萩原遼監督作品 1959.3.11松竹
キャスト
近衛十四郎 松本錦四郎 宇野重吉 青山京子 藤間紫 瑳峨三智子 小笠原省吾 沢村国太郎 永田光男 垂水悟郎 山茶花究 永井柳太郎 雲井三郎 富本民平 大友冨右ヱ門 中田耕二 松鶴屋光晴 浮世亭夢若 三遊亭小金馬
脚本/三村伸太郎、山中貞雄
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こそ泥をはたらく、賭場に入り浸る、花魁を足抜けさせた挙句死なせる、しまいにヤクザの親分を刺し殺す。ぐれた青年が仕出かす数々の不始末を、健気な姉に免じて庇い尻拭いしてやる男たち。ここを人生の潮時とみた二人の男は、笑みをみせて果ててゆく。
ロケ地
- お静に一晩の宿りを断られた直と三千歳、うなだれて歩く夜の堀端は宇治川派流・月桂冠蔵の際。入水する水面はここか別の場所か不明、流れは瀞。
- 宮の使僧に化けた宗俊が乗り込む松江藩邸、仁和寺本坊表門、大玄関(お供が控えて待つ)。門外の塀には、海鼠壁パネルがあしらわれている。山吹色のお茶をふんだくって出てきた宗俊の行列は、参道を北へ。
- 宗俊が守る木戸を振り返りつつ品川へ向う直、不明(土手〜木橋。橋脚は七本ほど、芥留杭も見える。流れは完全に滞っていて、水面に橋がきれいに映り込む。橋の向こうは靄ってて真っ白)。
※快男児の活躍より、人情劇に重点が置かれている。森田屋や丑松は、可愛げまったく無しの悪役。拝領の刀の小柄盗られて騒ぐ侍は、皮肉っぽく滑稽に描かれる。
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