桃太郎侍

第135話 「妖しの花を咲かせる女」 1979.5.20

 お化け長屋へ越してきた、針妙が生業という女は、どうやら武家の出らしく、しかも表情に微妙な翳り。
たとえそれが法外な行為でも、主君の命を聞かざるを得ぬ忍びの哀れ、あるじ亡き後も使命を果たそうとした女をみとった桃さんは、腹黒い大目付を成敗にゆく。

仁和寺

ロケ地

  • 御金蔵破り犯人らしい盗人が、首に毒針刺された死体となって上がる大川端、広沢池東岸。検分に出張った新助親分は、公儀役人と称する男たちに死体を持っていかれてしまう←親分、このことを桃さんにべらべら。
  • お庭番たちがツナギをとる寺院境内(鐘の音ゴーン)仁和寺経蔵(塔映り込み)。針妙の仕事を終え、小僧さんに挨拶して出てくる小笛、御影堂東通用口。ここから南へ行く小笛を、お庭番たちが鐘楼(赤くない)の陰から見ている。手裏剣攻撃を受け、とんぼ切って避ける小笛は観音堂脇、その後の戦闘は林間で。
  • 町で小笛を呼び止めた桃さん、事情を問い詰めるシーンは大覚寺天神島祠脇。その場を去った小笛が入ってゆく竹中藩邸、相国寺林光院
  • 竹中藩の殿様が「刺客」に暗殺されたあと、藩邸を走り出た小笛がお庭番たちと対峙する町角、下鴨神社河合社塀際。桃さんが割って入るが、このとき桃さんに手裏剣を放つ忍びに福ちゃん。
  • 自身の正体と、主君のことを告白する小笛、大覚寺五社明神。祠や舞殿のあたりで。
  • 夜更けて、大目付・土屋邸へ侵入する小笛、船で近づく堀は嵐山公園中州掘割。邸内はセット撮り。
  • 小笛が長屋から去ったと聞き駆けつける桃さん、虫の息の小笛が乗った船が流れてくるのを見る橋は中ノ島橋。引き上げるシーンはセット堀端。

桃太郎、松平備前守/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 彦助/谷村昌彦 仁兵ヱ/深江章喜 新助親分/小林昭二 お光/西川ひかる おえい/関悦子 おみよ/吉本真由美 とん太/北野清治 根岸とし江 川合伸旺 菅貫太郎 加賀邦男 玉生司朗 志茂山高也 丘路千 有島淳平 山田良樹 岡本美登 玉川すずめ/西川峰子 蛙の田之助/山城新伍

脚本/和久田正明 監督/井沢雅彦

※豊後竹中五万石の殿様はスガカン、外様に対する徳川の仕打ちに鬱屈、御金蔵に眠る伝説の慶長大判を盗ませる挙に出る。直属の忍び・小笛(根岸とし江)に諭され返す気になっていた矢先暗殺される。大判横取りに加え、竹中藩を末期養子で強請るつもりの大目付は川合伸旺。

★役名、役者についての記述は間違っている可能性があります。


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