新諸国物語 笛吹童子

1954年東映
原作/北村壽夫 脚本/小川正 監督/萩原遼

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第一部 「どくろの旗」  1954.4.27

 約五百年前の応仁の乱の頃、丹波国・満月城は、野盗じみた武将に攻められ、城主は自刃。
城主に二子あり、凶兆を見て急ぎ明より帰還。しかし弟は都の荒廃を見て戦を厭い、故郷に帰る兄と別れる。一方兄は忠臣とともに悪党跋扈する城に乗り込むが、奸計に落ちてしまうのだった。

萬福寺

ロケ地

  • 戦乱イメージの広野、不明(丘陵地、山裾の地道、台地等)
  • 満月城、城門は撮影所セット、城門を突破され白兵戦の城内坂は知恩院黒門道。
  • 救援を頼みに丹後へ走る左源太、不明(山道、城はミニチュア)
  • 師に見送られ発つ菊丸、萬福寺万寿院門と参道、このあと水牛に跨り萬福寺三門前を通過(池越しに遠望の図)。その後の池畔は大沢池っぽいが不明。
  • 萩丸が捕まったあと、城から逃れ家へ向かう右門、不明(野道)
  • 桔梗と隼人が処刑されかかる広場、不明(松林を控えた広場)

霧の小次郎/大友柳太朗 赤柿玄蕃/月形龍之介 萩丸/東千代之介 桔梗/田代百合子 菊丸/中村錦之助 上月右門/清川荘司 浅茅/松浦築枝 斑鳩隼人/楠本健二 上月左源太/島田照夫 丹羽修理亮/河部五郎 劉風来/水野浩 紅鳳/美山黎子 志野/五月蘭子 玄蕃の手下/大丸巖 堂三/吉田義夫 

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第二部 「妖術の斗争」  1954.5.3

 満月城の兄弟とは離れ、生き別れになった兄妹の悲話。棄児の一人は大江山に、あと一人は黒髪山に、それぞれ妖術師のもとで育ち、互いの存在を知らずにいた。
小次郎が桔梗を大江山に連れ帰ったことで事態は動き、将軍の裔という出自も知れる。しかし悪名いかんともし難く、妹は小次郎を兄と認めてくれないのだった。

清滝

ロケ地

  • 大江山から千里眼鏡で覗く、浅茅がゆく山道、不明(このとき家は炎上)
  • 面作りの木を求めて大江山へ迷い込む菊丸、桔梗に声をかけられる谷川は清滝の渓谷。
  • 木を伐る菊丸に近づき、小次郎の企みをばらし逃がす桔梗、不明(雑木林の山腹、大岩あり)

霧の小次郎/大友柳太朗 赤柿玄蕃/月形龍之介 萩丸/東千代之介 胡蝶尼/高千穂ひづる 桔梗/田代百合子 菊丸/中村錦之助 上月右門/清川荘司 斑鳩隼人/楠本健二 堂三/吉田義夫 浅茅/松浦築枝 堤婆/千石規子 雪山/高松錦之助 鈍作/大西三郎

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完結篇 「満月城の凱歌」  1954.5.10

 萩丸は脱出し、菊丸は面を完成させ、反玄蕃軍は鉄砲を装備し、万全の構え。
決戦を前に、哀しい兄妹のわだかまりも氷解し、正義の行進は満月城へ向かうのだった。

高山寺

ロケ地

  • 誤解した右門に斬られ谷底へ落ちる萩丸、お芝居が行われるのはセットだが、取れた面が落ちる汀は清滝。また、流れていった面が白蓮尼に拾われるのも清滝、落合橋上手の渓谷。
  • 玄蕃から胡蝶尼を助けた少年狩人・杢介が老母と住む家、鳥居本八幡宮広場に設営。北側高所より見た図で、入口の簡素な鳥居が映っている。
  • 萩丸が保護される白蓮尼の尼寺、高山寺石水院門。内部はセット撮り、あとで訪ねてきた菊丸が誰何されるのも門前。
  • 将軍の使いと称する老侍が胡蝶尼を訪ねてくるくだり、杢介の家は先と同じ鳥居本八幡宮広場。老侍が正体を現すくだりでは鳥居前が映り、小次郎を撃った杢介の背後には萱葺屋根がちらり。
  • 将軍の使いと称する軍勢が胡蝶尼を連れてゆく街道、不明(切通し山道、林沿い地道など)。行列を見張っていた白鳥軍の斥候は疎林の丘にいて「林道」を遠望。
  • 白鳥軍の進軍、および会戦の野、不明。第一部冒頭で出た戦イメージに似る。

霧の小次郎/大友柳太朗 赤柿玄蕃/月形龍之介 萩丸/東千代之介 胡蝶尼/高千穂ひづる 桔梗/田代百合子 菊丸/中村錦之助 上月右門/清川荘司 斑鳩隼人/楠本健二 堤婆/千石規子 上月左源太/島田照夫 杢介/かつら五郎 浅茅/松浦築枝 白蓮尼/八汐路恵子 藤江/六篠奈美子 堂三/吉田義夫


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