榛名ばやし 喧嘩鷹

内出好吉監督作品  1959.8.26東映  53


 渡世の義理で人を斬った佐久の新助だが、旅先でどうにも面白くないその後の仕儀を聞き、足利へ駆け戻る。義理筋の親分は新助をごまかそうとはかるが、やがて真相は明らかとなり、恋しい女も戻り、ともに故郷の信州へ。

ロケ地

  • 新助が桑名から足利へ戻る道、不明(東海道舞阪は琵琶湖畔か/甲州街道は山道/旅の一座を助ける日光道は切り通しと棚田/足利宿はずれで太田一家が待ち構える茶店は棚田の傍らに)
  • お静と二人ゆく新助、それを見遣るお蝶と一座、不明(川沿いの道の谷口部分、奥に開けた台地が望まれる)

 佐久の新助は市川右太衛門、たまたま草鞋を脱いでいた彼にライバルを斬らせた太田屋虎吉は進藤英太郎で、欲深・女好きの悪辣なキャラクター。新助が飛んだあと用心棒に入った浪人は山形勲で偉そうな呑んべ、新助に化けて悪事を働いたりもする。その他虎吉の乾分に原健策、国一太郎、小田部通麿、市川百々之助、南道郎など。新助の恋人で待っていると約束したものの、虎吉の罠に落ち監禁される芸者・静葉(お静)は大川恵子、虎吉と通じる置屋の主は沢村宗之助。新助が斬った布田の親分は薄田研二で、孝行ゆえに忍従していた若親分は北大路欣也、乾分に加賀邦男や尾上鯉之助。新助を憎からず思う座頭は小暮実千代、お静が心変わりしていない手がかりをくれる。呼び込みは堺俊二、怪力芸の男は岸井明。
★脚本/比佐芳武


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