孤剣は折れず 月影一刀流

佐々木康監督作品  1960.12.11東映

キャスト
神子上源四郎/鶴田浩二 美音/桜町弘子 糸耶/藤田佳子 きん弥(禿)/植木千恵 紅葉太夫(原主水娘)/花園ひろみ 高垣弥九郎(現小野道場主)/加賀邦彦 卍の黒兵ヱ(元盗賊)/徳大寺伸 原主水(切支丹牢屋敷囚人)/高松錦之助 酒井忠勝/中村時之介 春日局/毛利菊枝 風早竜馬/平幹二朗 桑田謙之助(柳生一門)/楠本健二 青木紋八郎(小野道場門弟)/和崎隆太郎 たづ(高垣妻女、竜馬妹)/松風利栄子 柳生但馬守/月形龍之介 松平伊豆守/黒川弥太郎 加寿姫(将軍妹)/美空ひばり

原作/柴田錬三郎 脚本/成沢昌茂


 鶴田浩二の剣客モノ。
師の仇を求める過程で、権力中枢と関わったり、高貴な姫さまほかいろんな女たちに惚れられたりの、賑やかな展開。
しかし剣の道を行く男は、名誉も愛も振り切って再び旅の途につくのだった。

西教寺

ロケ地

  • 将軍家御狩場の駒場野、饗庭か(台地状の「荒れ地」、植生は薄原のほか、松の高木が疎らにあり幼松も多数)。冒頭、柳生に寝返った元同門の侍たちと斬り結ぶシーンで登場し、糸耶との出会いの場にもなる。このあとも同じ御狩場として出るほか、野面の場面で出る。
  • 美音が預けられている愛宕・青松寺と周辺は、西教寺とセットを併用して描かれる。源四郎が美音に会いに来る青松寺はセット、ここへ高垣弥九郎らがどやどやと押しかけ、上の祇園社での果し合いを迫る。そこへ赴く源四郎が通るルートは西教寺大師堂北門を出て石段をのぼり本堂前へ、南へ転じ墓地の方へ、ここでセットの祇園社にスイッチ。このとき、門を出てゆく源四郎を怪しの虚無僧がつけており、集まって物騒な相談をぶっているところへ加寿姫が騎馬でどかどかと乗り込んでくる坂に、参道。虚無僧らと姫のひとくさりは大師堂前で、このあと源四郎を追って姫たちは北側の坂から、虚無僧たちは石段を駆け上がり、本堂前へ・水屋や鐘楼が映り込む。祇園社の手すりをへし折って源四郎と姫が落ちた先、捜しにゆく黒兵ヱのシーンは一部ロケか(丘の斜面の雑木林)
  • 但馬守の駕籠前に立ちはだかり、師の仇を討とうとする源四郎、東映城か。
  • 真の仇だった風早竜馬と対決の駒場の雷神の原、野面の一部はロケか。
  • 嫁いでゆく加寿姫のシーンに被る、旅の空の源四郎、饗庭か(台地の薄原)

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