1987.8.6テレビ朝日/東映
キャスト
岩下志麻 三田村邦彦 河原崎長一郎 藤吉久美子 丹阿弥谷津子 マキノ佐代子
原作/藤沢周平
脚本/猪俣憲吾
監督/中島貞夫
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倦怠期の夫婦は、一陣の風の如く巻き起こった椿事により「槍の錆」を払われ、めでたく春を迎え遅まきの子を得る。
原作では、啓四郎の危機に駆けつけた夫が見せる剣技に感心する描写がクライマックス。それはドラマでも同じだが、なにしろ昌江が岩下志麻なので、内心のボヤキや、啓四郎さまによろめく年増女の妄想など、傑作な絵が撮れていてもっぱらそっちに目を奪われてしまう。
ロケ地
- 家老が側用人差し回しの刺客に殺られる夜道、大覚寺放生池堤。お供の新之助は池ボチャ、這い上がってきて瀕死の家老の言を聞く。
- 「甚兵衛のおかみ」昌江の実家、不明。石垣続きの門、後段では塀際の経塔(?)や、林間の宝筐印塔など映り込む。
- 昌江が啓四郎と屋根から望むお城、伊賀上野城天守。
- 落合へ釣りにゆく昌江と啓四郎、清滝川。啓四郎が昌江の肩を抱くが、見張りがついているゆえの行動。
- その夜、昌江の見る夢に出てくる、啓四郎と二人盃を傾けつつ愛を確かめ合う湯宿、日吉山荘。飛龍の滝にはスモークが焚かれている。二人がいる座敷は河畔の屋台、背景に山荘の建物。このあと妄想は駆け落ち→刀ふりかざしての夫の追走。
- 甚兵衛宅を出た直後、刺客に襲われる啓四郎と新之助、小柴垣際の道は北嵯峨か(垣根の向こうは竹林)。
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