚寺御影堂前(家康が、秀吉の入洛の誘いは放置と指示)。
- 妹を人質に出すという秀吉の意向を受けたあと馬をやる家康、琵琶湖西岸松原。
- あさひの夫・甚兵衛退去後、秀吉に詰め寄る女たち、金戒光明寺方丈前縁(秀吉、白州に突っ転ばされ)。
- 大坂城を出てゆくあさひの輿、二条城本丸西虎口。
- 母・なかに浜松行きを示唆する秀吉、不明(縁側でなかが居眠り)。
- 岡崎城イメージ、彦根城天守。大政所(なか)の輿が入る玄関は随心院大玄関。
- お摩阿を側室にするのをやめるよう進言するねね、東福寺通天橋。
- 聚楽第イメージ、二条城本丸御殿を天守台から見下ろし。建物は仁和寺宸殿を庭から。
- 聚楽第の庭で遊ぶ羽柴の子ら、金吾が池落ちは姫路城好古園御屋敷の庭。
- 秀吉にしなだれかかる茶々、彦根城玄宮園。以降、大政所急変まで痴態続く。
- 快癒祈願のくだり、イメージの寺門は仁和寺二王門←南庭から仕切塀越しに望む・本坊表門上部も映り込み。読経がなされる堂内は不明。護摩を焚く修験者は蓮華寺五智如来像前。
- 茶々懐妊の知らせを受け走り入る秀吉、仁和寺宸殿前縁。
- 大政所らに大坂城を出て聚楽第へ移るよう伝える三成、京イメージは仁和寺南庭から塔を望む絵。正月早々亡くなるあさひのくだり、先立って出る聚楽第イメージは大覚寺華道専門学校の甍と北嵯峨の空。
- 小田原攻め、不明(崖の下のアレ)。
- 江戸城イメージ、不明。
- 佐助がねねに淀の方懐妊を告げる庭、姫路城好古園御屋敷の庭。
第三部 平和への祈り *決戦!関ヶ原*
やっと授かった後継、しかし醜い我欲は事態を最悪の方向へ押しやってゆく。
ロケ地
- 聚楽第イメージ、二条城本丸御殿を天守台から見下ろし。淀殿再び懐妊と聞くねねがゆく廊下、仁和寺宸殿前縁。
- 淀城、不明(濠と天守)。拾ぎみ命名の儀式が行われる野原、大覚寺遣水跡(池側に幔幕張り巡らせ)。秀吉が拾ぎみを抱いてメロメロの縁側、不明(方丈庭園が見えて、塀は五本線入り)。
- 大坂城、伏見城。秀次に譲ってしまった関白の座について大蔵卿や三成と話す秀吉、バルコニーは東福寺通天台。
- 伏見城イメージ、大堰川河畔林越しに伊賀上野城天守を合成。追放された秀次が滞在する高野山イメージ、西明寺山門。
- 左近衛少々に叙せられ秀頼となる拾ぎみ、御所は大覚寺回廊。
- 太閤逝去後、大坂城二の丸に移ってくる秀頼を出迎えるねね、東福寺通天橋。
- 大坂を去り京へ入るねね、東山イメージの塀際は彦根城玄宮園外塀。小早川邸の庭、不明。
- 伏見に家康を訪ね清正の嫁取りを相談するねね、徳川家伏見屋敷は随心院薬医門。
- 佐和山城イメージ、福知山城。
- 大坂城内、西の丸へ向かう淀殿がゆく廊下、金戒光明寺方丈前縁。大坂城に留まるようねねに乞う淀殿、座敷は紫雲の庭を望む座敷。
- 京・三本木のねね宅、庭は東福寺光明院波心の庭。
- 落飾した利家未亡人・まつが佇む橋、上賀茂神社神事橋(このあとねねに永の別れを告げにゆく)。
- 鳥居元忠討ち死に・炎上する伏見城は伊賀上野城に炎合成。
- 関ヶ原の戦い、崖の下のアレ。戦ののち大坂城へ入る家康、東福寺通天橋。豊国神社の祭礼に万人が熱狂し家康が警戒というナレーションに被せ本物の楼門をインサート。
- 高台寺、毘沙門堂勅使門。
- 秀頼に上洛を促す大御所のくだり、二条城イメージは本物の東南隅櫓と唐門。鯉に餌をやる大御所は大覚寺観月台。
- 鐘銘事件のくだり、本物の方広寺梵鐘をインサート。
- 冬の陣の和議後、外濠を埋める徳川方、篠山城石垣下。
- 大御所逝去のくだり、イメージに化野念仏寺石仏群(灯明あしらい)。
- 小督と淀殿のことを話す高台院、彦根城玄宮園龍臥橋。
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