風と雲と砦

森一生監督作品  1961.2.22大映

キャスト
勝新太郎 三田村元 小林勝彦 水谷良重 江波杏子 近藤美恵子 島田竜三 千葉敏郎 安部徹 荒木忍 見明凡太郎

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 乱世に生きた若い男女三組の恋のゆくたてを、武田家滅亡の歴史事件と絡めて描く戦国絵巻。
運を石に託す男はかねてからの思いを叶え、野武士の情婦は理想の男をゲットし、出会ってしまった運命のカップルは、使命も任務も捨てて恋に殉じる。

西教寺

ロケ地

  • 三河・鳳来寺山の砦、野外の大規模セット。遠景に雪嶺。
  • 砦を出てゆく八郎を待っていたみゆき、不明(林の中の道、竹藪)
  • 砦城門、大掛かりなセット造営。
  • 八郎が討ち死にしたと聞かされ泣くみゆき、不明(茅葺民家前、セットかあり物か)
  • 三蔵が「ひめ」率いる野武士と出会う谷川、不明(バッドランド)
  • 八郎とすれ違い叫ぶもみゆき、広瀬川は大堰川か(広い河川敷、河畔林あり)
  • 奥方とともに人質となったみゆきに会いに来る鬼頭太、西教寺大師堂裏手。大師堂脇石段をおりてきた鬼頭太は、築地脇から大師堂裏手へ(寝ずの番を労い、人質の動向を問う)。みゆきがいる「お堂裏手」はセットにスイッチ。
  • 徳川氏新城の情報を得た八郎が、安良里に復命するため馬を駆る道、不明(台地や山道)
  • 信玄公が亡くなったと噂する民、煮炊きする市中は大覚寺護摩堂脇と石仏前。風説を戒める高札が出るのは大覚寺天神島大木脇。
  • 寺の和尚に、八郎が来た際の指示を与える安良里、西教寺墓地。このあと墓に額づく。
  • 鬼頭太と争って滑落した八郎を見つけるみゆき、清滝河畔(これに先立って映る街道筋に沈下橋も使われている)
  • 騎馬隊がゆく野原、大会戦の野原、饗庭か(台地、幼松あり)
  • みゆきが八郎を匿っていた民家、不明(庭に面した裏手はセット、徳川の軍勢が通る表の街道筋がロケ。茅葺民家前の道、反対側は林)
  • 保護していた八郎に去られ、芦原を彷徨うみゆき、広沢池か。
  • 八郎が言いつけを守って立ち働いていると報告を受ける安良里、西教寺本堂前。導入は、廟所石段中ほどから見下ろした図、池の橋や客殿の塀も見える。
  • 野武士に襲われる鬼頭太、大覚寺五社明神。投石する野武士は大沢池畔に。逃げた鬼頭太が囲まれる葦原、不明。
  • 谷川で顔を洗うひめ、清滝河原
  • 武田領に侵入した安良里、露見し八郎と二人逃げる林は「竹まじり雑木林の林間に巨石のアレ」。
  • 安良里の処刑、湖南アルプスか饗庭か。

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