山崎大助監督作品 1961.1.15第二東映55
気風の良さをめ組のかしらに見込まれ、身内となる清次。しかし、彼の身の上には秘密があった。
奉行の屋敷に引き取られる清次だが、旗本たちと起こしたトラブルが後をひき、結局め組に戻ることに。そして、も組との大喧嘩の最中に半鐘が鳴り、駆けつけた火事場で、両方の纏を立てる清次を見て、諍う心は解けてゆく。
ロケ地
- 赤柄組が娘にからんだり、も組とめ組が事を構える神明の境内、下鴨神社。二の鳥居付近が使われていて、セットも似せて作られている。
- 町奉行・中山安芸守邸、金太が窺いにやって来る門は仁和寺本坊表門、脇に海鼠壁パネルあしらい。駕籠がつけられる玄関は大玄関。
- ラスト、梯子乗りを披露する清次、東映城か。
清次は里美浩太郎、親を知らず育ち、よすがとして鯉金柄の印籠を所持し、その柄を背に彫り込んでいる。彼を見込むめ組のかしらは坂東蓑助、その娘は北沢典子、も組との確執から火事場で命を落とすかしらの倅は中村竜三郎。清次に兄貴面して接するおどけ者の金太は星十郎。
も組のかしらは沢村宗之助、赤柄組首領の旗本は坂東好太郎で取り巻きは清川荘司や月形哲之介。清次の偽者をつとめ年が違うと見破られる男は和崎隆太郎。
清次が神明境内で助けた娘は中里阿津子、父の三浦屋は明石潮。
清次の父だった安芸守は宇佐見淳也、用人の爺さまは水野浩。
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