竜馬を斬った男

山下耕作監督作品  1987.10.17アルプス企画/松竹

キャスト
萩原健一 藤谷美和子 根津甚八 佐藤慶 大村崑 本田博太郎 中村れい子 内藤武敏 内田勝正 片桐竜次 土井健守 中島俊一 坂東八十助 野口貴史 根岸一正 岩尾正隆 中村歌六 早乙女貢 結城貢 島田陽子

原作/早乙女貢 脚本/中村努

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 会津に生まれ、旗本の養子となった侍は、必然ともいえる結末を迎える。
永遠の少年を裡に持つ男が、殺戮を重ね静かに狂ってゆくさまを、萩原健一がエキセントリックに演じる。

真如堂

ロケ地

  • 佐々木只三郎に、清河八郎が邪魔と持ちかける老中、粟生光明寺方丈縁側。導入は高所から見下ろし。以降、別のシーンで座敷の中からのアングルも出て、勅使門が映り込む絵も。
  • 只三郎が清河を斬る坂道、真如堂脇参道石畳。
  • 土佐の海に別れを告げる竜馬、琵琶湖岸か(松林あり)
  • 新婚間もない只三郎が自宅へ戻ってくると、通りかかった竜馬が勝邸はどこと聞くシーン、妙心寺塔頭みたいな感じの路地に門。
  • 政情を説き、竜馬に京都行きを示唆する勝、不明(庭を望む縁先、手すりが独特。庭は草深い林泉)
  • 池田屋から逃げた浪士を斬る只三郎、上賀茂神社神事橋〜ならの小川畔。このうち一人は喜助で、逃走。
  • 惣兵衛をお供に騎馬でゆく只三郎、二条城堀端。見廻組本陣、不明(門のほか、内部描写の廊下もロケか)
  • 水戸浪士の晒し首、不明(砂がちの浅い川、町衆が覗き込む擬宝珠つきの橋はセットか有りものか不明)
  • 惣兵衛が暗殺される夜道、不明(錦の前みたいな感じ)。逃げた犯人を追う只三郎、随心院裏塀から清滝権現前〜千本釈迦堂本堂脇。
  • 土佐藩邸見張り、仁和寺本坊表門をグラウンド塀越しに見る図。グラウンド塀際には、路地に見えるよう建物をあしらってある。
  • 薩摩藩邸見張り、随心院薬医門前。
  • 薩摩藩邸を見張っていた配下の報告を受ける只三郎、仁和寺茶所
  • 竜馬の手配書が貼られている高札、仁和寺塔前。
  • 送り火の夜、浪士と事を構える只三郎、町衆が鈴なりの橋は渡月橋で、大文字の火を合成。只三郎が小栄と呑む「床」は桂川に張り出させ。このあと浪士と斬り結ぶのは川中。
  • 惣兵衛の墓参に行き、兄とばったり出会う只三郎、不明(山際の墓地、五輪塔などは有りものだが、真新しい卒塔婆はあしらいもの)
  • 側用人が暗殺される夜道、中山邸門前参道。これを受けて会津本陣に駆け込み主戦論を説く只三郎、金戒光明寺三門をくぐり、坂を駆け上り、本堂廊下で兄と対峙。参道の坂には、派手に篝火が焚かれている。
  • 薩長連合を成立させたあと、おりょうや仲間と船遊びの竜馬、保津峡
  • 近藤勇に似てきたと兄に言われたあと、市中巡察中の近藤と遭遇する町角、建仁寺三門前。
  • 見廻組に捕われるも、只三郎の一言で釈放され、呆然と夜道をゆく喜助とぬい、千本釈迦堂本堂脇(夕景を演出)
  • 高札を火にくべていて見廻組に捕縛される土佐浪士・宮川、桂川河川敷か(夜間撮影、地面は礫)
  • 中岡慎太郎が宮川引き取りを頼まれる縁先、不明(庭に大刈込)。このあと尾行される中岡、金戒光明寺永運院下坂〜長安院下坂。尾行者を待ち伏せて斬って捨てる坂は西教寺脇参道の石段。しかし尾行は二重で、近江屋に入るところを見られてしまう(この部分はオープンセット)
  • 近江屋目指し三々五々出てゆく見廻組隊士たち、妙心寺大庫裏通用門中ノ島橋上手堰堤(立小便のシルエット、橋映らず)。近江屋はセット。
  • 鳥羽伏見の戦い、大堰川か木津の河原か。派手なドッカンあり、只三郎が登って指揮していて撃たれる小屋などあしらいものもあり。河畔林は竹。
  • 夫の身を案じた八重が早駕籠を走らせる街道、芝政のゴルフ場(クレーンショット、芝地に疎林、画面上方に水面。クレジットには「みどりの広場芝政」)
  • それから119年とテロップ入り、御所塀際、祇園祭、黒谷の会津墓地、二条城東大手門、とそれぞれ現代の風景が映し出される。

千本釈迦堂


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