2010.1.2TX/東映
テレビ東京開局45周年記念新春ワイド時代劇、七時間枠
キャスト
柳生十兵衛/反町隆史 柳生但馬守宗矩/高橋英樹 柳生又十郎/速水もこみち 於季/国分佐智子 寺沢半平(柳生高弟)/羽場裕一 柳生兵庫介/松平健 春(兵庫介妻女)/羽田美智子
春日局/高島礼子 松平伊豆守/風間トオル 大久保彦左衛門/寺田農 徳川家康/石橋蓮司
中ノ院大納言通村/京本政樹 桔梗/菊川玲 神矢悠之丞/内田朝陽 藪左中将/篠井英介
山田浮月斎/松方弘樹 あざみ/青山倫子 霞千四郎・多三郎/山本太郎
夕姫/逢沢りな 賀源太/徳井優
川野黎左衛門/吹越満 宮本武蔵/宅麻伸
第一部 「激震!江戸城武芸帳強奪」
江戸城大奥から盗み去られた巻物、次いで柳生屋敷に蔵されていた巻も狙われる。三つ揃えば世を震撼せしむるという、柳生の名を冠した武芸帳は、数多の人々を禍々しい運命の輪に引きずりこんでゆく。
舞台は、柳生家が持つ本物の「武芸帳」をめぐり江戸から尾張へ。
ロケ地
- 武芸帳は三巻あると語られるくだり、イメージに化野念仏寺石仏群(灯明つき)。
- 傷ついた霞千四郎がゆく箱根山中、不明(竹林に巨岩のアレ)。倒れている千四郎のそばに落ちていた巻物を拾う夕姫、酵素ダートか(林道)。
- 霞多三郎が十兵衛と戦う山中、沢ノ池東岸(多三郎は水に潜って遁走)。
- 第一部タイトルに被る風景、十兵衛が渡る橋は保津小橋。馬を駆る道は大堰川堤。街道をゆく十兵衛は落合トンネル。
- 江戸城イメージ、姫路城天守を堀留越しに。
- 夕姫が滞在する箱根山中の寺、龍潭寺。賀源太が駆け込むシーンは山腹〜山門。
- 討手に囲まれる夕姫、下鴨神社河合社脇。危機に陥るところへ十兵衛が登場するのは糺の森・池跡。
- 寺沢半平が出て十兵衛が戻ったのを見るくだり、大覚寺参道〜大門(柳生屋敷)。
- 将軍の御稽古日、半平が相手しての伝授、姫路城天守下にグランド(?)合成か。
- 大久保彦左衛門の食客だった川野が志願して夕姫のお供をするくだり、姫の駕籠が渡る橋は保津小橋、落ち着き先の伯庵邸は不明(竹林の中)。
- 柳生屋敷から武芸帳を持ち出した神矢が入る、中ノ院大納言が逗留中の宗龍寺、毘沙門堂薬医門。争う物音を聞いた十兵衛らが中へ入り、神矢に斬られた僧の死体を見る境内は本堂脇。
- 虚無僧に身をやつした桔梗が、弟・神矢の死体が晒されているのを見る東海道、鳥居本八幡宮広場。
- 又十郎が寺沢を伴い尾張へ向う街道、広沢池畔の北嵯峨か。
- 鍋島の討手から逃れ山道を走る夕姫主従、保津峡落合崖道〜落下岩(ここから伯庵邸炎上を見る)。
徳川家光/徳山秀典 伯庵/梅野泰靖 阿部隼人正(伊豆守配下)/草見潤平 樫原源五衛門(鍋島藩大目付)/石倉英彦
第二部 「武蔵対柳生!尾張の対決」
柳生の兄弟は、強敵と戦い傷を得、また運命の導きにより恋とも出会う。
「音無の剣」をつかう尾張柳生の総帥と、後世に令名を轟かす剣豪との対決も見もの。
ロケ地
- 桔梗を追って馬を駆る、伊豆守配下の侍たち、大堰川堤。虚無僧に身をやつした霞多三郎が役人をごまかしてやり、桔梗を伴って「依頼人」のもとへゆく道、大堰川河川敷。金で人捜しを頼んだ芝居をして、桔梗との再会を喜んでみせるあざみ、鳥居本八幡宮。舞殿ではお神楽。
- 再び箱根へ戻ってしまった夕姫主従が逃げ回る山中の林、不明。
- 又十郎らがゆく、三島近くの街道、不明(野道)。
- 武芸帳を盗られ絶望して自刃しかけた桔梗を止める又十郎、保津峡落合落下岩。
- 尾張城下イメージ、随心院長屋門をナメて本物の名古屋城(合成)。
- 登城する柳生兵庫介、彦根城観音台橋。尾張藩主に稽古をつける城内は彦根城三重櫓下に幔幕張り巡らせ。
- 又十郎たちがゆく、通行止めの橋のシーン、流れ橋(橋桁無し)。
- 桔梗に飯を運び、そのあと役人に売る里の女、摩気神社裏手谷地田畔の小屋。
- 川野が桔梗の用心棒を買って出るシーン、菩提の滝の上と下。
- 夕姫らがゆく道、沢ノ池東岸。
- 又十郎らの前に浮月斎が現れ、半平が正体を現す夜道、大覚寺五社明神。斬られた又十郎が落ちる川は有栖川、半平とチャンバラ。
- 尾張目指して街道をゆく十兵衛、琵琶湖西岸。半平が出迎えるも、話の矛盾をつかれ斬りあいになる夜道、随心院裏塀際。
- 兵庫介に武芸帳の有無を問いつめ、斬りあいになる伊豆守配下の侍たち、下城の夜道は彦根城石垣か。振るわれる「音無の剣」を、武蔵が隠れて見ている次第。
- 兵庫介に敗北した十兵衛がトレーニングの野原、不明。武蔵が出てアドバイス。その後滝で修行を積む十兵衛、琴滝。
- 夕姫主従がお昼をつかう山中、酵素ダートか(足もとに谷川)。
- 武蔵と対決する兵庫介、琵琶湖西岸。
- 川野が十兵衛の前に現れ、夕姫を浮月斎のところへ預かっている・武芸帳を出せと脅す山道、谷山林道。
高田三之丞(尾張柳生師範代)/峰蘭太郎 徳川義直/川鶴晃裕
第三部 「天下騒乱〜十兵衛最後の闘い!」
浮月斎のとてつもない野望は、すんでのところで阻止されるが、愛弟子も平然と切り捨てた冷血の始末が残っている。
生き残った人々はそれぞれの道を歩みだすが、十兵衛の行方は杳として知れない。
ロケ地
- 通村が出てきて警備兵に囲まれ、斬り抜ける宗龍寺山門、毘沙門堂薬医門。
- 京イメージ、東寺か。藪左中将邸、滋賀院門跡。
- 十兵衛が又十郎への文をしたためる水辺、広沢池観音島(紅葉)。京へ向う十兵衛、広沢池西岸沿いの道。
- 浮月斎が夕姫を監禁している建物、日吉大社門前・求法寺走井三大師堂。まだメンバーに入れて貰えない川野が薪割りの河原は走井橋下手の大宮川左岸。設定は鞍馬の麓の古い山荘(後段、多三郎が十兵衛に「チクる」場面で場所を喋る)。
- 夕姫の出自を語る段で出る、浮月斎の回想、関白・秀次の妻子が処刑された鴨河原、桂川か。
- 父にとっての自分は所詮手駒かと嘆じる多三郎を叱るあざみ、保津峡落合巌上。
- 桔梗を伴って京へ向う又十郎、お昼をつかう河原は清滝河原。
- 武芸帳に記載のある柳生の武芸者の一人・馬木家文を斬る但馬守、広沢池東岸(夜間、京都市中設定)。町方が出て誰何するが、彼らも皆殺し。
- 葉室少将の一乗寺草庵に桔梗を送り届ける又十郎、不明(竹林の中に草戸は演出か。林床の具合は鳥居本に似る。林は竹と雑木の混合林)。
- 柳生家京屋敷、妙心寺天祥院。
- 二条城イメージ、本物の本丸櫓門を北から見た図と、清流園。
- 夕姫を取り戻しにゆく十兵衛のくだり、谷川は大宮川、薪拾いの川野のうしろについてくる次第、建物は先の日吉大社門前・求法寺走井三大師堂。
- 子息の婚礼に際し祝いの品を持って藪左中将のもとへ集まってくる公卿たち、屋敷は滋賀院門跡で、先に出た絵と違って塀も映る。
- お地蔵さまの供物を盗る体たらくに落ちた川野を「追い剥ぐ」男女が出る道、酵素ダートか。
- 夕姫を拉致した一味に斬られ落命した義妹・於季を抱いて連れ帰る十兵衛、妙心寺路地石畳。通夜の席を抜けてきて於季の死は兄のせいとなじる又十郎、広沢池東岸。
- 十兵衛らに武芸帳の秘密を語る但馬守、三成処刑の鴨河原は、先に殺生関白妻子処刑で出た川と同所。柳生の一党が豊臣の財宝を隠しに行った山道、不明。
- 遂に時が来たと嘯く浮月斎、保津峡落合落下岩。
- 大根泥棒をはたらく川野、酵素民家セット。ゴロツキにからまれているあざみと再会するのは河川敷。このあと同道し萩城下へ。イメージの絵はどこかの天守と映画村オープンセットの町並みと合成。
- 浮月斎が接触する、毛利藩次席家老・谷田部邸、萱葺屋根。
- 火を焚いて野営する十兵衛と又十郎、鳥居本八幡宮舞殿前。火を消して石段を降りてゆくシーンも。
- 財宝が隠されている「水神」の洞窟、秋吉台の景清洞か。洞窟外の台地は秋吉台か。
- 十兵衛が父と対決する海辺、マジ海。
- 但馬守の病死届を見る春日局、江戸城イメージは姫路城天守(はの門下坂から見上げの図)。落盤から逃れ、大判一枚の収穫を谷に落っことす川野、不明(山道)。夕姫が花を摘む水辺、不明(池畔か)。
葉室少将/斉木しげる 板倉重宗/大橋吾郎 谷田部勝重/石山輝夫 平野外記/谷口高史 馬木家文/白井滋郎 谷田部配下/福本清三
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