第41シリーズ、2010年4月〜6月
第1話 「恋と嵐の江戸の春(前)」 2010.4.12
柳沢に取り入って出世した男がまともなはずもなく、悪事の根は深い。彼に両親を殺されたも同然の辰巳芸者や、彼女の馴染みの柳沢大キライな御血筋など出て賑やかに展開、悪党どもは薩摩を陥れて利権を漁ろうとしており、事態はけっこうアブナイ方向へ。
ロケ地
- 薩摩藩江戸屋敷、門は大覚寺大門。助さんが見合いの座敷は随心院書院、元々の見合い相手が乗り込んでくるのは随心院本堂前池泉畔、雨降って地固まるカップルを見ている老公たちは随心院回廊。
- 薩摩に向けて放たれた隠密がチェスト侍に斬られる坂、不明(山腹、周囲は林)。
- 怪しの一団により沈められた薩摩船の船員が漂着する神奈川の浜、不明(マジ海)。ここは前編のラストシーンにも出て、老公狙って派手ファイヤー場面あり。
- 薩摩船の唯一の生き残りの娘を連れて逃げる弥七、酵素ダート〜河川敷。助格や源之助が参戦、印籠もここで。
*「仇」の大目付は亀石征一郎、つるむ悪徳商人は石田太郎。市井にあって喧嘩仲裁などする松平源之助は中村雅俊、辰巳芸者は東ちづる。薩摩の家老は小沢象、殿様は篠塚勝。酵素で出る役人に福ちゃん入り。
第2話 「恋と嵐の江戸の春(後)」 2010.4.19
前回のちゅどーんに続き、今回はみんなそれぞれに危機一髪。風車の親分なんかラス立ちに至るまで消息不明だったりするが、そこは水戸黄門、広げた風呂敷は一瞬で畳まれ、いとけない子供まで道具に使った悪党は、闇へまっ逆さま。
ロケ地
- 前回の続き、老公が爆薬を仕掛けられた神奈川の浜、不明(マジ海)。このあと船でゆく一行、不明(池?静水域)←ここでおせいと隼人の馴れ初めが語られる。
- 宴果てて屋形船から降りてくる中条と蔦吉、嵐峡船着き(夜)。
- 松平源之助の回想、隣家の娘だった幼い蔦吉が屋敷を出てゆく日、達者でと声をかけた町角、随心院長屋門前。
- 江戸を発つ一行に新吉が加わる道筋、大覚寺聖天堂前。このあと海辺へ(先の「神奈川」と同所)。
- おせいと弥七が別れる街道、酵素か。
*ラス立ち福ちゃん入り、大目付の家来。印籠見てびっくりの蔦吉のうしろにもいる。騒ぎを聞きつけて大目付屋敷に駆けつけてくる役人は波多野博。
第3話 「過去を消した謎の女!」 2010.4.26
一行が見た、ためらいつつ東慶寺に入った駆け込み女は、果たして訳あり。因果は老公によってほどかれ、引き裂かれかかった一家は元の鞘に。
無幻斎が現れて悪党に加担、彼によって危機に陥ったお娟たちを隼人がチェストでヘルプ。
ロケ地
- 悪夢を見た美加が早駕籠を仕立てて来る道、不明(大岩ナメて山道、植林地か)。
- 東慶寺、毘沙門堂参道と薬医門。内部はセット撮り。東慶寺イメージに本物の堂塔。
- 三年前、民蔵がお鶴を助けた崖、不明(山道)。
- 無幻斎の術に惑わされたお鶴が入り込む林、不明(竹まじりの雑木林、奥に巨石。いつものアレかどうかは不明。この林に先立って溜池らしき水面が映る)。
- 当地を発つ一行がゆく道、不明(造園業者の敷地?スタンダード仕立ての杉生えた切り通し、苔が印象的)。
*外道から逃げてきた元武家女のお鶴は村井美樹、彼女を助けた鎌倉彫職人は布川敏和。非道を目撃したお鶴を追う家老父子は青山良彦と比留間由哲。東慶寺の庵主は白木万理。
第4話 「湯の里守れ!美人女将」 2010.5.3 65
献上湯を狙って汚いはかりごとが巡らされるが、災難は心ならずも隔てられていた男女を再び結びつける。小物くさい悪党はさくっと断罪され、無幻斎を斬りに出てきて結果ヘルプのチェスト男は、微かに馴れを見せたり。
ロケ地
- 箱根八里をゆく一行、不明(林道、坂)。
- 献上湯の担ぎ手だった辰次の父が不始末を仕出かしてしまった街道、不明(山道、回想シーンで二度出る)。
- 小田原城イメージに本物の天守。
- 担ぎ手の健康診断で流行病とされた「仕込み」の熊五郎が拉致される帰り道、広隆寺裏塀際(映画村村内、お化け屋敷裏手)。
- 当地を発つ一行、不明(林道か、頂上付近)。
*御汲湯宿の若女将は大杉彩子、兄弟同然に育った辰次は高橋光臣。献上湯の権利を狙うライバルは伊藤高、つるむ次席家老は春日純一。御湯樽奉行は真実一路(非悪人)。熊五郎を流行病と診断する医師は田口計だが、悪いのかどうか判断つかず。ラス立ち福ちゃんに峰蘭さん入り。
*チェストは女将が怒鳴り込んできた際に風呂入ってたり、弥七に礼言われて苦笑いしたり。
第5話 「情けを知った刺客の女」 2010.5.10
東海道・府中宿に跋扈する賊、その裏にはという仕掛けにアブナい妖術使いが容喙、老公を殺める道具に使おうとする。配下のくの一は格さんを幻惑して老公を狙わせるが、彼の顔は亡くした兄に生き写しなのだった。
ロケ地
- 駿府城イメージ、本物。オープニングにもいろんな個所が。
- 格さんが一服盛られる茶店、駿河湾と大堰川堤を組み合わせて。
- 駿府奉行所の門、駿府城城門(イメージ)。
- 湊屋が奉行に始末される城下、不明(覆屋が被されたやしろ、亀岡か)。
- 助格が調べにやって来ると、無幻斎一味の行者が出てチャンバラの神輿蔵、木島神社祭具庫。チェスト侍のヘルプ入り。
- 賊・鬼面党一味の浪人が船をつけるところを目撃する助格、大堰川河川敷(汀)。このあと老公もまじえて見張りのため潜んでいるところを焼き打ちに遭う小屋も同所。
- 出家した茜に別れを告げる格さん、祇王寺山門。格さんを待つ一行、大堰川堤。
*亡兄にそっくりな格さんを手にかけられぬ、無幻斎配下のくの一・茜は雛形あきこ。奉行は丹波義隆、彼に消されかかる悪徳商人・湊屋は樋浦勉。
第6話 「若殿守った鰻屋小町!」 2010.5.17
お国入りの旅の途で家来に命を狙われた殿様は、町人に化けて宿場に潜伏。そこにはお節介な年寄りが来合わせていて、殿様を害そうとした悪党ばかりか、そやつに手を貸した当地の悪家老ももろともに懲らしめられる。
ロケ地
- 一行が参勤交代の大名行列に会う街道、大堰川堤。
- 一行が泊まった旅籠の主が、鰻の仕掛けを上げにゆく馬込川、大堰川河川敷。ここで、川から上がってきて倒れ込む「殿様」を拾う運び。この時点で町人に身をやつし。
- 殿様を助けて負傷した側用人を、弥七が保護している寺、不明(花頭窓のある方形のお堂、山際に立地)。
- 新吉と茂吉(殿様の変名)が母を捜しにゆく舘山寺、千手寺(独鈷抛山千手寺/参道石段と門、境内。銀杏の巨木も映り込む)。ここへ行く道・戻る道は大堰川堤と堤下。
- 国へ帰る殿様との別れに際しお説教をぶつ老公、大堰川河川敷。これに先立って新居関所がイメージに挿入される。
*殿様は宮下裕治、宿の父子は木村元と吉田久美。殿様を狙う家老は磯辺勉、これとつるむ浜松藩次席家老は原口剛。浜松の新家老について愚痴をたれる酒肆女将は湖条千秋。
第7話 「にせ者殺到!孫探し」 2010.5.24 66
娘の忘れ形見を求める祖父と、幼き日の母のよすがを求める孫娘のすれ違い。財を狙う悪党の思惑が被さりワヤなところを、老公が修正。おきまりの、野育ち娘のお嬢さま仕立ても入る。
ロケ地
- 鳥羽の浜、琵琶湖西岸松原。巌上のカワウも点景に。住民追い出し、旅立つ一行のシーンなどに登場、宮地真緒砂浜ダイブあり。
*鳥羽湊の海産物問屋主は鶴田忍、孫娘は小林さり。歓楽街建設など企む家老は立川三貴。雇われ者のニセお嬢さまは宮地真緒。
*チェスト侍は老公の危機にヘルプのほか、用心棒バイトもして「孫娘」を叩き出し←この際、「センセイ」と呼ばれていて笑える。老公のピンチを救った段では、「もしや水戸の」のやりとりが出る。
第8話 「貞淑妻の意外な過去」 2010.5.31
南都改の御朱印をいただく老舗に魔手、内助の功をうたわれる後妻の哀しい疵を利用した悪党どもは、老公が用意した罠にまんまと嵌る。生さぬ仲の息子との行き違いも解消してやり、一行は晴れ晴れと奈良を去ってゆく。
ロケ地
- 大和入りの一行、大覚寺境内。布を晒す草地、大覚寺遣水跡。この間、若草山と鹿がイメージに挿まれる。晒しの草地は後段でも登場。
- 葛城屋と用心棒に追われる藤一を助けるくだり、大覚寺聖天堂前〜護摩堂前、一行は護摩堂裏へ来かかり「目撃」、介入。
- 葛城屋の晒し場、酵素河川敷←粗悪品を製造し闇取引。
- 勘太がお美代を見かけるくだり、勘太が小銭を落っことす橋は大覚寺放生池堤石橋、新吉を連れて祠にお参りのお美代は対岸の放生池畔に。
- 葛城屋の晒し場を見に行き、無幻斎に遭遇する老公、酵素降り口←助格は河川敷で戦闘中、チェストのヘルプが入る。妖術は、逃げてきた人足がプシュっと空気抜け。
- 新吉にお美代への言伝を託す勘太、大覚寺五社明神舞殿。
- お美代が勘太に呼び出され赴く鎮守の杜、大覚寺天神島。
*老舗の主は江藤潤、後妻のお美代は映美くらら、生さぬ仲の倅・藤一は池田努。葛城屋は石沢徹、賄賂でつながる物産方与力は草見潤平、お美代の昔の男で葛城屋の手先をつとめるチンピラ・勘太は石井康太。
第9話 「女意気地とニブイ奴」 2010.6.7
爽やかな海の男が、役人と組んだ恋のライバルにハメられかかるが、彼を次期庄屋に嘱望する浜の人たちと、老公のこっそり介入で、何事も無く大団円を迎える。身分バレは一行が去ったあと、荒くれの喧嘩はあるもののラス立ちはほぼ無しの、珍しい趣向。
ロケ地
- 新宮へ向かう一行がゆく熊野街道、不明(山道)。その前に参拝した熊野本宮大社はイメージカットの本物。南紀の海、現地か。通りかかった松太郎に那智への道を聞く「神社」は大原野神社参道、鳥居越しに本殿を望む図。
- 新宮の浜、番所庭園。入江の砂浜や、岩場など出る。
*松太郎はRIKIYA、彼を慕う娘は井上和香で父の八幡屋は木村栄。庄屋の女将は長谷川稀世、城代は近藤洋介。印籠を見せられて手伝わされる、材木方の小役人は左とん平。チェストや無幻斎出ず。
第10話 「親子手まりで大勝負」 2010.6.14
和歌山入りした老公は、さっそく物騒な事件に遭遇するが、狙われたのは「遊び仲間の文さん」、当代随一の豪商。悪家老の汚職を暴き、紀文を親の仇と憎む娘の誤解も解いて、一行は新吉の母がいるという大坂へ。
ロケ地
- 杵築屋が賄賂を持ってゆく家老邸、大覚寺明智門。
- 紀文の駕籠を使い囮になる老公、助格が駕籠を担ぎ疲れてヘトヘトの林、不明。
- 家老の茶室から逃げてきた紀文と老公らが合流の林、不明。紀文が出てくるのは土塀の通用門から。
- 遊里で小判を撒いた紀文が連れて行かれる城、イメージに和歌山城天守。
- 母を思い佇む新吉を促し当地を発つ老公、番所庭園汀。
*紀文を仇と狙う芸者は東風万智子、彼女の父をハメた真犯人の家老は有川博、彼に貢ぐ悪徳商人は睦五朗、紀文は江守徹。悪家老には加担していなかった重職に波多野博、ラス立ち福ちゃん入り(裃姿)、茶室の「客」に峰蘭太郎。チェストは紀文の用心棒に入っていて、無幻斎は家老んとこに押しかけて無理やり加担。
第11話 「夢にまで見たお母さん」 2010.6.21
些か曲折あったものの、ようやく母と会える新吉。母の婚家に降りかかった災難は、老公の旅の目的を作った一派がらみで、根本解決は成らず持ち越しに。
ロケ地
- 大坂へ三里の道で襲われる隼人、酵素ダート〜降り口。
- 大坂入りの一行、堂島の荷揚場を見る老公、八幡堀新町浜。以降、伊豆屋が御用達の話を持ち掛けられたり、お松が行き倒れて拾われた回想シーンなどでも出る。
- 負傷した隼人が潜む山小屋、不明(山中の林)。
- 子らを遊ばせる大舟屋と知り合う神社、大城神社か。
- 薩摩へ向けて船出する老公、琵琶湖か。
*伊豆屋は佐川満男、後妻のお松は青山倫子、番頭(?)に谷口高史で善人。伊豆屋に不正を強要する薩摩の留守居役は藤堂新二。どう見てもフィクサーな大舟屋は松方弘樹、腹心はなべおさみ。ラス立ち福ちゃん入り、監禁してあった伊豆屋の娘を引き出してくる藩士の一人・殴られ顔アップあり。
*今回冒頭からチェスト手傷負って大ピンチ、助けた弥七と連携して動き、ラス立ちにも登場。
第12話 「悪い奴らの夢の跡!」 2010.6.28
旅の因果がほどかれる締めには、善悪とりまぜて様々な別れが描かれる。ようやく笑顔を見せるようになったチェスト君は納まるべきところへ迎えられ、アウトローなれど思想あって行う者が志半ばに斃れる姿はかっこよく演出されるが、ちんけな悪党にはそれなりの画が用意されている。
ロケ地
- 老公たちが乗り込む薩摩行きの船、琵琶湖上。寄った絵は別撮り。
- 同船した隼人を見舞う老公、隼人の回想シーンで出る、師匠にトレーニングを受ける野は酵素河川敷。師匠が殺されて見つかった水辺は琵琶湖東岸(岩が露出した浜、汀に鳥居あり)。
- 老公が薩摩にと柳沢に話す隆光のくだり、屋敷イメージは大覚寺大門。
- 薩摩入りした一行がゆく浜(漁村)、琵琶湖東岸。
- 師匠の墓に参る隼人のくだり、不明。帰り道、同じく墓参に来た師匠の娘・三春とばったり会う道は、石積のある「道端」、これまでもよく出てきた「山上」のアレ。
- 父の弟子だった藩士・宮坂に呼び出され危機に陥る三春、酵素・木の傍。押し包んで斬られるところにチェスト介入。宮坂は草むらに潜んでいる。
- 亡き師匠が愛刀を「清め」に納めていた寺、西明寺(山門のみイメージに)。
- 薩摩の江戸家老が国へ急ぐ船、琵琶湖上。
- 大船屋が乗った船が爆発する海、琵琶湖上。
- 事後、海を望む高台に立ち述懐する一行、琵琶湖か。当地を発つ一行がゆく道、不明(松林、公園か湖畔か)。
*公儀隠密たる無幻斎を味方につけ、大船屋をも手玉に取ろうとしていた薩摩藩城代は若林豪、彼の意を汲み師匠とその娘も裏切る若侍・宮坂は新田純一(ラス立ちから逃げてお娟に髷落とされ)。チェストの師匠は大林丈史、娘の三春は寺田有希(別式女)。薩摩の江戸家老は1話と変わらず、小沢象。
*無幻斎は隼人との対決に破れたあと自爆、大船屋はとんだ裏切者に見返られ海上に散り、「報告」を受けた柳沢は調子こいた小悪党を殴打。
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