1982〜1986 高橋英樹主演作品 東映/テレビ朝日
第64話 「怨霊屋敷 女のしのび泣き!」 1983.8.4 4
並木河岸に出ると噂の幽霊には訳あり、ほとりに建つ空き屋敷には、秘密の工房があった。
贋金つくりは早くから判る構図、お話の主眼は、幽霊役をやらされているヤクザの情婦と、前歴をネタに脅され工房に押し込められている錺職が、心を通わせる情話。
ロケ地
- 工房から逃げるも追いつかれ、連れ戻される職人・源太、広沢池東岸の建物と土手。設定は深川並木河岸の空き屋敷、一年前から備前屋の持ちもの。このシーンの夜の画のほか、お新と清吉が語らう昼間の画などもある(この際は汀と黄菖蒲のひと群れが映り込み、背景に萱葺屋根も見える)。「建物」には細竹編みの塀がめぐらされており、門の中も映っている。
- 船を出して幽霊を確かめに出向く猫目と捨六、広沢池東岸。桜の陰から白いのが出てギャー。あとで同じ画が、早田さまとお竜で出てくる。夜間撮影。
- 死体上がると聞き駆け付ける金さん、広沢池東岸並木を走る。源太の検分は観音島、石仏も映り込み。
- 検分を見ていた怪しい女をつける金さん、中ノ島橋(欄干が新しい)〜広沢池東岸。中ノ島橋は、「この橋を渡らないと陸からあの屋敷へは行けない」設定、お竜が橋たもとで見張ることに。この際、橋下手の中州も使われる。
- 清吉の妹を訪ね出てきたお新に声をかける金さん、大覚寺放生池堤〜五社明神。近頃の幽霊は二本足とか言って、贋金作りも指摘するが、とぼけられる。
遠山金四郎/高橋英樹 お志津/あべ静江 猫目伝蔵/秋野太作 捨六/小島三児 お竜/伊藤美由紀 虎さん/古代一平 熊さん/北野清治 早田彦十郎/宮尾すすむ 利助/鳳啓助 おかつ/京唄子 お新/香野百合子 お弓/松本小雪 四郎兵衛/稲葉義男 紋三郎/堀田真三 中村錦司 池田謙治 藤沢徹夫 有川正治 小坂和之 世利ゆかり 深谷宏子 高根さつき 清吉/宮内洋
脚本/土橋成男 監督/山下耕作
※お新は清吉を庇って斬られるが、お白州で生存が明かされる。清吉は以前妹の薬代のため合鍵を作り、紋三郎たちと関わりができてしまった次第。
※稲葉義男は両替商、砂金盗って贋金を持ちかけたのは紋三郎。困り果てて北町奉行に会いに来た佐渡奉行は中村錦司。
→ 遠山の金さん 表紙
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