桃太郎侍

第16話 「折れた孤剣」 1977.1.23

 桃さんが備前近景の銘刀を通して知り合ったご浪人は、仕官できるか否かの瀬戸際。指南役のポストをめぐり、汚い陰謀が渦巻き浪人を挫けさせかけるが、桃さんファミリーの奔走でめでたい結果となる。

相国寺

ロケ地

  • 寺子屋の費えを払わぬ件で苛められていた三宅の一子・一太郎を助けてやるつばめ、今宮神社石橋
  • 三宅が素振りをする林、下鴨神社糺の森。彼を殿様に推挙した同門の士・水上がやって来て、殿を諌める役目を担って欲しいと打ち明ける。
  • 刀屋で三宅の妻女・昌代の心底を見たつばめ、落ち込んで溜息の帰り道、桃さんと一緒に今宮神社絵馬堂脇坂から前へ曲がってくる。
  • 夜の神社でお百度を踏む昌代、木島神社本殿。しかしこの間、長屋を刺客が襲い三宅は利き腕を負傷。
  • 匿われていた仁兵ヱの小屋を出て高畠藩邸へ向かう三宅、途中刺客が出て囲む道は相国寺大光明寺南路地(南側の塀内側から、仙太が背伸びして見ている)。このあと殺陣は鐘楼へ移動、ここで桃さんが現れる。鐘楼裏の碑、宗丹稲荷なども出てくる。短筒をつばめが制する場面も。
  • 試合が三宅の勝ちて終わったあと、命をとろうと待ち構える用人・道場主ら、下鴨神社河合社脇。殺陣は糺の森に移動、ここで一角の持つ近景を真っ二つの運び「さすが名刀、邪剣となるを恥じたか」。
  • 三宅一家が晴れてお化け長屋を出て行ったあと、侍がつくづく嫌になり一人物思いに沈む桃さん、広沢池東岸。つばめが来て連れ帰るが、三宅に言われた桃さんの素性のことが会話に出る。

桃太郎/高橋英樹 熊造/茶川一郎 おはる/玉川スミ 仙太/雷門ケン坊 おみよ/吉本眞由美 ちょろ髭/下之坊正道 仁兵ヱ/深江章喜 お兼/南条みづ江 かん平/桂小かん 昌代/高田敏江 風間一角/今井健二 松島屋/早川雄三 大久保左内/浜田寅彦 水上数馬/原口剛 安藤/丘路千 一太郎/菅原靖人 左近将監/三木豊 刀剣高/北原将光 居酒屋の親爺/浪花五郎 三宅新十郎/安井昌二 玉川つばめ/野川由美子

脚本/飛鳥ひろし 監督/田中徳三

※負傷したあと手が動かなくなり、絶望して荒れる三宅を手荒く諌める桃さん、なじる・殴る・斬りつけるで追い詰められ思わず抜刀して受ける三宅に、「できたではないか」ってクララか。
※途中出る道場の人数には峰打ち、用人と道場主の一角はマジ斬り「今日は機嫌がわるい」。
※栗塚旭主演「風」40話『刀の中の顔』とストーリー類似、但しあっちは結末が悲惨。
※一座の小屋、セット撮り。


  → 桃太郎侍 表紙

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