桃太郎侍

第199話 「親子を取り持つ一ツ毬」 1980.8.10

 訳ありっぽい大道芸人夫婦、一つ所に居られぬ深い事情あり、加えて亭主の母の老婆との葛藤。阿片の運び屋として使われていた夫婦だが、田之助が鞠芸の稽古を思いついたことから、事は馬鹿な発覚の仕方をする。

仁和寺

ロケ地

  • 桃さんたちが勝次郎の鞠芸を初めて見る町角、仁和寺水場下。石畳まわりに露店演出。
  • 勝次郎夫婦が訳ありと気づいた桃さん、夫婦が立つ回向院境内に行くと、わざと鞠を落として「交換」の手口を見るシーン、仁和寺観音堂脇。九蔵親分が出張っていて、売人らしい男を追ってゆく・桃さんには目くばせ。この日の帰り、夫婦が座り込み、こんなことを続けていると芸がダメになると沈むお堂基壇、仁和寺経蔵。桃さんがやって来て、鞠を落としたのはわざとか問うシーンには、林越しに塔の頂部が映り込んでいる。
  • 久しぶりに芸を完遂し喝采を浴びる夫婦、仁和寺水場下。稼ぎの多さに喜んでいると、売人が現れ「交換」への協力延期を強要する町角は大覚寺護摩堂前。その後、自分のせいと詫びる女房のシーンは大覚寺大沢池畔。

桃太郎/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 彦助/谷村昌彦 仁兵ヱ/深江章喜 九蔵親分/福田豊土 お勝/絵沢萌子 とん太/北野清治 おさよ/川本美和 浜田光夫 有吉ひとみ 田中浩 小笠原弘 稲吉靖司 須藤健 団巌 壬生新太郎 司裕介 曲芸/翁家和楽 菅井きん 蛙の田之助/山城新伍

脚本/山本英明 監督/井沢雅彦

※勝次郎は浜田光夫、女房は有吉ひとみ・心中の生き残りで脅されている。宿屋の女将でごうつく婆の、勝次郎の母は菅井きん、つばめは知人に頼まれ皆とこの宿へ手伝いに行く設定。売人は田中浩、大元の回船問屋は須藤健、黒幕の元長崎奉行は小笠原弘か。ラス立ち福ちゃん入り、用心棒のセンセイ(他の人のほうがビジュアル怖いが、動きは福ちゃんがピカいち)。

★役名、役者についての記述は間違っている可能性があります。


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