稲垣浩監督作品 1963.8.31東宝
キャスト
早川典膳/市川染五郎 細尾長十郎/長門裕之 宮本武蔵/月形龍之介 勢以/田村奈己 甲野伴左衛門/香川良介 三輪/池内淳子 島村十左衛門/清水将夫 島村数馬/中谷一郎 大塚喜兵衛/左卜全
剣才溢れる若者は親無しの軽輩、加えて兵法家として名を成すこともはや夢となった泰平の世、たださえ生きにくいところ、火を噴くような舌鋒も災いとなる。
求めて買った憎しみと、重職たちの意向が重なり、閉門から脱藩と追い込まれる若者に差し向けられた討手は、兄弟同様に育った親友。めくるカードは全て凶、ただひとつの希望である秘技も二重の意味で消えてしまう。
ロケ地
- 奈良イメージ、興福寺。三重塔と南円堂の甍を前景に五重塔を望む図。
- 典膳が天啓を得る新薬師寺の十二神将、本物かレプリカか不明。内陣の柱や垂木、堂内側の扉など見ると本物を使った可能性があるが、御本尊の薬師如来のお姿は見えない。典膳の目にとまるメインの像は伐折羅大将。
- 木片の両端に刃をつけてトレーニングの林、不明。
- 釣りをしている典膳のところへ、討手が来たと注進に来る三輪、旧大乗院庭園か(蓮池に橋、周囲は林)。
- 三輪宅から出た典膳が十二神将に会いにゆく山道、不明。ここから見える大仏殿と塔は書割か。道端には印象的な石仏もある。
- 肥後熊本イメージの阿蘇山、本物か否か不明。
- 長十郎が秘剣を使って出てくる体捨流道場の門、丘の麓にセットか。彼が逗留している春日村の御坊、不明(林の奥に山門)。
- 長十郎が三輪に刀を預けて典膳に会う神社、不明(坂の上に鳥居、石段は真ん中のみ石畳)。
- 典膳と長十郎が決闘する荒野、不明(鬼押し出しに酷似)。
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