2013.2.17ABC/松竹
キャスト
渡辺小五郎/東山紀之 経師屋の涼次/松岡昌宏 仕立て屋の匳/田中聖 志乃/桜庭ななみ 結城新之助/田口浩正 結城はつ/久保田磨希 渡辺こう /野際陽子 渡辺ふく
/中越典子 胡桃割りの座坊/中村獅童 小宮山勝之進/渡辺大 片岡悠馬/波岡一喜 七兵衛/佐戸井けん太 玄幽/竹内力 辰巳屋又右衛門/左とん平 増村倫太郎/生瀬勝久 花御殿のお菊/和久井映美 小宮山泰山/里美浩太朗
脚本/寺田敏雄 監督/石原興
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子ゆえの闇はとてつもなく深く、汚らわしい悪党ばらともつるまねばならず、何人殺そうが終わりも見えず、果ては期待をかけた当の倅が父殺しを依頼する始末。
仕事人の制裁は、我から闇に堕ちた父子にとって救済となる。
ロケ地
- 匳が辻斬りに遭う夜道、鳥居本か(雑木まじり竹林)。
- 泰山が辰巳屋と会う料亭あるいは舟宿、錦水亭。導入は池越しに東屋を望む図、泰山父子が入ってゆくシーンには東屋西側の入口橋なども映る。水面のゆらめきが映える室内はセットか。
- 悠馬が狂ったように藁人形を打ち据える川端、上賀茂神社ならの小川畔・神事橋たもと。ここは以降何度も出て、泰山の立ち回りなどもあり、その際は河床も使用。設定は小宮山診療所近く、志乃が蜆売りの途中通る道でもある。
- 本町奉行所イメージ、妙心寺慈雲院門。看板と立番あしらい。
- 南町の道場を覗いていた泰山、小五郎に倅のことを話しながらゆく道は妙心寺大庫裏脇路地・霊雲院の塀も映り込む。覗いていたくぐり戸は春光院のもの、小五郎は西から現れる。
- 兄・悠馬が辻斬りとの噂を聞いた志乃、忠告し問い詰める「境内」は伏見稲荷大社境内坂。このとき、坂の上方に玄幽の姿が見られる。
- 辰巳屋(店舗本体か別業扱いか不明)、龍谷大学大宮キャンパス。ステンドグラス演出、セット町並みと合成・フェンスの際まで家がある感じに仕立ててある。室内はセット撮り。会談を終え出てきた泰山が初喀血の石畳、現物より広い感じ。
- 小五郎に泰山の過去を報告し、加えて持ち駒呼ばわりした非礼を詫びるお菊、御津干潟。設定は前作と同じ十万坪か。
- 悠馬の塚、大覚寺天神島祠脇。ここへ玄幽が出て、涼二を庇うかたちで志乃落命。紅葉が映り込んでいる。
- 坐坊に仕事人のことを吹き込まれた勝之進、三番筋へ向かう夜道は宇治川派流端・月桂冠大倉記念館「蔵」映り込み。水面は映らず。
- 蕎麦屋台を曳く坐坊の前に現れて仕事料を渡すお菊、大覚寺遣水跡(EDクレジット被り)。設定街道筋、旅人や茶店あしらい。
※獅童は欠員補充に呼ばれた流しの仕事人、表稼業は屋台の蕎麦屋。登場時は芸妓姿、技は怪力系。
※小五郎、泰山の亡骸を動かし倅を抱かせてやる演出入り…見た目はあまり美しくない。
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