第154話 「お救い小屋の山猫娘」 1979.9.30
木戸銭ドロが出たことで、浅草の御救小屋と関わる桃さんたち。いまそこに残っているのは、真に救済が必要な弱者だったが、小屋の立つ土地は遊ばせてあるもったいないものと、悪徳商人の目には映っていた。
ロケ地
- 御救小屋が立つ「空き地」、大覚寺護摩堂裏手広場。主要な建物は映らず、聖天堂と思しき甍と、池の水面がちらりと掠める。炎上シーンはミックスと思われる。また、オープンセットの町と切り替えで併用の箇所も。
- 小屋で暮らす老人が語る、故郷・甲州のイメージ、富士山と古民家(用心棒シリーズ等で何度か出ている、母屋が萱葺で蔵などある広壮な屋敷、天を突く大木が印象的)。菜花咲き乱れ、子ら遊ぶ里の鎮守は藪田神社参道〜鳥居前(祭礼を演出)。
- 御救小屋が取り壊しと聞いて駆けつける桃さんとつばめ、帰り道涙ぐむつばめのシーンは大覚寺大沢池畔、五社明神付近。
桃太郎、松平備前守/高橋英樹 彦助/谷村昌彦 仁兵ヱ/深江章喜 九蔵親分/福田豊土 おえい/関悦子 おみよ/吉本真由美 とん太/北野清治 長谷直美 遠藤太津朗 岩田直二 伊藤克 藤森政義 菊地晋 原理英子 永野達雄 鈴木康弘 阿波地大輔 入江慎也 岡本美登 山田良樹 川辺俊行 前川恵美子 原田二美 玉川つばめ/野川由美子
脚本/飛鳥ひろし 監督/井沢雅彦
※小屋で老人と幼児を支えて生きる、威勢のいい山猫娘は長谷直美、老人は岩田直二。勘定奉行に賄賂を贈り、小屋跡に岡場所をともくろむ両替商は遠藤太津朗。
※奉行所前で座り込み抗議を敢行するつばめ、排除される騒ぎのところへ通りかかり、駕籠を開けさせ眺めている備前守を見たつばめ、「桃さん!助けて」。あとでこの「白塗りの桃さん」について突っ込まれた桃さんは「変装」とごまかしている…シリーズはじめのほうでは「知っている」感もあったのにね。
※事後、みちのく屋で孤児たちの落ち着き先について話す段、めでたい話がもう一つと彦助が唐突に切り出し、おみよの結婚が発表され皆への挨拶も済まされる。
★役名、役者についての記述は間違っている可能性があります。
→ 桃太郎侍 表紙
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