桃太郎侍

第201話 「当るも八卦当らぬも八卦」 1980.8.24

 阿漕な先代を持った両替商は、恨みが己に降りかかることを恐れ気鬱に。易者に見てもらうと「大勢の人の親への恨みが深く、寿命はあと七日・善行を施せばあるいは」の御託宣、ここから金撒きまくりのドタバタが繰り広げられるが、事は先代にマズい書付を握られていた勘定奉行の企みから発しているのだった。
なよっとしている癖に、気の強いところもある当主を演じる石山律雄、ノリノリ。

北嵯峨

ロケ地

  • ちきりやの現当主・伝次郎に頼み込まれ、転地療養についてゆく桃さん(+お目付けのとん太)、街道は北嵯峨農地竹林際(地蔵あしらい)。伝次郎は、駕籠か馬を使おうとゴネるほか、誰かがついてくる・物陰に誰か潜んでいると脅えて桃さんを困らせる。行き先は江ノ島のもようだったが、このあと旅籠で就寝中に店が火事になっているとか騒ぎ、結局江戸へ立ち戻り。
  • 易者の託宣後、施しをすることになり、とん太とおさよが「大施粥」の幟を立てて呼ばわって歩く橋、中ノ島橋上。橋下に巣食う乞食や夜鷹が出てくるシーンは流れ橋下にスイッチ、橋脚の間に蓆小屋演出・カメラ上から。

桃太郎/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 彦助/谷村昌彦 仁兵ヱ/深江章喜 九蔵親分/福田豊土 お勝/絵沢萌子 とん太/北野清治 おさよ/川本美和 石山律雄 高城淳一 原口剛 横森久 灰地順 西山辰夫 小林重四郎 入江慎也 重久剛一 宮城幸生 西野比早代 小野朝美 池田謙治 畑中玲一 西東洋 藤洋子 沖みね子 紅かおる 蛙の田之助/山城新伍

脚本/野波静雄 監督/井沢雅彦

※石山律雄、ちょっとカマっぽい演技で、病鉢巻していたり、棺桶に入ってみたり大熱演。一家心中のところ桃さんに止められ、ちきりやに資金を出してもらうことになる山城屋は高城淳一、早桶から生ものが転がり出て失神などギャグも。阿漕極まりない先代は小林重四郎、彼に公金横領の自白書を握られていた勘定奉行は原口剛で、用人は西山辰夫。彼らとつるむちきりや番頭は灰地順、嘘の託宣を呉れる易者は横森久。
※施しは困っている人に渡るより不正取得の方が多く、知った伝次郎がいちいち怒る描写がしつこく入る。

★役名、役者についての記述は間違っている可能性があります。


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