天才脚本家 梶原金八

天才脚本家 梶原金八

2014.3.29 時代劇専門チャンネル

キャスト
山中貞雄/本多力 稲垣浩/永野宗典 三村伸太郎/諏訪雅 鈴木桃作/土佐和成 滝沢英輔/石田剛太 八尋不二/角田貴志 藤井滋司/酒井善史 萩原遼/伊勢村圭太 城戸四郎/谷口高史 大久保忠素/三矢家ゆうじ 小石栄一/戸田都康 荒井良平/村上博紀 酔客A/山口幸晴 酔客B/池浦さだ夢 三村八重子/西村直子 記者/村角大洋 カメラマン/高阪勝之 助監督/城之内コゴロー 次郎長/仲野毅 訛る女優/石田美希 髪結/美藤吉彦 大店の娘/西野まゆか 男の子/稲田都亜 女優/田中美雪 付き人/川畑七海 ラジオの声/藤本幸利 なるせ店主/上村厚文 佐藤道子/松島純菜 小津安二郎/黒田大輔

脚本/松下隆一 監督/宇喜田尚 制作協力/京都組

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 かつて京都に一時期だけ存在した脚本家集団・鳴滝組、その成り立ちと終わりを描く。
青春の熱気がもたらした夢あふれる空間はじきに失われ、去った友とはそのまま永訣となるが、刻まれた記憶は繰り返しカノンを奏で続ける。

日向大神宮

ロケ地

  • 大久保が城戸に駆け寄り、梶原金八が見つかったと告げる松竹蒲田撮影所の階段、聖母女学院本館。所長室も同所か。
  • 昭和9年の京都、稲垣浩が股旅ものを撮影をしているところへ、鈴木桃作がやって来るロケ現場、大覚寺遣水跡・大沢池畔。
  • イナカンと桃作が三村宅へ向かう「鳴滝音戸山町二丁目」の坂道、日向大神宮参道坂。山中貞雄の話をしていると、怪しの借金とりが現れ、イナカンは三村の代わりに十円を払う運び。このシークエンスの冒頭、嵐電がちらり。坂はこのあと何度も出て、「十字路」あたりではキタナイ場面や、悲しいシーンが撮られている。
  • 三村邸、櫻谷文庫和館。二階から三村が見下ろす絵、庭から山中貞雄が見上げる絵など出て、以降も頻出・もちろん「アトリエ」内部も使用。
  • 一同、酒肆・なるせへ繰り出すくだり、夜の街イメージに祇園・白川夜景。この日、千恵プロ作品の脚本書きの急な依頼が来て、八人の脚本家・梶原金八が結成される。
  • 貞やんが撮影をしていると、仲間が野球の支度をして木の陰にいるロケ現場、大覚寺天神島。このあと野球をする広場は大覚寺遣水跡芝地。
  • 梶原金八がヒット連発・快進撃、皆で温泉へ繰り出すくだり、イメージに保津峡清滝川渡猿橋と河畔の旅館。皆で入る岩風呂は嵐山のとりよね
  • 昭和12年、皆で野球をしたあと記念写真を撮り、東京へ行くと告げる貞やん、大覚寺遣水跡芝地。集合写真は梅林をバックに。
  • 山中貞雄が東京で人情紙風船のロケをする現場、大覚寺五社明神
  • 山中貞雄に赤紙が来て京都で壮行会のくだり、貞やんを待つイナカンたちは辰巳大明神前。なるせへ行く途中、戦地から帰ったら撮る「木屋町三篠」の話をする貞やん、白川(台詞に「三条木屋町のこの一画だけを使い」とあるので、設定は高瀬川か)

 上写真は現在の鳴滝音戸山町

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