遠山の金さん

1982〜1986 高橋英樹主演作品 東映/テレビ朝日

第74話 「越後三味線 さすらいの女!」 1983.11.10  5a

 瞽女悲話、生き別れの妹を求めはるばる旅してきたおもんは、物騒な事件の「目撃者」となったことから狙われ、当の妹はあろうことかその「一味」の下っ端で、的が姉と途中で知るという悲劇が出来する。
瞽女の旅のシーン、松山容子の仕込み杖での殺陣等、見どころ満載の一作。

琴滝

ロケ地

  • はげ山の尾根道をゆく瞽女たち、湖南アルプス尾根筋(砂山の谷筋から見上げのロングからズームイン)〜山上の草原(近江か丹波か)落合トンネル(アオリ)〜堰堤上の木橋(見上げの図、橋直下に細い流れ・琴滝滝上か)落合崖道〜谷川の小橋(琴滝下の流れ?)落合巌
  • 高畑と徳次が老山師・松兵衛を殺害した滝壺(奥秩父・大滝村の滝壺)琴滝滝壺(右岸側の岩に腰掛けお昼をつかっていた)。犯行を「見ていた」女がいたのは滝脇・中腹の祠。
  • 秩父路を走るお竜(松兵衛の死の真相を探りに出張)琴滝下手川沿いの並木道。松兵衛の墓をあばくシーンは深い林の中に演出。
  • 女掏摸・おつやが、若い瞽女三人を連れ出す夜の神社、大覚寺五社明神。鳥居付近で仲間の男たちが出て殺害。残りの瞽女二人の始末もここで命じられる。翌朝の、瞽女三人の死体検分は舞殿脇。後段、自らを囮に暗殺者を待つおもんのシーンは祠脇の木の根方、出るのは金さん。
  • 三人の瞽女が葬られる野末の塚、北嵯峨農地小丘
  • 実はおもんの妹だった女掏摸・おつやをエサにおもんを消そうとする高畑ら、罧原堰堤下右岸河原。堰堤直下の川中に入っての立ち回りもある(おもんの耳を封じるため、堰堤の水音を利用という悪辣な考え)。松尾橋上手右岸汀も、ここへ行く道として使われる。

遠山金四郎/高橋英樹 お志津/あべ静江 猫目伝蔵/秋野太作 捨六/小島三児 お竜/伊藤美由紀 虎さん/古代一平 熊さん/北野清治 早田彦十郎/宮尾すすむ 利助/鳳啓助 おかつ/京唄子 おもん/松山容子 高畑宗十/宮口二朗 徳次/伊達三郎 野川愛 志乃原良子 佐藤晟也 徳永まゆみ 依田美加 山野雅代 木谷邦臣 泉好太郎 森源太郎 大岐亜弥 星野美恵子 世利ゆかり 高根さつき 深谷宏子

脚本/山田隆之 監督/田中徳三

※おもんは瞽女の先達、「お市」ばりに仕込み杖を操る。強い。聴覚が異常に発達しており、殺気から人を見分けたりする設定は他の瞽女も同じ。
※おつやは姉の目を治したい一心から盗みを働き、以後故郷を出奔という次第。
※白州での桜吹雪開陳後、奉行が三味線を爪弾いてみせ、おもんに正体を知らしめる演出あり。
※江戸で瞽女を狙うチンピラたちの一人に福ちゃん。白州にはいなかった。


→ 遠山の金さん 表紙


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