1972NET/東映
キャスト
跡部能登守/片岡千恵蔵 早瀬主水/田村正和 仲沢要介/石山律 お染/赤座美代子 ちょぼいちの辰/砂塚秀夫 おくに/小山明子 井上三太夫/木田三千雄
第1話 「命知らずのサムライたち」 1972.4.6
新任の勘定奉行は、老中の抜擢。骨のありそうな旗本をピックアップした跡部能登守は、最初の任務を遂行するため、急激に産出量が減っている足尾銅山へ。そこを牛耳る顔役は、お奉行の剣友の成れの果てなのだった。
ロケ地
- 能登守登城の際の江戸城イメージ、姫路城天守。
- 足尾銅山、湖南アルプス。お奉行を威嚇射撃した又七郎が馬で駆け去る山道は、暴れん坊将軍第一シリーズのオープニングで若き上様が走る山道と同じ、巨岩をすぱっとやった切り通しのアレ。
- おれんの酒肆で強訴の相談をしていた衆が、又七郎の手下の浪人に斬られる道、不明(田畔の道、谷地田か。六地蔵はあしらいか有りものか不明)。
- 早瀬らに助けられた一人が預けられる寺、丹波国分寺。本堂東側に建物あり。
- 鉱山を見に行き、発破の音を聞くお奉行たち、天神川畔。背後の巨石は若布谷か。
- 一旦江戸に戻りかけた早瀬が、又七郎の手下の浪人に軽口を叩かれる道、不明(蔵など見える里の道、片側は林。亀岡か)。
- お奉行が里人を集め役割を振る神社、不明(坂上がると舞殿、石段登って本殿へ…廣峰神社に似る)。
- お奉行が又七郎と対決の河原、天神川。大堰堤上手の河原と思われるが、河床には大きな岩が山ほどあって水量も多い。山肌は今とさして変わらず。
*地蔵の又七郎は池辺良、狡猾な小頭は川合伸旺、傀儡の代官は吉田義夫。亭主をヤマで殺された酒肆の女将・おれんは磯村みどり、早瀬と微妙なからみあり。
*監督/井沢雅彦、脚本/鈴木兵吾
第2話 「悲願満徳寺」 1972.4.13
何かにつけ対立しいがみあう、隣り合う藩。その一方に将軍家の姫の降嫁話が持ち上がるが、領内に入る直前に姫は襲われ行方不明に。事件が起こったのが天領なので、お奉行の出向となる。
ロケ地
- 江戸城イメージ、姫路城天守。お奉行の「殿中でござるぞ」の前フリ。
- 安中城イメージ、彦根城佐和口多門櫓を濠越しに。
- 高崎城イメージ、彦根城天守を外濠越しに遠望。
- モノ扱いの結婚について嘆き侍女になぐさめられる房姫、阪口青龍苑池泉の切石橋。
- 姫の駕籠が襲われる山道、不明。
- 死んだお供の供養が行われている寺、毘沙門堂仁王門下石段。役人に話を聞いて出てきた仲沢が、高崎藩城代家老の挨拶を受けるシーン。
- 安中藩の仕業と見当をつけ赴く途中の早瀬らを襲う浪人の群れ、神社参道か。
- 姫の亡骸発見とお奉行に知らせに走ってくる高崎藩士、毘沙門堂勅使門下坂。検分の谷川、不明(崖の木に衣引っ掛かり)。
- 谷川沿いを捜索する辰とお染、不明(河床の石は大きく、丸い)。
- 白鳥大介が姫を隠していた小屋、酵素か(小川沿いに小屋)。
- 姫を駆け入らせる満徳寺、毘沙門堂薬医門。事後、姫と話すお奉行のシーンは境内の本堂脇。
*房姫は東三千、彼女に同情し仲間を裏切る白鳥大介は伊吹剛。高崎藩城代は織本順吉、薬医門前でお奉行に斬られ、短くはあるが階段落ちを披露。高崎藩に雇われる無頼浪人の領袖は宮口二朗。安中藩の家老は西山嘉孝、老中は河村弘二、お奉行が探りに入る賭場の代貸しは藤尾純。
*監督/井沢雅彦、脚本/宮川一郎
第3話 「狼どもの夜」 1972.4.20
火事で解き放ちになった賊は戻らず、江戸を出て犯行を重ねる。山へ逃げたこやつらが、悪いことにゴロツキ浪人と出会ってしまい、合流して最悪。さらに、事に当たる代官はコチコチの堅物で、早瀬らを困らせるのだった。
ロケ地
- 跡部能登守邸、相国寺林光院。お奉行が町奉行を伴い戻ってくる段では式台玄関、ラスト代官が詫びに来る段では門が映る。
- 立てこもりの山、不明。谷川や山小屋。
- 山内代官所、不明(民家長屋門。道から坂上がったところに門、下の道の向こうに谷地田のような地形がチラリ)。
*頑固代官は島田正吾、賊の人質にされてしまう娘は松木路子、山小屋の猟師の娘は梶三和子。浪人は田口計や平沢彰、賊は富田仲次郎ら。町奉行は田崎潤。
*監督/松尾正武、脚本/鈴木兵吾
第4話 「関八州罷り通る」 1972.4.27
子雀を思う親心、でお奉行大活躍の一話。殺人鬼を取り逃がしたり、鑑札入りの財布をやられたりと、失態続きの早瀬と仲沢。膠着状態のところへやって来たお奉行は、問題をみんなまとめて片付けてしまう。
ロケ地
- 辰が駕籠舁きらと野博打の鎮守、鳥居本八幡宮。ニセ八州の相馬が小金をせびりに乱入するが失敗、皆が去ったあと絵馬堂(舞殿に扉あしらい)から人鬼がうっそりと出てきて、相馬の背を眺めにたりと笑う。
- 相馬が団子を食い逃げするところへ人鬼が出て脅す神社、小幡神社本殿。脇参道が映り込む。
- 押し入り先に決めた旅籠の情報を人鬼に伝えに来る相馬、大覚寺五社明神。
- 仲沢が相馬と出会う街道筋、仲沢が来た道は山麓(?)の地道、分岐道は谷地田の道で小橋架かり、道隈に茶店あしらい←ここに相馬がやって来てタカる。
- 人鬼が黒沼の吉兵衛を斬る橋たもと、犬飼川下河原橋。
- 人鬼の消息を村人に聞く早瀬、不明(民家塀際、母屋は萱葺に軒瓦を出したつくり。近くに山裾が見えている)。
- 解放してやった飯盛女たちと別れる街道(音羽村へ二里三町の道標)、走田神社社叢脇(北望・南望両方のアングルが出て、北望のそれにははさ木が映り込み、南望の絵ではお奉行たちの背景に現存の民家が来る/2009年現在)。
*辻斬り押し込みでお手配の桶川人鬼は天津敏、彼に頼みもしないライバルの首を持ち込まれるヤクザは山岡徹也。ニセ八州の相馬金八郎は長谷川明男、実は百姓の三男坊。
*監督/佐々木康、脚本/松村正温
第5話 「人別帳秘話」 1972.5.4
唐丸破りの青年を追って、早瀬たちは彼の故郷へ。なにやらキナ臭い情勢に青年の安否が気遣われるが、当人は意外なところに留め置かれているのだった。
ロケ地
- 内藤新宿で唐丸から逃げた卯之助、探索の役人が釣り中のお奉行に目撃情報を聞く水辺、不明(中腹の溜池)。
- 青梅街道をゆく辰、本梅川堤。このあと仲沢の待つ青梅宿の旅籠へ。
- 上成木村番所、藪田神社社叢脇に小屋あしらい。この前に映る領境の柵も神社脇。
- 上成木村・村名主邸、民家長屋門。続きの塀が印象的。
- 旅籠の女中・おいちに卯之助のことを話す仲沢、宿の裏で洗い物の小川は下鴨神社泉川、川のほとりに「塀」あしらい。
- 名主に案内させて八王子石灰採取場を見に行く早瀬、湖南アルプスか。
- お奉行宅で事態を知って出奔した卯之助が馬をやるルート、本梅川堤(左岸)〜藪田神社参道〜藪田神社社叢脇小径(領境の柵)〜本梅川若森廃橋〜本梅川堤(右岸/狙撃され落馬、法面を滑落)。
- 卯之助の亡骸が見つからないので村中で捜索のくだり、藪田神社前田地。村の衆が干し藁を突き刺して調べているところへ、神社のほうからおいちが駆けて来る。
- 卯之助が隠れている小屋、下鴨神社泉川畔に小屋あしらい。代官の手勢と立ち回りの際には、石柵なども映り込み、泉川ドボンもあり←流される演技が見もの。
- 卯之助とおいちに朗報を待てと告げて当地を去るお奉行たち、走田神社社叢脇。導入は北西方向からロングで。去ってゆく道は神社前の畦道を西へ。神社は映らず。
*冤罪を着せられた卯之助は住吉正博、息子の人別を戻す件で名主に持ち山を狙われた父は飯田覚三。おいちは葉山葉子、道案内をしている父は北見治一。村名主は武藤英司、不正行為でつるむ代官は高木二郎。
*監督/荒井岱志、脚本/飛鳥ひろし
第6話 「二つの脅迫状」 1972.5.11
将軍に見初められた腰元には既に恋人がいて、悲劇が起こる。お家安泰のため横車を押した父の行為は結局誰の為にもならず、お奉行は良き碁仇を失う。
ロケ地
- 志津が呼び出された千住手前の茶店、北嵯峨農地林際の地道に小屋あしらい。ここで迎えの駕籠に乗せられ行く水戸街道、北嵯峨竹林際。
- 取手宿の医師・玄斉宅、不明(萱葺)。玄斉と侍が「簀巻き」を捨てる池、広沢池東岸。
- 取手へ向け街道をゆく仲沢と辰、広沢池西岸・農地際の道。このあと千住の茶店へ。
- 騙されて刺客の待つ細道へ入る仲沢たちを呼び止める、旅人姿のお奉行、北嵯峨・陵へ通じる小道。
- 簀巻きから出た女の惨殺死体が安置されている取手代官所、民家長屋門。
- 代官所の小者が玄斉を呼んでやってくる小道、小柴垣の坂。背景に広い盆地、亀岡か。
- 我孫子の知行地にあるお奉行の友・井関孫兵ヱ邸、民家長屋門。
- 玄斉を恐喝しようとした二人組がやって来る我孫子神社絵馬堂、大覚寺護摩堂。お奉行が医師に化けて二人から話を聞きだす。
*志津は榊ひろみ、恋人の若様は大丸二郎で父の孫兵ヱは永井智雄、用人は玉川伊佐男。
*監督/井沢雅彦、脚本/大和久守正
第7話 「浪人を追え」 1972.5.18
善代官が年貢軽減を願う書状をお奉行に、これが悪党の手に落ちすわ失脚の危機。しかしお奉行泰然と構え、黒幕が動くや電光石火で抑えにかかるハイパーぶり。悪党はあたふたと言い訳し、お奉行の皮肉たっぷりの啖呵を浴びせられるのだった。
ロケ地
- 浪人たちが上郷代官所手代を襲い懐中物を奪い取る墓地、不明(山上の墓地?)。出てきた浪人に不審を抱く山川浪人のくだり、街道は竹林際で六地蔵あしらい。
- 仲間を捨て抜け駆けした浅田浪人がゆく坂、不明。江戸入りしてほくそ笑みながらお奉行の屋敷前をうろつくのは相国寺林光院前。
- 事後、早瀬たちが行く街道(辰が柿の出所に嫌味を言われる)、不明(切り通し崖道、下の林は植林杉。眼下に棚田、遠景は湖畔の平野っぽい)。
*行商を生業にしていて医術の心得もある、どう見ても万平ダンナか裏通り先生な山川浪人は左右田一平。気の毒な代官所手代は柴田p彦、恋人の旅籠女中は武原英子。ごろつき浪人の首魁・浅田は五味竜太郎、仲間に玉生司郎など。浅田が昔仕えていて、今回奉行失脚のネタを持ち込まれる旗本は外山高士。
*監督/佐々木康、脚本/結束信二
第8話 「馬鹿の置きみやげ」 1972.5.25
代官所が襲撃される事件が発生、もちろん犯人はたちまち手配となるが、行動には充分な理由があった。そして乗り出してきたお奉行により、代官所に不正に蓄えられた大量の米が見つかり、悪代官と一味は一巻の終わり。
ロケ地
- 北山代官領イメージ、穴太の里を高所から遠望のショットと、里の家居。
- 矢吹村名主屋敷、民家(北面を主に使用、現在と少し造作が異なる)。
- 案内のため早瀬に付けられた名主の甥が村娘・おゆきに言い寄る道、不明(小橋架かる山裾の地道)。おゆきの家、不明(山裾の大きな家、ちょっと荒れた感じ)。
- 跡部能登守邸、相国寺林光院門。
- ドモ常が立てこもる若夫婦宅、不明(簡素な家、出たところに切り通し。裾は石積みで石仏の龕あり、「天を斬る」でも頻出のアレ)。
- 立てこもりが続き、夜明けのイメージは流れ橋か。
- お奉行を殺ることにした代官と一味がゆく山道、中山池堰堤か。
- 罠と知りつつ山へ向かうお奉行に駆け寄り、過分の代金を返すおゆき、不明(谷地田の道、近くに家の設定で、棚田で作業の爺さまが映り込む。ここに似た家と萱葺民家も映り込み)。
- 代官がお奉行爆殺を目論む山道、林道か(切り通し)。
- 目こぼしで釈放された清吉がおゆきと再会し村へ走ってゆく道、不明(高い石積みを裾に持つ塀際、先に出た民家の近所か)。
*代官所襲撃の主犯・ドモ常は高木均、及び腰の仲間・清吉は河原崎建三。村を逃散した清吉を思い続けていたおゆきは水原麻記。代官とつるんでいた名主は永野達雄、甥の岩松は曽根晴美。立てこもられる家の若妻は金井由美。悪代官は幸田宗丸、妹を代官の妾にしてドモ常の縄張りを盗ったヤクザは谷口完。
*監督/松尾正武、脚本/松村正温
第9話 「一網打尽」 1972.6.1
島帰りの若者が襲われ、その父も殺られる事件の裏には、大物が蠢く気配。お奉行は、勤勉な代官を使嗾して山狩りを続けさせ、若者を危険から遠ざけ、悪党が一堂に会すのを粘って待ち「一網打尽」に討ってとる。
ロケ地
- 八王子や青梅付近の街道筋、野面、ほぼ不明。谷地田や棚田が多く使われ、溜池端も出てくる。山狩りの一部、御室霊場か。代官所役人と頓珍漢なやりとりをする山川浪人のくだり、天王神社前。
*御用商人をとっかえひっかえの「システム」に陥れられ島送りになった青年は工藤堅太郎、彼の父の面倒を見てくれていた娘は菊容子。青梅の材木商を操っていた江戸の目明しは福山象三、黒幕の材木奉行は織本順吉。山川のダンナは左右田一平、彼にからむ代官所の役人は香月凉二。
*監督/井沢雅彦、脚本/結束信二
第10話 「夕日の宿場」 1972.6.8
弟を島流しにされた男は、早瀬に怒りをぶつける。身内を思う心に情をかけようとする早瀬だが、猛った悪党は凶行を重ねるばかり。しかしたった一人、その男の情婦だけは早瀬の心を受け止め、感謝して死んでゆく。
ロケ地
- 政五郎が早瀬を呼び出し押し包もうとする河原、犬飼川下河原橋下。
- 政五郎たちがアジトにしている寺、丹波国分寺。境内に昔あった建物を屯するお堂に使い、見張りが大銀杏の下にいたり、お染が身代金交渉に来る際に門前の畦道も使われる(はさ木映り込み)。
- お染が身代金を隠していた祠、大覚寺天神島。お染と仲沢の危機一髪にお奉行登場、ここで立ち回り。
*政五郎は睦五郎、大水から助けた縁で妾となったお町は真屋順子。アジトの寺へやって来て政五郎の弟の死を知らせる島抜けの男たちは小林勝彦・上田忠好・阿波地大輔で、政五郎の乾分は須永克彦。お町を案じる番太の爺さまは明石潮。
*舞台の宿場設定は明瞭に語られず。番太の爺さまがお町と政五郎の馴れ初めを述懐するくだりで、破堤した川を「ともえがわ」と発言←巴川なら矢作川水系や静岡の川があるがこれらは関八州ではないので×、しかし栃木の巴川は訓が「うずまがわ」。
*監督/井沢雅彦、脚本/松村正温
第11話 「空に消えた五千両」 1972.6.15
金座から新鋳小判が盗まれ、責任者は腹切り。企みに使った「仲間」も始末し、知行地に逃げ込んだ卑劣漢を、八州たちは許さない。
ロケ地
- 跡部能登守邸、相国寺林光院。急を知らせる金座役人が騎馬で大通院塀際をやってきて開門を呼ばわる。ここへ犬の散歩から帰ったお奉行が何事と声を掛ける…犬が前のと違う?多頭飼いか。
- 金座蔵、彦根城西の丸三重櫓。盗金運搬方法を検分する際の「下の川」は彦根城濠。このとき奉行の想像で出る、船がゆく掘割は不明(蔵立ち並び)。
- 行徳代官所、不明(西本願寺大玄関門に似る)。辰が聞き込む浜辺は琵琶湖西岸(遠景に三上山)。
- 船頭の死体が見つかる間道、琵琶湖河口州(州の先端は映さず、道に見立て)。
- 常陸へさして街道をゆく、切腹した取締役の恋人・お鶴、不明(山道や水辺)。
- 瀕死のお鶴を見つける早瀬たち、中山池。汀に倒れているお鶴を、鶯橋から見かけて駆けつけ。
- 現地へ赴くお奉行をつけ狙う一味の者ども、琵琶湖岸。浪人と対峙するシーンでは崩れた(?)石積みや島影(?)が見える。
- 旗本・園田兵部知行地入口の柵、若森廃橋たもとにあしらい。チャンバラは橋上で。
*お鶴は加賀ちか子、絵図面を要求した腐れ縁の軽業師は木村元、裏で糸を引いていた旗本は古田輝男、手下の強面浪人は五味竜太郎。
*監督/松尾正武、脚本/高岩肇
第12話 「八州代官殺し」 1972.6.22
代官を殺し公金を持ち去ったのは国定忠治、という話に乗らないお奉行。妻女まで変装させて伴い、悪党の内懐に入り込み真実を看破、体の利かぬ英雄に代わり小松五郎を振るうのだった。
ロケ地
- 岩瀬陣屋、不明(萱葺長屋門、塀は腰高な石積み)。
- 早馬が走る街道、峡谷手前の大堰川堤か。跡部能登守邸、相国寺林光院。
- 裏街道を探るお染と、赤城山を探る辰が別れる街道、保津小橋か。
- 忠治らしき渡世人をつける辰、穴太の里を見遣る山道。
- 沼田から太田へ向かうお染の駕籠、中山池畔。
- 田部井村名主屋敷、不明。
*国定忠治は成瀬昌彦、彼の面倒を見る妾は長谷川待子。忠治を仇とする安五郎は横森久、黒幕は浜田寅彦。ニセ忠治は波田久夫でナカマに福ちゃん。
*監督/松尾正武、脚本/比佐芳武
第13話 「海鳴り」 1972.6.29
領主狙撃犯が処刑されぬ不思議を探るため、芝居を打って早瀬を凶悪犯に仕立て、同じ牢にぶち込むが、仲沢らが破牢させる前に、親切面の男が現れる。
ロケ地
- 領主狙撃の場に行き合わせる仲沢と辰、不明(切り通し山道)。
- 早瀬にその話をする旅籠、琵琶湖畔。早瀬は窓に腰掛け、湖水と汀が見える趣向(岬と島の見え方から、和邇川河口州の旅館と思われる)。
- 狙撃犯の取調べを覗いてきた辰が、家老はお墨付きを求めていると話す松林、琵琶湖畔の松原か。
- 藩奉行所、民家長屋門。
- 家老屋敷、民家長屋門。
- 早瀬のマーキングを見つけた仲沢らとお奉行が合流する山道、不明。
- 牢から脱出した兄妹が落ち着く岩浜、マジ海(崖下の磯)。
- 釣りに出たお奉行が家老の手の者に「撃たれる」浜、琵琶湖畔(宮ヶ浜か)。
- 兄妹らの家に伝わるお墨付きを預けてあった寺、神光院。家老らが山門を入り、中興堂前で住職に提出を迫る。ここでラス立ち、蔵や宝筐印塔、きゅうり塚も映りこむ。名称は「灌頂院」と聞こえたが、小湊なので「誕生寺」かも。
- 兄妹に見送られ当地を去る一行、琵琶湖東岸。岬と島影の見え方から、水茎町付近と思われる。浜には干し架台が見える。
*兄妹は上林詢とテレサ野田、彼らを破牢させる謎の男は和崎俊哉、その父の悪家老は河津清三郎。
*設定は房州、小大名の領地。奉行所の看板には○篠藩とかあり、狙われる鯛の漁場は西ヶ浦と出てくる。
*監督/井沢雅彦、脚本/鈴木兵吾
第14話 「黄金夜叉」 1972.7.6
古道具商が持っていた古びた絵図が、人を獣にする。血腥い経緯ののち、残された娘は財を欲せず、世のためにと願うのが救いとなる。
ロケ地
- 住人が皆殺しとなる山中の一軒家、不明(植林杉の中)。
- お宝狙いの一味が根城にする庄屋屋敷、走田神社社務所(イメージのみ)。
- お宝を掘る八幡宮跡、不明。
- お宝に公事方御用の札立てて江戸へ帰る道、不明(屋根つき納屋が道端にある谷地田の道)。
*殺された古道具商の娘は珠めぐみ、欲をかいた叔父は安部徹(みんな悪すぎてこいつがどこまでやったか不明な始末)。お宝が見つかったあと消される庄屋は天草四郎←庄屋殺しには手下のヤクザも引いてたりするが、この庄屋は小作人蔑視のひでー野郎。当地の役人に波多野博。
*監督/井沢雅彦、脚本/結束信二
第15話 「赤い谷の恐怖」 1972.7.13
お奉行宅へ駆け込み訴えの百姓娘、恋人を含む働き手が忽然と消えた裏には、権高な旗本の悪企み。悪に流されかける青年を更生させ、嫁取りでめでたく締める。
ロケ地
- 領主に掛け合いに江戸へやって来た惣代たちが押し包まれ斬られる町角、大覚寺勅使門橋。門の方からスモーク、一人は御殿川で殺られ。
- 行方不明者の一人が土左衛門で見つかる川岸、大堰川河川敷。やって来た辰らは保津小橋から対岸の検分現場を見る。
- その上流、赤谷の「ヤマ」の入口、保津峡落合。河口や落下岩に見張りが立つ。以降、付近の清滝河原も出てくる。
- 跡部能登守邸、相国寺林光院。
- 登城するお奉行のシーンでお城イメージに大阪城。極楽橋からのビューも。
- 赤谷の金鉱、不明(砕石場か)。
*百姓娘は小野恵子、恋人の青年は地井武男。ヤマを仕切るヤクザは高品格、不気味な用心棒は沼田曜一、殿様は戸浦六宏。お奉行宅の小者は小峰さん、可愛いので必見。
*監督/松尾正武、脚本/飛鳥ひろし
第16話 「空っ風非情」 1972.7.20
お奉行のもとに来ていた密やかな捜索願いの対象は、奇しくも仲沢たちが保護。子から母を奪い、まだ会わぬ父を苦しめる悪党どもは、集まったところをまるっと成敗される。
ロケ地
- 子連れの鳥追い女が殺される街道、北嵯峨農地・竹林際。殺しは竹林で。女を殺し金を盗った浪人が仲間のところへ戻るシーンでは大石が映っている。
- 子を保護し身の上を聞く寺、西寿寺か(背景の崖にシダ)。
- 早瀬が殺された人足を見つける橋、犬飼川下河原橋。
- 子に団子を食べさせる茶店、湖西の棚田か(遠景に雪嶺)。
- 浪人たちが子を消そうとする宿場はずれ、小幡神社境内。水場や脇参道付近でチャンバラ、境外の路地も映る。
- 江戸へ訴えに行く名主・幸兵ヱが、武州へやって来たお奉行と出会う道、先に出た茶店と同じ、湖西の棚田か。
*ピンハネコンビ、問屋場年寄役は見明凡太郎、身代金を預かる総代は梅津栄。追い剥ぎ浪人は戸上城太郎や千葉敏郎。奉行に微妙な文を送ってくる村名主は原健策。お奉行のお供は小峰さん。
*監督/井沢雅彦、脚本/松村正温
第17話 「大利根の夜明け」 1972.7.27
殷賑を極める物資の集散地、仕切るヤクザの抗争は民を泣かす。藩領と代官領で責任を押し付け合って収集つかぬところへ、スーパーお奉行の登場で一気にカタがつく。
ロケ地
- 岩次郎一家の取り立てで殺される親爺、不明(棚田か)。
- 簀巻きにされ川に放り込まれる伊助、大堰川。流れの形状から、犬飼川合流点と思われるが確信なし。
- 父の墓に参る娘、直後拉致されるシーン、不明(藪田神社付近か)。
*関宿藩領を仕切る徳兵ヱは富田仲次郎、代官領の新興勢力である岩次郎は勝部演之。抗争に巻き込まれ死んだ妹の仇をとると息巻く青年は古谷一行、人足たちを思いヤクザに抵抗する正義漢の回船問屋は舟橋元、頼りない木間ヶ瀬代官は谷村昌彦。
*監督/佐々木康、脚本/押川国秋
第18話 「共謀」 1972.8.3
庄屋殺しの浪人を義民と決めつける仲沢をよそに、早瀬もお奉行も裏を読む。己の罪を自覚し、逃げおおせぬことも知覚していた兄妹哀れ。
ロケ地
- 浪人と役人がよそへ逃げたと思わせた渡し場、大堰川か。
- 庄屋屋敷、民家長屋門。
- 湯治場の宿、日吉山荘。外で合図を待つ早瀬らは飛竜の滝近くに。また、安斉らが潜む小屋はセットだが河畔設定で大宮川の絵が挿まれる。
*庄屋を斬った浪人・安斉は岸田森、庄屋に言い寄られた妹は鮎川いづみ。その妹と結婚する筈だった、唐丸破りに加担した問屋場下役は和田一壮。庄屋の倅と称する渡世人は松山照夫。問屋場でお奉行と昼飯賭けて将棋を打つヒゲもじゃの人足は小田部通麿。奉行のお供は小峰さん。
*岸田森と鮎川いづみの最期、怖すぎ。というか時代劇のケミカル凄すぎ。アレで溶けない草鞋は何なの。
*監督/佐々木康、脚本/結束信二
第19話 「黒い街道」 1972.8.10
将軍が御成りというのに、災害で日光街道が不通。代官は百姓に道普請の苦役を課し不満は募るばかり、民の難儀を慮るお奉行の献策も通らず、赴いた現地では何やら怪しの影が暗躍しているのだった。
ロケ地
- ナレーションに被る日光街道イメージ、走田神社参道。
- 若年寄に工事完了を強いられるお奉行、登城イメージに姫路城天守。
- 当地でお奉行と合流したあと、お染がゆく街道、藪田神社脇か。
- 早瀬らが調べる廃屋、不明(瓦屋根が落ちた平屋)。
- 人足姿にやつしたお奉行が粗朶拾いのお加代と出会う山裾、不明(谷地田)。人足溜へ案内される坂、不明(大内に似る)。
- 父が普請場を抜け出したと聞き駆けつけるお加代、本梅川堤(左岸)。走り渡るも躓く橋は本梅川若森廃橋。その父・茂兵ヱが代官の部下に斬られる畑、不明。
- 茂兵ヱに手向けるのは代官たちの命とお加代に告げる源次、藪田神社本殿脇か。「隠密」行動中の乾が建物脇から二人を見ている。
- 見張りの辰を殴り倒し代官を狙撃する源次、湖南アルプス。
- 茂兵ヱの墓に額づく源次、大覚寺大沢池畔。お加代に仇を討ったと話しているとお奉行が出てくる祠、大覚寺天神島。
- 隠密三人組の一人を斬る早瀬、不明(段差のある田地)。
- 源次を仲間に引っ張り込んだ乾が火薬を保管してある代官所へ誘うくだり、建物入口は民家内部か。
- 道普請現場が見える崖に火薬が持ち込まれるくだり、および普請場、湖南アルプス(一部別の場所かも)。将軍の行列が行くのを見届け、お加代に見送られ当地を発つお奉行たち、第一話で出た暴将OPにも出る切り通し。
*お加代は藤田弓子、茂兵ヱは海老江寛、恋人の源次は森次浩司。代官は江見俊太郎、茂兵ヱを斬る部下は出水憲司。若年寄は北原義郎、隠密の乾は草野大悟。
*突貫工事を回避するため、お奉行が提案する迂回路は、宇都宮から文挟に抜け今市に至るルート、R121・352の「日光例幣使街道」。山津波で崩れた個所を普請の現場、設定は大沢あたりか。
*監督/荒井岱志、脚本/高橋稔
第20話 「当年一才一カ月」 1972.8.17
主を酒席で殺された回船問屋が、矜持と義理筋から、まだ赤ん坊の跡取り名義で仇討ち願いを申請。若後家と老番頭のみでは無理な行為が、悪党に付け込む隙を与えるのを、お奉行はちゃんと見越していた。
ロケ地
- 平戸屋が雇った浪人の一人が吉井宿へ向かう道、不明(谷地田)。
- 残ったほうの浪人がたばかられ斬られる神社、不明(拝殿は割拝殿)。
- 常五郎の腹心が早瀬らをたばかり連れ出す街道筋の茶店、不明(東映の古い作品で頻出の「道隈」のアレか)。
*平戸屋の若後家は北林早苗、忠実な老番頭は美川陽一郎、雇われ浪人は穂高稔と田畑孝。平戸屋を斬った酒乱の御家人崩れは藤岡重慶、彼が頼る二足の草鞋は遠藤辰雄・平戸屋乗っ取りを思いつく。狡猾な腹心は小林勝彦、強面の用心棒は楠本健一。
*監督/井沢雅彦、脚本/結束信二
第21話 「黄金の罠」 1972.8.24
佐渡から運ばれてくる金塊は、人の心を狂わせる。金のため己を売った女を看取る早瀬、猟官運動の元をとろうとあがく男に怒りの真っ向唐竹割りを呉れるお奉行、黄金は地獄に落ちた亡者の傍らで輝く。
ロケ地
- お奉行が推挙した青年が差配して運ぶ、金塊の荷駄が襲われる山道、保津峡落合。隊長は落下岩で狙撃されて崖落ち、河口汀での立ち回りも。
- 金塊強奪事件について幕閣の協議がもたれるくだり、お城イメージに彦根城天守。
- 尾行者を意識しつつ早瀬が渡る橋、不明(山中の谷あい)。
- 仲沢が浪人を意識してとんま芝居の茶店、不明(野道)。
- 強奪現場で役人に事情を聞く早瀬、一本松の生えたピーク、不明(谷山林道の作業場に似る)。狙撃シーンは落合。
- 浪人たちのアジトに入り込んだお奉行が、仲間になるには八州を斬れと言われ、早瀬と斬り結びドボン芝居の橋、中ノ島橋。
- 崖に相楽の印籠を見つける早瀬、保津峡落合河口。
- 相楽が見つかり、大挙して向かう浪人たち、野道や樵小屋等不明。
*黒幕の若年寄は御木本伸介、浪人衆のたばねは黒部進、彼らにネタを売る酒肆の女将は高須賀夫至子。お奉行が推挙した相楽は原田清人。
*監督/佐々木康、脚本/宮川一郎
第22話 「油地獄の娘」 1972.8.31
油問屋の火事は、値段を吊り上げて大儲けを企む悪党の仕業。気の毒なのは、大食らいのせいであらぬ罪を着せられかかる女中、お奉行は菜種油買い付けの商人に変装して悪の中枢を衝く。
ロケ地
- 油問屋の主の葬儀が営まれる瑞光寺、宇治・興聖寺。中門ほか境内。
- 早瀬らがお染とばったり会うくだり、今宮神社東門周辺。
*夜な夜な盗み食いをはたらく女中は山岸映子、縊死して果てる気の毒な女将は小畠絹子、悪い番頭は春日俊二でつるむ女中頭は櫻むつ子。ちょっと色魔も入ってる悪代官は名和宏、商人にも化ける腹心は草薙幸二郎。お奉行の変装をばらす役回りの商人は永田光男。今回もお供は小峰さんで、変装がバレた際役人を呼ぶとか騒ぐ番頭をきりきり締め上げててかっこイイ。
*監督/荒井岱志、脚本/松村正温
第23話 「怒りの天」 1972.9.7
目の前で行われている不正を見逃せなかった青年は、主家を裏切る行為に死を覚悟してお奉行に訴えようとするが、バレて牢へ。もちろん有為の士をむざむざ死なすお奉行ではない。
ロケ地
- 下総の米倉右京太夫知行地イメージ、大堰川河川敷、藪田神社参道、民家塀、若森廃橋。松原郷の米倉陣屋は民家長屋門で、南側の路地もちらり。
- お奉行宅へ精四郎の言伝を届けた山川浪人がせかせか歩く道、相国寺大光明寺前。
- 下総へ乗り込むお奉行たち、そこをまっすぐ行くと陣屋な橋、若森廃橋。
- 松原塚、不明(山中の林)。
- 解き放ちになった精四郎が出てくる伝馬町牢、相国寺大光明寺南通用門。
- 山川浪人を出してあげた後、四人でゆく道、不明(田畔か、水はごく浅い)。
*米倉は田島義文、前領主の町奉行は外山高士。告発者の精四郎は山根久幸で妹は粟屋芳美、彼女を食い物にしようとする人買い団は小田部通麿に高毬子に江波多寛児。また出た山川弾介は左右田一平。
*監督/佐々木康、脚本/結束信二
第24話 「幽霊小判」 1972.9.14
飢饉にあえぐ民のために下しおかれた御用金が狙われる。賊の黒幕が獅子身中の虫とか、よくある筋立てに、せめて父親らしいことをして死ぬチンピラの哀話を絡ませる。御用金が刻印入りのホットマネーなところがミソ。
ロケ地
- 下総・佐原イメージ、穴太の里遠景。雨乞いの祈祷が行われる寺、丹波国分寺。
- 御用金盗が出る山道、林道か(切り通し)。
- 検問所が設けられる街道筋、中山池堰堤・鶯橋。
- 盲いた娘を拾う早瀬たち、渡し場は大堰川。娘に事情を聞く道は川堤。
- 跡部能登守邸、相国寺林光院。
- 盗賊と思しき牢名主を泳がせると入ってゆく寺、丹波国分寺。門前にはさ木、本堂の東に今は無い建物があり祈祷師在中。ここを駕籠抜けに利用した男が逃げた先の墓地、亀岡か(山腹に墓碑散在)。
- 祈祷師の土左衛門を見つけるお奉行、渡船は大堰川を行く。
- 早瀬らが見た方の祈祷師が入るお堂、鳥居本八幡宮舞殿に扉あしらい。
- 故郷へ戻る娘と別れるお奉行たち、中山池堰堤か。
*父を捜しにやって来た盲いた娘は松本聖、賊一味で娘に刻印入りの小判を送ってしまった父は入川保則。佐原代官手代は山本耕一、名主は原健策。白髪の祈祷師は新屋英子。
*監督/松尾正武、脚本/大和久守正
第25話 「悪のからくり」 1972.9.21
領境で責任を押し付けあう、やる気の無い「役人仕事」の態は見せかけ。藩の苛政に耐え切れず逃散した民を、タコ部屋に押し込むシステムがあった。
ロケ地
- 日光参詣の将軍に直訴して斬られる青年、不明(山道、植林杉)。
- 跡部能登守邸、相国寺林光院。役人が出仕を求めに来るシーンで前後を締める作り。
- 早瀬らが土左衛門を見つける思川、大堰川河川敷、堤。宇都宮と鹿沼代官領は思川を境にして接する。早瀬らが事情を聞く百姓衆は代官領の民。
- 藩領でツブレを集める渡世人についてゆくも変装バレバレで追われる早瀬、山中の情景は不明(山道、谷川)。逃げ出す野原は酵素か。
- 亜麻仁油を作っているか聞き込む佐吉、北嵯峨農地の段々畑。渡世人の藤太が斬られるのも同所、菜の花が満開。設定は鹿沼代官領。
- 佐吉の案内で山へ向かうお奉行一行、不明(山道)。山の作業場、酵素河川敷。
*兄が死体で見つかり、同じ所で働く恋人ももしやと案じる旅籠の女中は鷲尾真知子。将軍に駕籠訴して斬られた青年の父・佐吉は里木左甫良。口封じされる人買い役の渡世人は久高惟晴。代官は山岡徹也、藩家老は葉山良二、お奉行宅へお使いに来る役人は石浜祐次郎。
*監督/井沢雅彦、脚本/野波静雄
第26話 「無法の町」 1972.9.28
江戸にいても察知される桐生の異常事態に、お奉行の進退を口にする旗本も出る。悪徳商人と二足の草鞋がしたい放題の代官領は、その旗本の知行地と境を接していた。
ロケ地
- 荷の死体を見てしまった船頭の宇之が斬られる堀端(中川から四つ目の堀)、嵐峡。
- その死体が土左衛門として見つかる江戸川べり、大堰川か。
- 桐生へ向かうお奉行がゆく街道、川堤か(河畔林は竹)。水を貰いに入って老爺の吊りを止める百姓家、萱葺き民家か。
- 絹市が立つ寺、丹波国分寺。百姓たちは門を入ってゆき、代官立ち会いでの帳付けは本堂前、ヤクザがあらかじめ脅し取るのは鐘楼脇など。
- 代官はボンクラだがグルではないとお奉行に報告するお染、大堰川堤。
- 荷を改めるも中は石ころ、そのまま丑之助一家と大立ち回りの河原、大堰川河川敷(流れは瀞、高水敷は広大。浅瀬での立ち回りも)。
- 代官領と境を接する旗本・坂田の屋敷、民家長屋門ほか内部を大胆に使用、門外の風景やすぐ脇の路地もいい感じ。
*お奉行宅に保護される宇之は浜田雄史、彼の妹の酌婦は北林早苗。反物を横流しする悪徳商人は森健二、グルの二足草鞋は野口元夫で手下に出水憲司・雇われ浪人は千葉敏郎。反物の隠匿に手を貸していた大身旗本・坂田は幸田宗丸。
*監督/佐々木康、脚本/宮川一郎
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