第40部 2009年CAL
キャスト
水戸光圀/里見浩太朗 佐々木助三郎/原田龍二 渥美格之進/合田雅吏 お娟/由美かおる 弥七/内藤剛志
松尾芭蕉/堺正章 曽良/田宮五郎
第1話 「陰謀暴き、いざ北へ!終わりなき世直しの旅」 2009.7.27
水戸藩邸で保護した侍は、訳ありも訳あり。忠実にして剽悍な津軽藩材木方は、老公や市井の人の助けも借りて、藩の宝を掠めとっていた悪党に辿り着く。
ロケ地
- 江戸の藩邸で津軽藩士を保護したあと、西山荘へ戻ってくる山野辺らのくだり、近くの林でトレーニングのお娟は鳥居本か(大岩あり)。山野辺らが騎馬で過ぎる林は別撮りか。
- 江戸へ向かう老公一行、不明(山道、切り通し)。
- 老公一行が「難渋する旅の一座」に行き合わせる街道、酵素ダート。正体を現し襲ってきた一味から逃れ入る小屋、酵素河川敷にあしらい・民家セットが奥にちらり。
- 江戸城イメージ、皇居巽櫓。桂昌院が眺める庭、等持院池泉。
- 老公が綱篠と歓談する藩邸の庭、等持院清漣亭。
- 娘に無体のチンピラをシメる芭蕉と曽良、仁和寺中門。設定は浅草寺、直後に老公が通りかかり、弥七がアレは元伊賀者と告げる。
- ちゃっかり八兵衛と出会う茶店、仁和寺茶店。
- 臥雲坊が芭蕉の前に現れ「老人殺害」を手伝えと迫る寺、仁和寺観音堂。遠景に塔映り込み。
- 老公の危機を曽良が助けたあと、なぜと芭蕉に問う弥七、大覚寺天神島。
- 深田に迫る怪しの虚無僧たち、法輪寺。導入は参道の宝筐印塔、虚無僧が大挙して下りてくるのは参道石段、山門越しに。すぐにセットにスイッチ。
- 事後、津軽へ向かう老公たちが芭蕉を見かけるくだり、芭蕉主従が休む街道沿いの茶店は大覚寺遣水跡にセッティング。
*津軽藩材木方・深田左馬之助は風間トオル、津軽ヒバ横流しに関わる材木商・立花屋は火野正平、彼にとって娘で「お嬢様」なお千代は三津谷葉子、立花屋に汚れ仕事を強要していた作事奉行は若林豪、深田を匿う辰巳芸者は愛華みれ、ダミー会社の看板を掛けていた男は佐川満男、老公馴染みの両替商の女傑な女将は水谷八重子。
松尾芭蕉は堺正章、従者のマッチョな曽良は田宮五郎、彼らと同根の伊賀者・臥雲坊は高知東生。
臥雲坊の手下で福ちゃんちらり、ラス立ちは派手な衣装で←峰蘭さんもご一緒。
第2話 「好色強欲の悪党ども!」 2009.8.3 55
権威を笠に着て、金は取る女はつまみ食いのおじゃるに乗っかり、奉行と悪徳商人も跋扈。暴発しかけの民を宥め、行き違った兄妹の関係も修復し、痴れ者は懲らしめて、老公は日光を去ってゆく。
ロケ地
- 二本松藩の行列と日光例幣使の行列が鉢合わせの街道、不明(巨杉の並木)。
- 例幣使到着を前に日光奉行所の役人が警備に走り回る市中、日吉大社東本宮境内。
- 日光東照宮、本物をイメージカットに挿入。老公一行が休んでいてズタボロのお紋を拾う茶店、日吉大社白山宮に小屋あしらい。
- 村の衆から上納金を取る役人たち、酵素民家セット。
- 例幣使への貢物にされる娘が吊りかける木、酵素の木(川べりに「天明宿」の道標)。
- 贄の娘を食い損ねた翌朝、宿とした屋敷を出立する例幣使、民家門。
- 兄らしき男の噂を耳にするお紋、日吉東照宮。弥七が例幣使の悪行を老公に報告するのも同所。
- 日光奉行所へ到着する例幣使、大覚寺大門。
- 苛政に耐えかねた民衆が蜂起寸前の神社、鳥居本八幡宮広場。
- 事後、東照宮に参拝する老公、日吉東照宮内陣。当地を発つ一行、西本宮脇。
*お紋は安達祐実、生死不明だった兄は本宮泰風(助さんそっくりという設定)、元女郎の女房は渋谷琴乃。例幣使・東十条宗房は村野武範、印籠にも畏れ入らないが中納言と聞きメロメロ、それでもまだ刃向かったり。奉行は大門正明、悪徳商人は津村鷹志。
第3話 「会津剣士、男の生きざま!」 2009.8.10 55
息子に罵られても黙って狼藉に耐える浪人、果たして彼には期すところがあった。
お千代ちゃんを送り届ける先に災難をもたらす悪党と、ご浪人さんの仇とが一緒で、さくっと老公に成敗されてメデタシ。
ロケ地
- 会津入りの一行、磐梯山を見遣るところ水落ちガキを拾う水辺は広沢池東岸。
- 鶴ヶ城、本物の天守をイメージに。会津イメージには漆器も出る。
- 助格に頼みごとをする芳坊、平岡八幡宮石段下。ここは後段剣の稽古をつけるシーンや、ラスト見送りのシーンでも出てたっぷり映る。石段のほか舞殿、石段下の土俵も。
- 漆奉行宅へ入り込むため夫婦喧嘩芝居の弥七とお娟、門は大覚寺明智門。お娟がまんまと入り込んだ後、秘密のツナギを立ち聞きするシーンでは、明智陣屋内部の廊下から明智門内側を望む図が出る(拭き掃除中設定で廊下)。
- 営業中の菅谷浪人に声をかける老公、二条城内濠端。遠景に本丸櫓門映り込み。
- 何か知っていそうな藩士・根本に事情を聞く老公、二条城土蔵付近。立ち働き、行き交う会津藩士を背景に配置。
- 根本の回想、彼の妻女が墓前で口走った、菅谷の妻の死に関する秘事を隠棲していた菅谷が聞いてしまう墓地、不明。
*菅谷は坂上忍、彼を庇う元朋輩の藩士・根本は向井恭介、お千代の叔父の和泉屋は江藤潤。菅谷の妻女を手籠めにした色魔の現漆奉行は中島久之、グルの悪徳商人は河原さぶ、奉行の手下で菅谷を目の仇にしてヤキを入れに来るイジメ藩士は香川耕二。
第4話 「赤と青 風車の秘密!」 2009.8.17 56
争いから遠ざけようとした実親の心届かず、養親から授かった技術を悪党に利用されてしまう娘。彼女は、弥七たちの師匠の遺児なのだった。
ロケ地
- 米沢イメージ、滑川大滝と上杉家廟所。
- 弥七の回想、現臥煙坊の弟分とトレーニングの林、不明(植林杉)。
- 御側室が砲撃から逃げて籠る寮、宝厳院通用門。
- 浪人たちが拠る隆願寺跡、西明寺。参道石段と門、境内を使用。
- 当地を去る弥七がゆく山道、谷山林道。船で去る臥煙坊、嵐峡。
*砲術家の養女で大筒を操る娘は馬渕英俚可、彼女の技術目当てだった野心家は神保悟志、彼と通じる大目付は成瀬正孝。梅里の文貰っちゃう城代は滝田裕介。臥煙坊は第一話と同じ高知東生。
第5話 「美人剣士の婿選び」 2009.8.24
美しい女剣客は、亡父が選んでいた婿がねと手合わせして、その黒さを嗅ぎ当てる。そして、硬骨漢だった父の真の死因を探る過程で、常に傍らにあったまごころを知るのだった。
ロケ地
- 紅花の荷駄を襲う暴漢を懲らす美雪、酵素ダート。後から助格が介入。
- 紅花畑を眺める美雪に、婿のことで軽口を叩き怒らせる平作、現地と合成か。このあと城下へ向かう街道筋は大堰川堤。
- くしゃみで一句捻ろうとして苦吟する芭蕉、うるさい蝉を追い返り討ちに遭う曽良、大覚寺大沢池畔の林。設定は尾花沢から山形へ向かう道、R347・西部街道か。
- 婿がねの湯沢を試す平作、妙心寺大庫裏脇クランク付近。湯沢と話すのは黄鐘調鐘基壇のステップ。
- 湯沢と手合わせする美雪、走田神社参道。
- 父の死について湯沢に聞く美雪、酵素河川敷。設定は紅花加工場で、花洗いの女たちが川に。
- 素振りの美雪に声をかける老公、龍潭寺参道脇斜面。
- 湯沢のもとへ美雪をやるものの、物思いに沈む平作、酵素河川敷。ここへ湯沢の正体を暴く知らせが届く。平作が美雪のもとへ走る道は大堰川堤、美雪が湯沢と対峙するのは走田神社参道で稲荷社の重ね鳥居も映り込む。
- 芭蕉が「閑かさや」の句を詠む立石寺、イメージに本物の外観を映したあと、お芝居の行われる林は鳥居本八幡宮広場。
*女剣士・美雪は西田ひかる、剣客にして農学家だった父は藤田宗久で美雪はファザコン設定。父の弟子で美雪のお供の平作は宮川一朗太、月代が伸びてて二分刈り状態。紅花一手扱いを目論む悪徳商人は村松利史、グルの勘定奉行は小沢象、こやつらと通じていやがった婿がねは菊池健一郎。ラス立ち福ちゃんチラリ。
第6話 「肝っ玉母さん猛烈告白」 2009.8.31
威勢のいい女網元に叱られるわプロポーズされるわ、振り回される老公。よその子を何人も養育する「母」には、家業を嫌い出奔した実の倅がいた。
ロケ地
- 政宗公お墨付きの、山清の漁場、琵琶湖岸。西岸松原と、宮ヶ浜っぽい「島」が見える浜を併用か。一部合成くさい絵も。終わり際に本物の松島島嶼をイメージカットで挿入。
*猛母は水前寺清子、母を嫌う倅は細山田隆人。山清の漁場を狙うヤクザは萩原流行、これとつるむ役人は山内としおで、お娟とお風呂ギャグ。
*EPGのサブタイトルには、画面に無い「ご老公ドッキリ!」などという余計な付け足しが入っていた。
第7話 「引き裂かれた娘の友情」 2009.9.7
死んだ兄にそっくりの男を助ける村娘、思いはやがて淡い恋に発展するが、かけがえのない友との仲に齟齬を生じてしまう。一行は道に迷って村娘のところへ転がり込み、関わってゆく。
ロケ地
- 追われる望月が駆け入り町人に変装するやしろ、鳥居本八幡宮舞殿。舞殿には扉があしらわれている。その後追っ手に見つかりドボンの水辺、沢ノ池か。
- 中尊寺へ向かう途中迷い、漆掻きに来ていたお花と出会う老公たち、下鴨神社糺の森池跡。
- 中尊寺参道、高山寺参道。このあと本物の中尊寺をイメージに挿入。
- お花とお美代が望月を保護する庄屋屋敷、不明(娘たちが入る裏門と、役人が押しかける表門が出てくる。表門は「また又三匹が斬る!」4話で出たアレと思われる→門が萱葺きで前にスロープ。裏口や「塀際」には腰高な石積み)。
- お花の野良仕事を手伝う老公一行、北嵯峨農地・竹林際の畑。
- 仙台候宛の書状を望月に渡し、当地を発つ一行、沢ノ池か。
*お花は高橋あゆみ、庄屋の娘のお美代は中丸シモン、庄屋は真実一路。悪代官は石山輝夫、つるむ悪徳商人は常泉忠道、代官を告発しようとした若侍・望月は猪狩賢二。
*八公二民とかとんでもねー設定も笑えるが、ラス立ち前に悪事を指摘する老公が憎たらしさ満点なのは笑っていいのか。
第8話 「ニセ黄門の大芝居!」 2009.9.14
伝統の偽者出現モノ。最近何を見ても出ている感じな名脇役が、悪気のない偽者をコミカルに演じ、皮肉かましの劇中劇まで付いてお得感たっぷりな一話。
ロケ地
- 市川光右衛門一座の殺陣の稽古、大堰川河川敷。ここで「助角」以外逃亡。
- 農家から食い物を盗り、隠れて食う光右衛門たち、酵素民家セット前竹林。ここから逃げてきた光右衛門が老公一行と出会う茶店、酵素ダートか。
- 岩手山イメージカット、本物。盛岡城、山形城東大手門。
- 光右衛門を老公と誤認し平伏する町奉行たち、酵素河川敷川べり。
- 老公は大おじい様ではないと笑って指摘するお鶴、酵素川べり。
*大昔に尾嶋屋を出奔した先々代の兄な光右衛門は笹野高史、尾嶋屋現当主のお鶴は松下恵。角兵衛は篠塚勝、助八は北山雅康。尾嶋屋を狙うライバルの背後にいる黒幕の家老は伊吹剛、別に悪党でない小役人じみた町奉行は井上高志。
第9話 「はぐれ老公、お宝探し」 2009.9.21
お供とはぐれた老公だが、滑落にもめげぬばかりか、出会った山賊をねじ伏せてお供にし、盗っ人の隠した財宝を求めて山を彷徨。その金をめぐっては、善悪入り乱れての騒動が持ち上がっているのだった。
ロケ地
- 八兵衛が見る、悪党に迫られ老公崖落ちの悪夢、保津峡落合落下岩。
- 老公失踪の理由を忖度する助格たち、エピソードに出る街道や茶店は谷山林道。
- 鳥の巣の雛を見ていて崖から滑落する老公、谷山林道か。落ちた先は保津峡落合河口で、桟道の巌から「山賊」の二人が現れる。
- 格さんが雲助から娘を助ける林、不明。
- 弘前城、本物の天守をイメージに。
- ヤクザの親分をおだてて盗賊の話を聞き込む老公、清滝河原。
- 村人に老公の行方を尋ねる格さん、普済寺総門前。
- 格さんに女掏摸がついてきてしまい、賊一味に二人して捕まる林、不明。
- 隠し金の地図を見ながら目印のお堂を見遣る老公、神護寺地蔵院。地図を持つ手のみ出て、老公たちがいる場所は別。このあと行く山道や空濠に見立てた石積みは不明、このあとの洞窟や坑道はセットにスイッチ。
- 格さんが脱出すると表で助さんらが賊と格闘中の林、不明。
- 格さんがおゆきと別れる街道、不明(林道)。老公らと合流する街道も不明。
*父を捜す女掏摸のおゆきは勝野雅奈恵。助さんと意気投合する遊び人の政吉は影丸茂樹、実は密命を帯びた津軽候の係累。賊とつるんでいた盗賊奉行は坂西良太、賊は片桐竜次。老公のお供になる山賊は加藤満と有薗芳記、実は逃散百姓。ヤクザの親分は草薙良一。
第10話 「赤い恐怖!心の叫び」 2009.10.12
藩御用の銅を奪い、私腹を肥やす悪党を成敗するお話。強奪現場に居合わせ、運命を狂わされ心に傷を負った少女、その快復に手を貸す人々の人情劇が挿まれる。
ロケ地
- 阿仁銅山からの荷駄がやって来る山道、谷山林道頂上付近崖道。襲撃は植林杉の林道、詳細不明。
- 賊に殺された老爺から孫娘を託された弥七が、お娟たちと出会う海浜、琵琶湖岸。
- 久保田城、不明(山の上に天守)。
- 河童ガキが出て人を脅す水辺、広沢池東岸。
- 「河童」たちに拾われたおさと、お参りに行き幡を見て恐怖がフラッシュバックする神社、今宮神社。本殿でお参り、蹲ってしまう稲荷は稲荷社脇。
- 松尾屋の女将に保護されたおさとが拉致される坂、二尊院紅葉の馬場。坂途中の道端に鳩笛売りが出ている。
- おさとをさらった駕籠が入る門、祇王寺山門(濱田屋寮)。
*悪徳商人は蛍雪次朗、店を乗っ取られかける嫂は大鳥れい(亡児の引き合わせとおさとを引き取る回船問屋女将)。黒幕の勘定奉行は石田太郎、腹切り寸前まで追い詰められる城代は田口計。おさとの爺さまは出水憲、河童に驚き岡持ちを落としてゆく仕出屋(?)は波多野博、御用の銅運搬に出張る役人に峰蘭太郎、河童ガキの親方はうえだ峻。懐かしい悪役脇役陣が、「いい人」でたくさん出てきて、なかなか見もの。
*おさとを保護した女将は、河童ガキも引き取ることに。うえだ峻の飯の種はどうなる。
第11話 「悪を一喝世話焼き美人」 2009.10.19 58
男女の仲を取り持って歩く女には哀しい過去、しかも昔の男が持ちかけてきた話は藩を危うくする陰謀がらみ。真相を知った女は、ブチっとキレて後先考えず乗り込んでゆく。
ロケ地
- 象潟イメージ、奈曽の白滝。
- 鳥海山を望みつつ行く助さんがおちかと喧嘩腰で知り合う茶店、上賀茂神社ならの小川畔にあしらい(神事橋たもと)。
- おちかがお御籤を引きに行く神社、梅宮大社。
- 城代の娘と次席家老の次男坊がお見合いの庭、嵐亭か。
- 次席家老の次男坊に捨てられ入水を企てる娘、広沢池東岸。格さんが阻止。
- 当地を去る弥七がゆく海辺、琵琶湖岸。一行がゆく道は石積みのあるアレ。
*仲人女のおちかは島崎和歌子、元許婚者の三国屋は池田政典。城代は菅野菜保之、次席家老は大出俊。
第12話 「藩主の嫁も楽じゃない」 2009.10.26 58
可愛がっていた姪の嫁ぎ先へやって来る老公、しかし庄内藩の殿様は、立派な志と裏腹に遊興の日々。そして植林事業には、手ひどい妨害がなされるのだった。
ロケ地
- 植林が行われる浜、琵琶湖東岸・佐波江浜。よく晴れて沖ノ島もはっきり見える。ラスト旅立ちのシーンには、老公らの背後に日野川河口州の木々も映り込む。
- 嫁ぐ前の密姫に心得を説く老公(六年前の回想シーン)、金戒光明寺紫雲の庭。設定は細川家の屋敷。方丈や庫裏など建物も映り込む。
*密姫は黒川智花、夫の庄内藩主は夏原遼。殿を誑かそうとした城代は亀石征一郎、結託する悪徳商人は唐沢民賢、植林事業に協力する造り酒屋は山本亘。密姫に忠実な侍女はおおたにまいこ。城代の腹心は朝日完記。
*現地イメージはなく、祭りの風俗が映画村で再現される。
第13話 「男を変えた女の純情」 2009.11.2 59
父に恋人を否定された娘は反発、荒事に打って出るが、その際父の船が悪党に利用されているのを目撃。彼女を始末しに来た一味とのすったもんだは、親子の和解の呼び水となり、めでたい結末で締められる。
ロケ地
- 出雲崎手前の海浜、出雲崎の浜、琵琶湖東岸。砂浜に松原や葦原、磯など様々な個所が使われる。
*海の男な荒くれ父は渡辺哲、娘は近野成美、優男の恋人は尾関伸嗣。金横流しの留守居役は藤堂新二、これに通じる番頭は鈴木正幸。ラス立ち役人で福ちゃん登場。芭蕉と曽良が出ていて、一時別れていたり。
第14話 「艶やかお娟の七変化」 2009.11.9 59
富山藩の御落胤騒動、諫死も厭わぬ忠臣兄妹を助け、お娟が大活躍。EPGのタイトルにもあったとおり、「いい湯だな」姐さんもたっぷり登場するものの、阿呆の妄想オチ。
ロケ地
- 富山城、本物の模擬天守をイメージに。
- 富山入りを前にお昼を使う老公一行、鳥居本八幡宮。舞殿に扉あしらい、中にいた男装の女侍を襲う一味が現れる運びで、船で逃げる女侍は嵐峡、彼女の招待を知らせる弥七の文は鳥居本八幡宮広場の木に突き立つ。弁当は鱒寿司。
- 弓の稽古の殿様が御落胤について家臣に下問する城内、大覚寺明智陣屋前。
- 御落胤・亀千代ぎみの御宿、宝厳院山門。
- 兄に亀千代ぎみの素性調査を命じられた妹・茜(男装中)がゆく飛騨街道、谷山林道か(八尾行き・以降、お娟や弥七も通る)。
- 亀千代ぎみの祖母が親戚を頼って落ちのびた桐谷村、美山の家並みをイメージに挿入し、茜の立つ山道と別撮り(谷山林道か)。
- 亀千代ぎみの真贋を知る村人に聞き込みの最中に賊が乱入、外へ出ての立ち回りは鳥居本八幡宮広場。茜が崖落ちのシーンは不明(山腹に石積み)、お娟が崖から助け上げるシーンは保津峡落合落下岩。弥七の仕込みに惑わされた賊が茜を探し回る山道は谷山林道か。
- 亀千代ぎみの正体を知る証人の爺さまを汚穢船に乗せて城下へ入るくだり、嵐峡。
- 老公一行を見送る次席家老兄妹、鳥居本八幡宮本殿前。街道をゆく一行、松原は琵琶湖畔か。弥七がゆく山道、谷山林道。
*富山の殿様は五宝孝一、ニセ亀千代は谷野欧太、偽物を演出する筆頭家老は藤木孝。忠臣兄妹は冨家規政と木内晶子。秘密を知るも当初頑なな爺さまは樋浦勉。
第15話 「届け歌声響け、から桶」 2009.11.16
人気者の「歌姫」の出自が涙をさそう、三世代情話。わるものの目的は悪所建設で土地狙い、幼女までさらう正統派の外道は、悪代官と悪徳商人とヤクザのコラボ。
ロケ地
- 飛騨街道、不明(山頂?茶店あしらい)。三浦屋の歩荷が襲われるのに遭遇。
- 千尋の回想、旅ゆく一座、大覚寺放生池堤。父のトレーニング、北嵯峨か。
- 千尋をさらう不動岩一家のチンピラ、大覚寺天神島。
- 大島屋寮、不明。
- 幸吉の回想、十年前千尋の母の入水を止めた小田原宿の水辺、大覚寺大沢池。
- 旅立つ一行と一座、大覚寺遣水跡。街道をゆく老公一行、不明(林道)。
*千尋はさくらまや、「父」幸吉は二反田雅澄、「祖父」三浦屋は田村亮。悪代官は梅野泰靖、悪徳商人は杜澤たいぶん、ヤクザの親分は森里一大。ラス立ち福ちゃん入り、代官の家来で複数回ボコられ、のけぞりも披露。
第16話 「質実剛健わが道を行く」 2009.11.23
内実は火の車の加賀藩で、煙たがられつつ己が役目に精励する、倹約奉行の頑固親爺。娘にはいいだけ嫌われ、遂に妻女までと見えたは皮相、高邁な志に共感する者はちゃんと存在していた。
ロケ地
- 金沢城、本物の菱櫓や橋爪門続櫓をイメージカットに。
- 黒鉄清兵衛邸、妙心寺大雄院。門の内外および門前の路地を使用。
- 老公たちが道場へ向かう黒鉄を見かける城下、妙心寺玉鳳院前路地。黒鉄は東海庵脇の路地から出てくる。このあとセットにスイッチ。
- 刃傷沙汰を起こし追放となった黒鉄の部下・吉田が金沢を去る道、大覚寺大沢池北辺並木。黒鉄の妻女に持たされた弁当を広げる街道は遣水付近か←握り飯の脇に小判が入れてあるのを見つけるシーンは後段に登場。
- 御役返上を申し出た黒鉄が釣りのところへ声を掛ける老公、広沢池東岸。
- 黒鉄のところへ義母の弁当を持っていくものの、受け取り拒否され仕方なく自分で食う娘婿、大覚寺護摩堂縁先に腰掛け。
- 家老の不正を注進に来た若侍を殺され、怒りに燃えて家老宅へ向かう黒鉄がゆく夜の城下、妙心寺大庫裏脇路地。
- 当地を発つ一行、妙心寺大庫裏脇路地。弥七はその先の松の木陰で草鞋を直し。
*倹約奉行の黒鉄清兵衛は西郷輝彦、ひたすら尽くし耐えるが去る若者のため「賄賂」を流用した妻女は姿晴香、頑固な父を疎ましく思う娘は松永京子で夫は萬雅之、忠実な部下・吉田は田島俊弥。道場で打ち据えられ黒鉄を一時は憎むものの、人物は認め家老の悪事を注進して消される若者は南原健朗。悪家老は笠原章、腹心は伊藤高、ラス立ち福ちゃん入りで家老の部下。
第17話 「暴かれた芭蕉の正体!?」 2009.11.30
謎めいた俳諧師の前歴が明らかに。彼を脅して刺客に使う一味、そもそも句会じたいが、老公を狙うため企まれたものだった。指令は、遠く江戸から。
ロケ地
- 山中へ向かう街道で「娘」に呼び止められる芭蕉、不明(林道、杉は巨大)。
- 山中温泉郷イメージ、清滝の渓流。後段、老公と芭蕉が語らう際にも出る。
- 芭蕉を迎えに来る大聖寺藩の家老、不明(山道)。
- 約束の金を貰って去ったお朝を追っかける藩士たち、不明(小柴垣など)。
- 怪しの伊賀者をつける弥七、谷山林道。脇道のほか、煙幕で逃げられるのは切り通し。
- 曽良が芭蕉の所持品を持って来てしまっているのに気付く山、谷山林道か。
- 助格がたばかられて連れ出される山道、酵素か。
*かつて芭蕉が助け、しばらく旅を共にし癒された母子は山本みどりと安倍麻美。隆光の密命を受けて動く当地の俳諧師は佐藤仁哉、利用される脇の甘い家老は入川保則。ラス立ち福ちゃん入り、お仕着せの藩士。
第18話 「鬼の継母と意地悪姉妹」 2009.12.7 59
大垣城下の口入屋には、現当主一家にこき使われる、邪魔者扱いの先代の娘。性悪姉妹が狙う、殿様の伴侶の座を彼女が?という展開に、悪党どもが尻尾を出す。娘の遇され方や、身分証明のアイテムなど、シンデレラふうの仕立て。
ロケ地
- 中村川の普請場、大堰川河川敷(右岸汀)。
- 大垣城、本物の天守。
- 豪商たちをお城に招いての野点、清凉寺本堂裏手池泉。
- 野駆けの殿様が祠を壊して人足たちに詰め寄られる堤、大堰川堤。
- 藩公菩提寺・円通寺、不明(小さな五輪塔と九曜紋つき甍)。
- おさよが人足頭に襲われる竹林、不明。
- 事後、お城へ上がる話を断るおさよ、大堰川堤。当地を発つ一行、大堰川河川敷(高木立つ、土手と河畔林の間のアレ)。
*先代の娘・おさよは於保佐代子、先代を殺して後を襲ったピンハネ口入屋は松澤一之、これと通じる悪家老は浜田晃。殿様は沖崎裕一郎、用人の爺さまは沼田爆。
第19話 「恋しい父は悪の手先!?」 2009.12.14
息子を思い泣く祖母のため、父を求めて旅する少年。しかし、助け手を得て辿り着いた先で、悪党の手先になって民を苦しめる父を見ることに。事態のからくりを知った老公は、大芝居を打って「父」を解放、悪を懲らすのだった。
ロケ地
- 雲助にいたぶられる少年・賢太郎を見かける老公一行、大堰川河川敷。
- 「悪徳業者」に引っ掛かりいい加減な「野猿」に乗せられ川に落ちる「川止め破り」の旅人、保津峡落合河口(賢太郎とおきみが隠れて見ている)。追いついてきた助さんが二人に飯を与える山腹、不明。二人に同情した助さんが「川止め破り」で渡渉する川、大堰川の瀬。火を焚いて衣を乾かすのは大堰川河川敷。
- 賢太郎の父のことを聞き込む寺、不明(セットかも)。
- 川止めが解除され、人足渡しが再開される大井川、大堰川河川敷(礫河原)。
- 相賀村の庄屋屋敷、民家門。種籾も徴発する代官所役人たちの中に父を見て駆け寄る賢太郎、美山町内民家(裏手と畑)。
- 父の意外な姿を見て自棄を起こし、川に石を投げる賢太郎、酵素河川敷木の傍。
- 事後、おきみに見送られ発つ「父子」、大堰川河川敷。堤を旅人が行き交う。
- 弥七が「謎の娘」を助ける林、酵素か。
*「父」は三浦浩一、お手配者なことをタテに脅され悪党の手先になるも、そもそもの罪も冤罪という気の毒設定。倅の賢太郎は平岡拓真。賢太郎を助けてくれるねーちゃんのおきみは松下萌子。代官所手代は内田勝正、これとつるむ隣藩の勘定方は柴田p彦。聞き込みの寺の「老僧」は栗塚旭でチラ出。
第20話 「見たか江戸っ子の心意気」 2009.12.21
吉原へ遊びに行く途中、悪者に追われる娘を助けた老公は、とある長屋に。その娘、実はお大名の姫様。以降、意気に感じた長屋衆と気脈を合わせ、姫と老公を始末にやって来た悪家老を成敗。
ロケ地
- 江戸城イメージ、皇居巽櫓。信濃守登城のくだりと、後段の老公登城で出る。
- 長屋を抜け出した波津(姫)、それをつける助格、姫が行く林は仁和寺境内疎林。姫が様子を窺う桐山藩組屋敷は仁和寺本坊表門(ステップ映さず)。
- 姫の回想、家老の悪事を告発した連判状を姫に渡す若侍のくだり、野点の席は仁和寺九所明神前にしつらえ(幔幕張り巡らせ)。若侍が潜むのは脇の祠。
- 水戸へ向かう老公一行、嵐山自転車道か。
*姫様は高松あい、父の桐山藩主は林啓二、悪家老は北町嘉朗。長屋の大家は朝丘雪路、長屋衆は山崎直樹に前田健、新井康弘。悪家老配下に福ちゃん、「侍」でクレジット。
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