伊丹万作監督作品 1936.6.18千恵蔵プロ/日活 キャスト 伊達兵部の屋敷にやって来た新参者は、奸臣の悪事を暴く密命を受けていた…などと書くと深刻な、或いはステレオタイプの活劇とも聞こえるが、本作の主人公は飄々とした変わり者で、他の登場人物もいたってコミカル。このため「御大」が二役で演じる、型にはまった悪者が際立つのだが、当時アイドル的存在だった千恵蔵が演る醜男ぶりは徹底していて凄い。 なにしろ古い作品なので、ロケ地については皆目見当つかず。親も生まれてないような年代のはさすがに難しい。後年撮られた市川崑監督のテレビ作品では、この映画に出てくる風景をなぞったかたちでロケ地が選ばれている。 *伊達騒動概略 |