桃太郎侍

第142話 「瓦版修業は命がけ」 1979.7.8

 美人番付への抗議が縁で、押しの強さを買われたすずめは、瓦版屋のネタとりに。そこのあるじは、いつか社会の木鐸たらんと志す、けっこう熱血なヒト。しかしヤバすぎる事件に首を突っ込んでしまい、哀れ凶刃の露と散るのだった。

桂川

ロケ地

  • 町奉行所御用達の杉本が、配下の玄蕃と樽屋追い落としについて密談するシーン、嵐山公園中州に「円窓のある壁」を演出、窓からは侍のシルエット越しに桂川の瀬が望まれるという趣向。ちょうど、堰堤からの落水が見える位置に作ってある。瀬音と、鳥の声が被せられている。
  • 美人番付で自分に二票しか入っていなかったと怒り、みちのく屋にいた一同に別れを告げて飛び出すすずめ、自分の切った啖呵がかっこよかったキヒヒと笑うシーン、中ノ島橋下手中州犬走り。背景に堰堤の落水が来ている。このあと、仕事を探すと走り出す。
  • 杉本を見張る田之助、屋敷から出てくるシーンは相国寺光源院、北町奉行・小田切伊豆守邸へ入ってゆくシーンは相国寺林光院

桃太郎/高橋英樹 彦助/谷村昌彦 仁兵ヱ/深江章喜 おえい/関悦子 おみよ/吉本真由美 とん太/北野清治 横内正 北上弥太郎 綾川香 今井健二 岩尾正隆 大木晤郎 山本由香利 千代田進一 宍戸大全 田中清男 北剛 藤長照夫 玉川すずめ/西川峰子 蛙の田之助/山城新伍

脚本/野波静雄 監督/山下耕作

※版元・藤岡屋は横内正。杉本に謀殺される町年寄・樽屋は北上弥太郎。奉行と一緒になって公金をがっぽりくすねる杉本は今井健二で、配下の強面は岩尾正隆。藤岡屋従業員で小峰さんが出ていて、あるじと一緒にすずめの奇行に首を傾げる、かわいいポーズが見られる。

★役名、役者についての記述は間違っている可能性があります。


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