1967〜1968年、関西テレビ/東映
キャスト
赤影/坂口祐三郎 青影/金子吉延 白影/牧冬吉
1〜13金目教編 →第1話へ
14〜26卍党編 →第14話へ
27〜39根来編 →第27話へ
40〜52魔風編 →第40話へ
第1話 「怪物蟇法師」 1967.4.5
金目教対策に、飛騨から凄腕の忍者が呼ばれる、起こりの話。
赤影たちの最初の仕事は、竹中半兵衛の命で金目教に潜入した乱破の救出。大入道をやり過ごすものの、次なる怪人が送り込まれてくる。
ロケ地
- 横山城、不明(森の中に屋形のシルエット)。
- 金目教に潜入するも露見した乱破、追われて斬られるのは落合崖か。逃げたもう一人の前に鬼念坊が立ちはだかる道、不明(雪の林道、下草は笹)。
- 鬼念坊たちに囲まれる青影、大堰川河川敷か。赤影も出て戦いのシーン、一部はセット併用。
- 鬼念坊の痕跡を辿る赤影、血の匂いを嗅ぐ河原は清滝か(小滝落ち込み)。血痕を辿り行き着く寺、三井寺唐院。参道の途中で侍から赤影に変身、境内へ。蟇法師は塔にいて、上から高笑いが降ってくる。塔下の塀際では、赤影が雑魚キャラと戦ったり、揺れに翻弄されるシーンなど撮られている。大ガマと対決の際には、唐院と一切経蔵を結ぶ石橋が使われている。ガマに壊されるのはもちろん拵えものだが、ちゃんと似せて作ってある。灌頂堂や唐門、塔および石橋などが派手に破壊されていて、橋下は深い谷底に演出されている。
ゲスト
天津敏 近江雄二郎 芦田鉄雄 波多野博 藤沢徹夫 志茂山高也 大辻伺郎 里見浩太郎
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第2話 「甲賀の悪童子」 1967.4.12
信長の使者を襲い、それになりすまして藤吉郎暗殺を企む金目教の怪人。青影の機転で暗殺計画は頓挫するが、青影自身はとっ捕まって危機に陥ってしまう。
ロケ地
- 横山城へ向かう信長の使者、野道は川堤か。湖岸は琵琶湖。怪しの黒雲が湧き、竜巻が現れて武将たちを巻き上げる。
- 使者が気付くと、七人衆の傀儡甚内が現れて顔をトレスする河原、保津峡落合。
- 通りかかった青影が、河原でのびている使者を見つけるくだり、覗き込む崖は保津峡落合落下岩。
- 髪嵐にやられた赤影、竜巻に飛ばされたあと目覚めるのは大覚寺石仏前。傀儡甚内の声に導かれ、船上に監禁されている青影を見るくだり、大覚寺天神島鳥居前汀。青影が括られて乗せられている船は、広沢池に(設定は沼)。傀儡甚内の声は大覚寺天神島祠から響く。
- 事後、赤青白の影たちが合流する野原、北嵯峨か。青影を先頭に走り去る道は大覚寺大沢池堤。
※青影と赤影の危機に、白影凧にのって登場、甲賀の悪童子と空中戦。
ゲスト
宗方勝己 天津敏 岡田千代 波多野博 大城泰 大辻伺郎 里見浩太郎
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第3話 「逆襲蟇法師」 1967.4.19
里人を苦しめるガマを退治るお話、出るのはあのガマ法師が操る千年ガマ。でかいうえに炎を吐かれ、さしもの赤影も苦戦を強いられるが、古老の知恵でガマは法師ごと一巻の終わり。
ロケ地
- 船でゆく赤影たち、保津峡か(緑がかった湛水、峡谷)。傀儡甚内が襲ってくる際は、天神川みたいな浅い川にも見える。
- 彦根から日暮村へ帰る老爺と孫娘の前に現れ、脅迫じみた言辞を吐く傀儡甚内、不明(谷地田の地道、溜池あり。古い映画でよく出るアレか)。
- 日暮村に出るガマ、白影たちが村人を助け逃げる坂、不明(山道)。
- しびれ草を塊にして燻し、ガマに向けて落とす青影、湖南アルプスか(白い岩肌が露出した山頂)。ガマの巣の洞窟はセット。
ゲスト
近江雄二郎 波多野博 有島淳平 岩村百合子 若宮忠三郎 天津敏
脚本/伊上勝 監督/山内鉄也
第4話 「怪奇忍び屋敷」 1967.4.26
金比羅参りの格好で、敵の本拠地・霞谷へ向かう赤影たち。今回は、傀儡甚内が白影に化けて、赤影と青影を翻弄する。今回も捕われて頼りない白影さんだが、闇姫が無駄パワー出すもんだから脱出できてしまうのだった。
ロケ地
- 冒頭、はしゃぐ青影がたしなめられる道、池端か(林際)。
- 傀儡甚内の「穴」から赤影たちを救出する白影、凧が上がる広野、不明。
ゲスト
波多野博 藤沢徹夫 井上茂 熊谷武 岡田千代 天津敏
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第5話 「謎の独楽忍者」 1967.5.3
藤吉郎が買い付けた鉄砲を、金目教が狙う。赤影ら三人は、これの護衛を依頼されるが、幻妖斉の操る凶悪な巨大回転独楽に苦しめられる。
ロケ地
- 堺から横山城へ鉄砲を運ぶ荷駄隊がゆく街道、木津堤か。
- 指令を受ける三人、不明(野道、芝地の広場←白影が凧で出動)。
- 白影が危ないと走る赤影・青影、不明(土手、船上←静水域)。
- 独楽と死闘を繰り広げる赤影、不明(河原、細流に架かる木橋など)。
- 白影が荷駄隊に追いつくも、朧一貫の偽装でピンチの街道、不明(松林沿いの地道、竹林も見える)。
ゲスト
阿波地大輔 中篠茂樹 森源太郎 天津敏
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第6話 「恐怖の大魔像」 1967.5.10
村人全てが金目教に転ぶも、一人抵抗を続ける和尚。幻妖斉は、金目の奇跡が起きると脅し、遂に金目像を発動させるのだった。
ロケ地
- 赤影たちが通過したあと、朧一貫が現れる道、不明(山中の溜池際、切通し)。
- 和尚の寺、西壽寺。鐘楼、本堂まわり。
- 和尚の娘・楓が薪を拾いに行く山、保津峡落合崖道。幻妖斉の火球が飛んできて崖から落ちるのは落下岩。
- 赤影たちが野営する林、酵素か。
- 和尚がさらわれたあと、青影に助けを求めに走る楓、不明(山道)。
- 朧一貫が赤影来るの報告を受ける山道、保津峡落合崖道。
ゲスト
阿波地大輔 源八郎 天津敏 恵とも子
脚本/伊上勝 監督/山内鉄也
第7話 「妖術一つ目」 1967.5.17
怪しの目だけ化物に木下藤吉郎がさらわれてしまい、赤影に奪還の指令が下る。かねてより金目教を探索中だった忍者たちは、そのまま地獄嶽へ向かうのだった。
ロケ地
- 赤影たちが金目像の跡を辿る山中、および地獄嶽と周辺、湖南アルプスか(荒れ地に幼松、荒れた山肌、松林など)。
- 幻妖斎が赤影に呼ばわる地獄嶽、山側は先にも出た湖南アルプスと思われる山地、赤影が立つ「谷」は柊野堰堤で、画面切替。堰堤からは大量の水が落ちていて迫力、真上から巨岩を見下ろしたクレーンショットもある。山頂にはアグニみたいな像が据えられ、藤吉郎が磔にされている。
- 藤吉郎を救出し、白影に送らせて去る赤影と青影、不明(山腹の地道、斜面にはふつうに雑木林)。
ゲスト
阿波地大輔 汐路章 天津敏 里見浩太郎 大辻司郎
脚本/伊上勝 監督/山内鉄也
第8話 「南蛮大筒の秘密」 1967.5.24
大筒を制作する匠に目をつけた幻妖斎、幼い娘をさらうという暴挙に。使命と情に揺れる両親に、赤影は救出を約束し、一つ目や金目像と死闘を繰り広げる。
ロケ地
- 織部多聞の娘がさらわれる山中、不明(大きな白い石は作り物か)。工房のある山等はセットと思われる。
- 事後、岐阜へ運ばれる大筒、不明(山裾の地道)。
ゲスト
汐路章 宮前ゆかり 阿井美千子 宍戸大全 春路謙作 脇中昭夫 徳大寺伸 天津敏
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第9話 「不死身の魔像」 1967.5.31
忍者に追われ、山中を逃げ回る青年たちを助ける赤影と青影。脅える彼らを励まし、村人が強制労働に就かされている現場へ行くと、そこは金目像再生工場なのだった。
ロケ地
- 青年たちが逃げ惑う山道、保津峡落合トンネル〜崖道、落下岩。忍者から助けたあと、飯を食わせて落ち着かせ、事情を聞くのは保津峡左岸の巌上。
- 来た道を案内させる山道、落合付近か。二手に分かれる際、青影たちが辿る谷川沿いは清滝か。
- 金目像修理現場、湖南アルプスか(山地、裸地に大岩露出。ロングの絵もあり)。
ゲスト
内藤栄三 森口満 大橋洋一 阿波地大輔 岡田千代 天津敏
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第10話 「怪忍者黒蝙蝠」 1967.6.7
霞谷七人衆も既に三人がやられ、危機感を抱いた甲賀幻妖斎は、京を目指すにあたり赤影対策を打ち出す。白羽の矢が立ったのは、甲賀を抜けて平穏に暮らしているひとりの父親だった。
ロケ地
- 黒蝙蝠の妻子が連行される山中、不明(母が娘を逃がす)。
- 水を汲みにきた青影が、逃げてきた娘を見る谷川、湖南アルプス堰堤下。
ゲスト
岡田千代 朝海千景 酒井靖乃 近江雄二郎 阿波地大輔 芦田鉄雄 舟橋元 天津敏
脚本/伊上勝 監督/山内鉄也
第11話 「鬼念坊鉄車」 1967.6.14
幻妖斎を追って、赤影たちも京へ。それを知った朧一貫は赤影に化けて悪事を働き妨害するが、たくらみはバレバレなのだった。
ロケ地
- 京へ向けて馬を駆る赤影たち、街道は不明(山肌が白っぽい切通し〜草津川?っぽい土手〜溜池沿い土手〜両側松並木の土手)。これを越すと大津、という川、宇治川(御幸橋から下流を望む図、馬で飛び越す絵を合成)。その後、土中に伏せていた忍者が襲い掛かる広場は酒屋神社、本殿の石積や摂社がちらりと掠めるほか、参道に弾着。
- 都に出没し侍を暗殺するニセ赤影、不明(塔頭の門前と思われる。向かいには五本線入りの塀が狭間を見せていて、ニセモノはその壁に消えて赤影参上の文字を残してゆく)。
- 赤影お手配の高札が立つ町角、東福寺塀南西角(外側)。それを見た青影が取って返すシーン、東司脇。赤影と青影が待つお堂は三門、捕り方が囲むシーンでは三人がバルコニーに出てくるほか、周囲の法堂や経蔵など映り込む。投降した赤影が連行されてゆく道は、塔頭の東光寺南側、塀際から金目教一味が見ている。
ゲスト
天津敏 芦田鉄雄 阿波地大輔 岡田千代 川谷拓三 大矢正利 笹木俊志
脚本/伊上勝 監督/曽根勇
第12話 「闇姫髪あらし」 1967.6.21
かねてより兆していた疑義が、赤影たちの優しさに触れたことで溢れ出してしまう闇姫。己を解放し女に戻るくノ一、金目像の秘密を伝えようとして力尽きる。
ロケ地
- 将軍・足利義昭の館、東福寺方丈表門(恩賜門)。白髪の行者が門前に立ち、不吉な予言をする。
- 行者が将軍の快癒を祈願して護摩を焚く広場、不明(周囲に並木)。
- 将軍を逃がし、寝所で擬態していた青影、幻妖斎が出てピンチを闇姫に救われ逃げてくるシーン、赤影たちと合流する坂は東福寺洗玉澗。闇姫と幻妖斎のからみは通天橋、闇姫が落命するシーンは橋たもとの斜面。
ゲスト
楠年明 岡田千代 天津敏 芦田鉄雄 有島淳平 森島雄作 島田秀雄
脚本/伊上勝 監督/曽根勇
第13話 「大魔像破壊作戦」 1967.6.29
都の民を悉く金目教信者にしおおせた幻妖斎は、叡山に拠る将軍を狙わせる。遂に僧兵まで操られ絶体絶命のところ、からくりをあばいた赤影のはたらきにより、金目像は崩れ落ちるのだった。
ロケ地
- 将軍が籠もる叡山、不明(石段の上にお堂、後段では回廊も映る)。遠景イメージは本物の根本中堂。
- 白影を追う金目教信者、広沢池西岸沿いの道。追い詰められた白影が凧で逃走するのは広沢池観音島、露仏の千手観音に話しかけるシーンも。舞い上がったものの、水底から不気味な光輪が出て引き込まれ水ボチャのシーンは大覚寺大沢池、イラストを合成。
- 金目像を調べていて地中に落とされた青影、這い出てきて金目像の穴を覗き込むくだり、湖南アルプスか(裸地の崖)。後段、像の足が落ちてくるシーンも。
- 金目教信者がキンメキンメと喚きつつ行く山道、不明(山腹)。僧兵と戦うシーンは山中の野原か。操られてしまった僧兵が将軍めがけて殺到するくだり、谷川あり。
- 歓呼の声に送られ馬で去る三人、不明(ダム湖畔の橋?)。このあと馬を駆る山道も不明(奥に湖水見える切通し、「さむらい飛脚」でも出たところ)。
ゲスト
田畑猛雄 木谷邦臣 疋田圀男 楠年明 天津敏
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第14話 「謎のまんじ党」 1967.7.5
藤吉郎ではなく、信長に招聘される赤影。起こりは、堺商人が信長に献じようとした異国の鐘。これを狙って海から上がってくる怪しの一団と戦う赤影たちだが、デウスの鐘は奪い去られてしまう。
白影が放つ怪態な武器が、ソーラ・レイに見えてしかたない。
ロケ地
- 青影と白影が宿営する海浜、琵琶湖岸。大きな岩が露出した浜、海津大崎のキャンプ場と思われる。
- 卍党を倒し鐘を奪い返すと宣言した赤影、三人で馬を駆る道は琵琶湖岸。
ゲスト
小田部通麿 有馬宏治 有川正治 里見浩太郎 倉丘伸太郎
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第15話 「小法師白蝋鬼」 1967.7.12
ゼウスの鐘の秘密を知るポルトガル人が、信長に招聘される。これを見逃すはずもない卍党、さらわれた彼を救出に向かった赤影は、一味の首魁の正体を知ることに。
ロケ地
- ジュリアンを乗せた馬車が安土さしてゆく道、不明(下にダム湖を見る山道、後段お供の死屍累々を見る赤影たちのシーンは両側切通し)。
- 同じく安土へと馬を走らせる赤影たち、琵琶湖岸。海津大崎の浜から菅浦方面を見た図、その後湖岸松原へ。このあと先の山道へスイッチ。
- 事後、馬を駆る三人のシーン、13話の切通しと同所。
ゲスト
石丸勝也 奥野保 小田部通麿 大泉滉 天津敏
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第16話 「怪獣針紋鬼」 1967.7.19
幻妖斎対策に、甲賀忍法帳を入手することに。しかし一筋縄ではゆかず、処々に罠が仕掛けられているのだった。
ロケ地
- 赤影がマリアの鐘を持つという娘を訪ねる伊吹山、不明(幼松が植えだされた荒れ地、湖南アルプスか。砂河原を浅川が流れる場面も)。
- 甲賀の地に赴く白影、街道は谷地田沿い、両側溜池の土手も。
ゲスト
鈴木金哉 服部三千代 新屋英子 山口幸生 天津敏
脚本/伊上勝 監督/小野登
第17話 「不死の魔老女」 1967.7.26
捕われた白影を救出に、赤影と青影は甲賀の里へ。薬で白影を弱らせる魔女は甲羅を経たおばばで、意固地で仲間に非協力的。その隙に、白影さんは無事戻れるのであった。
ロケ地
- 甲賀の入口を固める卍党メンバー、不明(山道、野原)。
- 魔老女の薬で弱った白影に水を与える赤影、浅い小川が流れる、幼松が生えて地面が白い野は湖南アルプスか。
- 追跡を逃れるため、白影についた魔女の薬に対処する岩場、保津峡落合崖際、落下岩付近をセットと組み合わせ←吊り橋などあり、炎上。ここに、保津峡の荒瀬も挿入される。
ゲスト
新屋英子 有川正治 石丸勝也 鈴木金哉 小田部通麿 天津敏
脚本/伊上勝 監督/小野登
第18話 「鳥獣むささび」 1967.8.2
卍党メンバーが向かったのは伊吹山、そこでは捕われたジュリアンがマリアの鐘の行方を求められ、拷問を受けていた。彼は赤影たちに救われるも、鐘の行方が敵に知られてしまう。
ロケ地
- 青影が里人の格好で卍党の下っ端を欺く野原、不明(白い裸地の台地の下、花咲く野原)。
- 卍党のアジトで赤影が潜入する間、青影と白影が戦う林、不明(松林、石仏あり)。
ゲスト
有川正治 石丸勝也 鈴木金哉 小田部通麿 山口幸生 道井恵美子 新屋英子 大泉滉 天津敏
脚本/伊上勝 監督/小野登
第19話 「忍法つむじ傘」 1967.8.9
マリアの鐘を追って、卍党も赤影たちも彦根へ。怪しの大傘を操る怪人に白影がやられてしまうが、彼を助けてくれた娘こそが鐘の持ち主なのだった。
ロケ地
- 幻妖斎らが彦根へ走る道、不明(溜池端から切通しへ続くアレ)。
- 赤影が足を痛めた白馬を曳いて歩く道、中山池堰堤(画面奥に橋)。喋る馬に青影がビビるお笑いつき。
- 卍党が小休止の山道、竜ヶ尾山尾根か。見張りが赤影を発見するシーン、穴太橋を渡る赤影をロングで。橋の向こうに走田神社社叢が見え、その奥には里が見えるが、今はなくなった畦畔木が多数映っている。橋はもちろん旧の木橋。
- 黒道士にやられた白影が落ちる池、中山池か。
- 白影を捜す黒道士が、旅の娘をつかまえてものを聞く道、不明(切通し、ロングではうねうねとくねるさまが映っている)。
ゲスト
有川正治 石丸勝也 鈴木金哉 小田部通麿 滝恵一 新屋英子 山口幸生 柴田美保子 天津敏
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第20話 「怪物大まんじ」 1967.8.16
サタンの鐘のありかが知れ、赤影たちは鳴門へ。祟りを恐れた漁師たちが船を出すのを断るなか、やっと引き受けてくれる男が見つかるが、正体は卍党で船の上で大ピンチ。
ロケ地
- サタンの鐘を抱いた沈船があるという鳴門の海、渦潮をイメージに挿入。
- 鳴門の浜、間人海岸。琵琶湖松原を組み合わせて使用か。大まんじ脚立で接岸はマジ海。
ゲスト
美柳陽子 佐々木松之丞 園田勲 有川正治 小田部通麿 天津敏
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第21話 「渦潮骸骨丸」 1967.8.23
鐘を抱いた沈船が浮上、欲をかいた漁師はお宝を求めて入るが、魔老女の操る踊る骸骨に翻弄される。赤影たちが助けるものの、肝心の鐘は四国に持ち去られていた。
ロケ地
- サブタイトルのカバーに鳴門の渦潮。
- 沈船が浮く鳴門の浜、間人海岸。柱状節理の巌の上で大立ち回りも。
ゲスト
新屋英子 大城泰 千代田進一 鈴木金哉 有川正治 天津敏
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第22話 「怪獣変化陣」 1967.8.30
鐘を持ち去ったといういかるが一族、赤影たちはそれを追って四国へ。さっそく一族の娘と出会うが、正体は卍党なのだった。
ロケ地
- 渦潮イメージのあと四国へ渡る船、巡礼に身をやつした赤影たちが乗るその船が黒道士に爆破され、三人が上陸する四国の浜は琵琶湖岸(礫)。猩々左近が見ている崖は不明。
- 斑鳩一族の娘を馬車で送ってゆく道、不明(山道、溜池端、枯れ川の河床と思しき砂地など)。
ゲスト
鈴木金哉 水田道子 滝恵一 天津敏
脚本/伊上勝 監督/小野登
第23話 「地獄の魔老女」 1967.9.6
赤影たちは、魔老女が裏切者として制裁を受けているのを目撃。年寄りを不憫に思い救おうとする赤影だが、白影が疑ったとおり、婆の振る舞いは芝居だった。
ロケ地
- 剣山へ向かう途中、お昼をつかう赤影たち、湖南アルプス・天神川水系の堰堤下、岩場の上。落水は少し濁り、水量が多い。
- 白影が凧から見る魔老女、天神河原か。魔老女が卍党に制裁を受ける松林、湖南アルプスか。以降も白い岩場や浅い砂河原が出てくる。
ゲスト
太田順巳 井上茂 新屋英子 滝恵一 天津敏
脚本/伊上勝 監督/小野登
第24話 「いかるが兄妹」 1967.9.13
苦戦し、ゼウスの鐘を奪われたうえ大怪我をする赤影。傷ついた彼を助けてくれたのは、サタンの鐘を持ち去ったという一族の兄妹。鐘のありかを聞く間もなく、むささび道軒の強襲で中ほど。
ロケ地
- 剣山を探し回る赤影たち、湖南アルプスか(白い岩山、滝壺、浅くて青白い水溜りなど)。
- いかるがの娘が赤影を見つけ保護する、いかるがの墓、不明(水食地形の崖)。
ゲスト
岩村百合子 内藤栄造 石丸勝也 山口幸生 滝恵一 天津敏
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第25話 「悪魔の鐘」 1967.9.20
道軒との死闘の末サタンの鐘は手に入るが、今度は幻妖斎に人質をとられ苦戦。鐘が三つ揃い、やっと謎が解ける。
ロケ地
- いかるが兄妹たちが住む山中、湖南アルプスか(岩場、谷筋の「水溜り」等)。
- 幻妖斎が人質をとって赤影たちを呼び寄せる死人ヶ原、清滝渓谷。落合付近の崖地もちらり、落合橋も登場(下から撮っててアーチ丸見え・この下が死人ヶ原と赤影が呟く)。川中で幻妖斎と大立ち回り。
ゲスト
岩村百合子 内藤栄造 石丸勝也 山口幸生 滝恵一 天津敏
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第26話 「大爆発」 1967.9.27
鐘の導きにより、竜牙島へ向かう三人。とある島へ上陸するが、目指す島はそこではなく海の底と知れ、入口はかのバテレンの兄・ペドロの墓にあった。
もちろんすんなり行くはずもなく、やはり生きていた幻妖斎が大まんじを繰り出して大騒ぎ。「尊い犠牲」がはらわれ、ヤバい技術が悪の手に落ちる事態は防がれるのであった。
ロケ地
- 竜牙島への入口となる、ペドロの墓がある島、竹生島。上陸の際には、無数の鳥が鳴き騒ぐさまが映し出される(青影談によると、白鷺と五位鷺。カワウはまだ目立たないもよう)。
ゲスト
浪花五郎 丸平峰子 波千鶴 石丸勝也 大泉滉 滝恵一 天津敏
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
※海底にあったのは、実は生きていたペドロが人口太陽を「平和利用」してつくるパラダイス。なぜか南国仕様で、住人は女子供、ゴーギャン風味。
第27話 「根来十三忍」 1967.10.4
信長を出し抜こうとする夕里弾正は、根来衆に暗殺を依頼。忍びの頭領は、闇の世界の支配を条件に引き受ける。さっそく第一の刺客が岐阜に飛ぶが、そこには我らが赤影。しかし敵は手強いうえ、怪しの怪獣を繰り出してくるのだった。
ロケ地
- 弾正の部下が分け入る根来の山中、不明(植林杉の山、谷川など)。吊り橋に爺が出るシーンからセットにスイッチ。
- 岐阜城、彦根城天守(いろんなアングル)。根来忍者が侵入するくだりでは、埋木舎前の堀端が使われる。
- 京へ向かう信長、不明(林の中の道のほか、「替え玉」とチェンジの草原など)。信長一行の通過を見る青影のくだりでは、谷地田沿い田畔も。襲撃を受ける道は河床か(白い砂地、幼松あり。遠景の山は湖南アルプスっぽい)。
ゲスト
新宮寺寛 熊谷武 吉村豊一 笹木俊志 前川良三 島田景一郎 汐路章 原健策
脚本/伊上勝 監督/小野登
第28話 「忍法大怪魚」 1967.10.11
化物をなんとかかわした信長は、迂回路をとる。しかし敵の知るところとなり、大筒で狙われる羽目に。難敵を倒す赤影だが、根来忍びは虫の息で化物を召喚する。
ロケ地
- 大怪魚が出現する水辺、溜池か(近江?)。信長を襲う街道、不明(河床?)。
- 根来の刺客が信長の先導隊を目撃する街道、不明(河床か、白い砂地)。
- 赤影たちが待機する街道筋の茶店、不明(地道の端、近くに神社あり、式内社の石碑が見える。また、青影と服を取り替えた村の子が遊ぶ溜池なども)。
- 茶店の娘がお使いに行くと根来衆が入り込んでいて監禁される寺、西壽寺。娘がのぼってゆく石段のほか、本堂屋根に忍者つき。ここから街道が見下ろせる設定で、大筒を設置し信長を撃つ腹づもり、街道設定の砂地(河床っぽい)から見た丘の上にある甍は、西壽寺のものを合成か。
ゲスト
新屋英子 志茂山高也 西山清考 佐々木松之丞 仲島貴子 原上典子 木村弥千代 吉田寛 中條茂樹 島田景一郎 戸上城太郎 原健策
脚本/伊上勝 監督/小野登
第29話 「忍法山彦変化」 1967.10.18
信長を狙う根来の刺客は、執拗にして狡猾。宿の女中の弱味に付け込むほか、怪しの術で赤影を苦しめる。そのうえ、倒されたあとは奇ッ怪な化物を呼び出し、白影さん大ピンチの段で中ほど。
ロケ地
- 信長一行が矢を射掛けられる街道、不明(切通し、白い崖)。
- 山彦多聞丸を追った赤影たち、戦いの場となる山地、湖南アルプスか(白い崖、谷底?に水溜りなど)。セット併用。
ゲスト
司みのり 杉野由香里 平沢彰 黒沢真一 千葉敏郎 島田景一郎
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第30話 「蟻怪獣ガバリ」 1967.10.25
巨大な白蟻の化物と、その使い手に翻弄される信長一行。根来忍びは、織田の侍と飛騨忍者の間に横たわる、僅かな齟齬を鋭く突いてくるのだった。
ロケ地
- 信長に迂回を諫言する赤影たち、木津堤(法面と堤上)。勧めに従い信長一行が渡る橋、流れ橋。一行を凝視する怪しの百姓は茶畑にいて、その後河川敷から橋上の一行を見ていて、織田家の侍に誰何される。追われた男は川中を走り、橋下の小屋へ。この間、一行は川を渡渉。織田家の侍が蟻身眼兵衛にやられたあと、捜しに来た赤影が見る不気味な蟻塚は河川敷に設営。
- 赤影たちのガードがはずれている隙に、襲撃を受ける信長一行、湖南アルプスか(白い崖、谷底に水溜り)。
ゲスト
脇中昭夫 平沢彰 千葉敏郎 島田景一郎 原健策
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第31話 「怪忍百面鬼」 1967.11.1
巧みな術で白影に化ける、根来忍者・百面鬼。白影が投獄され、信長大ピンチと翻弄されるが、赤影は敵の目論見を冷静に読んでいた。
倒された百面鬼が、化物を呼び出した段で中ほど。
ロケ地
- 先乗りで街道をゆく赤影たち、不明(前話にも出た白い道、続きに水辺もあり。その端に茶店あしらい)。
- 熱田道を来る織田の侍たち、白影の顔をした百面鬼に一人を残して斬られるシーンは林際の道、遠景の山にガレ場。生き残りが逃げ帰る砦、芦浦観音寺門。
- 信長一行がゆく街道、不明(28話でも出た、白い河原と思しき地形。湖南アルプスか)。護衛についていた白影が誘い出されて「生き残り」に会い、捕縛されてしまうくだりは林間(松林)。
- 砦へ掛け合いに行くが、明日処刑と言われべそをかいて帰る青影、芦浦観音寺門と周辺。白影に会いに行った赤影を待つ間、眠りこけてしまう青影は芦浦観音寺と同じ町内の若宮神社舞殿、その後敵が出て立ち回りの際は本殿まわりも。
- この間、信長一行が襲われ、ニセ白影がうまうまと信長を連れ出して斬ろうとするくだりは、先に出た「白い河原」と松林。
ゲスト
柳原久仁夫 河村満和 有島淳平 市村昌治 楠本健二 島田景一郎
脚本/伊上勝 監督/山内鉄也
第32話 「鉄甲アゴン」 1967.11.8
化物をやり過ごした一行は、海路をとると見せかけ敵をあざむく。しかし計画は漏れ、罠を仕掛けられてしまう。
虎口を脱した一行が船出するのを、化物使いのくノ一が見つめていた。
ロケ地
- カブトムシの化物が出る街道、湖南アルプスか。
- アゴンをやり過ごしたあと、信長がゆく街道、松並木。
- 「船出を待つ」熱田の浜、琵琶湖西岸に漁具や船あしらい。今回はここが主舞台で、湖畔の小屋や松原なども出てくる。アゴンに襲われ海岸で固まるシーンではセット併用、マジ海の荒波もインサートされる。河口州と思われる砂州が見えるほか、対岸の三上山、沖ノ島なども映っている。
ゲスト
島景子 柳原久仁夫 市村昌治 政後毅 飯塚公味子 春丘典子 島田景一郎 原健策
脚本/伊上勝 監督/山内鉄也
第33話 「大百足ドグマ」 1967.11.15
物盗りに遭い難儀する旅の娘、と見えて正体は化物使いのくノ一。あからさまに怪しい女を、もちろん赤影は見破っていた。
もう一人のくノ一が繰り出すムカデと、操作装置を乗っ取ったアゴンを戦わせて信長のピンチを救う。
ロケ地
- 信長の刺客をつとめるべく争う風葉と矢尻、湖南アルプスか(松林)。
- 熱田宿にいた女中として赤影たちに接触する風葉、不明(谷地田沿い地道、溜池や小屋あり)。土山へ向かう街道設定。
ゲスト
末広真樹子 薩長照生 大東俊二 河村満和 島景子 嶋田景一郎
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第34話 「怪獣大逆襲」 1967.11.22
鈴鹿峠を越えようとする信長一行だが、くノ一たちはそこに罠を仕掛けていた。
アゴンをなくした風葉が撹乱に現れるが、冷酷な矢尻は朋輩ごと敵を葬ろうとする。
ロケ地
- 信長来ると弾正に知らせに走る早馬、不明(切通しの崖)。
- 鈴鹿峠、湖南アルプス(白い山肌に巨岩露出、砂河原や堰堤も見える)。
ゲスト
島景子 末広真樹子 香月凉二 河村満和 大東俊二 薩長照生 嶋田景一郎 汐路章 原健策
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第35話 「梟怪獣ガッポ」 1967.11.29
白影の伝手で、伊賀忍者が加勢。彼らにカラの輿を担がせ敵を撹乱するが、梟の化物を操る怪しの根来忍が出て、大苦戦となるのであった。
ロケ地
- 中身はカラの信長の輿を担いで、伊賀忍者たちがゆく鈴鹿峠、不明(カーブの山道、土は白く松が目立つ。佐十が現れるシーンでは切通しも)。
- 本物の信長を護衛して伊賀へ向かう赤影たち、不明(林道、杣道。簡素な木橋も)。
- 白い凧に騙され危機に陥る伊賀の衆、不明(山中を流れる川、河原は礫で石積護岸あり。周囲は植林杉か)。
ゲスト
二見忠男 出水憲司 滝譲二 中村錦司 大矢正利 松尾勝人 伊藤好光 矢部義章 北村英三 嶋田景一郎
脚本/伊上勝 監督/曽根勇
第36話 「忍法石仏」 1967.12.6
これ以上犠牲を出したくないと言う信長を説得し、供を続ける赤影たち。しかし信長が死者を悼んで祈りを捧げた石仏の中に、手強い根来衆が入っていた。
ロケ地
- 信長に弾正の行いを見せる赤影のくだり、里を遠望する山は不明、京の町衆が処刑されるシーン(赤影の忍術で見せる)は広隆寺東塀際か。
- 怪しの琵琶法師を追った伊賀忍者たちが入り込む石仏だらけの寺、石塔寺。坂や石仏群のほか、阿育王塔が見える。
ゲスト
中村錦司 出水憲司 滝譲二 小田部通麿 嶋田景一郎 汐路章 原健策
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第37話 「怪忍獣ジャコー」 1967.12.13
前回から引き続き、信長と青影は大化け猫・ジャコーに迫られ大ピンチ。赤影の働きでなんとか一息つくものの、京への道には敵方の手配がなされ、なかなか前途多難なのだった。
ロケ地
- 木津川を下り京を目指す一行、青影がぼやき、信長が焦る木津河原、不明(山あいの川、河川敷は粗い礫で州が見える)。
- 番所が設けられる街道、湖南アルプスか。
- 白影の友・甚内が走る土手、川堤上〜法面。水を求める河原は前出の「木津河原」。
- ニセ甚内が白影と接触する土手、松尾橋付近法面か(桜の木あり)。
- ニセモノが一行を誘導する小屋、湖南アルプスか。
ゲスト
末広恵一郎 藤友子 源八郎 大城泰 波多野博 島田景一郎 原健策
脚本/伊上勝 監督/小野登
第38話 「怪忍獣勢揃い」 1967.12.20
暗闇鬼堂に、信長と青影を拉致されてしまった白影の嘆き。なぐさめる赤影、ここから根来編回想に入り、大怪魚からジャコーまで一気に見せる。
ロケ地
- 白影が落ち込みボヤくのを慰める赤影、二人が今までの戦いを述懐する滝壺は菩提の滝。
ゲスト
島田景一郎 汐路章 原健策
脚本/伊上勝 監督/古市真也
第39話 「六大怪獣大逆襲」 1967.12.27
根来の里・暗闇寺にとらわれた、信長と青影。救出に向かった赤影は、鬼堂が蘇らせた化け物群に苦戦を強いられるが、仲間の結束が敵を打ち砕くのであった。
ロケ地
- 根来の里、不明(山中)。
- 白影とともに根来へ向かう赤影、不明(山中の林、松多し)。
- 敵を欺いて案内させる甚内、湖南アルプスか。涸れぎみ?の河床もあり。このあと、白影の立ち回りでダム湖らしき風景も出る。
- 織田軍の行進を見遣る赤影たち、不明(林道、切通しのほか田畔も)。
ゲスト
波多野博 伊藤好光 井上茂 大矢正利 嶋田景一郎 汐路章 原健策
脚本/伊上勝 監督/小野登
第40話 「魔風忍者の来襲」 1968.1.3
赤影たちの故郷・飛騨の影部落が、邪な欲望を抱く者たちに襲われる。狙いは、秘宝・黄金仮面。
敵の意図を察したかしらは、青影の姉・陽炎に仮面を託し、護衛をつけて落とすのだった。
ロケ地
- 影部落、不明(赤茶色い裸地の崖、砕石場か)。
- 急を聞いた赤影たちが里へ急ぐ街道、不明(山裾の地道)。
ゲスト
時美沙 出水憲次 佐藤京一 千代田進一 佐々木松之丞 大城泰 汐路章 月形哲之介 徳大寺伸
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第41話 「鎧怪獣グロン」 1968.1.10
赤影たちが怪獣と戦っている間に、影の里は魔風忍者たちによって蹂躙されていた。
里の壊滅、父の死を目の当たりにしさすがに唇を噛み締める赤影、しかし敵の陥穽には落ちない。
ロケ地
- 影部落と周辺、不明(白い岩肌を見せた裸地、切通しの道なども出る)。
ゲスト
出水憲次 千代田進一 大城泰 佐々木松之丞 時美沙 汐路章 徳大寺伸
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第42話 「忍法はがね鞭」 1968.1.17
黄金仮面を持って逃げた陽炎たちと、合流しようとする赤影たちと、魔風一味と、熾烈な戦いが繰り広げられる。
魔風の残忍さと狡猾さがドラマを作る。
ロケ地
- 残った里の女を責め立てる雷丸、不明(崖下の裸地)。
- 陽炎を隠してある竜ヶ滝、菩提滝。黒影が滝壺に飛び込んで滝裏へ抜ける。滝裏の洞窟はセット撮り。
- 赤影らを捜しに出た紅影、敵になりすますも露見しピンチの崖は保津峡落合落下岩、先立って映る「河口」は増水して荒れぎみ。
- 陽炎たちに危機が迫るなか、馬を駆る赤影たち、湖南アルプスか。
ゲスト
出水憲次 千代田進一 松尾勝人 藤沢徹夫 大矢正利 森源太郎 春川純 大江光 稲村理恵 有島淳平 時美沙 二見忠男 汐路章
脚本/伊上勝 監督/曽根勇
第43話 「吸血怪獣ギロズン」 1968.1.24
陽炎とは会えぬまま、黒影・紅影と二人の仲間をなくす赤影たち。悲しみに耐える彼らを、またぞろ騙してすり寄る卑劣な行者は、蛭の化物がいる洞窟へといざなうのだった。
ロケ地
- 陽炎たちが隠れていた竜ヶ滝、菩提滝。仲間を騙る行者・猿彦が滝上にいるシーンもある。
- 猿彦が祈祷を捧げる役行者像(前鬼と後鬼らしき脇侍あり、「中尊」は細い脛を見せている)、不明(崖中腹か。この下は落合にありそうなゴルジュ)。
- 黒影の無残な屍が見つかる山道、不明(崖の杣道)。
ゲスト
時美沙 二見忠男 千代田進一 出水憲次 阿波地大輔 汐路章
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第44話 「顔のない忍者」 1968.1.31
仲間として入り込んだ魔風のため、大苦戦を強いられる展開。ばかりか、赤影が沼に引きずり込まれている間、ニセ赤影が出てワヤ。これを討つべく本物の赤影が戦っている頃、青影と里の姉妹が化物の餌食にされかかっていた。
ロケ地
- 里の姉妹が魔風に呼び止められ、赤影たちの情報を聞かれる山道、不明(斜面は茶畑か)。
- 陽炎を捜す赤影たち、不明(大きな岩がごろごろした渓流、山、酵素みたいな河川敷に林と小屋など)。
- 赤影が引きずりこまれる沼、不明(溜池の池上か)。
- 白影と猿彦が走る山道、不明(雑木の山の斜面、仕掛けの鈴を鳴らして歩くくだり。茶畑らしき斜面の下は谷川)。
ゲスト
時美沙 林昌子 岩村百合子 二見忠男 波多野博 汐路章
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第45話 「岩石怪物ガガラ」 1968.2.7
ガガラの大暴れで青影はさらわれてしまい、彼の命をタテに脅された陽炎は、仮面の謎を明かしてしまう。
しかしガガラの使い手のくノ一は、亡くした弟と青影が重なり討てず、組織を裏切って死んでゆくのだった。
ロケ地
- 小屋ごとガガラの背に乗せられ、なすすべもない青影を見る赤影たち、湖南アルプスか(白い崖、崖下は涸れ河原か。山は松林)。
- 赤影たちが昼をつかう山裾、不明(植林杉の山)。猿彦が双子通信を見つかる岩陰、不明。
- 阿弥陀ヶ丘の影の神像、不明(崖上に像を合成?下は涸れ河原っぽい。セット併用)。ガガラは神像を崩して地下から出現。
ゲスト
時美沙 汐路章 二見忠男 沢淑子 林昌子 岩村百合子
脚本/伊上勝 監督/古市真也
第46話 「怪獣ががら対ざばみ」 1968.2.14
陽炎奪還に躍起となる赤影たち、猿彦からもたらされた情報に従い赴くと、果たして罠。
池底から不気味な泡とともに現れたカニの化物は、くノ一の形見のガガラと相討ちになり、青影は姉と再会。しかし仮面が雷丸に奪われてしまう。
ロケ地
- 赤影たちがわざと火を焚いて敵をおびき寄せる雪山、イメージの雪嶺は槍か穂高か(芝居はセットで)。
- 性懲りもなく赤影たちのところへ戻ってくる猿彦、湖南アルプスか(巨岩と砂河原)。
- 雷丸に仮面(ニセモノ)を届け、陽炎情報を持って戻る猿彦、隠れ家の荒れ寺は御室霊場か。青影と猿彦を残し出撃する赤影たち、不明(山道)。
- 陽炎が監禁されているという阿弥陀ヶ池、模型とロケを組み合わせ。池畔のお堂は堅田浮御堂(実際にお堂も使い、周辺の松並木や葦原も使用し、湖へ漕ぎ出すシーンもあり、湖から見たお堂のショットも出てくる)。池中に立つ「塔」は、今は無き琵琶湖タワー(直下から見上げ、セット併用)。「模型」は凝っていて、手前にお堂、池の真ん中に塔、画面奥は池堤となっている(琵琶湖ロケでは対岸が映っている絵もある)。
ゲスト
山本一郎 北川俊夫 山田軍治 村田天作 時美沙 二見忠男 汐路章
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第47話 「魔風堂の怪獣」 1968.2.21
仮面の秘密を知りたい雷丸は、赤影たちをホームグラウンドから引き離す策に出る。犬彦が「味方」に化けて飛騨忍者たちを危地に陥れるが、猿彦が身を捨てて救う。
ロケ地
- 魚獲りの青影と白影、天神川か(砂河原に巨岩、澄んだ淵も)。魚を焼く赤影に、仮面が奪われた件を詫びる陽炎のシーンは岩陰。
- 魔風の下忍が走るのを見つけ追う白影、不明(雑木林沿いの山道)。一味は甲信と聞き出す。
- 捕えた下忍を連れて「猿彦」のところへ行く白影、御室霊場のお堂。
- 足切主水のところへ走ってゆく、猿彦に化けた犬彦、落合か(断崖の巌)。猿彦が吊るされているシーンはセット撮り。
- 甲斐・鬼人ヶ原にある魔風堂の廟へ向かう赤影と白影、馬を駆る道は川堤か。モスク風の廟が建つ野原は西の湖園地葦原、丈高いヨシが束ねて干されているシーンも。
- 陽炎が猿彦の匂いを嗅ぎつけてやってくる河原、清滝か。
ゲスト
時美沙 二見忠男 汐路章
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第48話 「こども忍者術くらべ」 1968.2.28
子煩悩で堅物の配下・引導坊に、赤影追討を命じる雷丸。しかし当のお子様は、術くらべののち青影と意気投合し、魔風は悪と知るのだった。
ロケ地
- 引導坊が倅・鬼丸を鍛錬する野原、不明(涸れ河原?と松林。石仏はありものか)。
- 姉と睦む青影を見て、二人は置いてゆくと言い出す赤影、水辺はダム湖池上。
- 鬼丸を拉致しようとして返り討ちに遭う魔風下忍、不明(沈下橋の下は砂河原、花山大吉などで頻出のアレ)。
- 青影と鬼丸が術くらべのすえ意気投合する崖、保津峡落合落下岩。
- 引導坊と鬼丸に見送られ発つ赤影たち、冒頭に出た砂河原と同所。
ゲスト
西山清孝 加藤匡志 矢部義章 長張卓実 時美沙 河上一夫 汐路章
脚本/伊上勝 監督/曽根勇
第49話 「人喰い植物ばびらん」 1968.3.6
連れ去られた陽炎を求め、赤影たちは伊豆へ。山では、百姓衆を苦役に駆り立てる雷丸。そこから逃げた男たちに行き会うが、魔風の追っ手が現れ、手強い化物も出るのだった。
ロケ地
- 魔風から逃げてきた男たち、不明(山道〜一本橋架かる谷川〜林道←ここで荷駄を引く里人と遭遇、匿われる)。
- 赤影たちが馬を駆る山道、不明(林道)。
- 逃亡者とともに砦へ向かう途中、火矢を射込まれる崖地、不明(赤土の切通し)。
- 道伯が赤影たちを遠見するシーン、不明(沈下橋、林道。河原は堰堤上の「酵素」状、礫河原)。
ゲスト
山口朱美 平沢彰 加藤匡志 徳田実 日高久 有川正治 汐路章
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第50話 「とかげ忍獣じじごら」 1968.3.13
砦の攻略を試みる赤影たち、またしても逃げてきた百姓と遭遇。脅える男をなだめすかし案内させるが、果たして罠。
そして、決戦の地では陽炎が括られ、囮にされているのだった。
ロケ地
- 三人が協議する広野、不明(広い砂河原)。
- 魔風の追っ手から逃れ筏に乗る赤影たち、ダム湖か。池端で偽装工作するも露見、魔風に追われるが翻弄する青影、広大な涸れ河原(水脈あり)。
- 陽炎が括られる崖、不明(砕石場跡か)。
ゲスト
鈴木金哉 汐路章
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
第51話 「決戦魔風忍群」 1968.3.20
最終回を前に、魔風編おさらいの巻。
名場面がセレクトされていて、お腹いっぱい。
ゲスト
時美沙 汐路章
脚本/伊上勝 構成/古市真也
第52話 「六大怪獣包囲陣」 1968.3.27
捕われの姉弟を救いに、赤影たちは地獄谷へ。変わり身の術で二人を取り戻すも、また罠が仕掛けられていて大ピンチ。
しかし陽炎の呪文で黄金仮面の力が発動し形勢は逆転、本体の化物が灼かれると雷丸も死に、戦いは終結。
青影は赤い仮面を授かり、赤影は金の仮面を着け、四人は飛騨の里へ戻ってゆくのだった。
ロケ地
ゲスト
時美沙 大前均 汐路章
脚本/伊上勝 監督/倉田準二
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