柳生武芸帳

1990.4.2 日本テレビ/東映

キャスト
柳生十兵衛/松方弘樹 清姫/岡田奈々 於季/伊藤かずえ 松平伊豆守/あおい輝彦 霞千四郎/倉田てつを 徳川家光/加納竜 徳川家康/若山富三郎 万里小路光房/ビートたけし 五条中納言古康/御木本伸介 酒井雅楽頭/菅貫太郎 揚巻/白都真理 柳生但馬守・山田浮月斉(二役)/萬屋錦之介 浮月斉配下/曽根晴美、阿波地大輔、福本清三他 徳川義直/中村嘉葎雄 大久保彦左衛門/長門裕之 おれん/かたせ梨乃 春日局/草笛光子


 将軍位に就いて間もない家光に届いた挑戦状は、世を震撼せしむる巻物の存在を示唆。それは、神君に仕えた隠密たちの運命を決定付けた、憎悪の要。白日のもとに曝してはならぬ機密を守るため、奔る柳生。将軍位に野望を抱く重鎮と通じ、己が怨念を散じようとはかる浮月斉。死闘ののち、三巻揃った巻物は検証の俎上に乗せられるが、但馬守と春日局は解明を阻み、隠し通す道を選ぶのだった。

ロケ地

  • 江戸城イメージ、姫路城天守
  • 京イメージ、清水寺全景。浮舟の巻が蔵されている五条中納言邸、仁和寺本坊・南庭入口の平唐門(浮月斉の手下が商人を装って入り込むシーン、大玄関は映さず)。中納言を害し、浮舟の巻を奪った甚内が浮月斉の潜む「門」に入るくだり、金戒光明寺三門(三門正面が映ったあと、門の扉を開けて中に入るシーンが)
  • 大久保彦左衛門邸、大覚寺大門。十兵衛を伴って彦左が帰宅すると、元女掏摸のおれんがクダを巻いている運び。
  • 虚無僧のなりをして木曽街道をゆく五条中納言の遺児・清姫、谷山林道か。浮月斉の手下から逃げる清姫は、植林杉の下に茂る熊笹の中をゆく。追い詰められ崖から落ちる清姫、保津峡落合落下岩。姫が投げ捨てた「浮舟の巻」入りの尺八を拾う千四郎、保津峡落合河口汀。このあと姫を助け一味とやりあう際には、「桟道」の巌も。
  • 浮月斉の手下に礼をもって招かれ、アジトへ赴く千四郎、アジト門不明。
  • 千四郎から奪った「浮舟の巻」を十兵衛に取られた浮月斉とその手下が江戸へ向かって馬を走らせる街道、下鴨神社馬場か。
  • 春日局の要請を受け、「水月の巻」を届けに上がる途上を襲われる又十郎たち、下鴨神社河合社脇。このあとの立ち回りは、糺の森池跡で。
  • 柳生邸の庭に佇み物思う清姫、枳殻邸印月池畔。十兵衛の妹・於季が来て、捨て子で養女なことを告白するシーンは築山か。
  • 一味の居所をおれんに聞かされ赴く十兵衛、兄をつけてゆく於季、町中のシーンは大覚寺大沢池木戸。一味が潜む本郷・湧泉寺の門をくぐる十兵衛、西明寺山門。中はセット撮りで、出てきた十兵衛をからかう於季は山門前の樹上に。
  • 浮月斉が十兵衛と対峙する左京ヶ森閻魔堂、鳥居本八幡宮広場。二人の背後に舞殿が映り込み、その傍から千四郎が戦いを見ている。
  • 奪った巻物を酒井雅楽頭に渡す浮月斉、不明(雑木混じる竹林)←千四郎にかっさらわれる運び。
  • 尾張藩江戸屋敷、随心院薬医門。雅楽頭が失敗を報告し叱責されるくだり。
  • 大奥へ忍び、春日局に三巻目の巻物の所在を問う十兵衛、夜に走る石垣際、不明。浮月斉と死闘の大屋根等はセット。
  • 「三巻」が秘蔵される東照宮、イメージに本物。
  • 再び旅に出る十兵衛がお城を振り返るシーン、姫路城天守を望む広場。

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