1994/4/2〜1994/10/1
テレビ朝日/東映
キャスト
徳川治貞/三田村邦彦
徳川宗睦/西岡徳馬
村垣市蔵/京本政樹
安藤甚左衛門/神山繁
お京/岡本夏生
坂東染吉/石井洋祐
平賀源内/火野正平
次期将軍と目される紀州候と尾張候が活躍する、ロード時代劇にして印籠もの。一行は総勢八名で、賑やかに行く先々で大騒ぎを繰り広げる。
紀州大納言・徳川治貞(はるさだ)は浪人態の総髪(書生ふうの袴姿)で春田治之進と名乗り、尾張大納言・徳川宗睦(むねちか)は商人を装い町人姿(旅装のことが多いが着流しもあり)で尾張屋宗太郎として、「下々の暮らしを実体験する」ための旅をする。ハルさんは生真面目な好青年、ムネさんは女好きで世慣れた男として描かれる。行く先々ですぐに美女に惚れる宗さんだが、女のほうはハルさんのほうを向いていることが多いのがお約束。
ワルを成敗する際には鷹の鋭い鳴き声が響き、破邪顕正の鏑矢がワルの座敷に突き刺さる。両候ともはじめはいつもの格好で出てきて、罪状を縷々述べたあとお定まりの改心しないワルどもに業を煮やし、成敗のための「変身」を遂げるのが本作の最大の特徴。ワルの「なっ何者じゃ」の誰何にばばっと衣を脱ぎ捨て、決め台詞の「紀州大納言・徳川治貞、参上!」「尾張大納言・徳川宗睦、見参!」と名乗りを上げて、葵の御紋付きの大名ルックに大変身。下にそんなごついもの着てたの?と思わずツッコミが入るとんでもなさで、なにしろムネさんなんか町人髷から一瞬で武家髷に変わっちゃうのだ。ハルさんは剣を振るい、ムネさんは槍を振り回しての大立ち回りを演じる。峰打ちなどはせず、アップテンポの殺陣テーマにのりばっさばっさと容赦なく皆殺しパターン。
二人をサポートする忍びもついていて、紀州候を追って歩く「じい」や、ハルさんを慕って追いかける男勝りの尾張候の妹姫もいる。これに加え芸人のお京と染吉(女形)、天才科学者(…)平賀源内先生の三人、このお笑いトリオは二人の身分を知らずに旅を共にするという設定。
お付の忍び・村垣は極端に無口な青年、影に徹してサポートするが、ときどき呆れたようにダブル大納言たちの行動に溜息をつく姿が見られる。
「じい」の甚左の口癖は早く殿をとっ捕まえて帰還し、国元に残した妻に会いたいとの愚痴。ダブル大納言が変身成敗してった後に現れ、残された鷹の羽を発見して、また二人に逃げられたことを嘆くのが毎回のお約束。
源内先生はやたらエレキテルを用いた怪しの「装置」を持ち出すが、たいてい何の役にも立たないというのがお約束。回を重ねるごとに裸に近い扮装になっていく、妙なファッションもみどころ。
第1話 「青年藩主失踪!!次期将軍の座を捨て、混乱の市中へ!
田沼悪政に正義の鷹が翔ぶ!」
徳川家治の治世、次期将軍と目される二人の人物を出し抜こうとした田沼父子に、正義の鉄槌が下される痛快な筋立て。父の権威を笠に着る意知は恣に哀れな恋人たちを引き裂き、彼らと親交のあった紀州候と尾張候の逆鱗に触れてしまう。
ロケ地
- アバンタイトルの巻狩り(尾張葵の紋入り鉄砲で治貞暗殺未遂)、不明。
- 紀州藩邸、大覚寺大門。後段では大門越し明智陣屋の絵も。
- 江戸城イメージ、姫路城天守ほか、濠越しに西の丸渡櫓。
- 兄上が吉原居続け中、鶴姫が家来を相手に剣の稽古の尾張藩邸、妙心寺龍泉庵。
- ムネさんが植木屋の衣を奪って逃げるくだり、姫路城西の丸。その衣を着込み出てくる門は好古園南・外に面した門(ふだんは閉鎖)。
- 酒肆で鉢合わせしたハルさんとムネさんが外で話すのは大覚寺放生池堤、石仏の後ろから村垣が見ている。
- 左近と意知が行きあわせる道、姫路城好古園路地。その後左近が物思いに沈む船着きは大覚寺大沢池船着き(大)。
- 吉原にやって来た鶴姫から逃げたムネさんが刺客に襲われる夜道、大覚寺五社明神。
- 吉野太夫の亡骸が投げ込まれる浄閑寺、金戒光明寺本堂裏手墓地。
- 駿府さしてゆく意知の行列、琵琶湖畔松原。
- お京がムネさんとばったり会う街道、および意知を殺しにいった左近のくだりは山室堤道。
- エンドロール ハルさん一行がゆく海辺の道、不明(本物)。甚左がゆく街道、嵐山自転車道。村垣がゆく道、広沢池西岸の道を畑越しに。
田沼意知は原田大二郎、意次は遠藤太津朗、悪事のほとんどは息子が仕出かす設定で親は早々に追い払われ。意知の家来に宮口二郎。将軍・家治は仲谷昇で村垣を派遣。紀州の家老は小島三児、尾張の家老は近藤洋介でムネさんの妹の鶴姫は五十嵐いづみ。源内先生馴染みの酒肆主は逢坂じゅん。田沼を憎む、意知とは昌平黌で同門・世直し党に入ってしまっている拗ねた侍は羽場裕一、彼と引き裂かれ苦界に身を沈めた吉野太夫は及川麻衣。世直し党メンバーに石山律雄や谷口高史。
第2話 「命も売ります?大名行列あと始末」
参勤交代の後始末をして歩く、家来の苦労をテーマに展開。ハルさんは出石藩お跡小払い役の早瀬に、ムネさんは親しくなった料理屋の女将に関わり、悪代官をやっつける趣向。
ロケ地
- 早瀬がハルさんにうどん奢って講釈を垂れる茶店、山室堤下にあしらい。エンドロールに被る、次期将軍押し付け合いの茶店も同所で、堤の「街道」に続く。
早瀬の爺さまは河原崎長一郎、一式売っ払ってたので竹光で腹切るハメに←意地で突き刺して血出てるけど助かったもよう。藤枝代官は小林勝彦、つるむ悪徳商人は原口剛。賭場の中盆に福ちゃん。
第3話 「仇討ち大好き!殿、ご乱心」
ハルさんとムネさんは、源内の大目付に歓待されて極楽三昧というばかな手紙につられ高遠へ。しかし藩境で待ち構えていた藩士に侍姿のハルさんだけ連れてゆかれ、仇討ちの助っ人を依頼される。高遠の殿様は仇討ち狂いで三年前の件を蒸し返す始末、しかしこの狂態は芝居、藩の実権を握る大目付一派に対抗する手であった。
ムネさんが豪商・尾張屋にされていたり、源内は妙な仕掛けを持ち出すしでいつもの通りのどたばたが展開し、遂に始末されかかる殿と家老の危機を救いに変身大納言が現れる。
ロケ地
- 源内さんから来た文をハルさんに見せて高遠へ誘うムネさん、不明(谷地田脇の道)。茶店あしらい部分からは坂。ちょっと大内みたいな感じ。
- 高遠藩城、和歌山城天守。
- 検問されていてハルさんが連れて行かれる藩境、不明(雑木林の脇、山道か)。
- 治さんが家老の手先に腕を試される鎮守、鳥居本八幡宮広場。家老は石段を下りて名乗りながら現れる。
- 家老の屋敷、相国寺林光院。仇討ちの助太刀を断わりに来たハルさんは門を叩き、家老は式台玄関で応対。
- 亡き倅の墓前で「仇」に斬られる書役の老爺、不明(丘の上っぽい立地で大きな記念碑みたいな墓石が林立。このほか危険を察知したハルさんが駆けつける坂など出る)。
- 書役の死を悼んだ帰り拉致される殿様と家老、二尊院紅葉の馬場。
- エンドロールに被る街道風景、来るとき出たのと同じ。
殿様は秋野太作、家老は御木本伸介。悪い大目付は西沢利明、一味で仇の剣客は五味龍太郎。仇討ちを成し遂げる婚約者は立原麻衣。ラス立ち福ちゃんチラリ。
今回の甚左、鷹の羽じゃなく抜け殻の大名衣装×2見てガクー。
第4話 「日本一の殿様宣言」
舞台は美作・勝山、殿の不在に城代家老が側室に手を出すわ蔵元の上がりを一手に収めようとするわの壟断ぶり。ここへ鶴姫から三つ葉葵の印籠掏ったぺてん師が紀州治貞として乗り込み、どたばた喜劇を演じる。ハルさんとムネさんは悪乗りして家来に志願するが、けっこう泣かせるしんみり展開が待っている。
ロケ地
- 男装の鶴姫が伊平次と出会う街道、訴状を携えた若侍が襲われる街道、不明。
- 「勝山城下」とテロップ入るお城イメージ、不明。
- 勝山の酒蔵イメージ、伏見か(映画村セット併用)。
- 神社に詣でるハルさんと蔵元、梅宮大社楼門〜境内(舞殿脇)。
- 勝山藩城イメージ、丸岡城天守(先に出たものとは明らかに異なる)。
- 当地を発つハルさんとムネさん、不明(山裾の道)。
紀州候として乗り込むペテン師は森川正太、ノリで出るマジもんの演説が泣かせる。悪い城代は亀石征一郎で手下の大目付は成瀬正孝、正義派の蔵元は外山高士で改革派の若侍といい仲の娘は北原佐和子。ラス立ち福ちゃん入り、尾張候に槍で突かれうわぉ。
第5話 「泣き虫男の超激安戦争!」
舞台は桐生、八州と結託した絹織物問屋がやりたい放題で民を苦しめるのにブチ切れて変身のダブル大納言たち。貧を厭い故郷を捨てた青年と、大物になって村を助けようとするも悪の手下に成り下がってしまった青年の、哀しい別れが袖を絞らせる。
ロケ地
- ハルさんとムネさんが互いを飽きたと別れる道(行き先は同じ)、不明(田畔)。
- 山道で江戸屋と見習い番頭の泰治を助けるムネさん、清滝河原と保津峡落合落下岩。
- 傷深く頓死した江戸屋を葬った野末の塚、不明。
- ムネさんが泰治に商売の話を聞きながらゆく山道、谷山林道切り通し。
- 泰治の故郷で、ハルさんが関わった借金で身売り寸前の娘・お葉の村でもある桐生奥地の須藤村、民家群(周辺や畦道も効果的に用いられる)。ここへは源内さんたちが先に入り込んでいて、織機を修理したりしている。
- お葉の回想、八州に江戸屋の非道を訴えた直後土左ヱ門で見つかった父、清滝河原。
- 泰治について須藤村へ赴くムネさん、大沢池堤。江戸屋の手下のヤクザが出て囲む(中に幼馴染の英五郎)。
- 須藤村へ入る泰治、広沢池西岸の農地(池も明瞭に映り込み)。出て行ったくせにと冷たい視線となじる言葉が飛んでくる。
- 泰治の回想、苛められていた幼い自分を助けに飛び込んできた英五郎、広沢池西岸湿地・養魚池流れ込み付近。
- ラスト、別れゆく泰治たちとダブル大納言たち、中山池畔。金をこしらえてきた甚左の駕籠が走り去るのは堰堤上。
泰治は武部功雄、英五郎は大橋吾郎。お葉は有沢妃呂子。上州屋の鹿内孝、グルの八州は岩尾正隆。
第6話 「おらんだ遊女の夢」
舞台は長崎、出島にカピタンに円山遊女に蛇踊りに隠れ切支丹、よく出る記号をてんこ盛りの賑やかさでどたばた進むお話だが、結末は悲惨。生活苦から切支丹となった村人を出世のため集団はりつけにしようと目論む長崎奉行にダブル大納言完全にブチ切れ。
ロケ地
- 海岸は日本海ロケか。
- 出島入口、二条城本丸櫓門と橋。源内さんとハルさんは花魁の従者に化けて入り、お京たちは門番に追い払われ。
- 蛇踊りのステージ、萬福寺法堂。石庭に民衆多数あしらい。
ハルさんを匿ってくれるカピタンの愛人の花魁は田中雅子、村に残され傷心から入信した恋人は谷川竜。ハルさんが千両失敬しようとして見つかり、その後話に乗ってくれる紀州藩御用達の回船問屋は伊藤孝雄、悪党ではないが抜け荷とかはしている。長崎奉行は有川博で手下に本郷直樹。お京と染吉が見かける町なかでの「異人ダンス」、リーダー役の珍妙な格好して踊る男に福ちゃん・ラス立ちにも長崎奉行の下僚としてチラリ。
源内はこれ幸いと異国に渡ろうとするが大黒屋の出島への抜け穴は未完成で、自ら泥まみれで掘り進むうち落盤でワヤ…レギュラーなのにあとどうなったか描かれず。
第7話 「あやしい町 乙女の涙」
父を求めはるばる捜しに来る娘、しかし当の父は悪党と抜き差しならぬ関わりを持ち、名乗れもせぬ身の上と成り果てていた。しかし土壇場で娘を庇い凶刃に斃れる男を見たダブル大納言は、プチっといって大坂城代と石見代官を成敗。
ロケ地
- ハルさんたちが行く石見街道、不明(溜池の堰堤か)。
- 小夜の父を捜しにヤマへ向かうハルさんたち、保津峡落合巌上〜崖道と落下岩(立入禁止の柵)。無人の飯場はセットだがみろくの里っぽい感じの作り。お京らが罠にかかる竹林は不明。ハルさんと小夜が役人に捕まるのは落合河口。
- 石見代官所、民家長屋門。
- 小夜を父・佐吉のものと称する墓へ連れてゆく伊藤屋、廻り田池畔墓地。導入は対岸からの撮影。小夜の回想、故郷を出てゆく父を追いかけた出羽の在所、広沢池西岸農地(東望のアングルで出てくるヤナギの大木が印象的、小夜は幼女)。
- 伊藤屋の荷駄から鍋を盗って逃げ殺される男、不明(谷地田、溜池脇)。
- 子供が落とした鞠を拾ってやり、ハルさんに父の思い出を語り捜すのを諦めないと話す小夜、天王神社(鞠を落とした子は石段、小夜たちは鳥居前に)。
- お京らが苦役を強いられる隠し銀山、不明(クレジットにある丹波マンガン記念館か)。
- 小夜を見送る街道、北嵯峨か(農地)。
伊藤屋は睦五朗、小夜は桂川冬子。隠し銀山の黒幕の大坂城代は高城淳一、石見代官は黒部進。小夜に情報をくれる酒肆の女将は本阿弥周子。
源内さん、西洋博打開帳したり「地底探索機」のドリル持ち出したりするけど、本筋に全然噛んでこなくてお話の間中ほぼ牢内。
第8話 「治之進、一世一代の恋」
舞台は信州伊那部宿、本陣の娘と恋に落ちるハルさん。彼女の家に降りかかる災難を払うが、甚左必死の訴えは娘に聞こえてしまい身分が露見、恋は唐突な終焉を迎える。
ロケ地
- 天竜川沿いを伊那部さしてゆくハルさん、清滝川(木橋演出)。
- お雪をチンピラから救うハルさん、走田神社本殿前(チンピラは代官の馬鹿息子の差し金芝居、本人が灯籠の陰で見ている)。
- 二人が名乗りあう春日大社参道の橋、小椋神社参道の天神川に架かる橋。お京と染吉が来てムードはワヤに。氏神さま設定のここでは、後段美人コンテストが行われ、人・物いっぱいあしらわれ賑やか。舞殿や蔵、各摂社など幅広く境内が使われる。
- 愛染堂でハルさんに義弟の話をするお雪、大覚寺天神島大木脇に六角堂あしらい。
- 天竜の岸、旅立つダブル大納言、保津峡落合河口。
お雪は吉川十和子、末妹の腐女子(ハーレクインロマンスふう大甘ノベル書き修行中・源内に師事)は寺田千穂、庶子の弟は小栗雅弘、父の加納屋は武藤章生。悪代官は和崎俊哉で馬鹿息子は伊庭剛、代官とつるみ本陣乗っ取りを狙うヤクザは江藤漢。ラス立ち福ちゃん入り。
第9話 「世にも高貴な用心棒!」
舞台は駿河・奥浜宿。豊かな筈の浜は荒廃、どうしようもない代官支配の地でヤクザ二家が威勢を張る。その二つに用心棒として入り込む治さんと宗さん、ここに腐敗代官や地回り以上にたちの悪い甲府勤番崩れの旗本が入り込みワヤに。ワル高笑いの座敷に変身大納言乗り込み薙ぎ倒す。
ロケ地
- 立て籠もりの渡世人を事もなげに射殺する権藤、庄屋屋敷(?)は勝持寺東門。
- 権藤らが塒にする駿河・奥浜宿の瑞心寺、龍潭寺山門。
- 奥浜の海岸、琵琶湖西岸(舞子浜か、白砂青松)。
- ハルさんたちに打ち懲らされたヤクザどもが逃げ込んで代官に縋る神社、不明(舞殿のうしろに蔵や本殿らしき建物)。
- 畑を耕す衆を見て旅立つハルさんとムネさん、川堤か(エンディングの海は琵琶湖)。
ヤクザに亭主を殺された酒肆の女将は日下由美、亭主は峰蘭太郎。ヤクザ二人は西田良と三角八朗、ダメ代官は大木正司。甲府勤番頭は中田博久、突き抜けた悪党設定。冒頭、子供を人質にとり金を要求するも博久にずどんと一発食らう渡世人は福ちゃん。
第10話 「闇を走る鉄仮面!」
舞台は周防・徳山。毛利の分家に本家から送り込まれた余剰人員が幅をきかせ譜代の家臣が苦しめられる…と言えばまともだが「鉄仮面」が事あるごとに現れ走り抜けるあたり、トンデモの匂い。しかも天守には押し込められた藩主が鉄仮面被せられ幽閉されているという噂がありホントに押し込められている。問題の鉄仮面は西洋風ときているからたまらない。町に出るほうは黒マントを着ている。退けられた元城代家老の息子と藩主のご落胤の娘まで絡み、彼らに関わったダブル大納言の裁きが下る。源内先生はこれを黄表紙にに仕立てて大儲け。
ロケ地
- 徳山城天守イメージ、不明(どこかの隅櫓か/芝居中の城壁は村のセット)。
- 小百合と柴田(町に出るほうの鉄仮面)が話すのは大覚寺天神島。
- ハルさんがムネさんに二人の鉄仮面の話をするのは神護寺石段。
- 捕われた柴田が処刑されようとする徳丸ヶ原、酵素。
- 旅立つ治さんと宗さんが小百合と別れる海浜、琵琶湖西岸松原。
元家老の息子は伊吹剛、小百合は吉野真弓で師父は牧冬吉、殿様は高峰圭二(仮面とったとき髷が全然乱れてなくて笑いを誘う)。本藩から来た付家老は藤木孝で腹心は井上高志。
第11話 「渡る世間は泥棒ばかり」
久留米城下に出る義賊、しかしこれを裏で操っていたのは悪徳商人と結託した大目付。それぞれ違う方面から関わったダブル大納言、ワルどもに鉄槌が下される。
ロケ地
- 河豚にあたって助けられ、後事を託されるくだり、琵琶湖西岸。鍋をやる下関の浜は松の生えた州、護送の行列がやって来て苦しむハルさんを見つける街道は湖畔の地道でヤナギ等生えている。ハルさんを保護し宿に置いて出立した一行が襲われるのは松原。死んだ藩士たちを葬った塚は湖岸に(砂浜)。
- 風神一党のアジト、神護寺鐘楼。外観として使用、内部はセット。周辺での立ち回りあり、塔のほうへ通じる道を大目付が騎馬で帰っていったり。
- 逃げたお菊がハルさんを色魔に仕立てて助けを求める茶店、沢ノ池ダートにあしらい(湖面が見えるちょっと高い場所。客に甚左と鶴姫が居合わせる運び)。
- 捕まえたお菊を連れて久留米へ向かうハルさん、山室堤道(お菊と諍い鶴姫法面を転げ落ち・この隙にお菊逃走)。
- お菊の前に現れた半次が彼女を消しにかかる林、神護寺境内か。
- 久留米城イメージ、唐津城天守。
- 盛造の墓に参るお菊、不明(かなり高台)。
- 当地を発ちふざけながら道中のダブル大納言、清滝川。
義賊・盛造は伊藤敏八、子分に小船秋夫。お菊は相川理恵、情夫で大目付への内通者・半次は中嶋俊一。大目付は西田健で強面の手下は佐藤京一。ムネさからぼったくろうとしたおもろい夫婦は正司敏江・玲児。湖畔の茶店にいた客で福ちゃん、騒ぐお菊を見てキョドる。
冒頭、浜でお京と染吉の作った鍋を突付く治さん、痺れてから気付く、捨てられている魚の頭は河豚。
第12話 「二人の夫を持つ女」
村垣市蔵目立ちまくりの回。初めてハルさんにお庭番と身分を明かす。舞台は阿波で、先年父を探しに潜入したままの村垣の許婚者の庭番・千恵は藍玉奉行の妻として過去を忘れ暮らしていた。その夫の藍玉奉行は家老の苛政を江戸表の殿様に告発しようとするが、妻の出自が露見し窮地に。夫妻危機一髪のところへ、鏑矢が飛んでくる。
ロケ地
- 阿波イメージに鳴門の渦潮、海と山なみは不明・琵琶湖か。
- 洞窟牢へ近づいた村垣が役人と斬り結ぶところへハルさん助勢の山中、不明(山腹に「穴」、谷山林道に似る。*参考/撮影協力に京北町丹波マンガン記念館と出ている)。その後お庭番であることを明かす川辺は清滝河原。
- 徳島城、彦根城天守(森の中に頭を出す天守を遠望の図)。
- 大坂口関所、不明(切り通しの山道、坂の途中に柵をあしらい、柵の向こうに小屋も)。
- 千恵は生きていると言い残した梶野の言葉を村垣に告げるハルさん、鹿王院回廊。
- 飴売りに化け潜入していた庭番・梶野を葬る村垣、琵琶湖西岸松原。梶野が斬られた竹林は北嵯峨か。ムネさんたちや甚左が足止めを食う。
- 浪江(千恵)が参るやしろ、鳥居本八幡宮。村垣と刃を交えかけるところへハルさんが出てとりなし。
- 浪江の素性が大目付に露見したと夫の藍玉奉行に告げる村垣、桂川・罧原堰堤下手右岸河川敷(中州流れ込み下手の汀)。
- 浪江の父の庭番が唐丸で引き出されてくる山道、谷山林道。村垣とハルさんが出て奪還するも本人は自刃。
- 事後、ダブル大納言がふざけながらゆく千鳥ケ浜、琵琶湖西岸。
浪江は浜田朱里、夫の藍玉奉行(正義派・殿のお気に入り)は加納竜、「千恵」の父の囚われのお庭番は灰地順。悪い城代は小沢象。捕り方やラス立ちに福ちゃんけっこうたっぷり。おちゃらけ関所役人に住吉正博。
源内先生、故郷の四国でエレキテル用いた自動藍玉製造機を作るが、前に火吹いた餅つき機とおんなじヤツ。しかしこれを増産して職人を解雇と嘯く阿波屋の言を聞き機械を叩き壊す先生、かっこいいぞ。ちょっと照れ入ってるケド。
第13話 「魔神の山!黄金の裸女」
舞台は安房・館山、伝説の財宝をネタに人を操り私腹を肥やす悪いヤツを散々に懲らしめるダブル大納言たち。先祖の奥都城に隠されたお宝を守り続けてきた一族の哀話がからむ。タイトルは二つとも民衆を釣るネタ、魔神のショボさも中途半端な裸女も大笑い。
ロケ地
- 安房の海イメージ、不明(浜はちょっとした砂丘)。
- 頭金粉まみれにした気触れ女が乳丸出しで出る山道、不明(植林杉の林道、地道。酵素ダートか)。
- ガリンペイロたちが宝探しに倦みボヤく谷川べり、酵素河川敷。足だけ魔神が出て殺された男たちの死体が転がるのはダート。
- 魔神が宝を守ると噂になり掘る掘る崖地や山の斜面、不明。
- お恵とハルさんが裏山の滝へ向かう途中小休止の山道、谷山林道(ダブル切り通し)。医者になりたいという夢を聞く。
- 岩伏渓谷の滝、琴滝。あとでホントに宝があると知れ再登場。滝壺周辺のみ使用。
- 魔神に化けた忍びを追った村垣が立ち回りの林、鳥居本八幡宮広場。
- お恵の祖父の告白、山へ入ってきた役人を始末の崖、谷山林道切り通しの高い崖。
- お恵と別れる街道、谷山林道切り通し(片側切り通し、駕籠舁きや地蔵あしらい)。
お恵は佐藤忍、里見の末裔の祖父は高松英郎。欲深家老は高桐真、目付は曽根晴美。
第14話 「女剣豪 赤頭巾ちゃんの冒険!」
土浦藩のお転婆姫は立場も弁えずの武芸好き、昂じて辻斬りに出る始末。陰謀渦巻き、改易の危機に発展するが、側役の爺さまの献身でようやく姫の蒙は啓かれる。
ロケ地
- 冒頭綾姫が辻斬り(髻切るだけ)に出るのは二尊院紅葉の馬場(夜)。
- 土浦藩の城、彦根城。イメージに佐和口多聞櫓。
- 辻斬りに出ていた姫が危機一髪のところへ介入するムネさん、南禅寺法堂裏手回廊。
- 源内先生が蒲焼デリバリーの城下、上賀茂神社境内。ならの小川もちらり、居眠りこいてて自転車盗られるのは藤棚下。
- 姫の教育を誤ったと治さんに話す永瀬、不明(起伏地に石仏群)。
- ペットのムネさんを括って駕籠で運ぶ途中襲撃される姫、北嵯峨の小柴垣か。
- 甚左がダブル大納言に助力を求められるのは梅宮大社、導入はお参り甚左が本殿、神苑池畔でおみくじ読んでるとこへ二人がこそこそ現れる。
- 城内での大立ち回り、彦根城太鼓門櫓から石垣際を派手に使い、ワル三匹をダブル大納言が成敗するのは天秤櫓上で。姫が二人を見送るシーンも天秤櫓、二人が下から姫に手を振る。
姫は八木小織、じいの「剣聖」永瀬は福田豊士。悪家老は橋本功で、彼を唆す公儀大目付は久高惟晴。永瀬の爺さまに因縁をつけ財布を盗ろうとする浪人に福ちゃん→ハルさん見て逃げる。
今回の源内先生の商売は鰻の蒲焼のデリバリー。発明品の自転車で配達という趣向。タイトルの赤頭巾というのは辻斬り姫の被る頭巾、お付の侍女たちも頭巾姿で出てくるがこちらは紫頭巾。今回は大目付を畏れ入らせるため途中で正体を現すダブル大納言、よってラス立ち時の変身はナシ。永瀬の爺さまは不幸な経緯で幼児を斬って以来刀は竹光、これで姫を守って斬り死にを遂げる。
第15話 「初恋探し、宗太郎おんな道中」
舞台は津。伊勢屋と町奉行が組んで阿片の抜け荷を行うのを見過ごせない安濃津屋の新兵衛は、証拠を掴み公儀に訴えようと動く。藤堂藩の殿様は阿片に酔いへろへろ、奉行の専横つのり新兵衛の身辺に危機が迫る。これに助力のダブル大納言たち、罠に落ち投獄された新兵衛を救出しワルどもをぶった斬る。ここに新兵衛は五年前公儀隠密として潜入し、始末されかけ浜に流れ着き安濃津屋の先代に救われた時は記憶喪失という事情と、五年の間失踪した恋人を探し続けた女と、復命せぬ隠密を殺さねばならない責務を帯びた村垣が絡む。
ロケ地
- 尾張から津までの伊勢湾岸、琵琶湖岸(松林、岩見える汀、ヤナギ生えた草地等)。
- 源内先生が芸者の尻を追い辿りつく伊勢屋の寮(阿片窟)、中山邸通用門。
- 新兵衛が捕縛されたあと現況をダブル大納言に報告する村垣、上賀茂神社ならの小川畔・祠脇。
- 五年前の回想、公儀隠密・倉地新十郎(新兵衛)が撃たれて落ちた崖、保津峡落合落下岩。
失踪した恋人を捜すため道中案内師をしている女は高島礼子、元隠密だった安濃津屋の現当主は三ツ木清隆。奉行は内田勝正で悪徳商人は山本昌平、強面の用心棒は岩尾正隆。
第16話 「お京が怒った!天晴れ仇討ち」
舞台は佐賀、鍋島藩城下。偽藩札が出回り逼迫する藩財政、化け猫騒動を持ち上げ人の近づかぬ屋敷で偽藩札を作らせ私腹を肥やす大目付、これに利用されるお京らの旧知の芸者・菊千代。藩札が換金できぬ責を負い切腹して果てる家老の最期を見てダブル大納言は破邪顕正の矢を放つ。
ロケ地
- 佐賀城イメージ、島原城天守と巽櫓。
- 大目付の手下から逃げてきたハルさんと甚左が一息つく町外れ、仁和寺九所明神裏手(草ぼうぼう)。ここで甚左熱出して倒れ。
- 菊千代の死体が発見されるのは大沢池堤。殺害現場も同所。
- 「菊之丞」の墓、不明(酵素か、草ぼうぼう・幼松植わり)。
- 旅立つダブル大納言たち、谷山林道切り通し。源内先生が自作の自転車でゆくのは谷山林道作業場付近。
化け猫を演っていた菊千代姐さんは津島礼子、悪い大目付は市川青虎で腹心は遠藤征慈。家老は久遠利三で腹心の勘定吟味役は伊庭剛。
第17話 「わがままナマイキ松平定信」
舞台は奥州・白河藩、若き松平定信が当主。これを親戚の「定坊」扱いのダブル大納言、藩政に関わり振り回される一話。幕府から申し付かる諸役逃れに空飛ぶ武器(なんだよそれ)操る凶悪な盗賊が横行と言い逃れる定信だが、老中田沼差し回しの獅子身中の虫が家老と近習で窮地に陥る。妙な言い訳の辻褄合わせに源内先生のエレキテル(すごい怪しいプロペラが回って飛ぶ箱)や甚左を盗賊の首領に仕立て、定信の身代わりに宗さんが頭巾かぶって道中奉行と対面したりする。最後は変身大納言が出て、皆殺しで幕を引くいつもの展開。
ロケ地
- お峰の家、民家各所(表門と塀際、母屋と前庭、裏門)。
- お峰の家を襲った「能面組」を追ってゆくムネさん、役人が出てきて能面組にされて捕まる神社、不明(長岡京の走田神社や廣峰神社に似る。段上がりきったところに舞殿、微妙に角度階段とズレ)。
- 冒頭街道をゆく治さん、ダム湖際の道は中山池か。甚左と喧嘩別れの道隈も不明(山道、カーブに石灯篭と「奥州路」の道標あしらい)。
- 捕り方に尾行されているハルさんにツナギをとる村垣、龍潭寺参道脇・山腹の苔庭。
- 白河城イメージ、伊賀上野城天守(遠望の絵)。能面組として捕まったダブル大納言をもてなす西の丸の庭は阪口青龍苑、茶庭前芝地で野点。
- 道中奉行・山辺の行列がゆく街道、不明(山道)。
- 里に出た定信が見る、能面組に殺された領民の野辺送り、山室堤。
- 拗ねた甚左が滞在の会津・天寧寺温泉、日吉山荘(川中にスモークや衝立あしらい。イメージのみで役者出ず)。
- 龍潭寺へ乗り込み近習の近藤を糺す定信、龍潭寺(ふだん掛かってる表札そのまま)。
- 道中奉行が通る白河関所、不明(山道の坂に柵あしらい)。
- 旅立つダブル大納言、冒頭と同じダム湖、中山池か。
松平定信はひかる一平、大殿は波多野博。田沼の腰巾着の道中奉行は山本清、これと通じ定信を陥れる家老は江見俊太郎、裏切ってる腹心は内田直哉。ムネさんがコナかける後家さんは水野ゆふ。ラス立ち福ちゃん入り。
第18話 「女を捨てた!?天才女医」
舞台は熊本、藩主細川重賢は改革を推し進める名君。しかし甘い汁を吸えなくなった筆頭家老と、典医の座を養生所盛々館の西田如斎に奪われた陰陽師が暗躍、藩主に怪しげな気萎えの薬を投じ無力化し、その隙に政敵を追い落とそうとする。ここに女ゆえ盛々館を継げず田舎に籠っていた天才女医・正木が絡み、彼女の危機に救いの矢が飛んでくる。
ロケ地
- 熊本城イメージに本物の外観。
- 西田如斎が狙撃されるのは仁和寺鐘楼〜手水場脇。観音堂映り込み。
- 怪剣客・松山に斬られる如斎、仁和寺五重塔前林間。経蔵や九所明神映り込み。
- 藩主の前で松山と試技の正木、相国寺大光明寺石庭。治さんは南塀の木戸から、宗さんは建物の西の陰から登場。塀越しのクレーンショットもあり。
正木は幸和希、隆ノ介は草川祐馬、如斎は鈴木瑞穂。殿様に毒を盛る首席家老は堀田真三でグルの陰陽師は大前均、怪しの催眠剣を使う指南役は小峰隆司。
第19話 「惚れたらダメよ 極道のお嬢様」
藩政を壟断する勘定奉行と、グルの悪徳商人により苦しめられる民。両親を奪われたうえ、そのことで恋人にも去られてしまった娘は、世を拗ね女だてらに極道渡世をまっしぐら。しかし、秘められた愛は続いていた。
ロケ地
- お京がハルさんへのアタックを草履投げて選択する山道、谷山林道頂上付近。
- 「竜神のお千加」が出てチンピラを追い散らすのを目撃するハルさん、仁和寺鐘楼脇。
- 河内屋の寮、民家長屋門。付近の塀際やこちらの民家内部も使用。イカ頭巾たちはムネさんが蹴散らし。
- 青年有志の隠れ家、大覚寺聖天堂。手前に崩れ土塀あしらい。
- ハメられた米問屋の娘が捕まるところを逃がすお千加、一息つくお堂は仁和寺経蔵。その娘に婚約破棄を告げて去る青年は石畳を西門のほうへ去る。
- 米問屋の件で怒り決起と喚ぶ青年藩士たち、仁和寺水場脇。ここへ婚約破棄の真意を問いただしにやって来るハルさんは観音堂脇から登場。
- 江戸の殿に直訴しにゆく青年たちが襲われる国境、谷山林道。
- ハルさんとムネさんを見送る千加たち、谷山林道切り通し。お京らの前を自転車で通過する源内センセイは頂上付近。
千加は上野正希子、真意を隠し彼女を捨て勘定方に潜り込んだ青年は湯江健幸。勘定奉行は浜田晃、悪徳商人は伊藤達広。青年たちの中にいた裏切者は谷口高史。チンピラの手下やラス立ち家士で福ちゃん二態。
お千加たちの生業は使用済み腰巻の販売、入れ知恵は源内センセイ。甚左をからかう女の子の上だけ脱ぎもある。
第20話 「消えた大名行列!?」
舞台は上州・沼田藩。お国入りの殿様の行列が忽然と消え大騒動、しかしこれは藩政を牛耳る家老に対抗せんとする殿様の策略で、圧政に苦しむ民が寄る組織・山嶽党に身を潜めたもの。家老は殿を廃し末期養子をお上に願い出て殿の妹姫に自分の縁に繋がる婿を迎える算段、しかしダブル大納言を手下が捕えてしまっていた。
ロケ地
- 殿様の行列を捜す藩士たちにとっ捕まるダブル大納言、不明(谷川沿い地道)。
- 沼田城、唐津城天守(後段出てくるのは別の城、ここは不明)。
- ダブル大納言と山嶽党メンバーが処刑されかかる野原、不明(竜王の岩場みたいな、白い岩が露出した起伏地)。
- 歴代藩主の菩提寺の尼寺・浄心院(庵主が山嶽党の首領)、西明寺山門。
- 姫様入りの「尼の早桶」が臨検される林、仁和寺経蔵傍林間。以降寺のシーンでは西明寺境内や本堂も。
- 家老に都合のいい末期養子の願いをしたためた文を奪う村垣、谷山林道。
- 姫を連れて寺からアジトへ向かう山嶽党メンバー、酵素ダート。山腹の林は不明。
- 山嶽党のアジトの寺、不明(アーチ渡廊のほか摂社も見える)。
- 家老の手先に襲われ死んだ山嶽党メンバーを荼毘に付す野原、酵素河川敷。
- 当地を発つハルさん一行、谷山林道。
姫は太宰由美子、兄の殿様は下塚誠。悪家老は高野真二で腹心に中村孝雄。
山嶽党に入れ知恵は源内先生、今回大筒を作りチャーミングな名前をつけるが発射は二回とも不発(弾ボットン/バレル割れ)に終わる。
第21話(終) 「次期将軍は誰?御三家女の乱」
最終話なので広げた風呂敷をしまうのに要素いっぱい詰め込み。次期将軍を巡る企みに田沼意次は暗躍し、初登場の水戸の殿様も出てきて治さんに妹姫を娶わせようと画策、お京の母が見つかったり、ダブル大納言は爆殺されかかるなどどたばたとドラマが展開、しかし源内先生は相変わらず怪しげなエレキテルを回し続ける。
ロケ地
- ハルさんとムネさんが根来衆の襲撃を受ける甲州の山道、不明(赤土の林道)。
- 猿も入る露天風呂に浸かっていてお尋ね者として捕縛されるダブル大納言、摂津峡山水館露天風呂(二号泉)。
- 江戸城イメージ、姫路城天守。
- 水戸藩邸、妙心寺聖澤院門。
- 鶴姫が水戸の治保(はるもり)に馬を騙し取られる街道、山室堤道(茶店あしらい)。
- 勅使接待のため出席せねばならないことを聞くダブル大納言、大覚寺五社明神舞殿に腰掛け。
- 江戸城下イメージ、好古園(茶の庭越しに西の丸連郭を遠望)。
- 水戸の清姫が乳母・波乃と参る八幡宮、松尾大社本殿。
- 紀州藩邸、大覚寺大門。
- 鶴姫が監禁されている綾瀬村の水車小屋に助けに行き爆殺されかかるダブル大納言、崖下のアレ。
- 事後、殿出奔に慌て騒ぐ紀州藩邸の家臣たち、大覚寺大門〜観月台下。甚左が汗を拭き拭き行く道は放生池堤。はしゃぎ歩くダブル大納言、清滝河原〜山室堤道(遠景に富士山合成)。
お京の母だった水戸の姫様の乳母は三ッ矢歌子、水戸の殿様は深江卓次、妹姫は松本友里。
|