鬼平犯科帳スペシャル 「雨引の文五郎」

金曜プレステージ、2009.7.17CX

キャスト
長谷川平蔵/中村吉右衛門 久栄/多岐川裕美 酒井裕助/勝野洋 木村忠吾/尾美としのり 村松忠之進/沼田爆 小柳安五郎/谷口高史 小林金弥/中村歌昇 小房の粂八/蟹江敬三 伊佐次/三浦浩一 五郎蔵/綿引勝彦 三次郎/藤巻潤 おとき/江戸家まねき猫
雨引の文五郎/国村隼 おしげ/賀来千賀子 落針の彦蔵/菅田俊 滝蔵/樋浦勉 おきぬ/長谷川真弓 小鼠の安兵衛/上田耕一 犬神の権三郎/田中健 舟形の宗平/伊東四朗


 良いの悪いの、血気盛んな危ない奴から死にかけの爺つぁんまで、様々な盗っ人たちの哀歓を描く。筋の通った盗賊には敬意を払う鬼平だが、悔いの残る仕儀にも至る。

ロケ地

  • 西尾の長兵衛の跡目を継げと迫られる文五郎のくだり、配下一同が集まる中山道追分宿外れの寺、丹波国分寺。山門から本堂を望む図、イメージカット。
  • 江戸に残した病の女房のもとへ急ぐ文五郎を襲う彦蔵と手下、大堰川堤。立ち回りは河川敷へスイッチ、文五郎は川に身を投じ逃れる。
  • 女房の墓を抱いて嘆く文五郎、普済寺墓地←おしげ立ち会い。
  • 女房のおしげに文五郎のことを聞いた男を、わざわざ追いかけて居所をタレ込む権三郎、大覚寺護摩堂脇。
  • 塒にしている宿から出た文五郎を尾行する伊佐次、雲水に化けた平蔵にバトンタッチするのは仁和寺鐘楼脇。水場脇で彦蔵たちが出て文五郎が気付き走り出し、観音堂脇、御室桜林脇を駆け抜け、九所明神前で対峙。鬼平は小祠脇の木の陰にいて、盗賊たちの争いを暫時見守り・途中で笠を投げて介入「盗賊改じゃ」←文五郎は塀を飛び越えて逃走。
  • 町で会ったおしげとお茶するおまさ、上御霊神社絵馬堂下に茶店しつらえ。原作設定は北大門町の汁粉屋「翁庵」、軒先のポップに「しる粉 翁庵」の字がちらり。奥に小上りがあるふうには見えない。
  • 桶屋の安兵衛宅(原作設定/千住・小塚原)へ転がり込む文五郎、酵素民家セット。文五郎に危機を知らせに来たおしげが、権三郎に見つかり裏切者として斬られるのは「対岸」の竹林。

*「雨引の文五郎」に「犬神の権三」を加味し、話を膨らませて老密偵の死と本格の盗人の意地を根幹に据える。
*エンディングの「秋」に新カットあり、通天橋が新しいアングル。その前に出る紅葉の坂は洗玉澗か。


→ 鬼平犯科帳テレビシリーズ表紙


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