2014.7.27ABC/松竹
キャスト
東山紀之 松岡昌宏 知念侑李 野際陽子 中越典子 岡田義徳 佐々木希 堀部圭亮 橋爪淳 二宮星 中川浩三 牛丸裕司 たなべ勝也 蟷螂襲 濱口秀二 渡辺知晃 稲健二 桑原征平 ドヰタイジ 村上泰児 佐藤正浩 白井哲也 湯浅崇 鈴木秀人 上瀧昇一郎 上田剛彦 久保田直子 池本あすか 脇谷悠記子 村田庄司 ウィリアムス・ディーン 木村祐一 永島敏行 中村梅雀 田口浩正 久保田磨希 生瀬勝久 和久井映見 高橋英樹
脚本/寺田敏雄 監督/石原興
∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴
新メンバー加入の経緯を、話の筋に取り入れた「新章」。「2012」の因縁も出て、思わぬ方向から仕事人たちに迫る。
「うつくしい江戸の町」を目指した官僚は、官許の仇討ち屋を作らせ闇の一掃をはかるが、杜撰な運営は無辜の死を量産してしまう。結果、閑古鳥が鳴いていた三番筋に依頼人殺到、果ては当の老中が大枚の小判を置きに来る始末となる。
冒頭に、仕置完遂を感謝していた幼女が餓死するさまを入れて、仕事人の背負う重さを具現化してあったり、新メンバーの恋人が祝言直前に殺されたり、同業のエグいのが出たりと、必殺テイストは満々。
ロケ地
- 夜の町をゆく小五郎、今宮神社稲荷社前〜絵馬堂脇坂。接触してくる安倍川の仙吉は、絵馬堂下に。
- 江戸城イメージ、姫路城天守(大天守が「黒い」)。老中・加門橋ノ介のプランでブレックファストミーティングが開かれるのは、金戒光明寺方丈座敷(南側が開いていて庭が映っている/虎の襖絵も映っている)。ここは後段も出て、だんだん加門に不利な感じになってゆき、「殿中刃傷」の段では紫雲の庭に面した個所も使われている。
- 涼次が投宿している、隆斎が住持する高崎の願道寺、普済寺。墓地と墓地周辺、総門まわりと参道、鐘楼門に本堂座敷と、各所が使われる珍しい例。雪景。紛争の種となる井戸は、総門続きの石垣際に設置。
- 本町奉行所、妙心寺慈雲院。内部はセット撮り。
- 仙吉がお上公認の仇討屋を開業したあと、そのことについて語り合うお菊と小五郎、御津町干潟。
- 江戸城イメージ、好古園ナメて姫路城全景。江戸の町がきれいになったと上得意になる加門の段。このあと三番筋に閑古鳥の夕景。
- おつうの仇を討つため飛び出した隆生が見つめる夜のお城、姫路城天守。
- 仕事人の立場を選んだ隆生、出陣前に父の形見の数珠を引きちぎるシーンは柊野堰堤、夜間撮影。仏門を完全に捨てる決意の描写。
- 最後の的の側用人・中之島頼政に仕掛ける小五郎、中之島の駕籠が出てくる城門は赤穂城大手門、うしろに姫路城天守合成。お菊が小判を撒いてお供を引き付け、その隙に小五郎が現れて主水ふうにぶっすりのシーンは彦根城佐和口多門櫓裏手。お供は金を拾い終えて戻り、駕籠を奉じてそのまま行ってしまう。
- おつうの塚、大覚寺遣水跡・木の根方に卒塔婆設置。お菊と隆生が来ている。ここで初めて名を聞く設定で、「リュウ」と名乗る(おつうに、「りゅうちゃん」と呼ばれていた)。
- 雲水姿の仙吉が出て、加門のプランが白紙になったと小五郎に告げる茶店、大覚寺大沢池北辺並木付近に設営。仕事人のせいで開国が遅れたと、嫌味を言う。
※加門、登場時は痛くはあるものの気鋭の政治家っぽいが、手柄を横取りされたあたりから壊れだし、失脚後は三番筋に立つまでになる。
※時事ネタ、外人招致できれいな町をアピールしたい「クリーン作戦」と、外国産品と国産品は「競争で」のTPPパロなど。
※隆生の「仕事」は匕首で刺殺、確定した技か否かはまだ判らない。「初めてですから」と前置きしてかかるのも、己の行為に嘔吐するのも妙味。
|