深田金之助監督作品 1960.4.12東映
キャスト
幡随院長兵衛(口入屋)/若山富三郎 水野十郎左衛門(白束組首領)/近衛十四郎 白井権八(讃岐高松浪人)/伏見扇太郎 おきん(長兵衛女房)/青山京子 小紫(惣兵衛娘・お藤)/丘さとみ 信乃(十郎左許婚者/喜多川千鶴 薄雪太夫(三浦屋太夫)/日高澄子 加納伊織(信乃兄)/山村聰 唐犬権兵衛(長兵衛乾分)/原健策 阿部四郎五郎(白束組)/沢村宗之助 戸田主膳亮(老中)/市川小太夫 大月弥左衛門(権八仇)/清川荘司 惣兵衛(阿波屋大番頭)/宇佐美淳也 天海僧正/柳永二郎 小仏小平(長兵衛乾分)/星十郎 三吉(惣兵衛息子)/花房錦一 松阪兵部(勘定奉行)/大那一公 坂部三十郎(白束組)/五味勝之介 近藤登之助(白束組)/立松晃 喜市(船頭)/市川百々之助 阿波屋徳造/水野浩 相模屋/瀬川路三郎 徳川家光/小柴幹治
佞臣の陰謀が、二人の好漢に命を散らさせる。互いを認め合いつつも、仕組まれた対立の渦に身を任せざるを得ぬ立場の、旗本と町奴。遂に対決の場に至り、理不尽な刃を身に受け大わらわとなった長兵衛が己を呼ばわる声に、煩悶する十郎左が圧巻。
ロケ地
- 寛永寺に参拝する将軍・家光、お供が控えて待つのは金戒光明寺方丈前(鎧掛けの松の前)。天海僧正立会いのもと、厄介者の旗本を始末するため、町奴と対立させ双方の自滅をはかる策が吹き込まれる。
- 三吉が旗本たちにシメられるところを権八が救う縁日、清凉寺本堂前。露店多数あしらい。三吉の姉・お藤が来て叱るが、本人逃走。
- 普請場の事故も構わず人を追い散らす白束組の前に立ちはだかる長兵衛、東映城前か。
- 阿波屋の船を沈めた船頭が相模屋に金を貰って帰る夜道、不明(大徳寺か、瓦練り込み塀が長く続く)。斬られて虫の息の喜市を助け起こした長兵衛は、陰謀の主の名を聞く。
- 長兵衛の気遣いで二人して讃岐へ向かう権八とお藤がゆく浜辺、琵琶湖西岸松原。長兵衛の心底に気付き戻る決心をする茶店は、クリーク河口部に架かる橋たもとにセッティング。街道は松原沿いの道、風車街道か。
- 事後、奸臣の始末を聞き、十郎左と長兵衛を死なしめたことを悔いる将軍、二条城二の丸御殿・書院脇。導入は池泉をナメて。
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