新春大型5時間時代劇スペシャル 1992.1.3テレビ朝日/東映
キャスト
徳川家康/北大路欣也 築山御前/真野響子 徳姫/南野陽子 石川数正/石橋蓮司 大賀弥四郎/萩原流行 松平信康/石橋保 本多重次/中丸忠雄 榊原康政/藤堂新二 本多忠勝/立川三貴 井伊直政/石原良純 酒井忠次/下川辰平 鳥居元忠/原田清人 平岩親吉/山本清 服部半蔵/野崎海太郎 阿部正勝/大場順 於大の方/司葉子 朝日姫/小林幸子 関口親永/山村聰 武田勝頼/丹波義隆 今川氏真/加納竜 奥平貞昌/三ツ木清隆 石田三成/夏夕介 明智光秀/磯野勉 鳥居忠吉/青木義朗 柴田勝家/睦五朗 今川義元/名和宏 減敬/勝部演之 池田恒興/田中浩 前田利家/伊藤高 弥五郎/谷村昌彦 あやめ/七瀬なつみ 亀姫/大寶智子 佐治秀正/川地民夫 濃姫/佳那晃子 鳥居強右衛門/若林豪 お万/河合奈保子 豊臣秀吉/風間杜夫 織田信長/高橋秀樹
ナレーター/名古屋章
原作/山岡壮八 脚本/志村正浩 監督/枡田利雄、西垣吉春
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今川家へ人質に出されていた青年期から関ヶ原合戦まで、乱世を生き抜いた覇者の人生を詳細に描く長編。
当初の誓いどおり家臣を第一に考える家康は、彼らに盛りたてられ激動の時代を渡ってゆく。
ドメスティックな事情に尺を割き、著名な史実はあっさりめ。
ロケ地
- 京へ向け進軍する武田信玄と三方ヶ原でぶつかる徳川軍、不明(盆地か丘の上か、広大な野原)。信玄が陣を張り座すのは、大覚寺五社明神舞殿の床。戦闘は河原にスイッチ、木津河原。このあと「負けた」家康が逃げ帰る浜松城、篠山城(大手入口。撮影当時、大書院はまだ再建されていない)。疲れ果てて高鼾の家康を映し、回想のかたちで人質時代の青年期に移行。
- 駿府城、二条城本丸櫓門(側面)、および二条城二の丸御殿方面を東側高所から見た図。池に落ちた鞠を拾えと強要され、今川氏真に辱められる庭は彦根城玄宮園池端、瀬名姫が出てとりなし。氏真のとりまきに福ちゃん、おじゃる姿で台詞あり。
- 駿府城下の元康の居館、中山邸。出入りに参道が使われるほか、境内の無畏庵前で弓の稽古なども。
- 墓参のため一時帰国を許される元康、野良に出ていた民が気付いて寄ってくるシーン、不明(土手〜橋←橋脚は1本のコンクリ橋、欄干はごく低い。本梅川に架かる橋に似る)。法要が行われる寺(岡崎・大樹寺)、粟生光明寺阿弥陀堂(内部も使用、領民はお堂前に集まり)。出席していた本多忠勝が激して指差す岡崎城天守、彦根城天守(玄宮園から見上げの図)。
- 清洲城、芦浦観音寺門。内部はセット撮り。
- 今川義元に上洛軍の先鋒を仰せつかった元康が、城を下がってくる道すがら数正にボヤく堀端、二条城内濠端。和子誕生を知らせに来た元忠が騎馬でくぐる門は鳴子門。
- 城門を出てくる今川の軍勢、二条城本丸櫓門。義元は輿に乗って。先鋒の元康が落とす砦、不明(野原)。義元が陣を構え、元康の戦勝報告を聞くのは走田神社本殿前(周囲に幔幕張り。近郷の民が会いに来るが、藤吉郎が潜り込み状況を盗み見。設定は沓掛か)。
- 戦場を離れ、生母に会いにゆく元康、馬を駆る道は大堰川堤(畑越しの絵も)。於大の方と会う寺、龍潭寺(参道から門、本堂座敷も使用。設定は阿久比城下か)。回想シーンで出る、信長の厚情により於大が幼い元康を垣間見した家はセット撮り。
- 柴田勝家や前田利家ら織田家家臣が、のんびり謡を吟じる信長を見て毒づくくだり、清洲城に芦浦観音寺門、藤吉郎の報告を受け単騎出てゆく信長が映る。戦勝祈願の熱田神宮は、大原野神社(鳥居〜本殿前)。桶狭間に義元を襲う信長、酵素河川敷。
- 義元の死を受け、岡崎へ戻る元康、渡る橋は前出の橋。今川の兵が待ち構えるとされる岡崎城を窺いにゆく元康主従、お宝を担いで逃げてきた雑兵と出くわすくだり、彦根城天秤櫓〜城内(将兵は既に逃げ散り)。夜、宴を抜けてきた元康が数正に心中を吐露するのは彦根城天守下。
- 駿府へ行っても清洲へ行っても身動きがとれないと、碁を打ちながら話す数正と作左、芦浦観音寺本堂内部。
- 作左一人を連れ清洲へ赴く元康、信長が元康を連れ熱田へ向かい馬を駆る道、大堰川堤。
- 数正が一存で瀬名を連れ出しに来る段、舅の関口親永が陰腹切って娘と孫を逃がすくだりの屋敷門前は中山邸門。
- 瀬名が迎えられる、岡崎の築山御殿、粟生光明寺方丈(勅使門の端っこをちらりとナメて石庭越しに縁先を見る図、本堂南側の崖から)。
- 今川を討つべく出陣する「家康」、徳川・今川・武田入り乱れて戦の野原、不明(破れた今川の旗指物が川に打ち捨てられるシーンは酵素か)。
- 天下統一の機会を窺う信長、岐阜城イメージは彦根城櫓か。姉川に浅井・朝倉勢と対峙する織田勢、大堰川河川敷か(礫河原)。軍議で先鋒を望む家康、織田軍の陣は大覚寺大沢池畔、帰り際藤吉郎に呼び止められるのは大覚寺護摩堂前。岡崎に凱旋する家康、彦根城天秤櫓。
- 築山御前に命じられ家康の寝所に忍ぶお万、夜の城内は大覚寺参道(参道石橋と塀しか映らず)。
- 京へ進軍する武田軍がゆく野、不明(冒頭に出た野原と同所)。家康は浜松城に逃げ帰り、以降籠る。
- 服部半蔵配下の忍びが信玄を銃撃するくだり、信玄の陣は大覚寺天神島、はじめ祠脇に居るが笛の音に誘われ池畔に出て撃たれる。
- 甲府・躑躅ヶ崎館、不明(切り通しの岩場、砦はセットか)。
- 岡崎城勘定支配・大賀弥四郎の屋敷、走田神社社務所(勝頼が使わした医師・減敬が帰宅を待っている)。
- 天正三年、武田の進軍を受け、家康が信康に足助の防備を命じ初陣のくだり、徳姫に侍女殺害を詫び出てゆく玄関、不明(立派な式台玄関)。それを見届けた弥四郎が、あとは勝頼入城を待つだけと哄笑する廊下、粟生光明寺本堂廊下。
- 弥四郎が謀反の罪で磔になったと聞き肩を落とす勝頼、谷山林道頂上付近。
- 岡崎を諦め的を変更する勝頼、狙われる長篠城、不明(峡谷に砦あしらい。亀姫が城主・奥平貞昌に嫁している)。定昌の命を受けた鳥居強右衛門が岡崎へ援軍を乞いに行く道、山中の林、ダートを経て大堰川と思われる川を渡渉、北嵯峨農地(広沢池西岸近くの田畔)を通り彦根城へ。このあと来た道を戻り、途中で武田軍に捕まり、「長篠城対岸」の保津峡右岸で磔。
- 織田・徳川軍が武田を迎え撃つ設楽ヶ原(長篠の戦い)、不明(丘か盆地か)。
- 安土城、琵琶湖にミニチュア合成。信長は徳川の勢いを削ぐべく、策を弄しはじめる。
- 信長が遂に牙をむいたと激する徳川家臣団、衛士が両脇を固める浜松城城門は篠山城か。
- 信康が刀を取り上げられる岡崎城の廊下、粟生光明寺本堂廊下。軟禁下におかれる築山殿、粟生光明寺方丈石庭を見下ろす崖に竹矢来。数正が築山殿の輿を先導してゆく海岸、日本海か(輿の中で自刃)。
- 本能寺ノ変のくだり、本能寺は妙顕寺、明智の軍勢は本堂前を東へ駆け抜け、本堂廊下や諸堂、参道などで大乱戦。夫婦で掛け合い敦盛など出る室内はセット撮り。堺滞在中だった家康が、服部半蔵の導きで逃げる伊賀越え、酵素か(林間)。秀吉の大返し、木津河原(設定は山崎のもよう)。落ち武者の光秀が野武士に斬られる野原、酵素(河川敷奥に小屋あしらい、主従はここへ隠れようとした設定)。
- 勝家を倒し凱旋する秀吉、流れ橋上。
- 信雄の求めに応じ尾張・小牧山に布陣する家康、砕石場か。秀吉を中傷する高札を立てさせる家康、民衆が読んでいると三成らが来て追い散らす町角、天王神社前(棚田も映る)。秀吉軍が銃撃される山道、林道か。以後、膠着状態に。
- 大坂城、大阪城天守(直下から見上げのアングルと、極楽橋越し遠望の図)。和平交渉に来た数正がゆく城の廊下、不明(寺院の縁先っぽい)。
- 於義丸は人質でなく養子、という知らせを持って馬を駆る数正、マジ海。
- 作左の家で呑む数正、屋敷門不明(門は萱葺き、少し奥まっていてポーチは傾斜あり/また又三匹が斬る第四話で出た代官所と同所)。自分たち二人だけは黙して徳川の柱石となることを誓いあう。
- 妹の朝日姫を離縁させて家康に嫁がせるプランを数正にはかる秀吉、大阪城天守下。大坂方にポストを用意と誘われる。
- 朝日を返せと命じられた佐治秀正が肩を落として帰宅、屋敷門は建仁寺西来院。離縁と言われ、兄に話を聞いてくると外に飛び出す朝日、走る夜道は建仁寺両足院前路地(西望)、鼻緒を切って胸騒ぎに引き返す町角は建仁寺開山堂前路地(東望)。
- 於義丸が弟・長松丸を鍛える浜松城の庭、彦根城玄宮園池端。それを遠見する家康は臨池亭脇、朝日の件を聞かされ激怒するのは鳳翔台。
- 無茶な婚儀に怒る群臣、ひとり秀吉と争うべからずと主張した数正、肩を落として下城する道は彦根城太鼓門櫓前後。作左へ言外に別れを告げたあと、天守を望み拝跪。
- 一族郎党を引き連れ出奔する数正、早暁渡る橋、不明(簡素な橋、橋脚は一本。半蔵らがついてゆくというのを退けるシーンは川堤)。半蔵らに見送られ、船で川を下る数正と一族、木津川下流部(船上)。
- 於義丸が大坂へ向かう道、海浜。
- 朝日を正室に迎えたあと、戦国の世を終わらせるため上洛すると言い出す家康、反対と声を荒げる作左は彦根城玄宮園龍臥橋上。橋たもとで井伊直政がお小姓から太刀を取り上げている。
- 天正14年の京、秀吉の弟・秀長邸を宿館とする家康、門は妙心寺龍泉庵。ここへ秀吉が突然乗り込んできて、陣羽織の逸話が入る。
- 諸侯の前で秀吉に「拝謁」して大坂城を下がってきた家康、諸人の礼を受けながら騎馬でゆく大路(市あしらい)、南禅寺僧堂坂。
- 関ヶ原合戦、石田軍本陣は砕石場か。徳川の本陣、山裾か。合戦シーン、山裾の野原(大筒炸裂)。小早川の陣、不明。
- お話を締めくくるナレーションのカバー、日光東照宮。
ロケ協力/彦根城、大覚寺、京都府丹波町、(株)フジタ開発事業本部、二条城、長岡光明寺、篠山町
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