1996〜1997 テレビ朝日/東映
キャスト
花村夢之丞/三田村邦彦 月見龍之介/地井武男 花村申太郎/渡辺裕之 遁兵衛/城後光義 花村小町/山口香緒里 キジ丸/長戸勝彦 花村てまり/及川佳奈 雪村揚羽/池上季実子 花村夢十郎/宇津井健
主題歌「夢芝居」 詞曲歌/小椋佳
第1話 「その死刑、待った!」 1996.10.17
磔になる父を救ってと、白頭巾に願う母子。座頭はしらばっくれようとするが、夢之丞は竜胆の一枝を差し出す。
乗り出した一座は、ちょうどやって来る巡検使を利用して、悪代官と悪徳商人をやっつける。
ロケ地
- 上州赤木宿、仇討ち母子を助けに現れる正義の味方、というパフォーマンスでお披露目をする一座、摩気神社。鳥居から参道、本殿前。
- おきぬの亭主・伊助が逮捕される橋、摩気橋上。
- 代官・赤垣が見回る里、摩気民家裏手(田んぼ側)。
- 凧揚げする三太を見ながら身の上話をするおきぬ、山室。凧揚げは堤上、おきぬが小町と話すのは堤下。
- 代官が紅葉狩りの宴を催す屋敷、中山邸門。
- 伊助が磔にされかかる刑場、酵素河川敷。
- 巡検使の出羽守がやって来る街道、山室堤。いろんな個所を使う。
- 当地を発つ一座、山室堤。
ゲスト
おきぬ/岩本千春 赤垣源四郎/石丸謙二郎 越前屋/小野武彦 伊助/松澤一之 平田出羽守/川合伸旺
*出羽守は、一座のしたことを認識していて粋に知らんぷり、竜胆を忘れ物と手渡して去る。
第2話 「劇場を占拠した女」 1996.10.24
花村座をジャックしてアピールしようとした若者たち、裏には哀れすぎる事情。私欲のため、鉱毒を垂れ流して民を泣かせ恬と恥じぬ悪家老を、きりきりまいさせて成敗。
ロケ地
- 藩の銅精錬所、不明(山道に柵)。
- お葉の回想、家老・黒田に窮状を訴え嘆願書を差し出した父の庄屋、大覚寺参道石橋。
- 大目付に化けて家老屋敷に乗り込む座頭、名水での野点をせがみ場を作らせる水辺は若布谷河口。岩を迸る水を自ら汲み、飲むフリ。家老にも飲めと迫ったあと、口止め料を要求。
- 大目付が毒水飲んで頓死という芝居を打つくだり、「江戸に急行する大目付のお供」に化けた夢之丞を追ってくる家老配下の岸川、大覚寺大沢池木戸〜大沢池船着(小)。
- お葉の家、民家塀際や門、裏口や母屋裏手など各所から。導入は南東からの変わったアングル。
- お葉の回想、民のため立ち働いて暗殺された恋人の郡奉行、酵素ダート。
- 役人に引っ立てられてゆくお葉、割って入り共に連行される朝吉、民家塀際(門映らず)。
- 村人に見送られ発つ一座、山室堤。
ゲスト
お葉/椎名ルミ 朝吉/若松俊秀 黒田外記/浜田晃 岸川/黒田隆哉 武蔵屋/波多野博
*藩がどこかは不明、聞き取った殿様の名前は松平是政(字は当て字)。
第3話 「花嫁のウラ事情!」 1996.10.31
一座の贔屓筋の、網元一家に降りかかる災難。悪い奉行は、うるさい一座もまとめて始末にかかるが、既に竜胆は父を案じる娘に手渡されていた。
ロケ地
- 網元が岩海苔採りに出て、露人を交えての試射を目撃してしまう磯、丹後松島。
- 入牢させられた父を案じお百度を踏む娘、今宮神社稲荷社。上の摂社から座頭が見ている。
- 雨の夜に漁師たちを的の試し撃ちがなされる橋、上賀茂神社ならの小川・神事橋。狙撃はならの小川畔の祠脇から。
- 捕われかかって逃げた一座、一時隠れる漁師小屋は丹後松島、平海水浴場の浜にあしらい。事後、次は出雲崎と旅ゆく一座、平海水浴場松原から陸繋島を望む図。
ゲスト
岡崎内蔵介/内田勝正 鬼沢/大河内浩 長崎屋/石山律雄 おみよ/永住千夏 仙吉/大森貴人 甚五郎/芝本正
*ところは長岡藩領・新潟浜。岡崎は新潟奉行、火縄の無いロシア製の銃を密貿易。最初の試射では露人が登場し、ちょこっと露語も出るがスペル判らず。
第4話 「秀吉の埋蔵金の謎」 1996.11.7
庄屋の娘を狙う悪党が、たまたま見つかった埋蔵金で親を罠に嵌めようと企む。当の娘に縋られた龍之介は、ふだん観衆には嫌われ者なだけに舞い上がりフライングを仕出かしてしまう。
ロケ地
- 大庄屋と二足の草鞋の企みを立ち聞き、知らせに走る途中殺される娘、保津峡落合河口(暗)。
- お披露目芝居の一座、走田神社本殿前。悪役を本気でなじる子らが龍之介に卵をぶつけ、お伊代が顔を拭ってくれる運び。
- 開墾地から出た秀吉の埋蔵金、酵素河川敷。小川で洗うシーンも。
- 大庄屋・伝兵衛の屋敷、民家。門まわりを使うほか、龍之介とお伊代が探りに行く際には、南側の山の斜面から見下ろして内部を覗く図なども。
- たった一人で小判を取り返しに行った龍之介のことでお伊代を責める小町、映画村ご利益大明神前(暗、滝と石積のみ見える)。
- 乗り込むもののたちまち窮地に陥り逃げ出す龍之介、物陰から出て匿うお伊代、「伝兵衛」宅付近の民家か。
- 当地を発つ一座、不明(谷地田の畦道?池の堤みたいな感じも)。
ゲスト
お伊代/若林しほ 鬼蔵/遠藤征慈 伝兵衛/山本昌平 惣右衛門/徳田興人
*お伊代は貰い子で兄とは血縁なし、子供の頃から兄の嫁になることが決められていた設定←横恋慕の伝兵衛は伊代の父と有能な兄が邪魔。
*ところの設定は、武州東山藩と冒頭の谷川のシーンにテロップ。こんな藩聞いたことがないが、御使者の旗本の名が小松平だったり、与力に化けた夢之丞は明智三成とか名乗って通ってたりするので、詮索も野暮かと。
第5話 「結婚直前のら致!」 1996.11.28
ところは奥州・八坂藩、座頭が旧知の侍を訪ねると閉門になっていて、嘆く娘を捨て置けず竜胆の一枝を手渡すことに。
さっそく皆で乗り出すが、夢一座を大芝居に引き込む、一枚上手の「役者」が控えていた。
ロケ地
- 座頭が訪ねてゆく勘定方・安岡邸、民家長屋門。娘の美佐に事情を聞く庭や玄関、彼女の母の墓などは同所か不明。
- 美佐の許婚者も入った、正義派の若侍たちに接触する夢一座のくだり、揚羽姐さんがクサい芝居を仕掛ける土手は大覚寺大沢池堤。若侍たちが指導者と仰ぐ近習方組頭・大垣の話を聞く「池之端の護摩堂前」は護摩堂脇、心経宝塔や大沢池が映り込む。彼らをさぐるスパイとして、飴売り姿の申太郎を斬り信用を勝ち取る夢之介、石仏。
- 畑仕事の美佐につきあう遁兵衛とてまり、酵素か(畑)。
- 大垣に与した芝居で家老の駕籠を襲う夢之丞、仁和寺九所明神。
- 事後、芦屋青年の背中を押して旅立ってゆく一座、走田神社参道。切り替えて安岡邸とつなぐ。
ゲスト
安岡美佐/吉野真弓 芦屋二郎太/池田政典 飯島左門/中田浩二 大垣左内/佐藤仁哉
*善人役もないではないが、やはり積極的な「ええもん」は珍しい名悪役。いきいき演じてるのがカワイイ。
*サブタイトルの「ら致」表記はママ。八坂藩の詳細は出てこず、冒頭のテロップのみ。
第6話 「七年目の仇討ち」 1996.12.5
転がり込んだ仇討ち一家を助け、みごと思いを遂げさせてやる情話。しかし裏あり、討たせた男は仇にあらじという、捻り部分が見もののお話。
七年も仇を追って旅し、夫の顔も忘れ果て、脳裏には仇の顔のみという未亡人哀れ。
ロケ地
- つけてくる夢之丞たちにキレて、俺が仇だと明かす豆腐屋・安蔵、大覚寺護摩堂脇。赤子を抱いた女房が現れ、見逃しを願うシーンはお堂の前・池端。
- 桜井母子と別れる一座、大覚寺放生池畔。
ゲスト
庄五郎・安蔵/岡本信人 桜井里枝/山下容莉枝 桜井タキ/谷口香 大畑監物/原口剛 矢吉/草薙良一 お幾/鈴川法子
*別人だけと討たれてイイ庄五郎の正体は凶賊、でもなんか寝覚めはけっこう悪そう。代官は盗っ人に大店の図面提供して金貰ってるワル。
第7話 「呪いの師走ナマズ」 1996.12.12
上州・村山藩では、名君といわれた殿様が押し込められ、悪家老とその息子がやりたい放題。城から逃げてきた姫さまは、まっすぐに竜胆を頼る。
信心深い家老の性向を利用し、父子分断をはかる一座だが、相手に合わせた悪趣味な仕掛けが大笑い。
ロケ地
- 村山へ向かう一座が家老の息子たちに誰何される山道、不明(松の高木が見えるほかは雑木林、下に水面見える感じの切り通し)。
- 矢文で呼び出された一座が姫と会う神社、鳥居本八幡宮鳥居下。姫は本殿の方から下りてくる。
- 村の男たちが駆り出される銀採掘現場、不明(谷筋のガレ場?沢ノ池の池尻にあるのと似る)。
- 家老がおナマズ様を祀る沼、不明(山中の溜池か)。
- 家老へ仕掛けるため、城中へ忍ぶ一座、大覚寺有栖川畔(祠裏)〜有栖川河床(城の抜け穴に見立て)。
- 殿様と梓姫に見送られ当地を発つ一座、大覚寺大沢池畔。
ゲスト
梓/上野めぐみ 斯波四位太夫/江藤漢 斯波舎人/中嶋俊一 斯波蔵人/武野功雄 小田中日向守/水上保弘
*池での大ナマズ演出のほか、水戸黄門パロあり(印籠に笹竜胆)。
第8話 「泣虫代官、高笑い」 1997.1.16
札付きの手代たちが仕切る袋井代官領、ここへ赴任した新代官がよりにもよって、「泣き虫」の冠をいただく臆病者。その彼を励まし盛りたてて、一座の夢芝居で世直しがなされる。
ロケ地
- 一座に興行を頼んでいた浄妙寺、神光院。山門に「浄妙寺」の看板、ここなら台詞よく響くと揚羽と夢之丞が話すのは本堂脇(宝筐印塔越し)、庵主が興行中止を申し入れ詫びるのは中興堂(内部座敷使用)。あっさり引き下がった夢之丞に怒る遁兵衛たち、不明(山道、ここで笹倉と出会う)。笹倉があらためて通行料を徴収される「関所」、不明(広場に幔幕)。
- 松原藩城下で町衆から聞き込みのくだり、氾濫するような川でないと説明を受ける際のイメージ、桂川松尾橋上手中州合流点汀(右岸河川敷、橋から遠望。投網打つ漁師をあしらい)。
- 浄妙寺へ押し入り、仏像を強奪してゆく手代たち、神光院蔵。
- 笹倉を鍛える申太郎、ランニング&ボイトレは仁和寺観音堂脇〜お堂前。目力担当の龍之介にチェンジするシーンでは塔も映り込み。
- 座頭が侍に化け、家老に世直し芝居の片棒担ぎを申し入れる松原陣屋、大覚寺明智門。
- 殿様に化けた夢之丞が手代たちを引き込む別邸、中山邸通用門。
- 手代たちを拘束し、芝居がうまく行きかけたところへ現れ、笹倉をビビらせる「無二の親友」玉木、仁和寺観音堂前。
- 玉木を見て新代官もダメと嘆く百姓の与吉、仁和寺中門石段下(寺院境内設定、鐘の音演出)。
ゲスト
笹倉小十郎/秋野太作 玉木蔵人/大竹修造 黒川玄馬/岩尾正隆 春海尼/志乃原良子 与吉/佐々木睦
*松原藩は小藩ゆえ袋井代官所に遠慮、やられ放題という設定。
第9話 「一座が仕組んだイカサマ賭博」 1997.1.23
夢之丞と龍之介に申太郎は、それぞれ行った先で気の毒な女たちに竜胆を渡してしまっていたが、悪党三人が一堂に会すと知り、まとめてやっつけることに。
花会にはたっぷり仕込みをして望み、互いに潰しあうところで「成敗」。
ロケ地
- 丑五郎が金箱も駕籠に乗せてやってくる土手、大覚寺放生池堤。同じくやってきた虎松と合流するのは五社明神。
- 野州・八幡宮の祭礼、大原野神社。参道に露店あしらい、本殿前で親分衆三人が合流しガハハ。
- 事後、当地を発つ一座、谷山林道分岐道。坂の下に茶店仕立て。
ゲスト
赤目の丑五郎/立川三貴 亀井の虎松/津山鷹志 新田の熊蔵/堀田真三
*本業の舞台では白頭巾が三人出ていて、台詞をトチるのがお話の発端に。
*小町が女壺振りに化けて入り込むが、花会は急遽花札に変更されて出番なし。
第10話 「ボロ儲け兄弟の秘密を暴け!」 1997.1.30
玄海藩を壟断する、悪兄弟を一座が成敗。互いに不審を抱き、諍いを生じさせるため、いろんなお芝居を仕込んでゆく。
ロケ地
- 筑紫屋の寮、中山邸通用門。
- 別府へミョウバンを買いに行く遁兵衛たちが通る道、およびミョウバンを仕込む崖、「採掘」現場の近くで噂話の芝居をするダート、酵素か。
- 当地を発つ一座、餞に踊る娘たち、大覚寺五社明神(舞殿に太鼓しつらえ/お祭りの神社設定)。一座は鳥居をくぐって南へ。
ゲスト
筑紫太郎衛門/河原崎次郎 筑紫屋次郎衛門/河原崎建三 お浪/上野正希子 山部権六/出水憲 西国屋喜平/中西宣夫 磯部主馬/松田明
*兄弟は十年前財政立て直しと称し入り込み、藩札を導入し濡れ手で粟。
第11話 「取り戻せ!汗と涙の二千両!!」 1997.2.6
上州・岩鼻では、絵に描いたような悪代官が民を泣かせていた。窮鳥は一座の懐に入り、竜胆の一枝が手渡される次第に。
ロケ地
- 一座の小屋に逃げ込み保護されたお久美の回想、追っ手に斬られ清次とはぐれた野道、木津河原か(丈高い芦原沿いの踏み分け道)。
- 荒れ寺に隠れている清次の回想、お久美とじゃれあった土手、木津堤法面。
- 清次に化けた申太郎が、浪人に扮した夢之丞に斬られてドボンの「宿はずれの橋」、流れ橋。座頭が火を焚いて待つ小屋は木津河原か。
- 清次たちに代官から取り戻した金を持たせて村へ返す船着き、大覚寺大沢池水門そばに船着きしつらえ。そのまま当地を発つ一座は大沢池堤上。
ゲスト
お久美/及森玲子 清次/高川裕也 鬼沢監物/小沢象 鎌田平内/廣田行生
*小沢象の悪代官は、年貢をちょろまかして蓄財した二千両とか、大声でべらべら喋る。加えて、一座の芝居の悪代官を見て「どこかで見たような」とかかましてくれる、ナイスなボケぶりがたまらない。
第12話 「幻の集団 怪盗七福神現わる」 1997.2.13
父を謀殺された娘は、一座を怪盗と思いこみ、復讐のため参加を願う。事情を知った一同は、裏にいた大物を釣り出して成敗、娘の父の潔白も晴らして当地を去る。
ロケ地
- 一座が小屋掛けする祭礼中の神社、大原野神社(鳥居付近の参道に露店あしらい)。
- しつこく食い下がるおちかに事情を聞く夢之丞たち、勝持寺鐘楼脇。おちかの回想、淀川橋普請場で転落死した父の棟梁、桂川・松尾橋上手中州合流点汀(右岸河川敷)←この河原は、後段橋が落ちた事故を語る回想シーンでも出て、崩れる橋組みを設営してある。
- おちかの話を聞いたあと、夢之丞と龍之介が泉州屋の後ろ盾の話をする町角、勝持寺参道(山門下石段〜参道塀際)。
- 渡し場で旅人に扮して聞き込みの夢之丞、罧原堤下河原に茶店と渡船あしらい。
- 寺へ高僧に化けている夢之丞を訪ねる播磨屋、鹿王院。まず中門が出て、回廊では播磨屋を嵌める芝居が二本打たれる。
- 高僧・夢之丞がやってくる播磨屋寮・玄珠庵、大覚寺望雲亭。
- 高僧・夢之丞が播磨屋を連れてゆき構想をぶつ千日前の無縁墓地、大覚寺梅林付近の広場に卒塔婆多数あしらい、荒涼感を醸し出す。心経宝塔が遠景に映り込む。
- 成敗の夜は眠らされていたおちかが、目覚めて走り出る神社境内、大原野神社参道(御籤を結んだ茶筅竹組が映り込む。朝靄をスモーク演出)。
- 当地を発つ一座、大覚寺大沢池北辺並木。遁兵衛さんがちょろまかした金を落として詰問されていると、本物の盗っ人の七福神の話題が出て、広場のほうからくしゃみする七人の山伏がやってくる次第。
ゲスト
おちか/堀江奈々 近藤帯刀/鹿内孝 播磨屋/和崎俊哉 泉州屋/田中弘史 播磨屋用心棒/福本清三
*おちかの「誤解」は、一座が掛けていただしもの「世直し義賊七福神」から。夢さんのひょろっとした毘沙門天はなかなかキモい。高僧姿もキテる。
*福ちゃん、露出多く台詞もあり。ハラダとかカナダとか呼ばれてた気もする。棟梁突き落としとか、かなり悪いことしてた設定。
*悪徳商人の爺を演じた和崎氏、うえへへなマンガチック狂態まで出る熱演。
第13話 「盲目の美少女!涙の真実…」 1997.2.27
その昔、商家乗っ取りに一枚噛んだ男は、一人残った幼女を殺せず、以降「足ながおじさん」に。しかし、娘の盲いた目が開く段で、正体を明かせぬ男は一座に身代わり芝居を依頼する。
ロケ地
- お八重と父母(長崎屋夫婦)が大宰府からの帰り襲われる崖、保津峡落合落下岩。
- 蛇踊りを取り入れた芝居を打つ一座、大覚寺心経宝塔。娘たちの危機に白頭巾が塔初重の扉を開けて登場、階で蛇と対峙。塔前の広場には幔幕が張られている。
- 五島屋が隠れている町外れの神社、摩気神社。一座がお八重入りの葛籠を運んでくるのは参道玉垣際、ここから本殿を望む図。五島屋が隠れている御輿小屋?はセット撮り、お八重を銃で狙う長崎屋は社務所塀際、阻止し撃たれた五島屋がこときれるのは本殿脇、湧いた唐人の刺客は本殿裏手へ逃げてゆく。
- 五島屋の回想、崖から落ちて「目が見えない」と泣くお八重を始末できず助け起こした谷川、保津峡落合巌。お八重を拾い育てることになる百姓夫婦が上流方向からやってくる運び。
- お八重たちに見送られ当地を発つ一座、大覚寺護摩堂前。天神島のほうへ去る一座を映したあと、カメラパンして石仏で静止。
ゲスト
お八重/田中規子 五島屋/六平直政 長崎屋/柴田p彦 石岡左京亮/伊藤高 河野啓庵/須永克彦 お八重の養父/峰蘭太郎
*現長崎屋当主は元遠縁で乗っ取り主犯。グルの現長崎奉行・石岡は当時の与力。
*啓庵の診療所は映画村の洋館。
第14話 「危機一髪!吉原の遊女を救え」 1997.3.6
ごろつき旗本が、いきさつのあった小大名の領地に乗り込み悶着を起こす。凄まれて詰め腹切らされた国家老は座頭の馴染みで、もう成敗まっしぐら。
ロケ地
- 旗本・岩倉らに無理難題を吹っかけられ、座頭に注進におよぶ遁兵衛、大覚寺参道石橋〜明智門(松木陣屋)。
- 家老に事情を聞く座頭、鹿王院庭園。元吉原太夫の側室・お静の方が走るのは回廊。
- 当地を発つ一座、不明(小丘の裾の田畔)。家老・山村の墓に参る座頭、不明(無縫塔が目立つ墓地)。
ゲスト
お静/伊藤美由紀 岩倉刑部/亀石征一郎 山村大膳/山本清 松木信光/草川祐馬 熊谷弦太郎/北村晃一
*極悪旗本三人衆が吉原で無体をはたらくところ、家老に勧められ来ていた松木藩の殿様が介入、その後公儀に訴えたため旗本たちは大坂勤番に。彼らは大坂へ赴く途中、美濃・松木藩領に。
*三人をヨイショし取り入って仲間割れさせる策、夢さんたちは三人を芝居の題材にすると称し、なりを旗本に作って現れる。夢さんのヅラが茶筅髷で笑える。
第15話 「討入炎上!顔のない殺人者!!」 1997.3.13
絵師殺しに行き合わせた一座は、三年前の「代官殺し」の謎を解き、のうのうと悪事を働き続ける悪党を退治する。夢之丞が殺された絵師に扮するが、トラブル続きなのがお話のミソ。
ロケ地
- 旅の途中の絵師・東斎と前代官の娘・沙弥香が襲われる谷川、保津峡落合。絵師らは保津峡巌上にいて、一座は落下岩上でお昼を使っていた次第。水を汲みに来た小町が落合河口右岸から現れて目撃、一座に注進に及ぶ。この際、崖道も使用。
- 悲鳴を聞きつけて現れた騎馬の武士をごまかす夢之丞(内密にと沙弥香に頼み込まれ)、酵素ダート。この武士が代官とあとで判り、夢さんが旅役者と名乗り顔を見られていたことが問題に。
- 虫の息の東斎を運び込む小屋、酵素河川敷に設営。
- 東斎の塚、普済寺墓地。
- 旭日堂と代官所双方に揺さぶりをかけたその夜、代官所から出た旅姿の武士が浪人たちに斬られる町角、大覚寺閼伽井前〜五社明神。
- 一座を見送る沙弥香、山室堤上(街道設定、飛脚が通過してゆく)。
ゲスト
沙弥香/山崎美貴 多岐渉/潮哲也 旭日堂悦軒/伊藤敏八 物部作左衛門/西山辰夫 葛飾東斎/井上倫宏 門番/伊藤えん魔
*前代官・物部と旭日堂先代は碁仇で親友、刺客にやられ火事が出たが碁の上の喧嘩で処理され。東斎は刺客を見たが怖じて逐電、三年後沙弥香が探し当て当地に戻る途中だったという次第。
*福ちゃん、落合で出る刺客で出て、ラス立ちにも登場。先の刺客では思いっきり沙弥香に斬られて死んでるのに、ラス立ちも派手に顔出し。両方とも浪人態。
★一座の世直しはけっこう有名らしく、「噂に聞いてございます、竜胆の花は御承知のしるし」とか、「あの竜胆が願いを聞き届けてくれる」などと哀れな被害者たちは呟き、思いっきり期待されている。ばかりか悪党どもにも知れていて、警戒されているフシもあって笑える。笹竜胆は一座の印、本人たちは倫の道でりんどうと掛けていたり。
★なにをお手本にしたか詳らかでないが「出陣」は派手ハデでいろんな要素詰めこみ、15話全部同じ映像を使う。
放送日時について、ウィキペディアの「快刀!夢一座七変化」の記事を参照させていただきました。
*参照記事の更新日時 最終更新 2010年10月17日 (日) 03:51
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