2001.12.25NHK
キャスト
厩戸皇子/本木雅弘 伊真/ソル・ギョング 刀自子郎女/中谷美紀 穴穂部皇子/柄本明 泊瀬部皇子(崇峻帝)/加藤雅也 秦河勝/国村隼 小野妹子/今田耕司 大兄皇子(用明帝)/近藤正臣 来目皇子/松尾敏伸 三輪君逆/南条好輝 東漢直駒/荒井紀人 中臣勝海/海部剛史 物部守屋/宝田明 額田部皇女/松坂慶子 蘇我馬子/緒形拳
幼時から説き起こし、長じて帝の摂政をつとめるまでの、太子の半生を描くドラマ。
仏法に通じ、民を思うゆえ戦を嫌う皇子は、血縁でべったりと結ばれていた蘇我氏と対立してゆくことになる。
馬子に弟を殺され、激した皇子が振るった刃は、思わぬ結果を呼ぶ。
ロケ地
- 兵を斬ったあと、雪で返り血を洗う伊真、海の見える雪山は湖北か。設定は朝鮮半島。この後、倭へ渡る船に。
- タイトルロールの終わり際、広隆寺の弥勒菩薩像の前に出る山は二上山、里芋の葉っぱ越し。
- 大兄皇子(用明帝)が息子たちに舶来の鋤を見せる広野、飛火野。
- 甘樫丘の伊真の作業場、丘イメージに曽爾村の屏風岩。皇子がここへ来る際通る林は不明、このあとも何度も登場し、雪景もある。
- 嶋宮の蘇我馬子邸、平城宮跡東院庭園。宴が行われる邸内描写で、釣殿や橋、池泉がたっぷり使われる。
- 中臣勝海を暗殺する迹見首赤檮(とみのおびといちい)、木津川堤と河原。射られた勝海が馬に乗ったまま果てるシーンは川中で。
- 海石榴市(つばいち)、流れ橋下手河原に「市」あしらい。守屋の軍勢が気勢を上げたり、憂愁の厩戸皇子が病者を見たり、印象的なシーンが多数展開される。遠景に橋ちらり。
- 蘇我・物部の決戦の地となる河内・渋川郡、曽爾高原。戦いのシーンは飛火野や春日原生林を併用か(細流の谷や滝もあり)。蘇我軍が行進する山道は不明(林道)。
- 飛鳥・真神原の救護所で立ち働く厩戸皇子と刀自子郎女、飛火野(率川の谷寄り)。
- 建築中の飛鳥寺、四天王寺。回廊外から堂塔を望む図、堂塔にはビケあしらい。
- 新羅出兵を強行しようとする馬子と対立する厩戸皇子のくだり、悪夢を見る大臣のシークエンスの前に来る「館」の門、平城宮跡東院建部門(外側)。
- 巨勢・大伴を頭に筑紫へ出兵の情景、木津堤。
- 帰着した第一次遣隋使を迎える四天王寺、四天王寺回廊。塔下部や中門映り込み。妹子の報告を嘲う豪族たちに、新設の官位は家格に比例しないと言い放つくだり。
- 厩戸皇子の宮が新たに造営される斑鳩の地、不明(葦原や竹林が遠景に見える広野は更地、山裾)。
- 新羅が百済に戦を仕掛けたと伊真に告げるくだり、不明(雪の甘樫丘は冒頭に出た湖北っぽい「山上」に似る)。
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