深田金之助監督作品 1957.4.2東映
キャスト
若さま侍/大川橋蔵 おいと/星美智子 遠州屋小吉/星十郎 とん平/花沢徳衛
和尚/岡譲司 阿部伊豫守/竜崎一郎 牧野三河守/堀辰夫 忠弥/江原真一郎 おみよ/丘さとみ
高岡雄助/清川荘司 野ざらし伝三/山茶花究 お蝶/千原しのぶ 松平和泉守/香川良介
大奥奉公をしていた大店の娘の変死事件に乗り出す若さま、権威を振りかざす者どもに痛烈な啖呵を切る。一味の手先をつとめる伝法な女の心も蕩かし、彼女を強請っていた小悪党も心酔させ、怪しの屋敷に乗り込んで大立ち回り。最後は、身籠った御側室を亡き者にせんと殺到する悪党どもを痛快に平らげ、将軍の心持ちを案ずる余裕を見せる。
ロケ地
- 娘が変死していた山城屋の蔵を外から検証する若さま、宇治川派流沿い酒蔵。
- 大奥女中のおみよが連れ込まれる阿部伊豫守下屋敷、妙心寺蟠桃院。脇の通用門も使われる。
- 芝居でおみよを連れ出すお小姓のくだり、二人が去ったあと起き上がる侍をやり込める若さま、妙心寺大雄院北の生垣際。
- 喜仙へやって来て雇い主の和尚の秘密を若さまに告げるお蝶、宇治川派流堀端(下り船あしらい、喜仙近くの舟着き設定)。
- お小姓がおみよを連れ込んでいる家、セットか。
- 喜仙へやって来る和尚の手先の侍たち、一部伏見市街を利用か。また、斬りこんできた彼らを物干し台から川に叩き込むシーンは派流か(流水が確認できる)。
- 喜仙が見張られていることを皆に告げる若さま、二階から望む、見張りのいる橋は派流の橋か。
- 御側室が参詣の護国寺、清凉寺。山門を入り本堂前に至ると、わらわらと刺客が湧いて出る。立ち回りの際は塔をはじめ境内各所が映り込む。
|