JNN50周年記念歴史大河スペクタクル 2009.11.3TBS
キャスト
鑑真和上/中村嘉葎雄 如宝(和上の弟子、胡の出身)/中村獅堂 聖武上皇/佐々木勝彦 光明皇太后/島田陽子 孝謙帝/南野陽子 道鏡/魔裟斗 智努/滝田栄 藤原仲麻呂/永島敏行 藤原刷雄(仲麻呂の息子)/山本耕史 和気清麻呂/永井大 広虫(清麻呂の姉、孝謙帝侍女)/小沢真珠 東大寺僧/火野正平
原作/土生川明弘 制作協力/東映太秦映像
耐震補強の大改修を終えた唐招提寺のドキュメンタリーに、和上の弟子が金堂を建立するに至るプロセスを描くドラマが添えられている。劇中には解説が入ったりして、はやりの歴史再現ドラマふうな作り。
鑑真和上の苦難に満ちた渡航は、2007年CCTV制作の大河ドラマ「鑑真東渡」の部分を引いて描かれる。今回制作されたドラマは、754年(天平勝宝6)に和上が聖武上皇に戒を授ける式典からはじまる。
その儀式が終わると、和上は用済みという冷たい仕打ちがなされるが、伝道の志篤い和上は奈良の都に修行道場を設けることに邁進。和上の死後弟子たちがようやく寺を完成させる経緯が、ドラマの勘どころ。天皇家内部の葛藤から起こる政争が、仏弟子たちを翻弄する。
ロケ地
- 鑑真和上が聖武上皇に戒を授ける儀式が行われる東大寺、丹鮮やかな巨大建築物前に戒壇をしつらえ。平城宮跡大極殿や薬師寺大講堂にパーツは似るものの、よく見ると違う。両翼に回廊つき。
- 父上皇の容態悪化を嘆く孝謙女帝、殿舎開口部からのぞくケバい回廊、不明(薬師寺や四天王寺のそれと似る)。
- 鑑真が調合した薬を献上に来るも門前払いされる宮殿、薬師寺玄奘三蔵院伽藍礼門(遠景に塔映り込み)。
- 如宝に愚痴をたれる刷雄、若草山から「都」を望む図。現地撮りで、町はCG。清麻呂が姉と通りかかる。眼下に大仏殿の甍が来る。
- 寺を建てるのに指定された新田部親王旧宅跡へ赴き視察する如宝たち、不明(崩れ土塀等野原にあしらい?)。刷雄らも手助けして建設する場所も不明、うしろに土手っぽい土盛りがちらり。
- 和上危篤の報に都へ駆け戻る如宝、仁和寺参道〜平城宮跡塀際〜駆け入る門は平城宮跡東院建部門。
- 仲麻呂の乱、仲麻呂が討たれる白兵戦の戦場は琵琶湖西岸。
- 隠岐へ配流の刷雄が引かれてゆく大路、仁和寺中門と参道。
- 宇佐神宮へ遣わされた清麻呂が神託を受けて戻る道、大覚寺大沢池北辺並木。池越しに北望の絵も。都へ戻り、如宝にそのことを話すのは若草山。
- 道鏡の登極ならず失意の女帝のくだり、雪降る宮殿イメージカットに平城宮跡朱雀門。
- 落成した金堂、本尊の前で決意を述べる如宝、唐招提寺金堂。
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