喧嘩まつり 江戸っ子野郎と娘たち

小野登監督作品  1960.7.26第二東映  53

キャスト
宗三郎/里見浩太郎 金太/品川隆二 寅/和崎隆太郎 留/岸井明 吉/冨久井一朗 三公/山波啓太郎 お美津/花園ひろみ おしん/円山栄子 言問重兵衛/坂東好太郎 助太郎/原健策 嘉ヱ門/明石潮 おもん/東竜子 お千代/三原有美子 忠兵衛/杉狂児 お浜/清川玉枝 お町/松浦繁枝 紋太/天草四郎


 大店のお坊ちゃんだった優男は、恋をきっかけに一皮も二皮も剥け渋い兄哥に成長する。笑いあり涙ありの情話に歌と踊りが華を添え、最後は江戸っ子らしく賑やかにお祭りで締め。

 不動境内の茶店勤めの娘・お美津のアプローチで始まる淡い恋だが、形を成す前に様々な邪魔が入る。再会はさらなる亀裂を生じさせ、面に傷を食らった宗三郎は、いずこ定めぬ旅鴉に。男を磨いて江戸に戻った彼は、いまや無二の友となった金太と共に、深川に巣食う大きなダニを退治る大仕事に取り掛かるのだった。

清凉寺本堂

ロケ地

  • 深川不動境内、清凉寺境内。石畳の両脇に茶店や露店をあしらい、見返りの山門にも少し装飾を施してある。お参りの場面などに本堂も登場。
  • 壺を割ったと難癖をつけて若旦那を連れ込み、金太が出て一芝居打って金を貰う町角、梅宮大社神苑(門の内側)
  • 袖を縫って貰ったあと、水辺を歩む若旦那・宗三郎とお美津、大覚寺大沢池堤(南堤上、遠景に五大堂の屋根が映り込む)。池に張り出した形の四阿が拵えてあって、ここで金太らが二人をやっかみ口笛を鳴らし勢いあまって池ボチャ。
  • 父・山城屋の差金で足利へ旅にやられる宗三郎、手代をお供にゆく街道、不明。お美津が見送りのシーンは川堤、下に屋根が見える図。お美津が芸者に出る決意をしたのも知らず帰途につくシーンは橋上、欄干の無い低い木橋で河床は砂。
  • 言問の重兵衛と事を構え江戸を離れた宗三郎と金太のくだり(鎌倉〜神奈川あたりの設定)、賭場を荒らされたヤクザが追ってきて大立ち回りの海浜は琵琶湖西岸、小川の河口付近を使い、小さな木橋や汀の草原に松林などが登場。また、この前に映る追っ手が渡る橋は不明、欄干のついた高橋で川は湛水域。山城屋に頼まれて若旦那を捜しに来た江戸の岡っ引・紋太から身を隠すシーンは松原沿いの道と橋。

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