遠山の金さん

1982〜1986 高橋英樹主演作品 東映/テレビ朝日

第91話 「京の貴公子 綾小路菊麿さまお成り!」 1984.3.29  5

 博打でスった青年は、高価なものが入っていそうな公家の長持を見て悪心を起こすが、中身がとんだ代物でこのあと追われることとなる。
奉行の仕事は物騒な中身、あの手この手で江戸へ銃を持ち込もうとする悪党どもを摘発するのだが、これにいろんな手立てを使うのが見もの。

広沢池

ロケ地

  • 公家の行列が衆目を集める道、相国寺参道植込際。
  • 賭場でスった帰りの新次と清吉がぶつくさ言いながら来る道、相国寺大光明寺南路地。湯屋角で座り込んだところ、大光明寺門(設定・妙林寺)に公家の行列が入ってゆくのを見る運び。以降、門を中心にいろんな使い方がなされる。
  • コソ泥に入り逃げ損ねた清吉が死体で見つかる町角、相国寺鐘楼裏手。金さんとお竜が血の跡をたよりに辿り着く寺門は相国寺大光明寺南通用門(設定、妙林寺)。金さんの背に乗ったお竜が、塀の中を覗き込むシーンもある(大光明寺方丈前庭を公家が二人歩く)
  • お寺の縁下で寝ていた新次が這い出てくるシーン、神護寺か(お堂の戸は蔀戸、燈籠レリーフは鹿)
  • 新次の恋人・お加代が金さんになれそめを語るくだり、大覚寺護摩堂裏〜五社明神(祠群前、有栖川畔)
  • 新次のことを早田らにツナぎ指示を出す金さん、神護寺和気公廟所(玉垣の中)。後段にも出る。もうひとつ出るツナギのお堂も神護寺か。
  • お加代がさらわれ、「向島洲崎大国屋寮へ来い」との脅し文を受けて駆け付ける新次と金さん、船を調達してゆく段では、広沢池を滑る船を、南岸の澤乃家のバルコニー越しに見た図もある。寮の入口は大覚寺望雲亭
  • お裁きを終え廊下をゆくお奉行に、箱根へやった早馬の報告を持って来る早田、相国寺方丈裏廊下

遠山金四郎/高橋英樹 お志津/あべ静江 猫目伝蔵/秋野太作 捨六/小島三児 お竜/伊藤美由紀 虎さん/古代一平 熊さん/北野清治 早田彦十郎/宮尾すすむ 利助/鳳啓助 おかつ/京唄子 新次/三田明 お加代/秋谷陽子 菊麿/藤木孝 大国屋佐兵衛/北原義郎 森章二 笹木俊志 芝本正 池田謙治 大矢敬典 疋田泰盛 細川純一 奔田陵 木下通博 畑中伶一 美松艶子 遠藤隆厳

脚本/土橋成男 監督/松尾昭典

※芝本正はおじゃる役を得意とする役者、菊麿と森章二の正体をお白州で証言。
※ラス立ち金さん、濡らした座布団(の綿)で真剣白刃取りはちょっとびっくり。


→ 遠山の金さん 表紙


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