1985年、関西テレビ/東映
キャスト
服部半蔵/千葉真一 お蝶/MIE 瓢斉/橋爪功 がま八/大葉健二 善九/伊原剛 隼太/黒崎輝 トキ/千原麻里 弥一/岩戸隼人 お梅/藤沢ふゆき 牡丹/樹木希林 勝麟太郎/真田広之 橋岡道雪/亀石征一郎 小栗上野介/夏八木勲 坂本龍馬/世良公則
第1話 「ヤンキー娘の大冒険」 1985.10.7
井伊大老の死後、風雲急を告げる江戸に暗躍する政商。蔵に物騒な武器を大量に蓄え、邪魔となれば米国領事にも容赦ない攻撃を仕掛けるが、戦を回避するため影が動く。
ロケ地
- 井伊暗殺から怒涛の幕末へと、情勢を語るナレーションに被るイメージのお城、姫路城天守。
- アメリカ公使館、大覚寺御影堂。前の「壇」に星条旗掲げたポール設置。
- 屋形船で密談の渡海屋と道雪、広沢池か。
- 渡海屋が天誅浪士を飼ってある寮、中山邸通用門。
- お梅の兄の馬丁を荼毘に付す水辺、罧原堤下河原。
- 兄の遺骨を抱いて国に帰るお梅、大覚寺大沢池畔(護摩堂前)〜大沢池堤(法華衆に化けた甲賀が襲う)。
- ヒュースケン暗殺後、江戸を出てゆく各国公使のぐたり、次々と公使館の国旗がおろされるシーン、大覚寺境内。
ゲスト
甲賀の鬼道/宮口二朗 甲賀の左源太/野口貴史 ヒュースケン/テリー・オブライエン オールコック/ウォルター・ニコルス ハリス/ジョー・グレーズ 渡海屋/名和宏 安藤信睦/鈴木智 ローラ・ウィップル/ヴィクトリア・ハースト
※福ちゃん三態、渡海屋の寮にいた雇われ刺客の浪人、お梅を襲う法華衆の一人、米国公使館を襲う刺客の一人。けっこう目だってるのにいっぱい出てる…。
※お梅の兄はヒュースケンの馬丁。勤めた動機は外語習得。
第2話 「影なき女に御用心」 1985.10.14
討幕派を次々始末する殺し屋は忍び、彼らに手を貸し「影」を狙う女は、「かしら」の半蔵を憎悪していた。
ロケ地
- お蝶失踪後、彼女が残した印を追ってゆく善九、二尊院墓地(墓石ゴゴゴ→ダンジョン)。抜け穴の井戸を出るとあるお堂は大覚寺聖天堂(天井に潜み覗くシーンはセットにスイッチ、中では道雪が玄馬に影抹殺の依頼中)。
- お桐の回想、くノ一補充に来た半蔵の前でお蝶と試合った湯舟の里の野原、酵素河川敷(小屋あしらい)。
- 仕事帰りの半さんと弥一、倒れているお蝶を発見する夜の橋は中ノ島橋。
- お蝶を保護するも中の人はお桐の小屋、不明(爆破シーン)。爆破後に出て高笑いの忍者たちを斬る半蔵、中ノ島橋下河川敷(爆破された小屋の残骸あしらい)。
- お蝶を逃がすも露見、斬り結ぶお桐、鳥居本八幡宮広場(夜)。
ゲスト
孫三/澤田祥二 孫次/勝野賢三 孫市/佐藤京一 佐野屋/汐路章 万玄馬/和崎俊哉 お桐/芦川よしみ
※お桐は女としてかしらを慕い、拒否されたあと伊賀の印を焼き出奔。玄馬は成功報酬として甲賀の組下に入ることを切望。孫×3は座頭トリプルアタックをかけてくる。
※お桐とお蝶が育った湯舟の里は、阿山町丸柱か。
第3話 「女は二度燃える」 1985.10.21
舞台は京都、新選組萌芽期の軍団的秘話。鴨を殺ったのは実はという経緯に、恋人に見返られイヌとなった女の哀話が関わってくる。
ロケ地
- 勝麟太郎と接触した天誅組の生き残り・河合が新選組に斬られる川、嵐山公園中ノ島橋上手掘割河床(欄干ちらり)。
- 河合のための熱さましを宿屋から貰って帰りの善九、新選組の追っ手を殺る町角は南禅寺法堂裏回廊(隊士は回廊の下をくぐる)。このあと江戸へ向け鳩を飛ばすのは三門。
- 知らせを受けた半蔵はじめ軍団メンバーが京へ向かう街道、北嵯峨農地畦道、農道。
- 京へ着いた半蔵が善九の報告を聞く市中、南禅寺三門。ラストシーンも同所。
ゲスト
河合為次郎/堀光昭 山南敬助/川浪公次郎 新見錦/岩尾正隆 おみね/岡幸恵 芹沢鴨/木村元 およし/岸田今日子
※善九とがま八は飛脚として京入り、届け先の宿には偽名で投宿中の勝。ここの女将・およしが新選組の密偵で、勝らを売る。女将の異母妹・おみねは、河合の恋人という因縁。
※新選組に捕われたがま八を救出する夜は、近藤一派が鴨を殺る計画の夜。結果的に鴨の座敷にいた女はおよしになる。
第4話 「私が愛したカゲキ派」 1985.10.28
高杉晋作と、彼を愛した女の逸話。若い女といちゃくつ高杉を見て逆上した年増女は、かねて骨董屋から聞いていた復讐請負話に乗ってしまうが、その男は甲賀者で火盗改に通じていた。
ロケ地
- 骨董商・夢幻堂がご婦人方を集めて壺を見せる席、青龍苑か(池畔の茶亭)。
- 品川御殿山の英国公使館を襲う高杉、相国寺大光明寺。塀際で煙草を吸う高杉は南塀際、放火した高杉が飛び出してくるのは中仕切り、公使館の英人が出てくるのは式台玄関で、仕切塀越しに見える方丈が炎上している演出。銃撃を逃れた高杉は門を出て駆け去る。
- 町娘とデートしお金を貰う高杉、柊野堰堤下(岩場と落差工)。
- 同志と寄り合いを持つところを火盗改に踏み込まれる高杉、隼太のヘルプで逃走、二人走る掘割は嵐山公園掘割河床(中ノ島橋下の背割の向こうとこちらで併走、夜間撮影・橋は映らず)。
- おふじが自分に用心棒をつけた意味を問い詰める高杉、今宮神社稲荷社前。詫びて駆け去ったおふじが夢次郎に捕まるのは若宮社前、灯篭の陰からがま八が見ていてかしらに報告。
- 高杉とおふじが監禁される三味線堀浄泉寺、内部はセット撮り(荒れ寺設定)、逃げた高杉を軍団が出て救う境外の林は下鴨神社池跡。立ち回りは一部鳥居本八幡宮舞殿〜広場で行われる。夢次郎のめくらましと対決する半蔵は糺の森。
- 船で去る高杉、水に入って追うおふじ、広沢池東岸。
ゲスト
夢幻堂夢次郎/堀内正美 お袖/野口早苗 三田村主計/藤岡重慶 高杉晋作/本田博太郎 おふじ/宮下順子
※高杉は甘え上手でモテモテ設定、キレた感じはあまり無し。
第5話 「江戸城を爆破せよ」 1985.11.4
不逞の輩が跋扈、裏には薩摩。「死に役」を自負する小栗上野介は、影狩りを標榜し半蔵を呼び寄せる。薩摩忍と軍団の死闘の陰で、くノ一の哀れな友情も散る。
ロケ地
- 京都御所、イメージに本物の御所外観と紫宸殿。
- 将軍・家茂上洛の行列がゆく街道、不明(谷地田沿いの道、遠景に富士山合成)。
- 諸国から続々と江戸へ入ってくる浪人やはぐれ者、下鴨神社参道〜映画村セットの橋へスイッチ。
- 薩摩藩上屋敷、大覚寺大門。このまわりでドラマが展開される。門そばで瓢斉が焼き芋屋台を出していて藩士に脅され、御殿川河床に善九らが潜む。また、小栗上野介が騎馬のまま門から押し入り、留守居役が式台玄関に出てくる一幕も。
- 薩摩の留守居役が渡船に乗るシーン、渡し場は広沢池東岸。
- 「友」の紹介で薩摩藩邸に女中として入るトキ、屋敷へ上がる途中半蔵が呼びとめ「自害用丸薬」を渡す町角、大覚寺天神島祠脇。
- 責め問いの果て「自害して果てた」トキが簀巻きにされ捨てられる橋、流れ橋。
ゲスト
小松十郎太/堀田真三 井上河内守/柳川清 おみつ/仁和令子 伊集院範正/久富惟晴 日向屋徳兵衛/戸浦六宏
※伊集院は留守居役、凄腕の配下が小松、霧島党のかしらが日向屋でおみつはその娘のくノ一。
※丸薬で仮死状態になったトキを、瓢斉が蘇生。直後にぱっきり元気で笑える。
第6話 「右も左もぶっ殺せ」 1985.11.11
人斬り以蔵哀話、飼い主に従順な猟犬は、尽くしてきた相手に売られてしまう。人斬りとなった因縁がまた哀れで、涙を誘う。
ロケ地
- 和宮降嫁に手を貸した、公武合体派の公卿が斬られる夜、相国寺法堂前(モブ)〜大光明寺南路地(一人逃げる夜道)〜セット路地(以蔵に斬られ)。
- 襲撃から一人逃れたべんり屋京都支店の飛脚が、湖族の女に殺られるくだり、「白川女」が現れるのは下鴨神社紅葉橋。逃げるも尼姿の湖族に吊り殺される林は糺の森池跡。
- 桜小路光房邸、相国寺大光明寺門。湖族の末裔の頭領・念仏堂利兵衛が、飛脚から盗った金を納めにくるシーン。
- 行商人に身をやつした善九が渡る三条大橋、渡月橋(見上げ)。
- 湖族に捕われ、桜小路に嬲られるトキを助け解放してやる以蔵、相国寺大光明寺南通用門。
- 京へ向かう半蔵がゆく街道、不明(川堤と推測)。皆の報告を受けるお堂のイメージ、くろ谷三門か。
- 桜小路の馬の口をとり料亭へ送ってゆく以蔵、中山邸参道〜通用門。おじゃるは中で土佐の留守居役と会う。
- 念仏堂を見張っていて見つかり追われるトキ、下鴨神社紅葉橋〜瀬見の小川河床、糺の森。以蔵が馬に水を使わせている河原へ出て再び助けられるのは木津河原、半蔵が出て礼を述べ忠告してゆく。このとき以蔵がトキに語った過去、回想シーンの土佐城下は酵素河川敷と竹林、上士を斬ったシーンの一つは相国寺回廊脇。
- 以蔵の梟首、嵐山公園桂川河川敷。泣くトキの肩を抱いて諭す半蔵は中州汀。
ゲスト
お妖/杉本こずえ お幻/三原世司奈 お弓/衣麻遼子 桜小路光房/吉田豊明 念仏堂利兵衛/田中浩 岡田以蔵/江藤潤
※トキが妹とダブった以蔵、主のおじゃるを押しのけて「阻止」。故郷を出奔した訳である人殺しは、妹を嬲った上士斬りで、このとき殺人に恍惚感を抱いた設定。
※オホホホの高笑いもけっこうキモいおじゃるだが、剣の腕は凄い設定。
※湖族の「湖」は琵琶湖。揃って面頬を着用。
第7話 「危険な男の恋文」 1985.11.18
梟雄・清河八郎の最期に、お蓮が際会する。評判通り腹の知れぬ男は、意外と熱く情細やかな志士だった。
ロケ地
- 清河の友・弥之助らが老中筆頭・安藤対馬守を襲う坂下門外、南禅寺僧堂坂。行列は東から来て、浪士らは僧堂塀南西角から現れ殺到。浪士らを撃つ銃隊は僧堂塀内側から。
- 弥之助の墓、亀岡か(丘の中ほど)。あとで清河の墓も加わる。
- 清河が入水偽装をする川端、中ノ島橋下手中州岸。捕り方は橋上を来て、川端の草履と刀と遺書に気付く運び。
- お蓮が匿うものの出て行ってしまう清河、佐々木らに斬られる橋は中ノ島橋。
ゲスト
小林弥之助/秋間登 針尾主膳/原口剛 佐々木唯三郎/宮内洋 安藤対馬守/鈴木智 清河八郎/寺田農
※芸者に化けて安藤を探っていたお蓮を匿う清河、このあと亡妻に似ていると「言い寄り」。針尾は御府内見回方目付。
第8話 「殺しの鈴は闇に鳴る」 1985.11.25
夫を死に追いやった者たちに、捨て身で向かってゆく烈女。彼女の仇は「影」の敵と同じ、裏に道雪が控えていた。
ロケ地
- 藤木平四郎を討ちに走る比留間藩士たち、南禅寺か。
- 弥一をトレーニングする半蔵、下鴨神社糺の森。帰り道襲われる二人、相国寺大光明寺南路地(導入は墓地の門扉越し、敵は東西両方から現れる)。この戦闘で膝を怪我した弥一を手当てしてくれるお春(参詣帰り)、仁和寺金堂前(お春は参道石畳を去る)。
- 比留間へ戻るお春、街道は谷山林道。このあと軍団がやって来るくだりで切り通しや頂上付近が使われ、柵を設け関所に仕立てる場面もある。
- 比留間城下で藩士・石川を待つお春、鳥居本八幡宮鳥居前。
- 夫の墓に参るお春、二尊院墓地。半蔵が現れ、幼君生存を示唆。
- 羅門が住持する藩公菩提寺・西雲寺、西明寺。山門のほか本堂まわりを使う。戦闘中、瓢斉が幼君を背負子に詰めて連れ出す裏門は相国寺大光明寺南通用門。
ゲスト
伊助/関時男 村上文蔵/野上哲夫 石川拓馬/妹尾和夫 藤木平四郎/大木晤郎 小森又市/重久剛一 山中義信/遠藤征慈 羅門和上/北村聡一朗 お春/安奈淳
※怪僧・羅門が道雪と通じており、倒幕派の前藩主と現藩主をすげ替え。関所で善九たちを影と見破る役人?に福ちゃん、クレジットはベタなれどどアップあり。
第9話 「哀しき宿命女戦士たち」 1985.12.2
大筒の試射で漁場を荒らされた民は筵旗を揚げるが、公権力はそれをゴミのように蹴散らす。父の横死に怒り、まっすぐに小栗上野介を狙う妙に強い兄妹は、伊賀の隠れ忍びだった。
ロケ地
- 砲声響く羽田の浜、琵琶湖西岸河口州。砲台が設置されているのは別撮り、砕石場か(山中)。後段、半蔵が兄妹の父の塚を訪ねるシーンもある。
- 城を下がってくる小栗を狙う五郎太、毘沙門堂薬医門下石段。失敗し配下と立ち回りになる際には、坂下も使う。
- 宿改めから逃げたあと、国へ帰れと忠告した鳥追女(お蓮)のことを伊賀かと話す兄妹、中ノ島橋下河川敷。
- 亡妻の墓参に詣でた小栗を狙う五郎太、不明(傾斜地?の墓地、灯篭林立した石段あり)。庫裏で茶を喫する小栗、毘沙門堂宸殿座敷(尼姿のお蓮同席)、北側が開け放たれて晩翠園が見えている。小栗の家来が甲賀者に尼も伊賀かと話すのは毘沙門堂塀下崖際(このとき「尼」が参道石畳に現れ、忍びたちが色めき立つ)。
- 飛脚のトキをつける刀斎配下の忍び(巡礼姿)、トキがぐるのは大覚寺大沢池木戸、その後有栖川河床へ飛び降りてまく。見失った「巡礼」が「釣りをしていた瓢斎」に女の行方を問うものの、過失を装い水に落とされるのは大沢池船着(小)。飛脚がお蝶に代わり、尾行者を誘い込んで殲滅するのは五社明神。
- 自分が蒔いた種のケリをつけに、兄妹のヤサへ赴くお蓮、中ノ島橋下手河原。
- 捕まった五郎太を助けねばと半蔵に語るお蓮、広沢池東岸。
- 刀斎配下の忍びをつけるトキ、「巡礼」が入る門、不明(下に石畳の坂)。
- 傷を負い伊賀に帰るお蓮、船に乗る渡し場は広沢池東岸。
ゲスト
五郎太/村田雄浩 さえ/長谷川真砂美 大原軍兵衛/浜田晃 甲賀の刀斎/三好鉄生
第10話 「逃がし屋は鬼の棲み家」 1985.12.9
親切ごかしに「幾松」を助ける、見回組にも顔が利くという茶人は、とんだ曲者。彼のルーツを察した半蔵は、軍団を率いて京へ向かう。
ロケ地
- 凶盗・勝蔵の護送を目撃する善九、浦和宿手前の街道は谷山林道。
- 京、新選組と斬り合う「不逞浪士」、中ノ島橋。上も下も使う。
- 潜伏中の桂に弁当を差し入れる幾松、今宮神社高倉下(神輿小屋ふうアレンジ、桂は物陰でお薦さんで寝ている)。見回組に追われた幾松がコケるのは東門内石橋、居合わせた玄阿弥が幾松とお蝶を匿う茶店はかざりや。逃げのびた幾松とお蝶(桂に文を届けに来ていた)が話すのは境内。
- 勝蔵を駕籠に乗せて街道をゆく逃がし屋一味、谷山林道。
- 玄阿弥邸、中山邸通用門。
- 桂と幾松を見送るお蝶、大覚寺大沢池堤。
ゲスト
幾松/三浦リカ 玄阿弥/松橋登 桂小五郎/大橋吾郎
※玄阿弥一派は、百地出身の伊賀者。勝蔵は瓢斉の二役、「牡丹の手によって殺された」本物の勝蔵の身代わりにもなる。
第11話 「密偵の愛・らぁぶ・ゆう」 1985.12.16
薩長同盟前夜、あと一歩のところで逡巡する両藩の間でやきもきする龍馬。彼を愛した二人の女は、それぞれ別の任務を帯びていた。
ロケ地
- 薩長同盟前夜の江戸、お城イメージに姫路城天守。
- 長崎、龍馬が社中の同志・上杉と行く夜の坂、吉田神社参道石段。後段、恋と任務に揺れるお花が酔って通る坂も同所。
- 龍馬に危険を知らせ船に誘導する「夜鷹の」お花、嵐峡か。
- 長崎市中の坂、金戒光明寺永運院下坂、長安院下坂。龍馬のシーンほか、立ち回りも撮られている。永運院下坂の黒塀では、柿の実が筋に取り入れられている。
- 道雪の配下・蔵人がアジトにしている屋敷、金戒光明寺長安院門(イメージのみ)。
- 上杉の墓に参る龍馬、金戒光明寺墓地。帰り道で半蔵と行き会う坂は本堂下石段、お花があとから来る。
- 半蔵がおりょうにツナギをとる町角、金戒光明寺鐘楼。背景に経蔵が来ている。
- 薩長同盟の会合に殺到する蔵人たち、寺門は金戒光明寺三門。
ゲスト
蔵人/曽根晴美 安藤対馬守/鈴木智 おりょう/浅野ゆう子 花吉/原田美枝子
※花吉は柳橋の芸妓→夜鷹→亀山社中の下女として登場。おりょうは「龍馬を追って長崎に現れる」運び、寺田屋の風呂でアレなシーンもちゃんとある。
※曽根晴美の手下で福ちゃん登場、クレジットはベタ。会合の情報をとって戻るところ、裏切った花吉に刺されて死ぬ。
※タイトルは龍馬がお花に教えた言葉、鏡に紅で書き残してゆく。
第12話 「サムライ!荒野の落日」 1985.12.23
幕府を守る任務に殉じる覚悟だった「サムライ」は、当の主が政権を投げ出すと知ったあともなお動こうとするが、手先に使っていた者どもが悪心を起こし襲ってくるのだった。
ロケ地
- 「公儀の人狩り」をやり過ぎという老中に食ってかかる小栗、お城イメージに姫路城天守。
- 人狩りで連れてこられた町衆を民兵として訓練する越中島、酵素河川敷(柵や小屋あしらい)。隼太が潜入し、トキがツナギに来る。
- トキを狙うも飛んできた「カード」に阻まれたたかが仲間と忖度する町角、二尊院湛空上人御廟脇(側面、花頭窓が見える)。
- 大政奉還と聞いた小栗が、槍たばさんで馬を駆る東海道、北嵯峨農地農道。これを追って京へ向かう軍団、善九とがま八が飛脚で走るのは北嵯峨農地、トキと瓢斎のシーンは酵素ダートか落合か。半蔵がゆく土手は大堰川堤か(バンク映像と思われる)。
- 小栗が将軍に談判するくだり、二条城イメージに本物の東南隅櫓。小栗が入る城門は東映城。
- 職を解かれた小栗が領地へ向かう道、酵素ダート。山腹の林から道雪たちが見ていて、小栗を害する相談。
- 小栗を追って上野へ向かう半蔵を呼びとめ、小栗の人となりについて語る麟太郎、二尊院紅葉の馬場。
- 上州・権田在で農兵を鍛錬する小栗、しかし中の人が甲賀者で大立ち回りの林、不明(鳥居本に似た林相で林間に巨石のあるアレ、竹林もあり)。
- 小栗が半蔵を呼び出す戦場ヶ原、柳谷か(切り立った崖の下のアレ)。
- 小栗の墓に参る半蔵、二尊院墓地。
ゲスト
徳川慶喜/佐古雅誉 稲葉正邦/国一太郎 板倉勝静/徳田興人 甲賀の玄太夫/八名信夫 園田大膳/中田博久 鈴鹿のたか/風祭ゆき 千賀/蜷川有紀
※千賀は小栗の養女。小栗が自刃し半蔵に介錯を求めるというトンデモ史実無視があるが、領地の設定はきちんと権田村。
※妹のミスを補うかたちで隼太殉職、尺が足りなかったのか恒例の荼毘とか無し。
第13話 「影は永遠に!」 1985.12.30
希望を託し身近な「護衛」も付けてあった英雄は、膿の残滓に消されてしまう。影のかしらは、いずれ対峙する定めの二人の男に龍馬の遺志を伝え、江戸の民を戦禍から守る役割を担う。
ロケ地
- お良と祝言を挙げたあと旅に出る龍馬を見送る半蔵たち、不明(丘斜面、もみじの疎林が紅葉)。
- 龍馬の宿に爆弾が仕掛けられた件を話す半蔵と勝、仁和寺御室桜林(五重塔映り込み)。この間、一人待っていた弥一が襲われるのは九所明神脇、襲撃者の忍者を斬った勝の背後に、鳥居が見えている。
- べんりや襲撃で弥一を庇い斃れた善九の塚、不明(鳥居本に似た林)。
- 龍馬暗殺のため配下を京へ派遣する道雪、京へ走るがま八とお蝶、それぞれが行く街道、不明(紅葉の林)。
- お蝶たちが尾行者を誘い込み始末する町角、仁和寺塀際(境内)。
- 龍馬が京でも狙われている件について話す半蔵と勝、仁和寺九所明神拝殿前。
- 半蔵と弥一がゆく街道、谷山林道。切り通しで道雪の襲撃に遭う。弥一が半蔵の傷を手当する汀、大堰川か。
- 軍鶏を買いに出たおりょうが襲われる橋、中ノ島橋。立ち回りは橋下へスイッチ。軍鶏を求めに行く先は「鳥新」←龍馬の御指名。
- 道雪のアジトがある木津川べり・佐山の庄へ乗り込み大乱闘を繰り広げる半蔵たち、流れ橋下河原。派手な小屋爆破もあり。
- おりょうを影から解放する半蔵のくだり、仁和寺中門。龍馬の骨箱を抱いたおりょうが中門を出てくると、基壇で半蔵が待っている。おりょうが参道を南へ去ったあと、半蔵が中門をくぐり北へ行くと、参道石段に腰掛けて勝が待っている運び。
- ポニーに荷車を牽かせて街道をゆく半蔵以下のメンバー、嵐山自転車道。道の先に止まっていた駕籠の中から、花嫁衣裳を着込んだ牡丹が出て大騒ぎ←この際対岸の罧原堤がちらり。
ゲスト
中岡慎太郎/水上保広 井筒屋/西田良 西郷隆盛/江夏豊 おりょう/浅野ゆう子
※防刃服を着込んだ道雪と配下にやられ、半蔵危機一髪。道雪を仕留める際は、服で覆われてナイとこをぶっすり。
※流れ橋の設定は、木津川べりの佐山の庄。佐山は流れ橋右岸側の久御山町佐山と思われ、珍しい現地設定。
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