1971年、NET/東映
キャスト
後藤三左ヱ門/大友柳太朗 古吟鹿之助/若林豪 お紺/佐藤友美 井戸勘兵ヱ/川口恒 神坂精四郎/品川隆二
第1話 「鬼の走る道」 1971.1.19
江戸家老の不正を暴かんとした侍が横死、密書を託されたお女中も追われるが、窮鳥が飛び込んだのは、頼もしい男たちが屯する梁山泊だった。
妙な若い新顔も加わり、人助けの道中は荒っぽく進行、金は出るものの右から左で、儲けなんか出ないのであった。
ロケ地
- 高遠藩士・吉田が斬られ、彼に仕える女中が追われる夜道、相国寺鐘楼まわり。生垣越しに長塀を望む図も。
- お女中を高遠へ送ってゆく街道筋、不明。早駕籠が渡る「沈下橋」は、用心棒シリーズや花山大吉でよく出るアレ(河原は砂地、水脈は途中で涸れている模様、河畔林は竹っぽい)。山裾に池あって畔の道が地道なとことか、川堤っぽい地道、大内の坂に似た一件で、奥に湖水覗く切り通しのカーブ、林道の頂上付近、山裾の民家など。
ゲスト
小野恵子 遠藤辰雄 深江章喜 近藤宏 江見俊太郎 幸田宗丸 江幡寛児
脚本/結束信二 監督/小野登
※各人のニックネームについて、お紺の説明あり。鹿之助は八方破れ、精四郎はカミソリ、三左ヱ門は親玉。
※井戸勘兵ヱのしつこい口癖は「卒爾ながら」。
第2話 「深夜の使い」 1971.1.16
ダンナ方に用心棒を頼んだ商人は、見たとおりワルい側の男。それと知りつつガードしてやり、着いた先の大坂で送り狼に変貌するのであった。
ロケ地
- 佐吉を大坂へ送ってゆく道中、敵方と接触し斬り結ぶ街道筋、不明。池端?の茶店や、松並木の地道、密生した松林端の道、溜池の堰堤と思しき「街道」など。
ゲスト
倉丘伸太朗 堀井永子 宮口二朗 鮎川浩 天草四郎 山岡徹也 小田部通麿 田中弘史 玉生司郎
脚本/結束信二 監督/佐々木康
※殺陣多め、集団戦闘は二回あり。金はゲットするが、大坂で使っちまう模様。佐吉が後生大事に抱えていた振り分けの中は、禁制品の送り状。
※勘兵ヱの口癖は「至極ごもっとも」。
第3話 「身がわり街道」 1971.1.23
精四郎と容貌が瓜二つという奇縁から来る仕事は、前将軍の異母弟の身代わり。婿入り先から忌避される、鼻持ちならぬ道楽者は、心憎い結末を演出して皆を笑顔に。
ロケ地
- 長八郎ぎみの衣装をつけて、守役とともに屋敷を出てくる精四郎、相国寺大光明寺門。その後南路地を西へ歩みだし、監視者は方丈南西角塀際から凝視ののち、弁天社裏を東へ駆け去る(これを鹿之助が南から見ていて、溝が映り込んでいる)。
- 長八郎とその一行が江戸を出たと仲間に報告する監視者、流れ橋たもと。合流ののち橋を渡ってゆく。
- 長八郎ぎみ一行が野州・烏山さしてゆく街道、不明(谷地田の道脇に瓦屋根つきの小屋があるアレ、見返りのシーンでは孤立木と池も映る)。ここで雲助から助けた娘は、烏山藩の姫の侍女でお芝居こいているのだが、その雲助をシメる鹿之助のシーンは道脇に碑(或いは地蔵)ある一件、これも不明(他作品で見た覚えあり。後段では土手とか見えて、下に谷川があるっぽい)。
- 一行が休む茶店、不明(松林脇、土手下)。遅れて現れた鹿之助により、侍女の正体が暴かれる。
- 賭場でいざこざを起こし逃げた本物の長八郎ぎみが、精四郎の宿まで来てしまいワヤになったあと、一行が休む寺、鳥居本か(壁つき舞殿?)。
- 長八郎ぎみ一行が刺客と戦うところへ赤羽藩の家老が来ておさめる街道筋、中山池畔か(池の向こうに堰堤が見える)。
- 長八郎ぎみがとった粋なはからいを精四郎に伝えてやる親玉、北嵯峨か(足もとに巨石ごろごろ)。
ゲスト
伊藤栄子 鶴田桂子 坂口徹 天津敏 原健策 守田学哉 藤尾純 賀川泰三 西田良 広田竜治
脚本/本山大生 監督/伊沢雅彦
※劇中、はっきり「徳川長八郎」って言ってる。娶る予定の烏山藩の姫には兄がおり、これが元々の後継という話。
第4話 「夜あらし甲州路」 1971.1.30
舶来の猫を運搬という仕事には、果たして物騒な裏あり。依頼主を脅して隠し金を奪おうとする女賊と、痛快きわまる大立ち回り。
ロケ地
- シャム猫入りのかごを持って夜道をゆく親玉、広隆寺塀際か。
- 猫のお供をして府中へ向かう精四郎ら三人組、流れ橋を渡り、土手法面で猫逃がしかけ。
- 府中へ向かう街道筋、仇討ち騒ぎで猫を盗られる茶店、不明(谷地田脇の道、道端に小屋のあるアレ。仇討ち芝居は田んぼで)。
- 盗った奴を探し回る精四郎たち、不明。池(?)に架かる土橋は、銭形平次初期に出たのと似てる。精四郎と勘兵ヱが賊にとっ捕まって早桶に籠められ埋められてしまう墓地は亀岡か(傾斜地に墓標林立のアレ)。
- 賊どもを追って辿りつく府中宿、イメージの里は曽我部町あたりか。
- 一味は小仏泊りと聞き込み、駕籠を走らす鹿之助たち、街道筋ははさ木のある田畔〜木津堤(流れ橋の橋脚ナメての遠景から導入)。駕籠をおりる小仏宿は不明(谷筋の集落、橋たもとに家並み。用心棒シリーズで何度か出たところ)。
- 事情が変わり、依頼者の兄のいる鳥沢宿へ急ぐ親玉と一行、街道筋は池畔、鳥沢宿イメージは山裾の里で棚田が広がる。
- 灘屋の子をさらった賊の求めに応じ出向く陣場河原、湖南アルプスか。砂で埋まった河床にちょろちょろ流れる水とか、幼松が植えられた荒地が水食地形だったり。
ゲスト
白木マリ 永野達雄 河上一夫 酒井哲 山本一郎 藤山喜子
脚本/森田新 監督/松尾正武
※白木マリは盗賊のかしら・夜あらしのおきぬ。したたかな女傑だが、追い詰められて持ってた短筒で己を撃つ。
※途中から存在無視されてるネコのゆくえが気になる。
第5話 「茶釜が生首に化けるとき」 1971.2.6
頼まれて茶釜を運搬していると、アクシデントが起こり中身があらわとなるが、内容はトンデモ過ぎ。お紺はその件で捕われてしまうし、その後も執拗に「飛脚」メンバーを危地に陥れる動きあり。元々の依頼は憐憫の情から発生したものだったが、深い思いやりは拗ねた小悪党に利用されてしまう。
ロケ地
- 「茶釜」の包みを携え岡部をさして街道をゆくお紺と勘兵ヱ、不明(谷地田脇の地道〜山頂付近に茶店しつらえ)。お紺に逃がされた勘兵ヱが走る街道、不明(土手〜丘陵地)。
- お紺救出と任務遂行のため街道をゆく一行、不明(松林沿い地道)。関所通過後、藩の留守居役と話す神社、不明(廣峰神社に似る)。
- お紺を助けに、旗本屋敷へ侵入するくだり、相国寺大光明寺(門を使い、南路地と湯屋角でチャンバラ)。
- 岡部への間道をゆく精四郎たち、不明(山道)。
- 生首を狙う一味と大立ち回りの野原、不明(バッドランド、水食地形が目立つ)。
ゲスト
御木本伸介 林真一郎 穂高稔 千葉敏郎 山口幸生 中村錦司 唐沢民賢 波多野博
脚本/森田新 監督/小野登
※生首の主は、粗相を恥じて自刃した侍。憐れんだ留守居役がせめて国の寺で供養をと運搬を画策。
第6話 「母恋い地獄唄」 1971.2.13
お紺に親孝行代行を頼む姐さん、腹には仇討ちの意思を秘めていた。事情を知るや、お紺は言うに及ばずダンナ方も全面的に肩入れ、的の悪旗本に突っ込んでゆく。
ロケ地
- お紺が幸手目指してゆく街道、不明(遠景に雪嶺見える棚田、近江か丹波か)。おしんの母が住む家、不明(雪景、亀岡あたりの古民家に似る)。
- 旗本・綾垣織部正邸、相国寺林光院(おしんの乾分が捕まっているくだりで門が使われる)。賭場開帳シーンのほか、後段ダンナ方が大芝居こいて乗り込み大立ち回りの際には、式台玄関と前庭も使う。
- おしんの乾分の青年が拷問の果て棄てられる川端、広沢池東岸。
- 盲いたおしんの母に対してなされる「芝居」について話すおしんとお紺、今宮神社稲荷社前。ダンナ方が現れ、早く決着をつけようという段取りに。
- 仇討ち完遂後、引かれゆくおしんを母に会わせる段、今宮神社東門内側・石橋たもと。お紺が母を連れて門をくぐってくる。
ゲスト
真山知子 外山高士 勝部演之 外崎恵美子 佐藤蛾次郎 丘路千 出水憲司
脚本/本山大生 監督/井沢雅彦
※傲慢極まりない旗本が、領地の幸手で遠乗りの折り幼いおしんと畦道でニアミス。彼女の父と兄は無礼討ちに遭い、母はその後盲いおしんは身売り。
※賭場の壺振りで福ちゃん、用心棒の浪人の一人に小峰さん。
第7話 「闇から闇へ」 1971.2.20
手鞠と坊やをさる藩へ送り届ける仕事は、訳ありも訳あり。坊やの命を狙う、御家に巣食う悪党を退治たあと、ダンナ方が口封じに消されかけたりもするのだった。
ロケ地
- 武州・久喜、届け先の藩側用人・串田邸、不明(塔頭の門みたいな感じ、前の坂道には植え込みや溝らしき形態、西教寺参道か)。
- 串田の娘に話を聞く城下の寺、慈眼院(廟所前、イメージのみ)。
- 旅籠から抜け出した坊や、彼が彷徨う城下の情景、西教寺。坊やがお参りの母子を羨んで見る「墓地」、旅人に江戸へ行くかと問う町角に大師堂前、親玉が串田の娘に幼君死亡を聞かされるんシーンに二十五菩薩来迎群像前、このほかお紺らが捜しまわるシーンに本堂下石段など各所が使われる。
- 精四郎が悪玉の用人を誘い出し殲滅する町角、御香宮本殿裏手、摂社前。
ゲスト
見明凡太郎 藤岡重慶 牧冬吉 松木路子
脚本/松村正温 監督/小野登
※久喜藩の現当主は幼君、坊やとは双子の兄弟。幼君も串田も吹き矢で殺られ。
※勘兵ヱ不在回、劇中、墓参りと語られる。
第8話 「空っ風無情」 1971.2.27
三左ヱ門の「私用」での高崎行はやはり「仕事」、性悪の女掏摸や、名うての人斬りなど出て難儀の道中。もちろん、男たちは親玉をひとり行かせはしない。
ロケ地
- 高崎さして街道をゆく親玉と勘兵ヱ、不明(奥に林や池のある地道、このあとの「茶店」の近くには碑やお堂らしきものも映り込む)。
- 宿改めに来たニセ役人に連行され、殺し屋も出てピンチ、携行していた「遺書」をとられてしまう夜の神社は鳥居本八幡宮(鳥居前)。
- 翌日、再び高崎さして街道をゆくダンナ方、不明(木橋や林道、山中の野原っぽい場所など。囮になって馬を駆る勘兵ヱのくだりは林沿いの地道)。
- 一味にとっ捕まった勘兵ヱを捜し、山中を走り回るダンナ方、勘兵ヱが逆さ吊りにされているのは御室霊場お堂脇。タワーの上にのるお地蔵さんも映り込む。林は松が目立ち、今と様相がかなり異なる。
- 助け出した勘兵ヱに水を汲んでやる古吟のダンナ、広沢池観音島。ここで親玉があらためて「私用」と言い立て、ひとり去る。
ゲスト
神田隆 水上竜子 永田光男 高田次郎 田畑猛雄 月形哲之介
脚本/森田新 監督/井沢雅彦
※病死した大身旗本の遺書を高崎の後見人候補に届けるのが任務、当事者で出てくるのは簒奪を目論む叔父と、依頼者である旗本家の用人(このヒトが親玉の知り合い、客死)。
※お紺不在回、劇中、風邪ひいて寝込みと語られる。
第9話 「海賊の遺産」 1971.3.6
依頼は牢内の盗っ人から、「義賊」の隠し金五千両がらみ。遺書の届け先の娘、下田の悪党どもに加え、お役所の蔓までついている派手な展開だが、ダンナ方は膝が抜けるような結末をもたらして去ってゆく。
ロケ地
- 小伝馬町の牢屋敷を出てくる勘兵ヱ、京都御苑管理事務所北門。
- 勘兵ヱがゆく街道、不明。六郷渡し付近は林沿いの道(水面は見えず)、お昼をつかう道端は北嵯峨の小丘に似た感じで竹林も見える。
- 伊豆・下田イメージ、琵琶湖西岸港(舞子浜の突堤と思われる)。
- 下田手前、勘兵ヱが蝮に咬まれた娘を助ける街道、不明(切り通しの山道)。
- ダンナ方が賊一味に監禁される小屋、琵琶湖西岸松原にしつらえ。
ゲスト
高津住男 稲吉靖 小杉真理 天王寺虎之助 西山辰夫 市川男女之助 北原将光 玉生司郎 溝田繁 大木吾郎 松井加容子 田中弘史
脚本/今村文人 監督/河野寿一
※破れかぶれのダンナ不在回、劇中、よそへ行っている設定が語られる。
第10話 「仮面の花火師」 1971.3.13
かみそりのダンナが遭遇した事件、かなりヤバい裏事情あり。ものが火薬だけに、派手な爆破がいっぱいあるが、大胆不敵な男たちはものともしない。
ロケ地
- 精四郎が花火師大量殺害事件に遭遇する夜の町角、大覚寺五社明神。
- 精四郎が元花火師の多三郎にたばかられ、船ごと爆死させられかけるくだり、炎上する船がくぐる橋は犬飼川下河原橋か(全ての撮影がここではなく、組み合わせと思われる。木橋はけっこう狭い)。
- 一芝居打って玉屋の手代の内懐へ潜り込んだ親玉、ツナギの文を結ぶ神社は今宮神社境内石畳そば。
- 火薬密造工房、大堰川河川敷か(粗い礫)。小屋爆破あり。
ゲスト
石浜朗 天野新士 西山義孝 楠年明 上杉高也 古川ロック 戸板幸男
脚本/押川国秋 監督 河野寿一
※若林豪不在回。勘兵ヱがちょろっと言及(不在理由は述べず)。
※火薬密造のフィクサーは公儀大目付、幕府の終焉を予期し雄藩に接触という設定があるが、保身のためでけっこう小物。
第11話 「もの云わぬ美女」 1971.3.20
大名家の奥向きの揉め事を持ち込まれるダンナ方。依頼者は、会う前に腕試しをして物陰から見ているほど周到な癖に、妙なところが抜けている。果たして、というオチはタイトルに記されている。
ロケ地
- 御側室の供をして小諸へ向かう街道、検問がなされている橋たもとは流れ橋(柵をあしらい)、一行をつけている怪しの渡世人たちは茶畑の陰にいる。
- 桶川宿へ着くまでの街道、不明(幼松が植え出された裸地じみた野原、あと山道もあり、茶店は谷地田脇に池がある「よく出る場所」)。
- 桶川宿を発ち街道をゆく一行、湖南アルプスか(堰堤上にできた河原に浅川流れる「河床」、まわりの山肌に残雪)。行く手に強敵待つ街道も湖南アルプスか(老女たちの正体バレの野原)。
ゲスト
中山昭二 伊吹友木子 滝恵一 阿木五郎 阿波地大輔 福本清三
脚本/森田新 監督/井沢雅彦
※ダンナ方が御老女たちに頼みごとをされる料亭の一室、その床下に潜んでいてかみそりのダンナに畳越しに刺される覆面の男に福ちゃん、一行を付け狙う怪しの黒手組(首領は阿波地大輔)の一員。
※若林豪不在、もはや言及なし。
第12話 「逆夢道中」 1971.3.27
勘兵ヱ「坊や」の、おちゃらけ夢オチ話。
ミスを叱られ自棄酒の勘兵ヱ、愚痴を垂れながら寝てしまうが、見る夢はどこか認識が歪んでいて、かみそりのダンナなんかふだんのクールさは影をひそめ、焼津の半次じみている始末。でも仕事の話はごくフツーで、ちゃんと一本いつものドラマを見た感じ。
ロケ地
- 皆に腕試しされる勘兵ヱ、わら天神境内(夜間撮影)。
- 伊勢屋の若旦那を下館へ送り届ける仕事のスタート、集合場所の王子稲荷は走田神社鳥居、参道。そのあとの街道筋、不明(亀岡の野道か)。勘兵ヱが侘びを入れ仲間に加えて欲しいと現れる鳩ヶ谷宿付近の街道、北嵯峨農地竹林際の道(暴れ馬が出て勘兵ヱがいいところを見せ、かみそりのダンナは馬が怖くて脅え)。
- 雇われ浪人たちが若旦那を渡せと現れる街道、酵素ダートか(狭い山道)。
- 幸手宿手前、立ち寄るも爆破される街道筋の茶店、不明(山上か、開けた台地)。勘兵ヱがいちはやく火薬の匂いに気付き皆を逃がすが、かみそりのダンナは不審そうに鼻をひくつかせている間に小屋ドッカンで生き埋め。
- ほうほうの態で幸手宿を逃げてきた一行、走りぬけようとするも浪人が出て立ち回りの野道、不明(幼松が植えだされた荒れ地、湖南アルプスか饗庭か)。
- 浪人団をやり過ごし、下館手前の奥州街道へ出てくる一行、走田神社社叢脇の道(反対側は稔りの田、遠景にみごとな畦畔木がずらり)。以降、若旦那の妹が現れ思わぬ事態を告げてのちのシーンも走田神社で、社務所前(蔵から塀際→門前)、本殿まわりが使われる。後見人に追い使われていた男を古吟のダンナに託してゆく親玉のシーン、穴太の民家か。
ゲスト
田浦正己 松木路子 北原義郎 柳生博 野口ふみえ 楠本健二 矢野宣 国一太郎
脚本/森田新 監督/小野登
※酔った勘兵ヱの、かみそりのダンナへの悪罵で出る「半人前の半四郎」がドラマでも出て、飛脚メンバーはふつうに半四郎とか呼んでたり。
第13話 「空の花笠」 1971.4.3
勘兵ヱが可愛がっているいたずらガキ、その身の上に災難が降りかかる。実は大庄屋の裔だったその子を送り届ける勘兵ヱたちだが、相手は代官とつるんだ二足の草鞋なので、討手はうじゃうじゃと湧いてくるのであった。
ロケ地
- 健坊の父が殺される木場、「材木置場」。ランドマークは見当たらず。
- 健坊の父を殺したヤクザが代金を受け取りに行く夜道、大覚寺大沢池北辺水路畔(水面のシルエットのみ)。このあと強面の用心棒に始末されドボンは天神島。
- じいやに連れられて行った健坊を追いかける勘兵ヱ、追いつく橋は犬飼川下河原橋(旧の木橋)。このあと立ち寄る茶店、不明(山上、眼下の里は穴太の里に似る)。勘兵ヱと坊を襲う刺客たち、不明(荒れ地、爆破シーンあり)。刺客をまくも追いつかれ戦う勘兵ヱ、不明(砂地に浅川、低い橋もちらり)。
- 大庄屋の弟が水路を引こうとしている池と里イメージ、中山池からパンか。
- 親玉も加わって在所を目指す道、不明(土手?)。
- かみそりのダンナが、虫の息で駕籠をやるヤクザ(天神島で始末された男)を見る街道、不明(林沿いの地道)。
- 二足の草鞋が手配した人数が一行を襲う野原、不明(幼松が植えだされた荒れ地、湖南アルプスか)。
- 庄屋屋敷イメージ、不明(豪壮な民家)。
- 晴れて大庄屋の跡継ぎとなる健坊、黙って去った勘兵ヱを追いかけて走り出る町角、小幡神社脇参道。勘兵ヱの心づくしの花火を見る土手、犬飼川の堤か(堤下に蔵)。
ゲスト
三田雅美 竜崎一郎 宮口二朗 岩田直二 山口幸生 国一太郎 志賀勝
脚本/本山大生 監督/小野登
※若林豪不在。
※タイトルは、花火が上がったあと降ってくる、色とりどりの紙吹雪。健坊へのメッセージも落ちてくる。
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