第22話 「与力の娘」 1990.4.24 事件は公共工事での不正、解決の過程で不良グループの更正がはかられる運び。そのリーダー格が観音寺与力の一人娘で、どたばたと涙がないまぜ。最後は「解散式」なんかブチ上げて笑わせてくれる。 ロケ地
*観音寺さまの娘は森岡いづみ、乳母は今井和子。札差は田口計、作事奉行は原口剛。 第23話 「海が匂う客」 1990.5.1 53 抜け荷一味の胸に突き刺さった銛は、恨みの淵から放たれていた。心は既に亡き娘のもとにある親爺の悲哀を、おまつの明るさが救う。 ロケ地
*肥前の漁師だった波平は長門勇、銛には○に肥の字マーク。長崎で富商一家を殺し大金を奪った元長崎奉行は江見俊太郎、元与力は石山律雄、元番頭の唐津屋は牧冬吉。 第24話 「道楽息子の涙」 1990.5.8 53 道楽者に付け込んで乗っ取りを企む悪党が横行、夢のダンナは遊び人に化けて次の的に接触し、放蕩者の心のケアもする。 ロケ地
*幸吉は西山浩司、親爺は小島三児。乗っ取り屋は高野真二、つるむヤクザの親分は黒部進、殺人担当の旗本は出水憲。 第25話 「しのぶ恋、忘れ貝」 1990.5.22 53 強欲な若年寄の画策で窮する藩、罪を着せられ藩と公儀両方に追われる足軽の青年。これに、彼の恋人が殿の側室になんていう事情もからみ複雑に。もちろん、切れた恋の糸はお節介焼きたちがくっつけて回る。 ロケ地
*病の父の薬代のため殿様の側室になったおくみは神保美喜、恋人の足軽青年は辰巳琢郎。意外やおくみを解放する殿様は西山辰夫(あとで未練がましくめそめそ歌詠んだりする)、腹心は水上保広。お奉行呼びつけてエラそーに用事言いつける若年寄は土屋嘉男、部下は遠藤征慈。 第26話 「夢之介が殺した女」 1990.5.29 夢さんを用心棒にスカウトした女は、復讐と謝罪を兼ねて放火犯から復興資金を強請ろうとしていた。遺志を汲んだ面々が、合法的に悪党から金を巻き上げる痛快な次第が傑作。 ロケ地
*元柳橋芸者のお絹は三原じゅん子、悪徳商人は小沢象、作事奉行は高桐真で腹心は谷口高史。喜助を殺しに来る刺客の一人に福ちゃん、浪人姿。 第27話 「次郎吉捨身の反撃」 1990.6.12 53 口封じで出た欠員に見込まれてしまう三の字、恋女房を人質にされ仲間にも言えず。しかしみんなはちゃんと、心の内を察していてくれたのだった。 ロケ地
*むかし捕縛されるところを次郎吉に助けられた恩を忘れ、盗めへの参加を強要する賊のかしらは伊藤高、こやつを使嗾していた元長崎奉行は川合伸旺(公金横領の穴埋めに賊のアガリを充当する腹積もり)、悪事にも噛んでいる家来に峰蘭太郎。 第28話 「片思い恋の絵草紙」 1990.6.19 53 元部下の絵草紙作家に、汚職ネタを書かれた蔵奉行。邪魔者の暗殺からはじまる筋立てに、純朴な青年の、泡のように儚く消えてしまう恋をからめる。 ロケ地
*漁師のゲンは保阪尚輝、親を亡くしたあと鉱山に売られ、そこを逃げ出して江戸に辿り着き寒月に拾われた設定。蔵奉行は西沢利明。ラス立ち福ちゃん入り、どアップあり。 第29話 「次郎吉花火」 1990.7.3 53 北町奉行失脚を狙った陰謀が、せっかく立ち直った青年の命を散らす。彼とその妹に入れあげ奔走する次郎吉、形見の花火が上がって幕。 ロケ地
*おとせは浅野愛子、腕のいい花火職人で博打狂いを次郎吉に諌められた兄は塩谷俊。奉行の後釜を狙っていた御納戸頭は深江章喜、黄羽織組首領は伊藤敏八。黄羽織組に店先を壊される饅頭屋に福ちゃん。 第30話 「生き別れ、思いの糸」 1990.7.10 53 兄妹の、悲劇的な再会。兄は盗っ人に、妹は身代乗っ取りの毒婦と成り果てていた。「道具」を使い捨てにした悪辣な旗本は、夢の扇が断罪。 ロケ地
*おぎんは白都真理、女郎→旗本に身請けされ養女、悪党の「打出の小槌」に。兄は速水亮、博打で借金・妹を売ったあと傷害で寄場送り→盗っ人に。旗本は高城淳一。 第31話 「夏の嵐」 1990.7.24 53 お奉行の昔の恋がからむ、切ないお話。親友夫妻の惨殺事件を追った夢之介は、恋しい人を譲った相手が救いようの無い悪党と知ることに。夢のダンナがほぼ橋場の酒肆に居座り続けという、時間軸がちょっと変わった構成。 ロケ地
*深谷は大出俊、出入りの道場のBFには新式銃密造工房。お奉行に遺品の簪でぐっさり仕留められる。ラス立ち福ちゃん入り、口ひげの用心棒。 第32話 「信玄谷の忍び花」 1990.8.14 53 両替商から盗まれた金塊には武田菱の刻印、盗んだ賊は妖しの美女。謎を追って夢のダンナと三の字は八王子へ、そこで竹流し金の秘密を知る。 ロケ地
*忍びの心得のある「女賊」茜は黒田福美、悪事に手を染めた八王子千人同心組頭は内田勝正、黒幕の槍奉行は田口計、金を持ち込まれる両替商は長谷川明男、間抜けな目にあう八田付きの岡っ引は蛍雪次朗。勝正の配下で福ちゃん、槍振り回してラス立ち。 第33話 「次郎吉に惚れた男」 1990.9.11 御数奇屋坊主を失脚させ後釜を狙う陰謀、調査に入った三の字は床下で同業者と遭遇。以降、ヘボくてドジなその盗っ人オヤジにさんざんつきまとわれてしまうのだった。 ロケ地
*三の字を後継者と見込んでつきまとう自称「猫足の文蔵」は藤木悠、盗っ人仲間からは「捨て猫」呼ばわり。狙われる御数奇屋坊主は中山昭二、内弟子の怖いおばさんは三浦徳子。後釜狙いの組頭は西田健、お返事がちょっとオカマくさい。グルの越後屋は江見俊太郎でどんくさい用心棒は白井滋郎、黒幕の勘定奉行は中野誠也。 第34話 「参上!女目付」 1990.9.18 老中に抜擢されて大張りきりの不正大キライ娘は、苛烈な手法で行く先々を震え上がらせるが、報復と思われた闇討ちにはむごい真実が隠されていた。 ロケ地
*ひずるは北原佐和子、父の鉄砲組頭は滝田裕介、補佐の青年は佐久田修。唐物商夫婦は福山升三と鈴鹿景子、北町から押収品の新式銃持ち出す与力は和崎俊哉。 スペシャル 「おりん無惨!今蘇る関が原の戦い」 1990.10.2 関ヶ原ののち八丈に流された宇喜多秀家、彼の死後も一族は帰還を許されず島に九代を数える。その恨みと、せめて墓を建てたいという望みを利用するワルあり、流人から金を掠めるにとどまらず彼らに罪を着せ将軍暗殺をはかるというトンデモ。巨大な陰謀を阻止するため動く夢之介たち、しかし大奥に潜入したおりんが正体を見破られ御広敷伊賀者に刺されてしまう。 ロケ地
*黒幕は御側室のお光の方と寺社奉行。お光の方は世継の件で上様に害意を持ち、奉行のほうは欲がらみ。お光の方御寵愛の白猫・小雪ちゃんにも着目(平吉が天井裏で立てた物音に耳ピクで反応。豪華お布団から出てる耳がタオルくさいぞ)。浪人団のリーダー格で福ちゃん、台詞もけっこう長いのがあって、いちいち体を捻るアクション付き。 |