桃太郎侍

第162話 「顔に傷のある女」 1979.11.25

 頬の傷のせいで暗く沈み、日陰に生きてきた女が、ついには幸せをつかむ。その傷をつけた姉が、幸薄いまま死んでゆく哀話に、成敗対象の悪党どもが、おまけのように絡んでくる。

大覚寺

ロケ地

  • 九蔵親分ととん太(ヘルプ下っ引)に追われる女辻強盗のおはま、相国寺大光明寺南路地を東へ走る。捕まりかけるが、とん太に匕首で傷をおわせ、親分を下駄でぶっ叩いて逃げるシーンは鐘楼脇・宗丹稲荷の鳥居が見えている。
  • 料亭・久松のあるじを誑し込もうとしていたおはまを尾行し問い詰める桃さん、大覚寺五社明神。彼女を使嗾していたチンピラが出て立ち回り、その隙に逃げたおはまを追うものの見失うシーンは護摩堂前。

桃太郎/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 彦助/谷村昌彦 仁兵ヱ/深江章喜 九蔵親分/福田豊土 お勝/絵沢萌子 とん太/北野清治 おさよ/川本美和 佳那晃子 横山リエ 頭師孝雄 稲吉靖司 沖田駿一 小西由貴 五味龍太郎 志茂山高也 壬生新太郎 西野比佐代 尾池美紀 若竹育子 蛙の田之助/山城新伍

脚本/和久田正明 監督/田中徳三

※久松の下働き・おゆうは佳那晃子、幼時妹に嫉妬して鑿で顔を切った経緯がある姉・おはまは横山リエ。おゆうをみそめる久松の主は頭師孝雄。久松乗っ取りを企む二流どころの同業者は稲吉靖司、彼が追い使うチンピラは沖田駿一。ラスト唐突に出てくる後ろ盾の大身旗本は五味龍太郎。福ちゃん二態、冒頭みちのく屋へ押しかけている大工の団体の一人、およびラス立ちでの旗本の家来(すげーいっぱい映っている)。

★役名、役者についての記述は間違っている可能性があります。


  → 桃太郎侍 表紙

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪テキスト版目次 ・ロケ地一覧
・時代劇の風景トップ  ・サイトトップ