内川清一郎監督作品 1963.11.17松竹
キャスト
丹波哲郎 鰐渕晴子 瑳峨三智子 園井啓介 田村高広 笠智衆 東野英治郎 三島雅夫 北竜二 河野秋武 佐々木孝丸 名和宏 宝みつ子 五味勝雄 長門勇 大泉滉
原作/林不忘 脚本/内川清一郎、野口泰彦
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小藩・柳生に、日光東照宮御廟修復の任が降ってくる。この危難に埋蔵金を使おうという話になるが、在り処を記した銘刀は、長男の婿入り先に届けられた後。
それを取り戻す段で横槍を入れてくる、見るからに物騒な隻眼隻手の浪人あり。彼と柳生は、奇しき縁で結ばれていた。
ロケ地
- 伝家の名刀・備前長船の一振りを、源三郎の婿入り先へ遣わす段で出る、大和柳生の城イメージ城門、不明。
- 江戸城イメージ、二条城東南隅櫓。将軍が愚楽と語らい、日光修復を柳生に決めるくだり。
- 柳生家御用の早駕籠が走る東海道、琵琶湖西岸河口橋。遠景に富士山あしらい。駕籠が駆け入る屋敷の門、芦浦観音寺(門内側も映る)。
- 司馬卜伝道場の門、不明(長屋門か)。源之丞はじめ柳生家一門が立つ玄関、仁和寺大玄関。
- 司馬道場へ乱入し、源之丞に勝って乾雲の剣をゲットした左膳、お藤や与吉と軽口を叩いてるところ、刺客に囲まれるのは仁和寺塔前(立ち回りの一部、平岡八幡宮か)。左膳はこの塔の三重に屯しており、小坊主に酒を届けさせてロープで上げたりしている。内部の「住居」部分はセットで、阿修羅像が置かれている。また、後段ではセットを仕立てての炎上シーンも出てくる。
- 卜伝の死後、町衆に向けて銭撒きが行われるくだり、仁和寺大玄関〜本坊表門(壁に白黒幔幕張り)。
- 柳生家江戸屋敷、京都御苑管理事務所長屋門。国元から対馬守の指令を携えた早駕籠が着くくだり。
- 和尚の急を聞き駆けつける左膳、竜泉寺の塀やお堂、仁和寺か(クリーム色五本線、勅使門っぽい門あり。お堂内陣もロケか)。
- 柳生の江戸家老・田丸の回想シーン、源三郎と双子で生まれた子を捨てた竜泉寺、不明(塀際に石塔)。
- 柳生へ向かう萩乃の駕籠がゆく街道、琵琶湖西岸河口橋。司馬道場師範代・峯丹波らに襲われる山道、不明(植林杉の山)。襲撃を察し、萩乃ら一行を追う左膳、駕籠が走る街道は川堤か。丹波らに襲われているところへ駆けつける左膳、チャンバラは仁和寺九所明神へ(この前に南側の塀が映り、草ぼうぼうの林床を抜けて本殿前へ。処々にあるススキはあしらいものっぽい。映像を見る限り、拝殿が見当たらない。また、本殿裏手に移動するくだりではセットにスイッチ、朱玉垣は本物に似せて作ってあり、大きな石塔や五輪塔の群れがあり墓地設定と思われる)。
- 萩乃と、婚約者たる源三郎に祝福を与え去る左膳、与吉と軽口を叩きながら行くとお藤が迎えに来ていて、皆で渡る橋、流れ橋。
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