第13話 「裏のうらは裏だった」 1976.12.26
足抜き女郎に縋られた桃さんは、言い分をまるっと信じ、極悪楼主のいる岡場所へ乗り込み大暴れ、しかし。
だがしかし、桃さんのまごころは、悪女どものねじくれた心をも溶かしてゆく。
ロケ地
- 夜釣りの桃さん、広沢池東岸に設置した桟橋上。川には屋形船、芸者上げてどんちゃん騒ぎの宴。ここへ、男衆に追われ逃げてくる女郎・お房、土手を駆け下りてくる。
- 玉川つばめ一座、今宮神社絵馬堂を演出。
- 長屋へ保護したお房を取り返しに来た一味をやり過ごしたあと、葦原に隠れている伊之助とお房を迎えに行く桃さん、広沢池東岸。夜設定で暗い画面。
- 潰して妓たちを解放したはずの楼を、お房たちが乗っ取っているのを知った桃さん、亡き乳母にぼやきに行く墓、永観堂墓地(崖下)。並びの五輪塔の陰から伊之助が覗いていると、つばめが来て剣突を食わせる。
- 伊之助の手配りで楼に捕方、金箱抱いて逃げる市助たち、渡月小橋たもとを駆け下り乗船・中州掘割を下ってゆく(雨中)。
- 釣りをしながら沈思する桃さん、つばめが来て慰める夕景は広沢池東岸。クロス光入り。
桃太郎/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 熊造/茶川一郎 おはる/玉川スミ 仙太/雷門ケン坊 おみよ/吉本眞由美 ちょろ髭/下之坊正道 仁兵ヱ/深江章喜 お兼/南条みづ江 お咲/池玲子 お時/長谷川待子 松五郎/汐路章 お房/結城しのぶ 権八/秋山勝俊 楼主/松田明 十文字屋/北原将光 捨十/山本弘 同心/千代田進一 お甲/紅かほる 市助/長谷川明男 猿の伊之助/植木等
脚本/飛鳥ひろし 監督/松尾正武
※ラス立ちは峰打ちにとどめ、罪状を体に大書して晒し者に。
※更生して旅立つ姉妹を見送るラストシーン、入れ違いに、女衒に連れられて来る女の子二人を見て、桃さんちょっぴり懐疑的に。
→ 桃太郎侍 表紙
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